スペック早見表

六角穴付きボルト寸法早見表|頭径・頭高・六角穴対辺(JIS B 1176)

キャップボルトの頭高は呼び径と同じ、頭径はその約1.5倍。M8なら頭径13.0・頭高8.0・六角レンチ6mmです。JIS B 1176のM1.6〜M36を、ざぐり設計にも工具選定にも使える形で並べました。

🔩 キャップボルト 判断即答ボックス

M8の頭径13.0mmローレットありは13.27
頭高k呼び径と同じM8=8.00・M12=12.00
M8の六角レンチ6mmM10=8・M12=10・M16=14
六角穴の深さ呼び径の約半分M8=4・M12=6・M16=8
頭径dkの最大値2種類あるローレットの有無で別規定
ざぐりを決めるとき大きい側で見る工具の逃げも要る

このページについて

六角穴付きボルト(キャップボルト・CAP)の頭部寸法は、JIS B 1176で呼び径ごとに決まっています。設計でざぐりを描くとき、現場で工具を選ぶとき、既存品の頭を測って呼び径を逆引きするときに必要になる頭径dk・頭高k・六角穴の対辺sを並べました。六角レンチのサイズ=六角穴の対辺の呼びなので、この表はそのまま工具選定にも使えます。

表1: 六角穴付きボルト(並目ねじ)の頭部寸法 — JIS B 1176 表3

よく使う:
ねじの呼びピッチ
P
頭径 dk 最大
ローレットなし
頭径 dk 最大
ローレットあり
頭高 k
最大
六角穴
対辺 s 呼び
穴深さ t
最小
座面径 dw
最小
M1.60.353.003.141.601.50.72.72
M20.43.803.982.001.513.48
M2.50.454.504.682.5021.14.18
M30.55.505.683.002.51.35.07
M40.77.007.224.00326.53
M50.88.508.725.0042.58.03
M6110.0010.226.0539.38
M81.2513.0013.278.006412.33
M101.516.0016.2710.008515.33
M121.7518.0018.2712.0010617.23
(M14)221.0021.3314.0012720.17
M16224.0024.3316.0014823.17
M202.530.0030.3320.00171028.87
M24336.0036.3924.00191234.81
M303.545.0045.3930.002215.5
M36454.0054.4636.002719

単位はmm。JIS B 1176:2014の表3・表4から転記。頭径dkの最大値は2種類規定されており、注c)がローレットがない頭部、注d)がローレットがある頭部に適用されます。ざぐり穴の設計では大きい側(ローレットあり)で見るほうが安全です。(M14)は括弧付きの呼びで、できるだけ使用しないとされています。M30・M36の座面径dwは本表では省略しています。

覚え方: 頭高は呼び径と同じ

表を見ると気づきますが、頭高kの最大値はねじの呼び径dと同じ数値です(M8なら8.00、M12なら12.00)。同様に頭径dkは呼び径のおよそ1.5倍(M8→13、M10→16、M12→18)。この2つを覚えておけば、手元に表がなくても必要な深さと逃げの見当がつきます。

六角穴の対辺も規則的で、M4=3、M5=4、M6=5、M8=6、M10=8、M12=10、M16=14。M6までは「呼び径−1」ですが、M8以降はずれるので、この帯だけ覚えるのが実用的です。工具側の寸法は六角レンチ対辺にまとめています。

六角穴の深さ(t)は効きしろそのもの

t(六角穴の深さの最小値)は、レンチがかかる深さです。M8で4mm、M12で6mm、M16で8mmと、おおむね呼び径の半分。塗装や異物で穴が浅くなると、この効きしろが減ってなめやすくなります。焼き付いたボルトを緩めるときに穴をさらってから工具を入れるのは、この深さを取り戻すためです。

もうひとつ、e(最小値)はsの最小値の1.14倍と規格に明記されています(対辺から対角への換算)。六角穴のゲージ検査はJIS B 1016によります。

間違えやすいポイント

  • 頭径だけでざぐりを決める — ローレットありの最大値(M8で13.27)と、工具が入る逃げも要ります。ざぐり・ボルト穴の規格値で確認を。
  • 六角レンチのサイズを呼び径から引き算で出す — M6までは「呼び径−1」ですが、M8=6、M10=8とずれます。
  • 座面径dwを頭径と同じと考える — 座面の有効径は頭径より小さく、M8で12.33です。座面が効かない材料では座金が要ります。
  • (M14)を標準品と思う — 括弧付きの呼びで、流通が限られます。
  • 強度区分を確認せず使う — 頭部の刻印(12.9等)で強度が変わります。ボルト強度区分参照。

よくある質問

Q1. M8の六角穴付きボルトの頭の大きさは?

A. 頭径dkの最大は13.00mm(ローレットなし)/13.27mm(ローレットあり)、頭高kの最大は8.00mm、座面径dwの最小は12.33mmです。

Q2. キャップボルトの六角レンチのサイズは?

A. 六角穴の対辺sの呼び=レンチサイズです。M4=3・M5=4・M6=5・M8=6・M10=8・M12=10・M16=14・M20=17・M24=19。M6までは「呼び径−1」ですがM8以降は崩れます。

Q3. 頭高は呼び径と同じと覚えていい?

A. はい、kの最大値=呼び径です(M8=8.00、M12=12.00、M16=16.00)。最小値は少し小さく(M8=7.64)、逃げは最大値で見ておけば足ります。

Q4. 頭径dkに最大値が2つあるのはなぜ?

A. JISがローレットがない頭部(注c)とある頭部(注d)で別に規定しているためです。M8なら13.00と13.27。ざぐり設計は大きい側で見ておくのが安全です。

Q5. 六角穴の深さはどれくらい?

A. tの最小値でM8=4・M10=5・M12=6・M16=8と、おおむね呼び径の半分です。塗装や異物で浅くなると、そのぶん効きしろが減ってなめやすくなります。

Q6. M14は使わないほうがいい?

A. 規格上(M14)と括弧付きで示される呼びで、できるだけ使わないことが望ましい寸法です。流通も限られるため、M12かM16に寄せるのが無難です。

Q7. ざぐり穴の寸法はこの表から決められる?

A. 頭径・頭高は決められますが、ざぐり径はJIS B 1001で別に規定されています。工具の逃げも要るため、ざぐり・ボルト穴の規格値とあわせて決めてください。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS B 1176:2014「六角穴付きボルト」(ISO 4762対応) — 表3(並目ねじの寸法。M1.6〜M36の頭径dk・頭高k・六角穴対辺s・穴深さt・座面径dw・e)、注c)ローレットがない頭部/注d)ローレットがある頭部、注e)eの最小値はsの最小値の1.14倍、注f)六角穴の寸法s及びeのゲージ検査はJIS B 1016を参照

※ 本ページは規格の寸法を引くための早見表です。実際の部品選定・ざぐり設計では、使用するメーカーの製品図面と公差を確認してください。頭部に滑り止め(ローレット)のある製品は頭径が大きくなります。

最終更新: 2026-09-14