スペック早見表

電線管サイズ早見表|厚鋼(G)・薄鋼(C)・ねじなし(E)・PF管/CD管

電気工事で使う電線管のサイズをJIS公表値で一覧。鋼製電線管(JIS C 8305)の厚鋼G16〜G104・薄鋼C19〜C75・ねじなしE19〜E75の外径、合成樹脂製可とう電線管(JIS C 8411)のPF管・CD管 呼び14〜42の内外径を掲載。収容本数の考え方(占有率32%/48%)と使い分けの実務注意もまとめました。

📌 電線管5種類の即答

記号名称規格主な用途・特徴
G厚鋼電線管JIS C 8305屋外・工場・防爆エリア。肉厚2.3〜3.5mmでねじ接続
C薄鋼電線管JIS C 8305屋内のねじ接続配管。肉厚1.6〜2.0mm
Eねじなし電線管JIS C 8305屋内の軽量配管。ねじ切り不要(止めねじ式カップリング)
PFPF管(合成樹脂可とう)JIS C 8411自己消火性あり。露出・隠ぺい・埋込みに広く使用可
CDCD管(合成樹脂可とう)JIS C 8411自己消火性なし。コンクリート埋設専用。識別のためオレンジ色

※ CD管を露出・天井内配管に使うのは不可(専用用途以外はPF管を使用)。詳細は下記「使い分け・実務注意」参照。

このページについて

電線管は、絶縁電線を機械的に保護しながら配線するための管です。本ページではJIS C 8305(鋼製電線管)とJIS C 8411(合成樹脂製可とう電線管)の公表値に基づき、厚鋼(G)・薄鋼(C)・ねじなし(E)・PF管・CD管のサイズを一覧化しています。

「G22の外径は何mm?」「C25とE25は同じ太さ?」「PF16の外径は?」「この管に電線は何本入る?」といった、電気工事・設計・積算の現場で頻発する確認に即答できる構成です。

下の入力欄に「G22」「25」「PF」などと入力すると、表1〜4の行を絞り込めます(未入力で全表示)。

よく使う:

電線管サイズ 一覧(JIS公表値)

表1: 厚鋼電線管(G) — JIS C 8305

呼び方はほぼ内径に対応。肉厚でねじ接続。屋外・プラント・防爆エリアの標準。

呼び方外径 (mm)厚さ (mm)内径・参考 (mm)
G1621.02.316.4
G2226.52.321.9
G2833.32.528.3
G3641.92.536.9
G4247.82.542.8
G5459.62.854.0
G7075.22.869.6
G8287.92.882.3
G92100.73.593.7
G104113.43.5106.4

※ 内径は「外径 − 2×厚さ」による参考計算値。呼び方の数字が内径にほぼ一致するのが厚鋼の特徴です。

表2: 薄鋼電線管(C) — JIS C 8305

呼び方はほぼ外径に対応(インチ系: C19の外径19.1mm=3/4インチ)。屋内のねじ接続用。

呼び方外径 (mm)厚さ (mm)内径・参考 (mm)
C1919.11.615.9
C2525.41.622.2
C3131.81.628.6
C3938.11.634.9
C5150.81.647.6
C6363.52.059.5
C7576.22.072.2

表3: ねじなし電線管(E) — JIS C 8305

外径は薄鋼(C)と同一寸法。管厚が薄く、ねじを切らず止めねじ式カップリングで接続します。

呼び方外径 (mm)備考
E1919.1外径はC19と同一
E2525.4外径はC25と同一
E3131.8外径はC31と同一
E3938.1外径はC39と同一
E5150.8外径はC51と同一
E6363.5外径はC63と同一
E7576.2外径はC75と同一

※ 外径が同じでも管厚・接続方式が異なるため、C用ねじ込み継手とE用ねじなし継手は流用できません。

表4: PF管・CD管(合成樹脂製可とう電線管) — JIS C 8411

呼びは内径に対応。同じ呼びでもPF管とCD管で外径が異なります。

呼び内径 (mm)PF管 外径 (mm)CD管 外径 (mm)
1414.021.519.0
1616.023.021.0
2222.030.527.5
2828.036.534.0
3636.045.542.0
4242.052.048.0

※ 波付管のため、製品によって外径の公差・表示が異なる場合があります。ボックスコネクタ等の適合はメーカーの製品仕様で確認してください。

電線収容本数の考え方(占有率の原則)

「この管に電線が何本入るか」は、本数の固定表ではなく断面積の占有率で決まります。

  • 占有率 = 電線(絶縁被覆を含む)の総断面積 ÷ 管の内断面積
  • 内線規程では、同一管内に収める電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和を管内断面積の32%以下とすることが原則として示されています。
  • 管の屈曲が少なく、電線の引入れ・引替えが容易にできる場合は48%以下まで認められます。
  • 交流回路では、往復の電線(1回路の電線全部)を同一の金属管に収めます。片線だけを通すと管が電磁誘導で加熱するためです。

※ 具体的な収容本数は、電線の種類(IV・より線など)・サイズごとの仕上外径と施工条件で変わるため、本ページでは条件依存の本数表は掲載していません。電線の仕上外径から占有率を計算するか、内線規程の資料で確認してください。

使い分け・実務注意

  • CD管は直接コンクリート埋設専用。自己消火性がないため、露出配管・二重天井内などには原則使用できません。誤用防止のためオレンジ色に着色されています。
  • 厚鋼(G)・薄鋼(C)はねじ接続。管端にねじを切って(またはねじ付き既製品で)カップリング・ボックスに接続します。厚鋼は肉厚があるためねじを切っても強度が保たれ、屋外・重量物のある場所・防爆エリアに向きます。
  • ねじなし(E)は止めねじ式。ねじ切り作業が不要で屋内配管の省力化に有効。接地の電気的連続性の確保はG・Cと同様に必要です。
  • サドル支持間隔の一般値: 金属管は2m以下、合成樹脂管は1.5m以下が目安。PF管・CD管などの可とう管は内線規程で1m以下とすることが望ましいとされています。曲がり部分・ボックス近くでは追加支持します。
  • 鋼製電線管の定尺は1本3.66m(JIS C 8305)。切断・ねじ切り後は管端のバリを取り、電線被覆を傷めないようにします。
  • 金属管配線には接地工事が必要。使用電圧区分に応じた接地(アース)を施します。

使い方・選び方のポイント

使用場面

電気工事の配管設計・材料拾い出し・現場でのサイズ確認、電線引入れ時の占有率チェックに使います。

よくある間違い

①CD管の露出使用(コンクリート埋設専用) ②呼び径の基準の取り違え(G・PF・CDはほぼ内径、C・Eはほぼ外径) ③外径が同じC管とE管で継手を流用する ④占有率を無視した詰め込みによる引入れ不能・被覆損傷、に注意します。

選び方のコツ

①屋外・防爆は厚鋼(G)、屋内ねじ接続は薄鋼(C)、屋内軽量・省力化はねじなし(E) ②合成樹脂系は露出・隠ぺいならPF管、コンクリート埋設ならCD管も可 ③管サイズは電線の仕上外径から占有率32%(容易なら48%)以下になるよう選定 ④将来の増線を見込むならワンサイズ上を選ぶ、が基本です。

電線管の役割と規格の背景

電線管の第一の役割は、絶縁電線を外部の衝撃・圧迫・こすれから守る機械的保護です。管路化しておけば火災時の延焼経路を抑えやすく、増改修の際に古い電線を引き抜いて新しい電線に引き替えることもできます。金属管はさらに、接地することで感電保護や電磁ノイズの遮へいにも寄与します。

鋼製電線管に厚鋼(G)・薄鋼(C)・ねじなし(E)の3種類があるのは、保護強度・耐環境性と施工コストのトレードオフのためです。厚鋼は肉厚とねじ接続で気密性・強度を確保でき、屋外や防爆エリアの標準になりました。屋内ではそこまでの強度が不要なため管厚を薄くした薄鋼が使われ、さらにねじ切り工程そのものを省いて施工を速くしたのがねじなし電線管です。呼び方の基準が種類で異なる(Gはほぼ内径、C・Eはインチ系の外径)のは規格の成り立ちの違いによるもので、現場でサイズを取り違えやすいポイントです。

合成樹脂製可とう電線管(PF管・CD管)は、軽くて錆びず、可とう性があって曲げ配管が容易なため、住宅・建築物の隠ぺい配線を中心に主流化しました。CD管は「コンクリートに埋め込めば管自体が不燃材料に覆われる」ことを前提に自己消火性を省いた管であり、これがコンクリート埋設専用という使用制限と、PF管と一目で区別するためのオレンジ色識別の理由です。

よくある質問

Q1. 厚鋼(G)・薄鋼(C)・ねじなし(E)の違いは?

A. 管の厚さと接続方法が違います。厚鋼(G)は肉厚2.3〜3.5mmで管端にねじを切って接続し、屋外や工場・防爆エリアで使用します。薄鋼(C)は肉厚1.6〜2.0mmで屋内のねじ接続用。ねじなし(E)は最も薄く、ねじを切らず止めねじ式カップリングで接続する屋内の軽量配管用です。

Q2. PF管とCD管の違いは?

A. 自己消火性の有無です。PF管は自己消火性があり、屋内外の露出・隠ぺい・埋込み配管に広く使用できます。CD管は自己消火性がないため直接コンクリートに埋め込む用途専用で、区別のためオレンジ色に着色されています。

Q3. CD管を露出配管に使ってはいけないのはなぜ?

A. CD管は自己消火性がなく、火災時に燃焼して延焼経路になるおそれがあるためです。コンクリートに埋め込めば管が不燃材料に覆われるため問題ありませんが、露出や二重天井内などでは原則使用できません(自己消火性のあるPF管を使用します)。

Q4. 電線管の呼び径は内径ですか外径ですか?

A. 種類で異なります。厚鋼(G)とPF管・CD管は呼びがほぼ内径に対応し、薄鋼(C)とねじなし(E)は呼びがほぼ外径に対応します(C19/E19の外径は19.1mm)。同じ呼びの数字でも実寸が異なるため、種類をまたいだ流用はできません。

Q5. 電線管に電線は何本まで入れられますか?

A. 電線の被覆を含む総断面積と管の内断面積の比率(占有率)で決まります。内線規程では、同一管内に収める電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和を管内断面積の32%以下(管の屈曲が少なく電線の引入れ・引替えが容易な場合は48%以下)とすることが示されています。具体的な本数は電線の種類・サイズ・施工条件により異なります。

Q6. ねじなし電線管(E)はどうやって接続しますか?

A. 管端にねじを切らず、ねじなしカップリング・ねじなしコネクタに管を差し込み、止めねじで固定します。ねじ切り作業が不要で施工が速いのが特徴です。金属管配線として接地(アース)の電気的連続性を確保する必要がある点は厚鋼・薄鋼と同じです。

Q7. 鋼製電線管1本の長さ(定尺)は?

A. JIS C 8305では厚鋼・薄鋼・ねじなしのいずれも1本3.66mです。

Q8. 防爆エリアの配管に使う電線管は?

A. 耐圧防爆構造の金属管配線には厚鋼電線管(G)が用いられます。肉厚がありねじ接続で気密性・強度を確保できるためです。詳細な施工条件は防爆指針など該当する基準によります。

関連する早見表

関連規格・出典

  • JIS C 8305「鋼製電線管」 — 厚鋼(G)・薄鋼(C)・ねじなし(E)の寸法・定尺
  • JIS C 8411「合成樹脂製可とう電線管」 — PF管・CD管の寸法・性能区分
  • 内線規程(参考) — 管内占有率(32%/48%)・支持間隔などの施工基準

※ 寸法はJIS公表値に基づく代表値です。製品ごとの詳細寸法・適合継手はメーカーの製品仕様を確認してください。

最終更新: 2026-07-04