ターンバックル規格早見表|保証荷重・胴の長さ・羽子板ボルト(JIS A 5540)
建築用ターンバックルの保証荷重(短期許容応力相当)はM12=20.7kN、M16=38.3kN、M20=60.2kN、M24=86.8kN。JIS A 5540・A 5541のM6〜M33について、胴の長さと羽子板の取付けボルトまで並べました。
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このページについて
建築用ターンバックルは、鉄骨造の屋根や壁のブレース(筋かい)に使う引張材で、胴1個とターンバックルボルト2本でできています。性能はJIS A 5540、胴はJIS A 5541で決まっていて、ボルト(羽子板ボルト・両ねじボルト)はJIS A 5540の附属書Aに入っています(以前のJIS A 5542は2008年に廃止され、A 5540に統合)。ねじの呼びごとの保証荷重・胴の長さ・羽子板の取付けボルトを並べました。
表1: ターンバックルの性能 — JIS A 5540 表2
| ねじの呼び | 引張強度(最小値) 炭素鋼・溶融亜鉛めっき | 保証荷重 =短期許容応力相当 | 引張強度(最小値) ステンレス |
|---|---|---|---|
| M6 | 8.30 | 4.87 | — |
| M8 | 15.3 | 8.96 | — |
| M10 | 24.2 | 14.2 | 31.5 |
| M12 | 35.2 | 20.7 | 45.8 |
| M14 | 48.4 | 28.4 | — |
| M16 | 65.2 | 38.3 | 84.8 |
| M18 | 81.1 | 47.6 | — |
| M20 | 103 | 60.2 | 133 |
| M22 | 126 | 74.3 | 164 |
| M24 | 148 | 86.8 | 192 |
| M27 | 191 | 112 | — |
| M30 | 235 | 138 | — |
| M33 | 289 | 170 | — |
単位はkN。JIS A 5540:2008 表2。保証荷重は短期許容応力に相当し、炭素鋼製品とステンレス鋼製品で同じ値です。溶融亜鉛めっき付き炭素鋼製品(HDZ)はM10〜M33、ステンレス鋼製品はM10・M12・M16・M20・M22・M24。保証荷重に相当する力を15秒間加えて除荷したあと、使用上有害な変形を生じてはならないとされています。
表2: 胴の長さ・中あき長さ・羽子板の取付けボルト
| ねじの呼び | 胴の長さ L JIS A 5541 表3 | 中あき長さ A 5540 表1(参考) | 羽子板の取付けボルト 呼び×本数 |
|---|---|---|---|
| M6 | 100 | 50 | M12×1 |
| M8 | 125 | 60 | M12×1 |
| M10 | 150 | 70 | M12×1 |
| M12 | 200 | 100 | M16×1 |
| M14 | 230 | 115 | M16×1 |
| M16 | 250 | 120 | M16×1 |
| M18 | 280 | 140 | M20×1 |
| M20 | 300 | 150 | M20×1 |
| M22 | 330 | 165 | M22×1 |
| M24 | 350 | 170 | M20×2 |
| M27 | 400 | 200 | M20×2 |
| M30 | 400 | 200 | M22×2 |
| M33 | 450 | 220 | M22×2 |
単位はmm。胴の長さはJIS A 5541:2008 表3(炭素鋼・溶融亜鉛めっき品。割枠式・パイプ式共通、許容差±3%)。中あき長さはJIS A 5540:2008 表1の参考寸法。取付けボルトはA 5540 附属書A 表A.3(M6〜M22)・表A.5(M24〜M33)で、JIS B 1186の2種高力ボルトF10T、またはJIS B 1180の六角ボルト(強度区分10.9)を使い、羽子板とガセットプレートは一面せん断(支圧)接合とされています。
呼び方と呼び長さの読み方
ターンバックルは「JIS A 5540 S(L)-ST-S(R) M16×2500」のように呼びます。左右のボルトの記号(S=羽子板ボルト、D=両ねじボルト)、胴の記号(ST=割枠式、PT=パイプ式)、製品の区分(無記号=炭素鋼、HDZ=溶融亜鉛めっき、SUS=ステンレス)、ねじの呼び×呼び長さの順です。
呼び長さは、左右2本のボルトの長さに、表2の中あき長さを足したものです。M16なら中あき長さは120mm。胴の長さ(M16で250mm)とは別の数字なので、発注時の長さを胴の長さで計算しないように注意します。
間違えやすいポイント
- JIS A 5542でボルトを指定する — A 5542は2008年に廃止され、ボルトはA 5540の附属書Aに移っています。
- 引張強度をそのまま設計に使う — 設計の目安になるのは短期許容応力に相当する保証荷重(M16で38.3kN)です。
- 呼び長さに胴の長さを足す — 呼び長さはボルト2本の長さ+中あき長さです。
- 羽子板の取付けボルトを普通ボルトにする — 規格はF10Tの高力ボルトまたは強度区分10.9の六角ボルト。M24以上は2本です。
- ステンレス品を全サイズあると思う — ステンレス鋼製品はM10・M12・M16・M20・M22・M24だけです。
よくある質問
Q1. M16のターンバックルの保証荷重は?
A. 38.3kNです(短期許容応力に相当)。引張強度の最小値は炭素鋼で65.2kN、ステンレスで84.8kNです。
Q2. ターンバックルの保証荷重と引張強度の違いは?
A. 保証荷重は加えても有害な変形が残らない荷重で、短期許容応力に相当します。引張強度は破断側の最小値です(M20で60.2kNと103kN)。
Q3. ターンバックルの呼び長さとは?
A. ボルト2本の長さ+中あき長さです。中あき長さはM16で120mm、M20で150mmです。
Q4. ターンバックルの胴の長さは?
A. M12=200、M16=250、M20=300、M24=350mmです(許容差±3%)。
Q5. 羽子板ボルトの取付けボルトは何を使う?
A. F10Tの高力ボルトか強度区分10.9の六角ボルトで、一面せん断(支圧)接合です。M16はM16×1本、M24以上は2本です。
Q6. JIS A 5542はどうなった?
A. 2008年に廃止され、ターンバックルボルトはJIS A 5540の附属書Aに統合されました。
関連する早見表
出典・参考
- JIS A 5540:2008「建築用ターンバックル」 — まえがき(JIS A 5542:2003の廃止・置換え)、3.(構成)、4.(呼び方)、表1(中あき長さ)、表2(性能。注b)保証荷重は短期許容応力に相当)、附属書A(ターンバックルボルト)表A.1(種類)・表A.3/表A.5(羽子板ボルトの寸法・取付けボルト)
- JIS A 5541:2008「建築用ターンバックル胴」 — 表1(種類及び記号)、表2(性能)、表3(炭素鋼・溶融亜鉛めっき胴の形状・寸法)
※ 本ページは規格の数値を引くための早見表です。ブレースの設計・部材選定は構造設計者が行ってください。製品の寸法・性能はメーカーの仕様書で確認してください。
最終更新: 2026-09-24