スペック早見表

Nm³(ノルマル立方メートル)換算 早見表(温度・ゲージ圧別)

Nm³ = 実際の体積 × (ゲージ圧 + 大気圧) ÷ 101.325kPa × 273.15 ÷ (温度℃ + 273.15)。20℃・大気圧の1m³は0.9318Nm³、20℃・ゲージ圧0.7MPaの1m³は7.369Nm³です。Nm³(0℃・1気圧に換算した体積)と実際の温度・圧力の体積の換算係数を、理想気体として計算した表です。

🎈 Nm³換算 判断即答ボックス

20℃・大気圧の1m³は何Nm³?0.9318Nm³273.15÷293.15。大気圧101.325kPa
20℃・ゲージ圧0.7MPaの1m³は?7.369Nm³絶対圧0.801325MPaで計算(理想気体)
1Nm³は20℃・大気圧で何m³?1.073m³0℃→20℃で約7.3%ふくらむ
1kmolは何Nm³?22.41Nm³理想気体のモル体積 22.4140L/mol(CODATA)
温対法の25℃・1barとNm³は同じ?違う(1Nm³ = 1.106m³)算定省令の標準環境状態は25℃・100kPa
高圧でも理想気体の式でよい?ガスと圧力しだい20℃・1MPa(ゲージ)で窒素は約0.2%、CO₂は約6.4%ずれる
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表1: 実際の体積1m³をNm³に換算する係数(ゲージ圧 0〜1.0MPa)

温度00.10.20.30.40.50.60.70.80.91.0
−20℃1.0792.1443.2094.2745.3396.4037.4688.5339.59810.6611.73
−10℃1.0382.0623.0874.1115.1366.1607.1858.2099.23310.2611.28
0℃1.0001.9872.9743.9614.9485.9356.9227.9088.8959.88210.87
5℃0.98201.9512.9203.8904.8595.8286.7977.7668.7359.70510.67
10℃0.96471.9172.8693.8214.7735.7256.6777.6298.5819.53310.49
15℃0.94791.8832.8193.7554.6905.6266.5617.4978.4329.36810.30
20℃0.93181.8512.7713.6914.6105.5306.4497.3698.2899.20810.13
25℃0.91611.8202.7243.6294.5335.4376.3417.2458.1509.0549.958
30℃0.90101.7902.6803.5694.4585.3476.2377.1268.0158.9049.794
35℃0.88641.7612.6363.5114.3865.2616.1357.0107.8858.7609.635
40℃0.87231.7332.5943.4554.3165.1776.0376.8987.7598.6209.481
50℃0.84531.6792.5143.3484.1825.0165.8516.6857.5198.3539.187
60℃0.81991.6292.4383.2474.0574.8665.6756.4847.2938.1038.912
80℃0.77351.5372.3003.0643.8274.5905.3546.1176.8807.6448.407
100℃0.73201.4542.1772.8993.6224.3445.0675.7896.5127.2347.956
120℃0.69481.3802.0662.7523.4384.1234.8095.4956.1806.8667.552
150℃0.64551.2831.9202.5573.1943.8314.4685.1055.7426.3797.016
200℃0.57731.1471.7172.2872.8563.4263.9964.5665.1355.7056.275

列はゲージ圧(MPa)、行はガスの温度です。Nm³ = 実際の体積(m³) × 表の係数。大気圧を101.325kPa(1気圧)とし、理想気体として計算しています。例: 20℃・ゲージ圧0.7MPaの1m³は7.369Nm³。

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表2: 低い圧力(ゲージ圧 0〜50kPa)の換算係数

温度01235102050
0℃1.0001.0101.0201.0301.0491.0991.1971.493
5℃0.98200.99171.0011.0111.0301.0791.1761.467
10℃0.96470.97420.98370.99321.0121.0601.1551.441
15℃0.94790.95730.96670.97600.99471.0411.1351.416
20℃0.93180.94100.95020.95940.97781.0241.1161.392
25℃0.91610.92520.93420.94330.96141.0071.0971.368
30℃0.90100.90990.91880.92770.94550.99001.0791.346
35℃0.88640.89520.90390.91270.93020.97391.0611.324
40℃0.87230.88090.88950.89810.91530.95841.0441.303

列はゲージ圧(kPa)です。ガスメーターなど大気圧に近い圧力で量った体積の換算に使います(例: 15℃・ゲージ圧2kPaの1m³は0.9667Nm³)。低い圧力ほど、実際の大気圧が101.325kPaからずれた分の影響が大きくなります。

表3: 1Nm³は実際の温度・圧力で何m³か

温度00.10.30.50.71.0
0℃1.0000.50330.25250.16850.12640.09200
10℃1.0370.52170.26170.17470.13110.09537
15℃1.0550.53090.26630.17780.13340.09706
20℃1.0730.54010.27100.18080.13570.09874
25℃1.0920.54940.27560.18390.13800.1004
30℃1.1100.55860.28020.18700.14030.1021
40℃1.1460.57700.28940.19320.14500.1055
60℃1.2200.61380.30790.20550.15420.1122
80℃1.2930.65070.32640.21790.16350.1189
100℃1.3660.68750.34490.23020.17270.1257

表1の逆数です(列はゲージ圧 MPa)。Nm³で示された流量・使用量から、配管や機器の中での実際の体積を出すときに使います。例: 1Nm³は20℃・大気圧で1.073m³。

換算の式

  • 実際の体積 → Nm³ — Nm³ = V × (pg + pa) ÷ 101.325 × 273.15 ÷ (t + 273.15)。V: 実際の体積(m³)、pg: ゲージ圧(kPa)、pa: 大気圧(kPa。表は101.325)、t: ガスの温度(℃)。
  • Nm³ → 実際の体積 — V = Nm³ × 101.325 ÷ (pg + pa) × (t + 273.15) ÷ 273.15。
  • 圧力は絶対圧で計算する — ゲージ圧は大気圧との差なので、大気圧を足してから比を取ります。表は大気圧を101.325kPaとしています。標高が高い場所などで大気圧が違うときは、式に実際の大気圧を入れてください。
  • 温度は絶対温度(K)で計算する — ℃に273.15を足します(計量単位令 別表第一)。例えば0℃→20℃で体積は約7.3%増えます。
  • 物質量との関係 — 理想気体1molは0℃・1気圧で22.4140L(CODATA 2022)なので、1Nm³ ≒ 44.62mol、1kmol ≒ 22.41Nm³ です。kgへの換算はガスの密度・比重の0℃の密度を掛けます。

表4: 「標準状態」は分野で違う(基準の状態の比較)

基準の状態理想気体1molの体積
L
この状態の1m³は
Nm³で
1Nm³は
この状態で m³
使われている例
0℃・101.325kPa(1気圧)22.41401.0001.000大気汚染防止法施行規則 第3条第1項・第4条・第5条(排出基準の体積)。このページのNm³
0℃・ゲージ圧0Pa———高圧ガス保安法 第5条第1項第1号(処理できるガスの容積)。圧力はゲージ圧(同法 第2条第1号)で、大気圧を101.325kPaとすれば上の行と同じ
0℃・100kPa22.71100.98691.013CODATA(NIST)が理想気体のモル体積を示す2つの状態のひとつ
20℃・101.325kPa24.05510.93181.073参考(比較のための計算値)
25℃・100kPa(1bar)24.78960.90421.106温対法の算定省令の「標準環境状態」(別表第一 22の項など)

モル体積は理想気体として計算(モル気体定数 R = 8.314462618…J/(mol·K))。0℃・101.325kPaと0℃・100kPaの値はCODATA 2022の理想気体のモル体積と一致します。同じ「m³」でも基準の状態が違うと量が約1.3%(0℃・100kPa)〜約10.6%(25℃・1bar)違うため、資料の「標準状態」「基準状態」が何℃・何kPaかを必ず確かめてください。大気汚染防止法施行規則でも、第3条第2項の排出口の高さの補正式では排出ガス量を温度15℃の値で使います。

表5: 高い圧力では理想気体の換算からずれる(20℃)

ガス00.51.051015
窒素0.0+0.1+0.2+0.6−0.1−2.1
酸素+0.1+0.4+0.8+3.3+5.7+6.8
アルゴン+0.1+0.4+0.7+3.2+5.4+6.4
水素−0.1−0.4−0.6−3.0−5.8−8.5
メタン+0.2+1.1+2.1+9.9+19.2+24.3
二酸化炭素+0.5+3.3+6.4+58.8—(液体)—(液体)

列はゲージ圧(MPa)。値は、理想気体として換算したガスの量(Nm³)に対する、実際のガスの量(物質量)の差(%)です。+は実際のガスが計算より多く、−は少ないことを示します。NIST Chemistry WebBookの20℃の密度から当サイトが計算しました(小数第1位に四捨五入)。二酸化炭素は20℃では約5.7MPa(絶対圧)で液化するため、10MPa・15MPaは液体です。0℃・1気圧でも、二酸化炭素の体積は理想気体より約0.7%小さく、ほかの5種は差0.3%未満です。

ゲージ圧1MPaまでの窒素・酸素・アルゴン・水素では差は1%未満ですが、メタン・二酸化炭素では1MPaで約2〜6%、5〜15MPaでは窒素(−2.1〜+0.6%)を除いて約3%以上ずれます。高い圧力のガスの量を正確に出すときは、圧縮係数などで補正してください。

よくある質問

Q1. Nm³(ノルマル立方メートル)とは?

A. このページでは、ガスの体積を温度0℃・圧力1気圧(101.325kPa)の状態に換算した体積をNm³(ノルマル立方メートル)と書いています。法令では、大気汚染防止法施行規則がばいじんなどの排出基準を、温度零度・圧力一気圧の状態に換算した排出ガス1m³あたりの量で定めています(第4条など)。資料によって基準の状態が違うことがあるため、資料の定義を確かめてください。

Q2. 実際の体積をNm³に換算する式は?

A. Nm³ = 実際の体積 × (ゲージ圧 + 大気圧) ÷ 101.325 × 273.15 ÷ (温度℃ + 273.15) です(圧力はkPa)。例えば20℃・大気圧の1m³は0.9318Nm³、20℃・ゲージ圧0.5MPaの1m³は5.530Nm³です(大気圧101.325kPa、理想気体として計算)。

Q3. 1Nm³は20℃で何m³?

A. 大気圧(101.325kPa)なら1.073m³です(293.15 ÷ 273.15)。0℃と20℃で体積は約7.3%違います。

Q4. ゲージ圧と絶対圧はどちらを使う?

A. 換算の式には絶対圧(ゲージ圧 + 大気圧)を使います。ゲージ圧0.5MPaなら、大気圧101.325kPaを足して絶対圧0.601325MPaです。

Q5. 温対法の算定(25℃・1bar)の体積とNm³の違いは?

A. 温対法の算定省令は気体の体積を25℃・1bar(100kPa)の「標準環境状態」で表します。理想気体として換算すると、1Nm³は25℃・1barで1.106m³、25℃・1barの1m³は0.9042Nm³です。

Q6. 高い圧力でもこの表で換算してよい?

A. 表は理想気体としての値です。20℃・ゲージ圧1MPaで、窒素は実際の量との差が約0.2%ですが、二酸化炭素は約6.4%違います(NIST Chemistry WebBookの密度から計算)。高い圧力やメタン・二酸化炭素などでは、圧縮係数で補正してください(表5)。

Q7. Nm³をkgに換算するには?

A. Nm³に、そのガスの0℃・1気圧の密度(kg/m³)を掛けます。主なガスの0℃の密度はガスの密度・比重にあります。

関連する早見表

出典・参考

  • 大気汚染防止法施行規則(昭和四十六年厚生省・通商産業省令第一号。e-Govの現行版: 令和八年環境省令第十九号による改正、2026年7月1日施行)第3条第1項(硫黄酸化物の量の単位: 温度零度・圧力一気圧の状態に換算した立方メートル毎時)・第2項(温度15℃における排出ガス量)、第4条(ばいじん)・第5条(有害物質)の排出基準 — e-Gov法令検索
  • 高圧ガス保安法(昭和二十六年法律第二百四号。e-Govの現行版: 令和七年法律第四十四号による改正、2025年10月1日施行)第2条第1号(圧力はゲージ圧力)、第5条第1項第1号(温度零度・圧力零パスカルの状態に換算したガスの容積) — e-Gov法令検索
  • 特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令(平成十八年経済産業省・環境省令第三号。e-Govの現行版: 令和八年経済産業省・環境省令第一号による改正、2026年4月1日施行)別表第一 第22の項(温度25度・圧力1バールの「標準環境状態」) — e-Gov法令検索
  • 環境省・経済産業省「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル Ver.6.1」(令和8年3月)第Ⅱ編 Ⅱ-38〜Ⅱ-39(標準環境状態への換算式) — 環境省
  • 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号。e-Govの現行版: 令和五年政令第三百七十六号による改正、2023年12月28日施行)別表第一 第五号(ケルビン・セルシウス温度、ボルツマン定数)・第六号(モル、アボガドロ数)・第二十二号(バール)、別表第三 第二号(気圧 = 101,325Pa) — e-Gov法令検索
  • NIST, CODATA 2022 recommended values — molar gas constant、molar volume of ideal gas (273.15 K, 101.325 kPa)、molar volume of ideal gas (273.15 K, 100 kPa) — NIST 物理定数(2026年10月29日取得)
  • NIST Chemistry WebBook, NIST Standard Reference Database Number 69 — E.W. Lemmon, I.H. Bell, M.L. Huber, M.O. McLinden, "Thermophysical Properties of Fluid Systems"(doi:10.18434/T4D303)— 等温(20℃・0℃)の表の密度。2026年10月29日取得。状態方程式: 窒素 Span et al. (2000)、酸素 Schmidt and Wagner (1985)、アルゴン Tegeler et al. (1999)、水素 Leachman et al. (2009)、メタン Setzmann and Wagner (1991)、二酸化炭素 Span and Wagner (1996)

※ 表1〜表4は、上の式(理想気体の状態方程式)で当サイトが計算しました。0℃ = 273.15K、1気圧 = 101.325kPa、1bar = 100kPa は計量単位令の定義によります。モル気体定数は計量単位令のボルツマン定数とアボガドロ数の積(CODATA 2022の値と一致)です。

※ 丸め(四捨五入): 表1〜表3と表4の換算の値は有効数字4桁、表4のモル体積は有効数字6桁、表5は小数第1位です。

※ 表5の密度の不確かさは、WebBookのページに示された状態方程式の記載で、この条件ではおおむね0.02%(窒素・アルゴン)〜0.1%(酸素)程度です。

※ 本ページの数値は2026年10月時点で確認した出典にもとづきます。法令・データベースは改正・改訂されることがあるため、最新の原典を確認してください。

※ 本ページは体積を換算するための早見表です。高圧ガスの処理量の算定、排出ガスの測定・報告、機器の選定などの判断は、原典と有資格者・メーカーの資料の確認のうえで行ってください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-10-29

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