スペック早見表

グリーンファイル早見表|全建統一様式第1号〜第11号の安全書類一覧と提出タイミング

「現場から安全書類一式って言われたけど、どれが何号?」に3秒で答える建設業の労務安全書類(グリーンファイル)の名鑑全建統一様式(改訂6版・令和6年10月)の様式番号↔書類名の対照と提出タイミング、施工体制台帳の金額基準をまとめています。実際の要否・様式・締切は元請の指定が最優先です。

📗 グリーンファイル 即答ボックス

作業員名簿第5号別紙=社会保険加入状況
再下請負通知書第1号-甲編成表は第1号-乙
新規入場時教育第7号入場前に提出が通例
施工体制台帳第3号体系図は第4号
台帳の金額基準下請総額4,500万円〜建築一式7,000万・公共は不問
優先順位元請指定 > 全建様式グリーンサイト指定も多い

このページについて

グリーンファイルは元請が下請各社から集める労務安全書類の通称です(緑のファイルに綴じた慣習から)。標準書式が全建統一様式(全国建設業協会)で、本ページはその様式番号↔書類名の対照表と提出タイミングの早見です。ただし全建様式は法的強制ではなく、ゼネコン独自様式やグリーンサイト等の電子システムが指定されればそちらが優先。書類の要否・記載細部・締切は必ず元請・現場ルールで確認してください。

表1: 全建統一様式 一覧(様式番号↔書類名)

よく使う:
様式書類名区分主な提出タイミング
第1号-甲再下請負通知書(変更届)施工体制契約時・再下請発生時(変更があれば都度)
第1号-甲-別紙一号特定技能外国人建設現場入場届出書施工体制該当作業員の入場時
第1号-乙下請負業者編成表施工体制契約時(編成に変更があれば都度)
第2号施工体制台帳作成建設工事の通知施工体制台帳作成工事の下請へ通知(元請→下請)
第3号施工体制台帳施工体制元請が作成・現場備置(下請は資料提出で協力)
第4号工事作業所災害防止協議会兼施工体系図施工体制元請が作成・現場掲示
第5号作業員名簿(別紙: 社会保険加入状況)労務契約時・作業員追加時
第6号工事安全衛生計画書安全衛生着手前
第7号新規入場時等教育実施報告書安全衛生作業員の新規入場時
第8号安全ミーティング報告書安全衛生日常(危険予知活動の記録)
第9号移動式クレーン・車両系建設機械等使用届持込機械の持込・使用前
第10号持込機械届済証持込受理後に機械へ貼付
第11号有機溶剤・特定化学物質等持込使用届持込該当薬剤の持込前
参考様式第1号施工体制台帳(監理(主任)技術者用名札)施工体制元請指示による
参考様式第2〜8号安全衛生計画書・新規入場者調査票・作業間連絡調整書 ほか安全衛生元請指示による

※ 改訂6版(令和6年10月)ベース。元請によっては旧版様式・独自様式・電子システム(グリーンサイト等)を指定されるため、どの様式で出すかは現場ごとに必ず確認してください。

表2: 提出タイミング別の整理

タイミング出すもの(典型)
① 契約・現場着手時再下請負通知書(1号-甲)/下請負業者編成表(1号-乙)/作業員名簿(5号)/工事安全衛生計画書(6号)/施工体制台帳関係の資料提出
② 人・機械の新規投入時新規入場時等教育実施報告書(7号)/新規入場者調査票/持込機械等使用届(9号→受理で10号貼付)/有機溶剤等持込使用届(11号)/外国人就労関係の届出
③ 日常・変更時安全ミーティング報告書(8号)/各種変更届(再下請の追加・作業員の追加など都度)

施工体制台帳・施工体系図の作成義務(建設業法24条の7)

工事区分作成義務の基準
民間工事(建築一式以外)下請契約の総額4,500万円以上
民間工事(建築一式)下請契約の総額7,000万円以上
公共工事金額にかかわらず必要(入契法)

※ 金額は令和5年1月改正後の基準。台帳は元請が作成しますが、下請は再下請負通知書などで情報提供する義務があります。

よくある間違い

  • 全建統一様式なら必ず通ると思う — 元請指定様式・電子システムが最優先。現場が変われば要求も変わります。
  • 作業員名簿の別紙(社会保険)を忘れる — 5号本紙だけ出して差し戻される定番。資格証写しの添付要否も現場で確認を。
  • 持込機械を届出前に使う — 9号の届出→受理→10号(届済証)貼付が先。無届の持込は現場ルール違反になります。
  • 変更届を出さない — 再下請の追加・作業員の入替は「最初に出したら終わり」ではなく都度更新が原則です。
  • 旧様式のまま使い続ける — 全建統一様式は改訂されます(現行は改訂6版・令和6年10月)。社保欄や外国人関係など改訂点は要注意。
  • 施工体制台帳を下請が作るものと誤解 — 作成義務は元請。下請の役割は正確な情報提供(1号-甲など)です。

グリーンファイルのしくみ

安全書類の束がなぜ要るのかというと、建設現場は複数の会社の作業員が重層下請で混在する場所だからです。誰がどの会社の所属で(名簿・編成表)、どんな教育を受けて(新規入場時教育)、どんな機械・薬剤を持ち込むのか(使用届)——これを元請が把握していないと、労災時の責任も、安衛法上の統括安全衛生管理も成立しません。書類の一枚一枚は、建設業法と労働安全衛生法が求める「現場の見える化」の道具です。

様式がバラバラだと下請は元請ごとに書式を作り直すことになるため、全国建設業協会が標準化したのが全建統一様式です。近年はこれをWeb化したグリーンサイト等の電子サービスへの移行が進み、CCUS(建設キャリアアップシステム)との連携も広がっています。書類の「名前と番号」は本ページで引けますが、記載内容の正否や提出要否の判断は元請・現場の安全担当に確認するのが唯一の正解です。フルハーネス保護帽と並ぶ、現場入場前の必修セットとして使ってください。

よくある質問

Q1. グリーンファイルとは何ですか?

A. 元請が下請各社から集める労務安全書類の通称です。再下請負通知書・作業員名簿・施工体制台帳関係・持込機械の届出などが含まれ、緑のファイルに綴じた慣習からこう呼ばれます。新しい現場に入る前に一式提出が通例です。

Q2. 全建統一様式とは? 使用は義務ですか?

A. 全国建設業協会が定めた業界標準の書式(現行は改訂6版・令和6年10月)ですが、法的強制ではありません。ゼネコン独自様式やグリーンサイト指定も多く、実務では元請の指定が最優先です。

Q3. 施工体制台帳はいくらの工事から必要?

A. 民間工事は下請契約総額4,500万円以上(建築一式は7,000万円以上)で作成義務(建設業法24条の7・令和5年1月改正後の金額)。公共工事は金額不問で必要です。

Q4. 作業員名簿(第5号)には何を書く?

A. 氏名・生年月日・職種に加え、雇入年月日、社会保険の加入状況、健康診断受診日、血液型・緊急連絡先、保有資格など。資格作業は資格証写しの添付が通例です。細部は元請ルールによります。

Q5. グリーンサイトとは?

A. グリーンファイルをWebで作成・提出できる電子化サービスの代表例です。大手ゼネコン現場で採用が進んでおり、指定されたら紙ではなくシステム上で入力します。使うかどうかは元請の指定次第です。

Q6. 書類はいつ提出する?

A. ①契約・着手時(1号甲/乙・5号・6号など一式)、②人・機械の新規投入時(7号・9〜11号)、③日常・変更時(8号・各種変更届)の3区分が基本。締切は現場ルール優先です。

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出典・参考

  • 全国建設業協会「全建統一様式 記載例及び解説」(改訂6版・令和6年10月) — 様式番号・書類名の典拠
  • 建設業法第24条の7・入札契約適正化法 — 施工体制台帳・施工体系図の作成義務と金額基準(令和5年1月改正)
  • 労働安全衛生法 — 統括安全衛生管理・新規入場時教育等の背景法令

※ 本ページは書類の名称・様式番号を引くための早見表です。提出要否・様式の選択・記載内容の判断は、元請・現場の安全担当者の指示および最新の様式を必ず確認してください。様式は改訂されることがあります。

最終更新: 2026-08-15