金属製可とう電線管(プリカ) サイズ早見表(JIS C 8309)
現場で「プリカ」と呼ばれる管は、JIS C 8309では二種金属製可とう電線管です。呼びは10〜101の12種類で、呼び24なら最小内径23.8mm・外径28.8mm。ビニル被覆品の外径と、一種(参考)の寸法も並べました。
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現場で「プリカ」と呼ばれる金属製の可とう電線管は、JIS C 8309では二種金属製可とう電線管という名前です(規格の中に「プリカ」という語は出てきません)。防水のために外側を軟質ビニルで覆ったものはビニル被覆二種金属製可とう電線管です。呼び10〜101の寸法と、今はほとんど流通していない一種(参考)の寸法を並べました。
表1: 二種金属製可とう電線管の寸法 — JIS C 8309 表3・表4
| 呼び | 最小内径 | 外径 | 外径の許容差 | ピッチ(許容差) | ビニル被覆品の外径 | 被覆品の外径の許容差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | 9.2 | 13.3 | ±0.2 | 1.6(±0.2) | 14.9 | ±0.2 |
| 12 | 11.4 | 16.1 | ±0.2 | 1.6(±0.2) | 17.7 | ±0.2 |
| 15 | 14.1 | 19.0 | ±0.2 | 1.6(±0.2) | 20.6 | ±0.2 |
| 17 | 16.6 | 21.5 | ±0.2 | 1.6(±0.2) | 23.1 | ±0.2 |
| 24 | 23.8 | 28.8 | ±0.2 | 1.8(±0.2) | 30.4 | ±0.2 |
| 30 | 29.3 | 34.9 | ±0.2 | 1.8(±0.2) | 36.5 | ±0.2 |
| 38 | 37.1 | 42.9 | ±0.4 | 1.8(±0.2) | 44.9 | ±0.4 |
| 50 | 49.1 | 54.9 | ±0.4 | 1.8(±0.2) | 56.9 | ±0.4 |
| 63 | 62.6 | 69.1 | ±0.6 | 2.0(±0.3) | 71.5 | ±0.6 |
| 76 | 76.0 | 82.9 | ±0.6 | 2.0(±0.3) | 85.3 | ±0.6 |
| 83 | 81.0 | 88.1 | ±0.6 | 2.0(±0.3) | 90.9 | ±0.8 |
| 101 | 100.2 | 107.3 | ±0.6 | 2.0(±0.3) | 110.1 | ±0.8 |
単位はmm。JIS C 8309:2019 表3(可とう管の寸法)・表4(ビニル被覆可とう管の寸法)。ビニル被覆品は中の可とう管が表3の寸法で、表4には外径だけが定められています。呼び83・101の外径の許容差は、裸の管が±0.6、ビニル被覆品が±0.8で異なります。
表2: 一種金属製可とう電線管の寸法(参考) — JIS C 8309 附属書A
| 呼び | 最小内径 | 外径 | 外径の許容差 | ピッチ(最小〜最大) | ビニル被覆品の外径 | 被覆品の外径の許容差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 13 | 13.5 | 18.75 | ±0.7 | 6〜7 | 20.75 | ±0.9 |
| 15 | 15.8 | 20.8 | ±0.7 | 6〜7 | 23.0 | ±0.9 |
| 19 | 20.6 | 25.75 | ±0.7 | 7〜8 | 27.75 | ±0.9 |
| 25 | 25.4 | 31.0 | ±1.0 | 7〜8 | 33.0 | ±1.2 |
| 31 | 31.7 | 38.0 | ±1.0 | 7〜8 | 40.75 | ±1.2 |
| 39 | 38.1 | 46.0 | ±1.0 | 9〜10.5 | 48.4 | ±1.2 |
| 51 | 50.8 | 58.7 | ±1.0 | 9〜10.5 | 61.1 | ±1.2 |
| 63 | 63.5 | 72.0 | ±1.5 | 10〜12 | 75.0 | ±1.7 |
| 75 | 76.2 | 84.7 | ±1.5 | 10〜12 | 87.7 | ±1.7 |
単位はmm。附属書A(参考)表A.1・表A.2。規格では、一種は以前使われていたものの、現在はほとんど流通していないと説明されています。一種は一様なピッチで巻いた丸山形のひだの管で、二種と共通する呼びは15と63だけです。
構造・材料と試験条件 — JIS C 8309 9.101・9.102、表5〜表10
- 3層巻き: 外層と中間層が金属の条片、内層が非金属の条片(バルカナイズドファイバー・合成樹脂又は耐水性の紙)。巻き方向と逆向きに二口ねじ状のひだを設けます。
- 鋼帯の厚さ: 外層は溶融亜鉛めっきを施したもので0.13mm以上、中間層は0.10mm以上。
- ビニル被覆: 可とう管の外面に軟質ポリ塩化ビニルを被覆(JIS K 6723 第1種3号又は同等以上)。
- 適用範囲: 交流1,000V及び/又は直流1,500V以下の電気設備・通信設備内の電線・ケーブルの保護用。
| 試験項目 | 条件 |
|---|---|
| 圧縮荷重 | 750N |
| 引張力 | 500N |
| 衝撃試験 | ハンマの質量2.0kg・落下高さ100mm、下限温度−5℃ |
| 上限温度 | 60℃ |
試験条件は、電線管システムの規格JIS C 8461-1の分類(ミディアムなど)で指定されています。
間違えやすいポイント
- 呼び=内径だと思う — 最小内径は呼びより小さいことがほとんどです(呼び83は81.0mm、呼び30は29.3mm)。呼びと一致するのは76(76.0mm)だけです。
- 呼び25・19を探す — 二種の呼びは10・12・15・17・24・30・38・50・63・76・83・101の12種類です。25・19は一種(参考)の呼びです。
- 穴あけを裸の外径で決める — ビニル被覆品は外径が1.6〜2.8mm太くなります(表3と表4の外径の差、計算値)。被覆の厚さそのものは規格に定められていません。
よくある質問
Q1. プリカのJISでの名前は?
A. 二種金属製可とう電線管です。ビニル被覆品は「ビニル被覆二種金属製可とう電線管」です。
Q2. 一種と二種の金属製可とう電線管の違いは?
A. 二種は3層巻き(金属・金属・非金属)の管、一種は丸山形のひだの管で、一種は現在ほとんど流通していないとされています。
Q3. 金属製可とう電線管の呼び24の内径と外径は?
A. 最小内径23.8mm、外径28.8mm(±0.2)です。ビニル被覆品の外径は30.4mmです。
Q4. 金属製可とう電線管の呼び101の寸法は?
A. 最小内径100.2mm、外径107.3mm(±0.6)です。ビニル被覆品は110.1mm(±0.8)です。
Q5. ビニル被覆で外径はどれだけ太くなる?
A. 1.6〜2.8mm太くなります(表3と表4の外径の差)。
Q6. 金属製可とう電線管の適用範囲の電圧は?
A. 交流1,000V及び/又は直流1,500V以下の電気設備・通信設備用です。
関連する早見表
- 電線管サイズ — 厚鋼・薄鋼・PF管
- アウトレットボックス — ボックスの寸法
- ケーブル仕上外径 — 管に通すケーブルの太さ
- 電線許容電流 — 電線管内の許容電流
- IP保護等級 — 防水・防じんの等級
出典・参考
- JIS C 8309:2019「金属製可とう電線管」(2019年改正・有効) — 1(適用範囲)、3(用語及び定義)、表3(可とう管の寸法)、表4(ビニル被覆可とう管の寸法)、9.101・9.102(構造・材料)、表5〜表10(試験条件)、附属書A(参考)表A.1・表A.2(一種金属製可とう電線管)
※ 本ページは規格の寸法を引くための早見表です。電線の収容本数や、どの場所に金属製可とう電線管を使えるかといった施工上の判断は、電気設備の技術基準の解釈・内線規程などで確認してください。
※ 「ビニル被覆による外径の増加」は表3と表4の外径の差から求めた計算値で、被覆の厚さの規定値ではありません。
※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。
最終更新: 2026-09-27