スペック早見表

電線の導体抵抗 早見表(20℃・IV・VVF・VVR・CV)

20℃の導体抵抗(最大値)は1.6mm=8.92、2.0mm=5.65、2.6mm=3.35、5.5mm²=3.33Ω/km。IV・VVF・CV単心は同じ値で、丸形多心のVVR・CV2心は約2%高い値です。

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VVF 1.6mm8.92Ω/kmVVR(丸形多心)は9.10
VVF 2.0mm5.65Ω/km2.6mmは3.35
5.5mm²3.33Ω/km2.6mm単線(3.35)とほぼ同じ
1.6mmと2mm²1.6mmのほうが小さい8.92と9.24
1.6mm 10m往復約0.178Ω計算値
30℃で測った値×0.962で20℃換算JIS C 3005

このページについて

電線の導体抵抗(20℃)の最大値は、IV電線がJIS C 3307、VVF・VVRケーブルがJIS C 3342、CVケーブルがJIS C 3605で決まっています。IV・VVF・CV単心は同じ値で、丸形の多心ケーブル(VVR・CV2心)だけ約2%高い値になっています。電圧降下や絶縁・導通の点検で使う1kmあたりの抵抗を並べました。

表1: 導体抵抗(20℃・最大値)

よく使う:
導体IV・VVF・CV単心
軟銅 Ω/km
VVR・CV 2心など
丸形多心 Ω/km
IV 硬銅
Ω/km
単線 1.6mm8.929.109.29
単線 2.0mm5.655.765.83
単線 2.6mm3.353.423.45
単線 3.2mm2.212.252.28
2mm²9.249.429.63
3.5mm²5.205.305.41
5.5mm²3.333.403.47
8mm²2.312.362.41
14mm²1.301.331.35
22mm²0.8240.8400.849
38mm²0.4870.4970.502
60mm²0.3030.3090.313
100mm²0.1800.1840.185
150mm²0.1180.1200.121
200mm²0.09220.09400.0951
250mm²0.07220.07360.0744
325mm²0.05650.05760.0582

単位はΩ/km(20℃)。値は規格の最大値(「表の値以下」)。IV: JIS C 3307:2000 付表1・付表2。VVF(平形2心・3心)・VV単心・VVR(丸形2〜4心): JIS C 3342:2012 表3〜表8。CV: JIS C 3605:2002 付表1・付表2。より線は円形より線の値で、円形圧縮より線は別の値が規定されています(例 100mm²で単心0.183)。VVFの規定は単線1.0〜3.2mmとより線2〜8mm²です。

表2: 往復(2線)の抵抗の目安(計算値)

導体(単心の値)こう長10mこう長20mこう長30m
単線 1.6mm0.1780.3570.535
単線 2.0mm0.1130.2260.339
単線 2.6mm0.0670.1340.201
5.5mm²0.0670.1330.200
14mm²0.0260.0520.078

単位はΩ。計算値(2×導体抵抗×こう長、20℃の最大値で計算)。電圧降下の計算は電圧降下の計算式を参照。

表3: 20℃への温度換算係数(銅) — JIS C 3005

測定温度0℃5℃10℃15℃20℃25℃30℃35℃40℃
係数 Kt1.0851.0631.0411.0201.0000.9810.9620.9440.927

JIS C 3005:2014 表2から抜粋(0〜40℃を1℃刻みで規定)。20℃の値はR20=Rt×Kt×1,000÷l(Rt: t℃での測定値Ω、l: 線長m)で求めます。例: 30℃で測った値は×0.962。JIS C 3005は2025年に改正されていますが、本表は2014年版の値です。

読み方: 単線1.6mmは2mm²より抵抗が小さい

単線1.6mmの導体抵抗は8.92Ω/km、より線2mm²は9.24Ω/kmで、1.6mmのほうが抵抗が小さい値です。単線2.6mm(3.35)とより線5.5mm²(3.33)はほぼ同じ。単線とより線の太さは、数字だけでは比べられません。

同じ太さでも、平形のVVFと丸形のVVRでは規格値が違います。VVF 1.6mmは8.92Ω/km、VVR 1.6mm(2〜4心)は9.10Ω/km。「VVF 1.6は9.10」と覚えていると、丸形の値を当てていることになります。

間違えやすいポイント

  • 表の値を実測値だと思う — 規格の値は最大値(合格ライン)です。実際の電線はこれ以下です。
  • VVFに丸形多心の値を使う — VVFは単心と同じ値(1.6mmで8.92)。約2%高い値は丸形多心(VVR・CV2心)です。
  • 往復を忘れる — 単相2線の回路抵抗はこう長の2倍の長さで計算します。
  • 測定温度を換算しない — 銅の抵抗は温度で変わります。30℃の測定値は×0.962で20℃に換算します。
  • CVの値を最新版だと思う — JIS C 3605は2022年に改正されています。本ページのCVの値は2002年版で確認したものです。

よくある質問

Q1. IV・VVF 1.6mmの導体抵抗は?

A. 8.92Ω/km以下(20℃)です。IVとVVFは同じ値です。

Q2. VVFとVVRで導体抵抗は違う?

A. 違います。VVFは8.92、丸形多心のVVRは9.10Ω/km(1.6mm)です。

Q3. 単線1.6mmとより線2mm²はどちらが抵抗が小さい?

A. 単線1.6mmです(8.92と9.24Ω/km)。

Q4. 測定した抵抗を20℃に換算するには?

A. R20=Rt×Kt×1,000÷lです。銅の係数Ktは30℃で0.962、10℃で1.041です。

Q5. CVケーブルの導体抵抗は?

A. CV単心は5.5mm²=3.33、14mm²=1.30Ω/km(JIS C 3605:2002)。2心は約2%高い値です。

Q6. 規格の導体抵抗は実際の値?

A. 最大値(合格ライン)です。実際の電線はこれ以下です。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS C 3307:2000「600Vビニル絶縁電線(IV)」(2026年確認・有効) — 付表1(単線)・付表2(より線)の導体抵抗
  • JIS C 3342:2012「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル」(2026年確認・有効) — 表3(丸形単心)、表4〜表6(丸形2〜4心)、表7・表8(平形2心・3心)
  • JIS C 3605:2002「600Vポリエチレンケーブル」 — 付表1(単心)・付表2(2心)。2022年改正版は未確認
  • JIS C 3005:2014「ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法」 — 4.4(導体抵抗)・表2(導体抵抗温度換算係数)。2025年改正版は未確認

※ 本ページは規格の数値を引くための早見表です。実際の設計・検査では、使用する電線メーカーの試験成績書と最新の規格を確認してください。

最終更新: 2026-09-24