スペック早見表

不燃・準不燃・難燃早見表|20分/10分/5分の区分とNM・QM・RM認定番号

内装設計・材料選定で必ず出てくる建築基準法の防火材料3区分の早見表。不燃=20分(NM)、準不燃=10分(QM)、難燃=5分(RM)という性能時間の違い、告示に例示された材料、せっこうボードの厚さ別区分(12/9/7mm)が3秒で引けます。内装制限との関係もこのページで。

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不燃材料20分・告示1400号認定はNM-番号
準不燃材料10分・告示1401号認定はQM-番号
難燃材料5分・告示1402号認定はRM-番号
せっこうボード12mm↑不燃/9mm↑準不燃7mm↑は難燃
上下関係不燃⊃準不燃⊃難燃不燃は下位区分を兼ねる
防炎(消防法)別制度カーテン等の物品規制

このページについて

不燃・準不燃・難燃は建築基準法の防火材料の区分で、要求される性能は共通の3要件——①燃焼しない ②防火上有害な変形・溶融・き裂等がない ③避難上有害な煙・ガスを発生しない——を、加熱開始後20分/10分/5分維持できるかの違いです。適合には「告示例示材料」と「大臣認定品(NM/QM/RM)」の2ルートがあります。本ページはその区分と代表材料の早見表で、どの部屋にどの区分が必要か(内装制限)は建築士・確認検査機関の判断領域です。

表1: 3区分の比較

区分性能時間根拠告示大臣認定番号位置づけ
不燃材料加熱開始後20分平成12年建設省告示第1400号NM-(外部NE-)最上位。準不燃・難燃が要求される場所にも使える
準不燃材料加熱開始後10分平成12年建設省告示第1401号QM-(外部QE-)中位。難燃要求の場所にも使える
難燃材料加熱開始後5分平成12年建設省告示第1402号RM-(外部RE-)下位。避難時間を稼ぐ最低ライン

表2: 告示に例示された代表材料

よく使う:
区分告示例示の材料(主なもの)
不燃材料
(告示1400号)
コンクリート/れんが/瓦/陶磁器質タイル/繊維強化セメント板/鉄鋼/アルミニウム/金属板/ガラス/モルタル/しっくい/石/せっこうボード(厚さ12mm以上・ボード用原紙0.6mm以下)/ロックウール/グラスウール板 ほか
準不燃材料
(告示1401号)
不燃材料の全部/せっこうボード(厚さ9mm以上)/木毛セメント板(厚さ15mm以上)/硬質木片セメント板(厚さ9mm以上・かさ比重0.9以上) ほか
難燃材料
(告示1402号)
準不燃材料の全部/せっこうボード(厚さ7mm以上・ボード用原紙0.5mm以下)/難燃合板(厚さ5.5mm以上) ほか

※ 例示材料は告示の条文が正です(厚さ・比重などの条件付き)。木材・普通合板・ビニル壁紙などは例示にないため、防火材料として使うには大臣認定品(NM/QM/RM)を選びます。壁紙は「下地(例: 不燃せっこうボード)との組合せ」で認定されるのが通常なので、認定条件の下地まで一致させる必要があります。

認定番号の読み方

記号意味
NM-####不燃材料の大臣認定(内部仕上げ)
QM-####準不燃材料の大臣認定
RM-####難燃材料の大臣認定
NE- / QE- / RE-外部仕上げ用の各認定

※ カタログ・SDSの「NM-8572」等の番号で、国交省の認定データベースから認定条件(下地・施工条件)を確認できます。検査済証・完了検査では認定書の写しが求められるのが通例です。

よくある間違い

  • 「難燃=燃えない」と誤解 — 難燃は5分間の性能です。避難時間を稼ぐ区分であって、不燃の代わりにはなりません。
  • せっこうボードの厚さを見ない — 同じ石膏ボードでも7mm・9mm・12mmで区分が変わります。9.5mm=準不燃、12.5mm=不燃が定番の読みです。
  • 壁紙単体で「不燃」と思う — 壁紙の防火認定は下地との組合せです。認定条件と違う下地に貼ると防火性能の扱いが変わります。
  • 防炎ラベル(消防法)と混同 — カーテン・カーペットの防炎は別制度。内装材の区分の代わりにはなりません。
  • 内装制限を自己判断する — どの居室にどの区分が必要かは用途・規模・階・開口条件で決まる法規判定です。建築士・確認検査機関に確認を。
  • LGS等の下地と仕上げの役割を混同 — 下地が不燃(鋼製)でも、仕上げ材の区分は仕上げ材自身で満たす必要があります(構成による認定は別)。

防火材料区分のしくみ

建物火災で人命を奪うのは、多くの場合「初期の急激な燃え広がりと煙」です。そこで建築基準法は、壁・天井の表面仕上げ材に着目し、着火から一定時間「燃えず・崩れず・有害な煙を出さない」ことを求めました。それが防火材料3区分で、20分/10分/5分という時間は、避難と初期消火のための猶予時間の設計です。床が対象外(内装制限は壁・天井)なのも、火災初期の延焼が上方へ進む性質を踏まえています。

適合ルートが「告示例示」と「大臣認定」の二本立てなのは、コンクリートや鉄のような明らかな不燃物をいちいち試験させない一方、新建材には試験(コーンカロリーメーター試験等)に基づく個別認定の道を開くためです。実務では、①その部屋に内装制限がかかるか(法規判定)→②要求区分は何か→③告示例示材料か認定品(NM/QM/RM)で満たすという順で決まります。本ページが受け持つのは②③の「区分と材料を引く」部分で、①は設計者の領域——石膏ボードLGS・軽天下地と組み合わせて使ってください。

よくある質問

Q1. 不燃・準不燃・難燃の違いは?

A. 同じ3要件(燃焼しない・有害な変形等がない・有害な煙やガスを出さない)を何分間維持できるかの違いです。不燃=20分(NM)、準不燃=10分(QM)、難燃=5分(RM)。不燃は準不燃・難燃を兼ねる上位互換です。

Q2. せっこうボードはどの区分?

A. 厚さで変わります。12mm以上(原紙0.6mm以下)=不燃、9mm以上=準不燃、7mm以上=難燃(告示の例示)。一般的な12.5mmボードは不燃、9.5mmボードは準不燃として扱えます。

Q3. NM-8572のような番号は何?

A. 国土交通大臣認定の認定番号です。NM=不燃、QM=準不燃、RM=難燃(外部用はNE/QE/RE)。告示にない材料はこの認定で防火材料として使えます。壁紙などは下地との組合せで認定されるため、認定条件の下地確認が重要です。

Q4. 内装制限とはどういう規制?

A. 火災の初期拡大を抑えるため、建物の用途・規模・部位に応じて壁・天井の仕上げを難燃以上・準不燃以上などに制限する建築基準法の規制です。どの部屋にどの区分が要るかは設計判断なので、建築士・確認検査機関の判定によります。

Q5. 「難燃=燃えない」と考えていい?

A. いけません。難燃は「加熱開始後5分間」の性能で、燃えないことの保証ではありません。避難時間を稼ぐための性能区分です。

Q6. 防炎(消防法)と難燃(建築基準法)は同じ?

A. 別制度です。不燃・準不燃・難燃は建材の区分(建築基準法)、防炎はカーテン・じゅうたん等の物品規制(消防法・防炎ラベル)。内装材は建築基準法側、カーテン類は消防法側で確認します。

関連する早見表

出典・参考

  • 建築基準法第2条第9号・建築基準法施行令 — 不燃材料等の定義と要求性能
  • 平成12年建設省告示第1400号・1401号・1402号 — 不燃・準不燃・難燃材料の例示(せっこうボードの厚さ条件等)
  • 国土交通省 大臣認定データベース — NM/QM/RM認定品の認定条件

※ 例示材料の正確な条件(厚さ・比重・原紙厚)は告示条文が正です。内装制限の適用判定・材料選定の最終確認は、建築士および確認検査機関・所轄消防によってください。

最終更新: 2026-08-05