スペック早見表

エアシリンダ・油圧シリンダの推力 早見表(内径×圧力)

シリンダの理論推力は圧力×受圧面積です。内径50mm・0.5MPa(ゲージ圧)なら押し側981.7N(100.1kgf)。空気圧・油圧の圧力の例ごとの押し側の推力と、ロッド径を変えた例の引き側の推力の表です(摩擦・背圧などを含まない理論値)。

💪 シリンダ推力 判断即答ボックス

内径50mm・0.5MPaで押す力は?981.7N(100.1kgf)ゲージ圧0.5MPa×受圧面積1,963mm²
100kgfを0.5MPaで押したい。内径は?内径50mmで理論上ぎりぎり必要な内径は理論上49.97mm。実際は摩擦などの余裕を見込む
引く力は押す力と同じ?小さい(ロッドの分)ロッド径が内径の0.4倍なら84%
内径を2倍にすると推力は?4倍面積は内径の2乗に比例。圧力2倍なら推力2倍
計算に使う圧力は?ゲージ圧(圧力計の読み)絶対圧で計算すると大気圧の分だけ大きく出る
油圧で内径100mm・14MPaなら?110.0kN(11.21tf)押し側の理論推力。1tf=9.80665kN
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表1: 押し側の理論推力(空気圧の圧力の例・上段N/下段kgf)

内径
mm
受圧面積
mm²
0.3MPa0.4MPa0.5MPa0.6MPa0.7MPa0.8MPa1.0MPa
628.278.482
0.8650
11.31
1.153
14.14
1.442
16.96
1.730
19.79
2.018
22.62
2.307
28.27
2.883
850.2715.08
1.538
20.11
2.050
25.13
2.563
30.16
3.075
35.19
3.588
40.21
4.101
50.27
5.126
1078.5423.56
2.403
31.42
3.204
39.27
4.004
47.12
4.805
54.98
5.606
62.83
6.407
78.54
8.009
12113.133.93
3.460
45.24
4.613
56.55
5.766
67.86
6.920
79.17
8.073
90.48
9.226
113.1
11.53
16201.160.32
6.151
80.42
8.201
100.5
10.25
120.6
12.30
140.7
14.35
160.8
16.40
201.1
20.50
20314.294.25
9.611
125.7
12.81
157.1
16.02
188.5
19.22
219.9
22.42
251.3
25.63
314.2
32.04
25490.9147.3
15.02
196.3
20.02
245.4
25.03
294.5
30.03
343.6
35.04
392.7
40.04
490.9
50.06
32804.2241.3
24.60
321.7
32.80
402.1
41.01
482.5
49.21
563.0
57.41
643.4
65.61
804.2
82.01
401,257377.0
38.44
502.7
51.26
628.3
64.07
754.0
76.88
879.6
89.70
1,005
102.5
1,257
128.1
501,963589.0
60.07
785.4
80.09
981.7
100.1
1,178
120.1
1,374
140.2
1,571
160.2
1,963
200.2
633,117935.2
95.36
1,247
127.1
1,559
158.9
1,870
190.7
2,182
222.5
2,494
254.3
3,117
317.9
805,0271,508
153.8
2,011
205.0
2,513
256.3
3,016
307.5
3,519
358.8
4,021
410.1
5,027
512.6
1007,8542,356
240.3
3,142
320.4
3,927
400.4
4,712
480.5
5,498
560.6
6,283
640.7
7,854
800.9
12512,2723,682
375.4
4,909
500.6
6,136
625.7
7,363
750.8
8,590
876.0
9,817
1,001
12,272
1,251
14015,3944,618
470.9
6,158
627.9
7,697
784.9
9,236
941.8
10,776
1,099
12,315
1,256
15,394
1,570
16020,1066,032
615.1
8,042
820.1
10,053
1,025
12,064
1,230
14,074
1,435
16,085
1,640
20,106
2,050
18025,4477,634
778.5
10,179
1,038
12,723
1,297
15,268
1,557
17,813
1,816
20,358
2,076
25,447
2,595
20031,4169,425
961.1
12,566
1,281
15,708
1,602
18,850
1,922
21,991
2,242
25,133
2,563
31,416
3,204
25049,08714,726
1,502
19,635
2,002
24,544
2,503
29,452
3,003
34,361
3,504
39,270
4,004
49,087
5,006
30070,68621,206
2,162
28,274
2,883
35,343
3,604
42,412
4,325
49,480
5,046
56,549
5,766
70,686
7,208

理論推力=圧力(ゲージ圧)×受圧面積(πD²/4)です。上段がN、下段がkgf(N÷9.80665)です。受圧面積(mm²)の数値は、1MPaあたりの押し側の推力(N)と同じです。表の内径は計算の例として選んだ値で、規格の内径の系列を示すものではありません。摩擦・背圧などを差し引かない理論値なので、シリンダが実際に出せる力はこれより小さくなります。

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表2: 押し側の理論推力(油圧の圧力の例・上段kN/下段tf)

内径
mm
受圧面積
mm²
3.5MPa7MPa10MPa14MPa16MPa21MPa25MPa
20314.21.100
0.1121
2.199
0.2242
3.142
0.3204
4.398
0.4485
5.027
0.5126
6.597
0.6727
7.854
0.8009
25490.91.718
0.1752
3.436
0.3504
4.909
0.5006
6.872
0.7008
7.854
0.8009
10.31
1.051
12.27
1.251
32804.22.815
0.2870
5.630
0.5741
8.042
0.8201
11.26
1.148
12.87
1.312
16.89
1.722
20.11
2.050
401,2574.398
0.4485
8.796
0.8970
12.57
1.281
17.59
1.794
20.11
2.050
26.39
2.691
31.42
3.204
501,9636.872
0.7008
13.74
1.402
19.63
2.002
27.49
2.803
31.42
3.204
41.23
4.205
49.09
5.006
633,11710.91
1.113
21.82
2.225
31.17
3.179
43.64
4.450
49.88
5.086
65.46
6.675
77.93
7.947
805,02717.59
1.794
35.19
3.588
50.27
5.126
70.37
7.176
80.42
8.201
105.6
10.76
125.7
12.81
1007,85427.49
2.803
54.98
5.606
78.54
8.009
110.0
11.21
125.7
12.81
164.9
16.82
196.3
20.02
12512,27242.95
4.380
85.90
8.760
122.7
12.51
171.8
17.52
196.3
20.02
257.7
26.28
306.8
31.28
14015,39453.88
5.494
107.8
10.99
153.9
15.70
215.5
21.98
246.3
25.12
323.3
32.96
384.8
39.24
16020,10670.37
7.176
140.7
14.35
201.1
20.50
281.5
28.70
321.7
32.80
422.2
43.06
502.7
51.26
18025,44789.06
9.082
178.1
18.16
254.5
25.95
356.3
36.33
407.2
41.52
534.4
54.49
636.2
64.87
20031,416110.0
11.21
219.9
22.42
314.2
32.04
439.8
44.85
502.7
51.26
659.7
67.27
785.4
80.09
25049,087171.8
17.52
343.6
35.04
490.9
50.06
687.2
70.08
785.4
80.09
1,031
105.1
1,227
125.1
30070,686247.4
25.23
494.8
50.46
706.9
72.08
989.6
100.9
1,131
115.3
1,484
151.4
1,767
180.2

上段がkN、下段がtf(1tf=1,000kgf=9.80665kN)です。圧力はゲージ圧です。表の圧力・内径は計算の例として選んだ値です。油圧シリンダの使用できる圧力・内径は機種ごとにメーカーの資料で確認してください。

表3: 引き側の理論推力(ロッド径を変えた例)

ロッド径 d
mm
d÷D引き側の
受圧面積 mm²
押し側に
対する割合
引き側の
理論推力
内径50mm・0.5MPaの例(押し側 981.7N・100.1kgf)
120.241,85094.24%925.2N
94.34kgf
160.321,76289.76%881.2N
89.86kgf
200.401,64984.00%824.7N
84.09kgf
250.501,47375.00%736.3N
75.08kgf
320.641,15959.04%579.6N
59.11kgf
内径100mm・14MPaの例(押し側 110.0kN・11.21tf)
250.257,36393.75%103.1kN
10.51tf
400.406,59784.00%92.36kN
9.418tf
500.505,89075.00%82.47kN
8.409tf
630.634,73760.31%66.31kN
6.762tf
700.704,00651.00%56.08kN
5.718tf

引き側はロッドの断面積の分だけ受圧面積が減ります: 引き側の受圧面積=π(D²−d²)/4。ロッド径は計算の例として選んだ値で、実際の内径とロッド径の組合せは機種ごとに違います。下段は上段をkgf(内径50mmの例)・tf(内径100mmの例)にした値です。

表4: ロッド径の比から引き側の割合を引く

ロッド径÷内径
(d÷D)
引き側の推力÷押し側の推力
=1−(d÷D)²
0.296.00%
0.2593.75%
0.391.00%
0.3587.75%
0.484.00%
0.4579.75%
0.575.00%
0.5569.75%
0.664.00%
0.6557.75%
0.751.00%
0.7543.75%

同じ圧力なら、引き側の推力=押し側の推力(表1・表2)×この割合です。例: 内径50mm・ロッド径20mm(d÷D=0.4)を0.5MPaで引くと、981.7N×84%≒824.7Nです。

使い方

  • 内径と圧力から押す力を引く — 表1(空気圧)・表2(油圧)で内径の行と圧力の列が交わる欄です(例: 内径50mm・0.5MPa → 981.7N・100.1kgf)。
  • 必要な力から内径の目安をつける — 理論上の最小の内径D=√(4F÷(πp))です。100kgf(=980.665N)を0.5MPaで押すなら49.97mmで、内径50mmの理論推力は100.1kgfです。実際には摩擦・背圧や動かす速さを見込んだ余裕(メーカーが負荷率などで示す)が要るため、理論推力ぎりぎりで選ばないでください。
  • 引く力を求める — 押す力に表4の割合を掛けるか、表3のように引き側の受圧面積π(D²−d²)/4に圧力を掛けます。
  • 表にない内径・圧力 — 推力(N)=圧力(MPa)×0.7854×D²(mm)です。例: 内径45mm・0.5MPaなら0.5×0.7854×45²=795.2N。
  • 圧力はゲージ圧(圧力計の読み)で — kgf/cm²やbarの圧力計なら、MPaに換算してから使います(圧力換算の早見表)。

理論推力の考え方(原理)

  • 力=圧力×面積 — 1MPaは1mm²あたり1N(1MPa=10⁶N/m²、1m²=10⁶mm²)なので、圧力(MPa)×面積(mm²)がそのまま力(N)になります。
  • 推力は内径の2乗に比例 — 受圧面積πD²/4は内径の2乗に比例するので、内径が2倍なら推力は4倍、圧力が2倍なら推力は2倍です。
  • ゲージ圧で計算する理由 — 押すとき、ピストンの反対側の室とロッドの先端には大気圧がかかっています。大気圧の分は両側で打ち消し合うので、力を生むのは大気圧との差、つまりゲージ圧です(引くときも同じ)。
  • 引き側が小さい理由 — 引くときに圧力を受けるのは、ピストンの面積からロッドの断面積を除いた輪の形の面積だけです。
  • 理論推力と実際の力 — 実際には、パッキンの摩擦、排気側に残る圧力(背圧)、配管や弁での圧力の低下があり、動かすときは加速にも力が使われます。このページの値はそれらを差し引かない理論値です。

間違えやすいポイント

  • 絶対圧で計算する — 絶対圧(ゲージ圧+約0.1MPa)を使うと、内径50mmで約199N(約20kgf)大きく出ます。
  • 引き側に押し側の値を使う — 引き側はロッドの分だけ小さくなります(内径50mm・ロッド径20mmで84%)。
  • 半径と直径の取り違え — 受圧面積はπD²/4(Dは直径)です。半径rならπr²です。
  • bar・kgf/cm²をMPaと読み違える — 1bar=0.1MPaです。圧力計の単位を確かめてから表を引きます。
  • 理論推力をそのまま使える力とみなす — 理論推力は摩擦・背圧などを含みません。機種の選定はメーカーの資料にもとづいて行ってください。

よくある質問

Q1. シリンダの推力の計算式は?

A. 押し側はF=p×πD²/4、引き側はF=p×π(D²−d²)/4です(p: ゲージ圧、D: 内径、d: ロッド径)。pをMPa、D・dをmmで入れるとFはNで出ます(1MPa=1N/mm²)。kgfにするには9.80665で割ります。

Q2. 内径40mmのエアシリンダを0.5MPaで使うと推力は?

A. 押し側の理論推力は628.3N(64.07kgf)です。ロッド径16mmの例なら、引き側は受圧面積1,056mm²×0.5MPa≒527.8N(53.82kgf)です。どちらも摩擦などを差し引かない理論値です。

Q3. 引き側の推力が押し側より小さいのはなぜ?

A. 引くときに圧力を受けるのは、ピストンの面積からロッドの断面積を除いた輪の形の部分だけだからです。引き側の推力は押し側の1−(d÷D)²倍で、ロッド径が内径の0.4倍なら84%、0.5倍なら75%です。

Q4. ゲージ圧と絶対圧のどちらで計算する?

A. ゲージ圧(圧力計の読み)で計算します。ピストンの反対側の室やロッドの先端にも大気圧がかかっていて、大気圧の分は打ち消し合うためです。絶対圧で計算すると、内径50mmで約199N大きく出ます。

Q5. 実際の力が理論推力より小さいのはなぜ?

A. パッキンの摩擦、排気側に残る圧力(背圧)、配管や弁での圧力の低下があり、動かすときは加速にも力が使われるためです。どれだけ余裕を見込むか(負荷率など)はメーカーの資料で確認してください。このページの値はそれらを含まない理論値です。

Q6. kgfやtfへの換算は?

A. kgf=N÷9.80665、tf=kN÷9.80665です。9.80665m/s²は、1901年の国際度量衡総会の宣言にある標準の重力加速度の値です。なお重量キログラム(kgf)は、計量法の経過措置で1999年(平成11年)9月30日まで法定計量単位とみなされていた単位で、現在は法定計量単位ではないため、取引・証明には原則としてN(ニュートン)を使います。

Q7. ばねで戻る単動シリンダの推力は?

A. 圧力で動く向きの理論推力から、ばねの力を差し引いた値になります。ばねの力はストロークの位置で変わり、その値は機種ごとにメーカーの資料にあります。このページの表はばねのない場合の値です。

Q8. 表にない内径の推力は?

A. 推力(N)=圧力(MPa)×0.7854×内径(mm)²で計算できます(π/4=0.7854)。例えば内径45mm・0.5MPaなら0.5×0.7854×45²≒795.2Nです。

関連する早見表

出典・参考

  • 計量単位令(平成4年政令第357号) — 別表第一 第二号(トン)・第二十号(ニュートン)・第二十二号(圧力: パスカル又はニュートン毎平方メートル、バール=パスカルの十万倍) — e-Gov法令検索の現行版(令和5年政令第376号による改正、2023年12月28日施行)で確認
  • 計量法(平成4年法律第51号) — 第8条第1項(非法定計量単位の使用の禁止)、附則第3条第3項・附則別表第三(重量キログラム等を平成11年9月30日まで法定計量単位とみなす経過措置) — e-Gov法令検索の現行版(令和4年法律第68号による改正、2025年6月1日施行)で確認
  • 国際度量衡総会(CGPM)第3回(1901年) Declaration 2(質量の単位と重さの定義、標準の重力加速度 980.665cm/s²) — 国際度量衡局(BIPM)、Proceedings of the 3rd CGPM (1901) p.70 — bipm.org
  • NIST Special Publication 811 (2008 Edition) Guide for the Use of the International System of Units (SI) — 米国国立標準技術研究所(NIST)。Table 11(1kgf=9.80665N)、Appendix B.8(標準の重力加速度 9.80665m/s²、kilogram-forceとton-force(2,000lbf)の換算係数) — nist.gov

※ 表の値は、力=圧力×受圧面積(押し側πD²/4、引き側π(D²−d²)/4)で当サイトが計算した値です。圧力はゲージ圧、1MPa=1N/mm²として計算し、kgf・tfは標準の重力加速度9.80665m/s²で換算しています。1tfは質量1t(計量単位令でキログラムの千倍)の標準の重さ=1,000kgfで、NIST SP 811のton-force(2,000lbf)とは別の単位です。

※ 表の内径・ロッド径・圧力は、計算の例として選んだ値です。シリンダの内径の系列や内径とロッド径の組合せ、使用できる圧力を示すものではありません(それらは規格・メーカーの資料で確認してください)。

※ 丸め(四捨五入): 推力・受圧面積は有効数字4桁(1,000以上は整数)です。表3・表4の割合(1−(d÷D)²)は小数第2位で割り切れる値で、丸めていません。

※ 本ページの数値は2026年10月時点で確認した出典にもとづきます。改正・改定されることがあるため、最新の原典を確認してください。

※ 本ページの推力は、摩擦・背圧・効率・余裕を含まない理論値です。シリンダの選定や装置の設計・安全の判断は、メーカーの資料と有資格者の確認のうえで行ってください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-10-24