管用ねじ早見表|R・Rc・G・NPTの寸法と山数(JIS B 0203/B 0202)
配管の接続に使う管用ねじの寸法一覧。JIS B 0203 管用テーパねじ(R/Rc/Rp)のR1/16〜R4について、外径・有効径・谷径・25.4mmあたりの山数・ピッチを収録。Gねじ(平行・JIS B 0202)との使い分け、NPTと互換性がない理由、シール方法も1ページで確認できます。
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このページについて
管用ねじは、配管・継手・バルブ・計器類の接続に使うねじで、一般のメートルねじとは山形も呼び方も別体系です。本ページではJIS B 0203(管用テーパねじ)の基準寸法を中心に、R(テーパおねじ)・Rc(テーパめねじ)・Rp(平行めねじ)・G(平行ねじ・JIS B 0202)の記号の意味と使い分け、NPTとの違いをまとめています。山の角度は55度、テーパねじのテーパは1/16(直径で1/16)、対応国際規格はISO 7-1です。
表1: 管用テーパねじ 基準寸法(JIS B 0203:1999)
山数nは25.4mm(1インチ)につき。外径d・有効径d2・谷の径d1は基準径の位置(テーパねじの基準となる断面)での寸法です。Rcめねじ・Rpめねじの基準寸法も同じ系列を使います。
| 呼び | 山数 n (25.4mmにつき) | ピッチ P (mm) | 山の高さ h (mm) | 外径 d (mm) | 有効径 d2 (mm) | 谷の径 d1 (mm) | 基準の長さ (mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R1/16 | 28 | 0.9071 | 0.581 | 7.723 | 7.142 | 6.561 | 3.97 |
| R1/8 | 28 | 0.9071 | 0.581 | 9.728 | 9.147 | 8.566 | 3.97 |
| R1/4 | 19 | 1.3368 | 0.856 | 13.157 | 12.301 | 11.445 | 6.01 |
| R3/8 | 19 | 1.3368 | 0.856 | 16.662 | 15.806 | 14.950 | 6.35 |
| R1/2 | 14 | 1.8143 | 1.162 | 20.955 | 19.793 | 18.631 | 8.16 |
| R3/4 | 14 | 1.8143 | 1.162 | 26.441 | 25.279 | 24.117 | 9.53 |
| R1 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 33.249 | 31.770 | 30.291 | 10.39 |
| R1 1/4 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 41.910 | 40.431 | 38.952 | 12.70 |
| R1 1/2 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 47.803 | 46.324 | 44.845 | 12.70 |
| R2 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 59.614 | 58.135 | 56.656 | 15.88 |
| R2 1/2 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 75.184 | 73.705 | 72.226 | 17.46 |
| R3 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 87.884 | 86.405 | 84.926 | 20.64 |
| R4 | 11 | 2.3091 | 1.479 | 113.030 | 111.551 | 110.072 | 25.40 |
※ Gねじ(JIS B 0202 管用平行ねじ)は、同じ55度山形・同じ山数・同じ基準径をもつ平行ねじです(例: G1/2も外径20.955mm・14山)。テーパの有無とシール方法が異なります。
記号の意味と組合せ(R・Rc・Rp・G)
| 記号 | 規格 | 形状 | 旧表記 | シール方法 |
|---|---|---|---|---|
| R | JIS B 0203 | テーパおねじ(1/16) | PT(おねじ) | ねじ部でシール(シールテープ・シール剤併用) |
| Rc | JIS B 0203 | テーパめねじ(1/16) | PT(めねじ) | R+Rcの組合せが基本 |
| Rp | JIS B 0203 | 平行めねじ(Rおねじ用) | PS | R+Rpの組合せ(ねじ部シール) |
| G | JIS B 0202 | 平行おねじ・平行めねじ | PF | ねじ部ではシールしない(ガスケット・パッキン・Oリング) |
※ 規格上の組合せは「R×Rc」「R×Rp」「G×G」です。RおねじをGめねじに、GおねじをRcめねじに組むのは正規の組合せではなく、シールが成立しません(応急でもトラブルの元)。
参考: NPT(アメリカ管用テーパねじ)との違い
| 項目 | R系(JIS B 0203 / ISO 7-1) | NPT(ASME B1.20.1) |
|---|---|---|
| 山の角度 | 55度(ウィット系) | 60度 |
| テーパ | 1/16 | 1/16 |
| 山数の例(1/8) | 28山 | 27山 |
| 山数の例(1/2・3/4) | 14山 | 14山 |
| 互換性 | なし。山形が違うため正規のシール不可(途中まで嵌合しても漏れ・かじりの原因) | |
※ NPTの詳細寸法はASME B1.20.1によります。海外製機器(特に米国系)の接続口はNPTのことが多く、R系と混在する現場では刻印・図面表記の確認が必須です。
よくある間違い
- 呼び1/2を外径12.7mmだと思う — R1/2の外径は20.955mm。管用ねじの呼びは鋼管の呼び径由来で、ねじ外径とは別物です。現物の外径実測→表で逆引きが確実です。
- RとNPTの混用 — 55度と60度で山形が違い、シールできません。輸入機器はNPTの可能性を疑ってください。
- Gねじにシールテープを巻いて済ませる — 平行ねじはねじ部でシールする設計ではありません。ガスケット・パッキンの当たり面で密封します。
- RおねじをGめねじにねじ込む — 正規の組合せではなく、シール不成立・ねじ山損傷の原因です。
- シールテープの逆巻き・先端まで巻く — ねじ込みでテープがよれて漏れます。先端1山は残し、ねじ込み方向に巻きます。切れ端の配管内混入にも注意。
- 旧表記との対応を忘れる — 図面のPT=R、PF=G、PS=Rpです。古い図面・カタログではPT/PF表記が現役です。
管用ねじのしくみと規格の背景
管用ねじは19世紀英国のウィットワースねじ(55度)を源流とする配管用ねじで、国際的にはISO 7-1(テーパ・ねじ部シール)とISO 228-1(平行・ねじ部シールなし)の2系統に整理され、日本ではそれぞれJIS B 0203(R/Rc/Rp)とJIS B 0202(G)が対応しています。一般のメートルねじが「締結(部品を固定する)」を目的とするのに対し、管用ねじは「流体を漏らさず接続する」ことが目的で、山数がインチ基準だったり、テーパが付いていたりするのはその歴史と目的によるものです。
テーパねじ(R×Rc/Rp)は、ねじ込むほどねじ面が強く密着して金属どうしの接触でシールに近づきますが、実用上は山の隙間(らせん状の漏れ道)を塞ぐためにシールテープやシール剤を併用します。平行ねじ(G)は機械的な保持だけを受け持ち、シールはガスケットなどの面で行う分担です。どちらの方式かによって、締付けの考え方(テーパは「規定のねじ込み山数まで」、平行は「ガスケットの面圧まで」)も変わります。
呼び(1/8・1/4・1/2…)が実寸と一致しないのは、もともと鋼管の内径に由来する呼び系列をねじにも流用したためです。このため「呼び=どこかの実寸」と考えず、必ず寸法表で外径・山数を確認するのが管用ねじの基本です。鋼管側の呼び径(A呼称・B呼称)との対応は配管規格SGPのページを参照してください。
よくある質問
Q1. RねじとGねじの違いは?
A. R(JIS B 0203)は1/16のテーパが付いたねじで、ねじ山どうしの食い込みでシールします(シールテープ・シール剤を併用)。G(JIS B 0202)は平行ねじで、ねじ部にシール性はなく、ガスケットやパッキン、Oリングなど別のシール要素で密封します。山の角度(55度)と山数・基準径は共通ですが、用途が違うため設計上は使い分けが必要です。
Q2. RとRcとRpは何が違う?
A. JIS B 0203の記号で、R=テーパおねじ、Rc=テーパめねじ、Rp=平行めねじです。組合せは「R+Rc」(テーパ×テーパ)または「R+Rp」(テーパおねじ×平行めねじ)が規格上の使い方です。旧表記ではRをPT、GをPFと呼んでいたため、図面にPT1/2とあればR1/2に相当します。
Q3. R1/2の実際の外径は? 1/2インチ=12.7mmではないの?
A. R1/2の外径は20.955mmで、12.7mmではありません。管用ねじの呼び(1/8、1/4、1/2…)は歴史的に鋼管の内径系列に由来する呼び寸法で、ねじの実外径とは一致しません。「呼び1/2=21mm弱の外径」のように、必ず表で実寸を確認してください。
Q4. RねじとNPTねじは互換性がある?
A. ありません。R(JIS/ISO 7-1系)は山の角度55度、NPT(ANSI/ASME B1.20.1系)は60度で、山形が異なります。山数も1/8サイズでR=28山に対しNPT=27山と異なります。見た目が似ていて途中まではまることがありますが、正規のシールはできず漏れ・かじりの原因になるため、混用は不可です。
Q5. シールテープはどのねじに巻く? 巻き方は?
A. シールテープを使うのはテーパねじ(R×Rc/Rp)の接続です。おねじ側に、ねじ込み方向(先端から見て時計回りのねじなら時計回り)に2〜3周、先端1山目は残して巻くのが基本です。逆巻きはねじ込み時にテープがよれて漏れの原因になります。Gねじ(平行)はテープではなくガスケット・パッキンでシールします。
Q6. 管用ねじのタップ下穴径は?
A. テーパねじのタップ下穴は谷の径d1を基準に、テーパ分を考慮した値になります(例: Rc1/2の下穴はドリル径19mm前後が目安)。加工条件で変わるため、タップメーカーの推奨下穴表に従うのが確実です。タップ下穴径のページにも管用ねじの下穴一覧を掲載しています。
関連する早見表
出典・参考
- JIS B 0203:1999 — 管用テーパねじ(R・Rc・Rp。基準寸法・基準の長さ。ISO 7-1対応)
- JIS B 0202 — 管用平行ねじ(G。ISO 228-1対応)
- ASME B1.20.1 — Pipe Threads, General Purpose (Inch)(NPT。参考)
※ 掲載値はJIS B 0203の基準寸法です。許容差・ゲージ検査・有効ねじ部の長さなどの詳細は規格本文を確認してください。実配管の施工は該当する法令・施工基準に従ってください。
最終更新: 2026-07-28