スペック早見表

エアコン能力早見表|畳数とkWの対応・電気代の目安

ルームエアコンの冷房能力2.2〜7.1kWと対応畳数(6畳用〜23畳用)を木造・鉄筋別に一覧。暖房の目安、寒冷地の考え方、電気代の計算式(目安単価31円/kWh)と計算ツール、「能力kW」と「消費電力kW」の違いまで、容量選定に必要な情報をまとめた早見表です。数値はすべて業界共通の目安です。

❄️ 部屋の広さ → 冷房能力 即答ボックス(業界共通の目安)

6畳2.2kW (6畳用)冷房 木造6〜鉄筋9畳
8畳2.5kW (8畳用)冷房 木造7〜鉄筋10畳
10畳2.8kW (10畳用)冷房 木造8〜鉄筋12畳
12畳3.6kW (12畳用)冷房 木造10〜鉄筋15畳
14畳4.0kW (14畳用)冷房 木造11〜鉄筋17畳
18畳5.6kW (18畳用)冷房 木造15〜鉄筋23畳
20畳6.3kW (20畳用)冷房 木造17〜鉄筋26畳
23畳7.1kW (23畳用)冷房 木造20〜鉄筋30畳

このページについて

エアコンのカタログに並ぶ「2.2kW」「6〜9畳」といった数値は、JIS C 9612(ルームエアコンディショナ)の定格条件で測った能力と、それに対応する業界共通の畳数目安です。本ページでは冷房能力クラスごとの対応畳数(木造/鉄筋)、暖房の目安、電気代の計算方法を1ページに整理しました。

畳数の目安は「木造=南向き和室・平屋」「鉄筋=南向き洋室・集合住宅の中間階」という共通条件で算定されたあくまで目安です。実際の必要能力は断熱性能・日当たり・間取りで変わるため、「使い方・選び方」の補正ポイントも合わせてご確認ください。

メイン表: 冷房能力(kW)と対応畳数の目安

畳数は業界共通の目安(木造=南向き和室・平屋 / 鉄筋=南向き洋室・集合住宅中間階)。面積は1畳≒1.62m²で換算した参考値です。

よく使う:
冷房能力通称カタログ表記(冷房)木造の目安鉄筋の目安目安面積
2.2 kW6畳用6〜9畳6畳9畳約10〜15 m²
2.5 kW8畳用7〜10畳7畳10畳約11〜16 m²
2.8 kW10畳用8〜12畳8畳12畳約13〜19 m²
3.6 kW12畳用10〜15畳10畳15畳約16〜24 m²
4.0 kW14畳用11〜17畳11畳17畳約18〜28 m²
5.6 kW18畳用15〜23畳15畳23畳約24〜37 m²
6.3 kW20畳用17〜26畳17畳26畳約28〜42 m²
7.1 kW23畳用20〜30畳20畳30畳約32〜49 m²

※ 「6〜9畳」は「6畳から9畳の部屋用」ではなく「木造なら6畳・鉄筋なら9畳まで」の意味です(詳細は「よくある間違い」参照)。同じ能力クラスでも機種により畳数表記が±1畳程度異なる場合があります。

暖房の目安畳数と寒冷地の考え方

同じ機種でも暖房の対応畳数は冷房より小さくなります。冬は室内外の温度差が夏より大きく、必要な熱量が多いためです。カタログの暖房畳数の一般的な目安は次のとおりです(暖房定格能力は同じクラスでも機種により異なります)。

冷房能力クラス通称カタログ表記(暖房)の目安木造の目安鉄筋の目安
2.2 kW6畳用5〜6畳5畳6畳
2.5 kW8畳用6〜8畳6畳8畳
2.8 kW10畳用8〜10畳8畳10畳
3.6 kW12畳用9〜12畳9畳12畳
4.0 kW14畳用11〜14畳11畳14畳
5.6 kW18畳用15〜18畳15畳18畳
6.3 kW20畳用16〜20畳16畳20畳
7.1 kW23畳用19〜23畳19畳23畳

※ 「6畳用」「14畳用」という通称は、おおむね暖房(鉄筋)の目安畳数に対応しています。表は一般的な目安で、機種により表記が異なります。

寒冷地で確認すべきポイント

  • 定格暖房能力は外気温7℃での値(JIS C 9612の定格条件)。外気温が下がるほど暖房能力は低下します。
  • カタログの「低温暖房能力」(外気温2℃での能力)を確認する。定格より大きい値を確保している機種は低温に強い設計です。
  • 寒冷地では通常より1〜2ランク大きい能力を選ぶか、低温暖房を強化した寒冷地向け機種を選ぶのが基本です。

電気代の計算式と目安

電気代は「能力kW」ではなく「消費電力kW」で計算します。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力量単価(円/kWh)

電力量単価は本ページでは31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した目安単価)を使用します。実際の単価は契約プランにより異なります。

消費電力1時間あたり1日8時間1ヶ月(8時間×30日)
0.1 kW (100W)約3.1円約25円約744円
0.3 kW (300W)約9.3円約74円約2,232円
0.5 kW (500W)約15.5円約124円約3,720円
0.8 kW (800W)約24.8円約198円約5,952円
1.0 kW (1000W)約31.0円約248円約7,440円
1.5 kW (1500W)約46.5円約372円約11,160円

※ 31円/kWhでの機械的な計算値です。実際のエアコンはインバーター制御で消費電力が常に変動するため、定格消費電力で計算した金額は上限側の目安になります。

🧮 電気代計算ツール(消費電力×時間×単価)

カタログや銘板の消費電力(W)を入力してください。能力(kW)ではない点にご注意ください。

※ 単価の初期値31円/kWhは全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(2022年7月改定)。1ヶ月は30日で計算。インバーター機の実際の消費電力は設定温度到達後に下がるため、実際の電気代はこの計算値より安くなるのが一般的です。

使い方・選び方のポイント

基本の手順

  1. 部屋の畳数と構造(木造/鉄筋)を確認し、メイン表から該当する冷房能力クラスを選ぶ。
  2. 暖房も主力で使うなら暖房の目安畳数でも確認する(暖房のほうが必要能力が大きい)。
  3. 下の補正条件に当てはまる場合は1ランク上を検討する。
  4. 電源(100V/200V)とコンセント形状を確認する。おおむね4.0kW以上のクラスは単相200V機種が中心のため、分電盤・コンセントの対応も要確認です(ブレーカー容量参照)。

ワンランク上を検討すべき部屋条件(目安)

  • 最上階・屋根直下: 屋根からの日射熱で夏の負荷が大きい。
  • 西日が強い・大きな窓・南西向き: 日射の影響で冷房負荷が増える。
  • 吹き抜け・勾配天井・天井高2.7m超: 空気の体積が増えるため畳数だけでは不足。おおよその容積(床面積×天井高)で考える。
  • LDKでキッチンを含む: 調理熱・冷蔵庫の排熱が加わる。
  • 間仕切りのない続き間: 実際に冷やす床面積の合計で選ぶ。

逆に、高断熱・高気密の住宅(近年の省エネ基準適合住宅など)では、無断熱に近い想定で作られた畳数目安より小さい能力で足りる場合もあります。ただし能力不足のリスクを考えると、目安どおりか半ランク上を選んでおくのが安全です。

よくある間違い

  • 【最重要】能力kWと消費電力kWの混同 — 「冷房能力2.2kW」は部屋から運び出せる熱量で、電気の使用量ではありません。ヒートポンプは投入電力の数倍の熱を運べるため、能力2.2kW機の定格消費電力は0.4〜0.8kW程度(機種による)です。「2.2kW×31円=68円/時」という計算は誤りで、実際はその数分の一です。
  • 「6〜9畳」を「6畳から9畳の部屋向け」と誤読 — 正しくは「木造なら6畳まで・鉄筋なら9畳まで」。範囲の下限・上限ではなく構造別の上限を並べた表記です。
  • 畳数目安を絶対値として扱う — 目安は「木造=南向き和室・平屋/鉄筋=南向き洋室・中間階」という古い共通条件での算定値。断熱・日当たり・間取りで必要能力は大きく変わります。
  • 暖房を冷房の畳数で選ぶ — 暖房の対応畳数は冷房より小さく、寒冷地ではさらに能力が低下します。暖房主体なら暖房畳数と低温暖房能力で選定します。
  • 電源の確認漏れ — 大能力クラスは単相200V機種が中心。100V回路のままでは設置できず、電源工事が必要になる場合があります。

背景解説: 能力表示と畳数目安のしくみ

エアコンの能力(冷房能力・暖房能力)は、JIS C 9612(ルームエアコンディショナ)に定められた条件で測定した熱量をkW(キロワット)で表したものです。冷房は「室内27℃・室外35℃」、暖房は「室内20℃・室外7℃」が定格条件で、どのメーカーの機種も同じ条件で測るため、能力値どうしを直接比較できます。外気温が定格条件から外れると実際の能力は変化し、特に暖房は外気温の低下とともに能力が落ちるため、寒冷地向けには外気温2℃での「低温暖房能力」が併記されます。

「畳数の目安」は、この能力値を部屋の広さに読み替えるための業界共通の換算で、木造は「南向き和室・平屋」、鉄筋は「南向き洋室・集合住宅の中間階」という統一の想定条件で算定されています。この想定は断熱性能の低い時代の住宅を基準にしているため、現代の高断熱住宅では目安より余裕が出る一方、吹き抜けや大開口の窓を持つ間取りでは不足することもあります。つまり畳数表記は「保証値」ではなく「共通のものさし」です。

エアコンが投入電力より大きな熱を運べるのは、ヒートポンプが「熱を作る」のではなく「熱を移動させる」装置だからです。冷媒(現在の家庭用主流はR32)が蒸発・凝縮を繰り返して室内外で熱をやり取りする仕組みで、効率はCOP(能力÷消費電力)やAPF(通年エネルギー消費効率)で表されます。冷媒の種類と特性は冷媒規格早見表で詳しく解説しています。

よくある質問

Q1. 6畳の部屋にはどの能力のエアコンを選べばいい?

A. 基本は冷房能力2.2kW(6畳用)クラスです。畳数の目安は「木造6畳〜鉄筋9畳」なので、木造で日当たりが強い部屋・最上階・西日が入る部屋などでは2.5kW(8畳用)への格上げを検討します。逆に鉄筋マンションの中間階なら2.2kWで9畳程度までカバーできる計算です(いずれも目安)。

Q2. エアコンの「能力kW」と「消費電力kW」の違いは?

A. 能力kWは部屋を冷やす・暖める熱の仕事量、消費電力kWは実際に使う電気の量で、まったく別の数値です。ヒートポンプは投入した電力の数倍の熱を運べるため、冷房能力2.2kWの機種の定格消費電力は0.4〜0.8kW程度(機種・運転状況により変動)です。電気代の計算に使うのは消費電力のほうです。

Q3. カタログの「冷房 6〜9畳」という表記の意味は?

A. 「6畳から9畳の部屋に対応」という意味ではなく、「木造(南向き和室・平屋)なら6畳まで、鉄筋(南向き洋室・集合住宅中間階)なら9畳まで」対応できるという意味です。小さい数字が条件の厳しい木造、大きい数字が条件の良い鉄筋の目安です。

Q4. 14畳のLDKにはどの能力が目安?

A. 鉄筋マンションの14畳なら4.0kW(14畳用)が目安です。木造14畳の場合、4.0kWの木造目安は11畳のため足りない可能性があり、5.6kW(18畳用・木造15畳)を検討します。キッチンを含む場合や吹き抜けがある場合は、さらに1ランク上も候補です(いずれも目安)。

Q5. エアコンの電気代は1時間いくら?

A. 「消費電力(kW)×電力量単価(円/kWh)」で計算します。目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した目安単価)なら、消費電力0.5kWで約15.5円/時、1.0kWで約31円/時です。実際の消費電力はインバーター制御で変動するため、定格値での計算は上限側の目安になります。

Q6. 大きめの能力を選ぶと電気代は高くなる?

A. 必ずしも高くなりません。現在のエアコンはインバーターで能力を可変制御するため、能力に余裕のある機種が低負荷で運転するほうが効率的な場面もあります。逆に能力不足の機種は常にフルパワー運転になり、部屋が冷えないうえ電気代もかさむ傾向があります。ただし過大すぎる選定は本体価格が無駄になります。

Q7. 寒冷地でエアコン暖房を使う場合の注意は?

A. カタログの暖房能力は外気温7℃(JIS C 9612の定格条件)での値で、外気温が下がると能力は低下します。寒冷地では①「低温暖房能力(外気2℃)」の値を確認する、②通常より1〜2ランク大きい能力を選ぶ、③低温暖房を強化した寒冷地向け機種を選ぶ、のいずれかが基本です。

Q8. 畳数の目安はなぜ木造と鉄筋で違う?

A. 気密・断熱性能の想定が異なるためです。業界共通の畳数目安は、木造は「南向き和室・平屋」、鉄筋は「南向き洋室・集合住宅の中間階」という条件で算定されており、熱が逃げやすい木造は同じ能力でも対応畳数が小さくなります。高断熱の最近の住宅では目安より小さい能力で足りる場合もありますが、余裕を見るのが安全です。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS C 9612(ルームエアコンディショナ) — 冷房・暖房能力の定格測定条件(冷房: 室内27℃/室外35℃、暖房: 室内20℃/室外7℃、低温暖房: 室外2℃)
  • 業界標準の畳数目安 — 木造(南向き和室・平屋)/鉄筋(南向き洋室・集合住宅中間階)を想定した業界共通の目安(カタログ共通の換算基準。保証値ではありません)
  • 全国家庭電気製品公正取引協議会 — 電力量目安単価31円/kWh(2022年7月改定)

※ 本ページの畳数・電気代はすべて目安です。実際の選定は部屋の断熱・日射条件と各機種のカタログ値(能力・消費電力・低温暖房能力・電源仕様)で確認してください。

最終更新: 2026-07-08