スペック早見表

配管の流量・流速 早見表(呼び径別)

配管用炭素鋼鋼管(SGP)の内径で、流速0.5〜3.0m/sのときの流量を呼び径15A〜300Aまで計算しました。25Aに2.0m/sで流すと約71.8L/min。流量から、流速2.0m/s以下に収まる最小の呼び径も引けます。

🚰 配管の流量・流速 判断即答ボックス

25Aに2.0m/sで流すと?約71.8L/min内径27.6mm(SGP)
100L/minを2.0m/s以下で流すなら?32A流速約1.67m/s。25Aでは2.79m/s
1,000L/minを2.0m/s以下で流すなら?100A流速約1.91m/s
50Aに1.0m/sで流すと?約132L/min内径52.9mm(SGP)
同じ流速で内径が2倍なら?流量は4倍流量は内径の2乗に比例
水道の給水管の流速は?2.0m/s以下の例千葉市・京都市の給水装置の基準
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このページについて

配管用炭素鋼鋼管(SGP・JIS G 3452)の内径を使い、管の中の平均流速を決めたときに流れる水などの量を、Q = π/4 × D² × v で計算した表です。呼び径から流量を引く表(表1・表2)と、流量から口径を引く表(表3)を並べました。

表1: 呼び径×流速 → 流量(L/min)

呼び径内径 mm0.5 m/s1.0 m/s1.5 m/s2.0 m/s2.5 m/s3.0 m/s
15A
1/2B
16.16.112.218.324.430.536.6
20A
3/4B
21.611.022.033.044.055.066.0
25A
1B
27.617.935.953.871.889.7108
32A
1-1/4B
35.730.060.190.1120150180
40A
1-1/2B
41.640.881.6122163204245
50A
2B
52.965.9132198264330396
65A
2-1/2B
67.9109217326435543652
80A
3B
80.7153307460614767921
90A
3-1/2B
93.22054096148191,0231,228
100A
4B
105.32615237841,0451,3061,568
125A
5B
130.84038061,2091,6122,0162,419
150A
6B
155.25681,1351,7032,2702,8383,405
175A
7B
180.17641,5292,2933,0573,8214,586
200A
8B
204.79871,9752,9623,9494,9365,924
225A
9B
229.41,2402,4803,7204,9606,2007,440
250A
10B
254.21,5233,0454,5686,0907,6139,135
300A
12B
304.72,1884,3756,5638,75010,93813,125

単位はL/min(1分あたりのリットル)。SGPの内径(外径−2×厚さ)で計算した値で、100未満は小数1桁、100以上は整数に四捨五入しています。流速は管の断面の平均流速です。

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表2: 呼び径×流速 → 流量(m³/h)

呼び径内径 mm0.5 m/s1.0 m/s1.5 m/s2.0 m/s2.5 m/s3.0 m/s
15A
1/2B
16.10.370.731.101.471.832.20
20A
3/4B
21.60.661.321.982.643.303.96
25A
1B
27.61.082.153.234.315.386.46
32A
1-1/4B
35.71.803.605.417.219.0110.8
40A
1-1/2B
41.62.454.897.349.7912.214.7
50A
2B
52.93.967.9111.915.819.823.7
65A
2-1/2B
67.96.5213.019.626.132.639.1
80A
3B
80.79.2118.427.636.846.055.2
90A
3-1/2B
93.212.324.636.849.161.473.7
100A
4B
105.315.731.447.062.778.494.1
125A
5B
130.824.248.472.696.7120.9145.1
150A
6B
155.234.168.1102.2136.2170.3204.3
175A
7B
180.145.991.7137.6183.4229.3275.1
200A
8B
204.759.2118.5177.7237.0296.2355.4
225A
9B
229.474.4148.8223.2297.6372.0446.4
250A
10B
254.291.4182.7274.1365.4456.8548.1
300A
12B
304.7131.3262.5393.8525.0656.3787.5

単位はm³/h(1時間あたりの立方メートル)。1 m³/h = 約16.67 L/min、1 L/min = 0.06 m³/h。10未満は小数2桁、10以上は小数1桁に四捨五入しています。

表3: 流量 → 流速2.0m/s以下に収まる最小の呼び径

流量 L/min流量 m³/h最小の呼び径内径 mmそのときの流速 m/s1サイズ小さい管の流速(参考)
100.6015A16.10.82—(15Aが表の最小)
201.2015A16.11.64—(15Aが表の最小)
301.8020A21.61.3615A: 2.46 m/s
503.0025A27.61.3920A: 2.27 m/s
1006.0032A35.71.6725A: 2.79 m/s
1509.0040A41.61.8432A: 2.50 m/s
20012.050A52.91.5240A: 2.45 m/s
30018.065A67.91.3850A: 2.27 m/s
50030.080A80.71.6365A: 2.30 m/s
1,00060.0100A105.31.9190A: 2.44 m/s
2,000120.0150A155.21.76125A: 2.48 m/s
5,000300.0250A254.21.64225A: 2.02 m/s

表の呼び径(15A〜300A。JIS G 3452にある90A・175A・225Aを含む)のうち、流速が2.0m/s以下になる最も細い管を計算で選んだ結果です。流速は小数2桁に四捨五入。2.0m/sは水道の給水管で使われる上限の例(下の「流速の目安」参照)で、流体や用途によって目安は変わります。

表4: 計算に使ったSGPの寸法

呼び径外径 mm厚さ mm内径 mm断面積 cm²
15A21.72.816.12.04
20A27.22.821.63.66
25A34.03.227.65.98
32A42.73.535.710.01
40A48.63.541.613.59
50A60.53.852.921.98
65A76.34.267.936.21
80A89.14.280.751.15
90A101.64.293.268.22
100A114.34.5105.387.09
125A139.84.5130.8134.37
150A165.25.0155.2189.18
175A190.75.3180.1254.75
200A216.35.8204.7329.10
225A241.86.2229.4413.31
250A267.46.6254.2507.51
300A318.56.9304.7729.18

外径・厚さはJIS G 3452の値(配管用鋼管サイズ早見表と同じ値)。内径=外径−2×厚さ、断面積=π/4×内径²(小数2桁に四捨五入)。外径・厚さには規格上の許容差があるため、実際の内径はわずかに異なります。

使い方・選び方

  • 口径から流量を見る — 表1で呼び径の行と流速の列が交わるところが流量です。例: 25Aに2.0m/sで流すと約71.8L/min。
  • 流量から口径を決める — 表3で流量の行を見ると、2.0m/s以下に収まる最も細い管がわかります。例: 100L/minなら32A(1.67m/s)。25Aでは2.79m/sとなり2.0m/sを超えます。
  • 単位をそろえる — ポンプの仕様はm³/h、器具の水量はL/minで書かれることが多いので、表2(m³/h)と表1(L/min)を使い分けてください。
  • 塩ビ管・銅管・ステンレス管には使わない — 同じ呼び径でも内径が違います。内径がわかれば、流量=断面積×流速で同じように計算できます。

このページの表は流量と流速の関係だけを示すものです。管径は、圧力損失・ウォーターハンマー・騒音・将来の増設なども含めて決めます。設計・施工の判断は、原典(設計基準・水道事業者の基準)と有資格者の確認のうえで行ってください。

計算のしくみと流速の目安

流量Qは管の断面積×平均流速です。内径D(m)、流速v(m/s)なら Q(m³/s) = π/4 × D² × v で、L/minにするには60,000倍、m³/hにするには3,600倍します。断面積は内径の2乗に比例するので、同じ流速なら内径が2倍で流量は4倍、同じ流量なら内径を2倍にすると流速は1/4になります。

水道の給水管では、管内の流速を2.0m/s以下にすることを口径決定の条件にしている水道事業者があります。たとえば千葉市水道局の給水装置工事施行基準は、流速を速くすると流水音やウォーターハンマーが起きやすくなるとして2m/s以下に抑えるとし、京都市上下水道局の給水装置工事基準は、直結直圧式給水の給水管の呼び径を決めるときに、管内最大流速を2.0m/s以下としています(一般個人住宅等を除く)。適用範囲や例外は事業者ごとに違うため、工事地域の基準を確認してください。

なお、国土交通省の建築設備設計基準(令和6年版)では、蒸気管の管径は許容圧力降下と蒸気流量で、油管の管径は最大流量と推奨流速で選ぶとされており、公開されている本文に流速の数値は示されていません。冷温水・蒸気・油・圧縮空気などの流速の目安は、このページでは扱っていません。

間違えやすいポイント

  • 呼び径を内径として計算する — 25Aの内径は25mmではなく27.6mm、15Aは16.1mmです(SGP)。呼び径で計算すると流量を見誤ります。
  • ライニング鋼管に表の値を当てはめる — 内面に樹脂を被覆した鋼管は、そのぶん内径が小さくなり、同じ流速での流量は表より少なくなります。
  • L/minとL/sを取り違える — 1 L/s = 60 L/minです。水道の基準や計算書ではL/sや m³/s が使われることもあります。
  • 流速は「平均」 — 管の中心ほど速く、壁ぎわほど遅く流れます。表の流速は流量を断面積で割った平均値です。

よくある質問

Q1. 配管の流量を計算する式は?

A. Q = π/4 × D² × v(D: 内径m、v: 平均流速m/s)。L/minは×60,000、m³/hは×3,600です。25Aに2.0m/sなら約71.8L/minです。

Q2. 25Aの配管には何L/min流せる?

A. 流速1.0m/sで約35.9L/min、2.0m/sで約71.8L/minです(SGP・内径27.6mm)。

Q3. 100L/minを流すには何Aの配管が必要?

A. 流速2.0m/s以下なら32A(約1.67m/s)が最小です。25Aでは約2.79m/sです。

Q4. 給水管の流速は何m/s以下にする?

A. 2.0m/s以下とする水道事業者があります(千葉市・京都市の給水装置の基準など)。千葉市の基準は、流水音やウォーターハンマーを防ぐことを理由に挙げています。工事地域の基準を確認してください。

Q5. m³/hとL/minの換算は?

A. 1 m³/h = 約16.67 L/min、1 L/min = 0.06 m³/hです。6 m³/h = 100 L/minです。

Q6. 口径を1サイズ上げると流量はどれだけ増える?

A. 同じ流速なら内径の2乗に比例します。20A→25Aで約1.63倍です(SGPの内径21.6→27.6mm)。

Q7. 塩ビ管や銅管でもこの表を使える?

A. 使えません。管の種類ごとに内径が違うためです。内径がわかれば同じ式で計算できます。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS G 3452「配管用炭素鋼鋼管」 — 外径・厚さ(当サイト「配管用鋼管サイズ早見表」でJIS G 3452:2019と照合済みの値を使用)
  • 千葉市水道局「給水装置工事施行基準」(令和8年5月1日改定) — 2.2 給水管口径の決定 1 基本要件 2)(管内流速2m/sec以下)。千葉市水道局(PDF)
  • 京都市上下水道局「給水装置工事基準」(令和7年4月1日改正) — 第2章 特定区間の設計及び施工 6 給水管の呼び径決定 (2)ア 直結直圧式給水の場合(管内最大流速2.0m/sec以下、一般個人住宅等を除く)。京都市上下水道局(PDF)
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「建築設備設計基準」(令和6年版、令和6年3月8日 国営設第159号) — 第4編 第2章 配管設備 第4節(蒸気管)・第5節(油管)。国土交通省 官庁営繕の技術基準

※ 流量・流速・断面積はすべて当サイトが Q = π/4 × D² × v で計算した値です(円周率は倍精度の値、表示桁で四捨五入)。内径は外径−2×厚さで、規格上の許容差や、さび・スケールによる内径の変化は考えていません。

※ 本ページの数値は2026年10月時点で確認した出典にもとづきます。規格・基準は改正・改定されることがあるため、最新の原典を確認してください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-10-07