T溝寸法 早見表|溝幅とT溝ボルトの対応(JIS B 0952)
T溝の呼びはボルトのねじの呼びで表し、溝幅14はM12、18はM16、22はM20、12はM10です。JIS B 0952の溝幅5〜54について、溝の深さ・溝底の寸法とT溝ボルト頭部の寸法を並べました。
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フライス盤・ボール盤・マシニングセンタのテーブルに刻まれたT溝の寸法は、JIS B 0952(ISO 299と一致)で決まっています。T溝の呼びは、使うボルトのねじの呼び(M12など)で表します。溝幅14mmのテーブルならM12、18mmならM16。溝幅の数字とボルトの太さは一致しないので、治具やT溝ボルト・Tナットを手配するときは、この対応表で確認するのが確実です。
表1: T溝とT溝ボルトの寸法 — JIS B 0952 表1
| 溝幅 A | 溝底の幅 B | 溝底の高さ C | 溝の深さ H | ボルト (=T溝の呼び) | ボルト頭部 の幅 b | ボルト頭部 の高さ c |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 10〜11 | 3.5〜4.5 | 8〜10 | M4 | 9 | 3 |
| 6 | 11〜12.5 | 5〜6 | 11〜13 | M5 | 10 | 4 |
| 8 | 14.5〜16 | 7〜8 | 15〜18 | M6 | 13 | 6 |
| 10 | 16〜18 | 7〜8 | 17〜21 | M8 | 15 | 6 |
| 12 | 19〜21 | 8〜9 | 20〜25 | M10 | 18 | 7 |
| 14 | 23〜25 | 9〜11 | 23〜28 | M12 | 22 | 8 |
| 18 | 30〜32 | 12〜14 | 30〜36 | M16 | 28 | 10 |
| 22 | 37〜40 | 16〜18 | 38〜45 | M20 | 34 | 14 |
| 28 | 46〜50 | 20〜22 | 48〜56 | M24 | 43 | 18 |
| 36 | 56〜60 | 25〜28 | 61〜71 | M30 | 53 | 23 |
| 42 | 68〜72 | 32〜35 | 74〜85 | M36 | 64 | 28 |
| 48 | 80〜85 | 36〜40 | 84〜95 | M42 | 75 | 32 |
| 54 | 90〜95 | 40〜44 | 94〜106 | M48 | 85 | 36 |
単位はmm。範囲は「最小〜最大」。JIS B 0952:1999 表1から転記。A=溝の口の幅(首部)、B=ボルト頭部が入る溝底の幅、C=溝底部の高さ、H=テーブル上面から溝底までの深さ。溝幅Aの公差は基準用の溝がH8、取付け用の溝がH12。ボルトのa・b・cの公差は普通に用いる公差とされています。表の角の面取り(E・F・G)は省略しました。
表2: T溝の間隔(ピッチ)と許容差
| 溝幅 A | ピッチ P の標準値 |
|---|---|
| 5 | 20・25・32 |
| 6 | 25・32・40 |
| 8 | 32・40・50 |
| 10 | 40・50・63 |
| 12 | (40)・50・63・80 |
| 14 | (50)・80・100 ほか ※ |
| 18 | (63)・80・100・125 |
| 22 | (80)・100・125・160 |
| 28 | 100・125・160・200 |
| 36 | 125・160・200・250 |
| 42 | 160・200・250・320 |
| 48 | 200・250・320・400 |
| 54 | 250・320・400・500 |
| ピッチ P | 20・25 | 32〜100 | 125〜250 | 320〜500 |
|---|---|---|---|---|
| 許容差 | ±0.2 | ±0.3 | ±0.5 | ±0.8 |
単位はmm。JIS B 0952:1999 表2・表3。括弧付きのピッチは、溝と溝の間の材料が薄くなるため用いないのがよいとされています。表にない値が必要なときは標準数列R10(中間はR20)から選びます。ピッチの許容差は累積しません。※溝幅14の行は、参照した規格本文の転載で2番目の値が判読できない印字(「3」)になっているため、その値を載せていません。
溝幅とボルト径の関係
表1を並べると、溝幅Aはボルト径より少し大きいことが分かります。A=5・6はボルト径+1mm、A=8〜22は+2mm(8→M6、10→M8、12→M10、14→M12、18→M16、22→M20)、A=28は+4mm(M24)、A=36〜54は+6mm(M30〜M48)。「溝幅−2がボルト径」と覚えておけば、よく使う8〜22の範囲はそのまま当たります。
溝の数が奇数のテーブルでは、基準用の溝は中央の溝にするのが望ましいとされ、偶数の場合は基準用の溝であることをテーブル自体に明示します(JIS B 0952)。基準溝は幅の公差がH8と厳しく、治具の位置決めキーはこの溝に合わせます。
間違えやすいポイント
- 溝幅14にM14を手配する — 溝幅14はM12用です。溝幅とボルト径は一致しません。
- ボルト頭部の高さだけで選ぶ — 溝底の高さCに対して頭部の高さc、溝底の幅Bに対して頭部の幅bが収まるかを見ます(溝幅14: C=9〜11に対しc=8、B=23〜25に対しb=22)。
- すべての溝を同じ精度だと思う — 溝幅の公差は基準用H8・取付け用H12で違います。
- 旧JISの0級・3級・4級で指定する — 等級は1999年の改正で本体から外れ、参考(附属書)扱いです。
よくある質問
Q1. T溝の呼びは溝幅?ボルト径?
A. ボルトのねじの呼びで表します(例: M10)。M10用の溝幅は12mm、M12用は14mm、M16用は18mmです。
Q2. 溝幅14mmのT溝に使うボルトは?
A. M12です。T溝ボルトの頭部は幅22mm・高さ8mmです。
Q3. 溝幅18のT溝の深さは?
A. 深さH=30〜36mm、溝底の幅B=30〜32mm、溝底の高さC=12〜14mmです。ボルトはM16です。
Q4. 基準溝と取付け溝の違いは?
A. 溝幅の公差が基準用H8・取付け用H12と違います。溝が奇数本なら基準溝は中央が望ましく、偶数本ならテーブルに明示します。
Q5. T溝ボルトの頭の幅と高さは?
A. M10=幅18・高さ7、M12=幅22・高さ8、M16=幅28・高さ10、M20=幅34・高さ14です(mm)。
Q6. T溝のピッチの許容差は?
A. 32〜100で±0.3mm、20・25で±0.2、125〜250で±0.5、320〜500で±0.8mm。累積しません。
関連する早見表
- ネジのピッチ・規格 — M4〜M48のピッチ
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出典・参考
- JIS B 0952:1999「工作機械のテーブル−T溝及びそのボルト」(ISO 299:1987と一致) — 表1(T溝及びボルトの寸法)、表2(溝の間隔P)、表3(T溝のピッチの許容差)、5.呼び方(適用するボルトのねじの呼びによる)、溝の配置(奇数なら基準溝は中央)、附属書1(参考・旧0級/3級/4級)
※ 本ページは規格の寸法を引くための早見表です。実際の治具・ボルトの選定では、工作機械メーカーの取扱説明書とテーブル図面を確認してください。
最終更新: 2026-09-24