ドリル径早見表|鉄工用の刃径ラインナップとバカ穴・キリ穴の使い分け
穴あけで最初に決めるのは「その穴は何のための穴か」です。ねじを切る下穴か、ボルトを通すバカ穴(通し穴)かで径がまったく変わります。目的別の径の決め方と、鉄工ドリルの刃径ラインナップをまとめました。
🕳️ 穴径 判断ボックス
このページについて
「何ミリの穴を開けるか」は、ねじを切るのか、ボルトを通すのかで決まります。ねじを切るならタップ下穴径(別ページに一覧)、ボルトを通すだけならボルト径より少し大きいバカ穴です。本ページは目的から穴径を決めるための考え方と、鉄工ドリルの刃径ラインナップをまとめた早見表です。ボルト穴径にはJISの規定(1級・2級・3級)があるため、図面指示や規格の要求がある場合はそちらが正です。
表1: 目的別の穴径の決め方
| 目的 | 決め方 | 参照 |
|---|---|---|
| ねじを切る(めねじ加工) | タップ下穴径(呼び径−ピッチが目安) | タップ下穴径 早見表 |
| ボルトを通す | バカ穴(通し穴)=呼び径より少し大きく | ざぐり・ボルト穴 |
| ボルト頭を沈める | ざぐり(座ぐり)径と深さ | 同上 |
| ヘリサート等の補修 | 専用の下穴径 | ヘリサート下穴 |
| 管用ねじを切る | 管用の下穴(G/Rcで別) | タップ下穴径 早見表 |
※ ボルト穴(通し穴)の径はJISで1級・2級・3級の区分が規定されています。図面・規格の指示があればそれに従ってください。
よくある質問
Q1. ねじ下穴とバカ穴は何が違う?
A. 下穴=めねじを切るため呼び径より小さい(M10で8.5前後)、バカ穴=ボルトを通すため大きい(M10で11前後)。目的が正反対です。
Q2. ドリルの刃径はどんな刻みで売っている?
A. セットは0.5mm刻みが一般的、単品は0.1mm刻みのシリーズもあります。下穴用は該当径の単品を用意します。
Q3. 大きい穴を一発で開けてもいい?
A. 下穴→本穴の2段階が安全です。一発では食い込み・振れが起きやすく、薄板はステップドリル・ホールソーが確実です。
Q4. 薄板に丸い穴が開かないのはなぜ?
A. 通常ドリルは薄板で三角穴になりやすいためです。ステップドリル・薄板用ドリル・ホールソーを使い、捨て板を当てます。
Q5. ステンレスやアルミで注意することは?
A. ステンレスは加工硬化(低回転・送りを止めない・切削油)、アルミは溶着に注意。条件は切削条件の早見表へ。
Q6. ドリルの先端角は何度?
A. 一般的な鉄工用は118度が標準で、硬材・ステンレス向けに135度もあります。135度は食い付きが良い特徴があります。
関連する早見表
出典・参考
- ドリル・切削工具メーカーの製品資料 — 鉄工用ストレートドリルの径ラインナップ(0.5mm刻み・0.1mm刻み)、先端角118度/135度の区分
- JISのボルト穴径の区分 — 通し穴(バカ穴)の1級・2級・3級の規定
- 当サイト /tap-drill/ のタップ下穴データ — ねじ下穴径(M10並目=8.5mm等)との対比
※ 穴径の指定は図面・規格の要求が優先します。通し穴の等級指定やはめあい公差がある場合は、そちらに従ってください。切削条件は材質・工具・機械により異なります。
最終更新: 2026-09-11