スペック早見表

ボルトサイズ早見表 スパナ・レンチ対辺(M3〜M36)・計算ツール

ボルト径(M3〜M36)と対応するスパナ・レンチ対辺寸法(mm)を完全網羅。六角ボルト・六角穴付きボルト(キャップ)・六角ナット別の対辺、インチ工具(1/4〜1-1/4 inch)との換算、新JIS/旧JIS差異まで。整備・組立・現場保全のための実務早見表。JIS B 1002 / B 1180 / B 4630準拠。

ボルト径 → 工具サイズ 即引き

出典・補足

六角ボルト対辺: JIS B 1002 / B 1180 附属書(旧JIS・市場主流)準拠。本体規格(新JIS)はM10=16/M12=18/M14=21/M22=34。六角穴付きボルト用レンチ: JIS B 1176準拠。M27・M33は六角穴付きボルトのJIS規定外のため「—」。逆引き(スパナサイズ→ボルト径)は下の検索フォームをご利用ください。

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対辺寸法(mm)・ボルト径(M)・インチサイズ いずれかを入力してください。

スパナ・レンチサイズの基本

スパナのサイズ表記は常に「対辺」寸法(mm)で行います。

  • 対辺(s)」=ボルト頭部の平行する2面の距離(スパナで掴む寸法)
  • 「対角(e)」=六角形の最大幅(向かい合う頂点間)で、対辺の約1.155倍

1985年のJIS改正(ISO整合化)で、ISO準拠の寸法が本体規格(新JIS)となり、従来の寸法は附属書(旧JIS)として残りました。現在も国内流通品は附属書(旧JIS)寸法が主流です。二面幅が異なるのは次の4サイズです。

  • 新JIS M10=16mm(旧JIS 17mm)
  • 新JIS M12=18mm(旧JIS 19mm)
  • 新JIS M14=21mm(旧JIS 22mm)
  • 新JIS M22=34mm(旧JIS 32mm)

M8は新旧JIS共通で13mmです。ただし小形六角 M8(自動車系)は二面幅12mmで、フランジボルト等に使われます。輸入機械・本体規格品の整備時は両方の工具を準備してください。

六角ボルト 対辺寸法表(JIS B 1180)

六角ボルト(頭をスパナで回すタイプ)の対辺寸法。最も汎用される締結具です。

ボルト径対辺(附属書=旧JIS)
市場主流(mm)
対角
(mm)
対辺(本体=新JIS)
ISO(mm)
主な用途
M35.56.45.5精密機器・小型
M478.17家電・小型機器
M589.28家電・電装
M61011.510機械一般・最汎用
M81315.013機械・装置(最多)
M101719.616建築・機械
M121921.918建築・構造
M142225.421大型機械
M162427.724構造物・橋梁
M182731.227大型構造
M203034.630重機・建築
M223237.034大型機械
M243641.636橋梁・大型
M274147.341大型構造
M304653.146橋梁・特殊
M335057.750
M365563.555大型構造

※太字=附属書(旧JIS)と本体規格(新JIS)で対辺が異なるサイズ(M10・M12・M14・M22)。国内流通品は附属書寸法が主流です。輸入機械・本体規格品の整備時は両方を準備してください。

六角穴付きボルト(キャップスクリュー)対辺(JIS B 1176)

六角穴付きボルト(=キャップスクリュー)は頭の穴に六角棒レンチ(アーレンキー)を差して回します。スパナ用の頭ではなく、内側の六角穴の寸法が工具サイズになります。

ボルト径六角穴 対辺
(mm)
頭部直径
(mm)
頭部高さ
(mm)
M32.55.53.0
M437.04.0
M548.55.0
M6510.06.0
M8613.08.0
M10816.010.0
M121018.012.0
M141221.014.0
M161424.016.0
M181427.018.0
M201730.020.0
M221733.022.0
M241936.024.0
M302245.030.0
M362754.036.0

六角ナット 対辺(JIS B 1181)

ナットも基本的に同径ボルトと同じ対辺ですが、薄型ナット・両面取りナット等で差があります。

ナット径標準ナット 対辺
(mm)
薄型ナット
(高さ)
標準高さ
(mm)
M35.52.4
M473.2
M584.0
M6103.2mm5.0
M8134.0mm6.5
M10175.0mm8.0
M12196.0mm10.0
M14227.0mm11.0
M16248.0mm13.0
M182715.0
M203010.0mm16.0
M223218.0
M243612.0mm19.0
M304624.0
M365529.0

インチ ↔ ミリ 換算表(海外製機械対応)

海外製ボルトのスパナサイズ。完全互換ではなく、近似サイズで使うと角を舐める恐れがあるため、専用工具の使用を推奨します。

インチ表記ミリ換算
(mm)
近いミリ工具対応UNCボルト目安
1/4 in6.356mm(差大)
5/16 in7.948mm(僅差)
3/8 in9.5310mm(僅差)1/4 UNC ボルト頭(7/16in=11.1mm)
7/16 in11.1111mm
1/2 in12.7013mm(僅差)5/16 UNC ボルト頭
9/16 in14.2914mm3/8 UNC
5/8 in15.8816mm7/16 UNC
11/16 in17.4617mm(僅差)
3/4 in19.0519mm(僅差)1/2 UNC ボルト頭
13/16 in20.6421mm
7/8 in22.2322mm(僅差)9/16 UNC
15/16 in23.8124mm(僅差)5/8 UNC
1 in25.4025mm
1-1/8 in28.5829mm3/4 UNC
1-1/4 in31.7532mm(僅差)
1-1/2 in38.1038mm(僅差)1 UNC

※「僅差」=±0.5mm以内で代用可能だが舐めリスクあり、「差大」=代用不可。

ソケットレンチ 差込角別対応(JIS B 4636)

差込角適合対辺(目安)最大トルク目安主な用途
1/4 inch角(6.35mm)4〜14mm50 N·m精密機械・電装・小型
3/8 inch角(9.5mm)8〜22mm100 N·m家電・自動車整備
1/2 inch角(12.7mm)10〜36mm250 N·m自動車・建築最汎用
3/4 inch角(19.0mm)17〜55mm500 N·m大型機械・建設
1 inch角(25.4mm)30〜80mm1000 N·m+橋梁・重機・船舶

レンチ・スパナの種類と特徴

種類形状特徴・用途
両口スパナ両端に異なる対辺最汎用・1本で2サイズ対応
片口スパナ片端のみ細身で狭所OK・トルクは弱め
メガネレンチ輪状で12点掴み角を舐めにくい・高トルク向き
コンビネーション片口スパナ+メガネ最汎用・整備工具の定番
ソケットレンチ筒状・ラチェット駆動連続作業◎・トルク管理可能
モンキーレンチ調整爪サイズ可変・特殊サイズ用・舐めやすい
パイプレンチ歯付き配管・丸物専用・滑り止め
六角棒レンチ(アーレンキー)L字型六角棒キャップスクリュー専用
トルクレンチ規定トルクで止まる規定トルク締付・組立精度

二面幅と工具サイズの関係

ボルトの頭やナットの「二面幅(対辺距離)」に合った工具で締めます。二面幅はねじ径ごとにJISで標準化されています(M10は17mmなど)が、これは呼び径とは別の値である点に注意が必要です。

このため、ねじ径だけでは必要な工具サイズは分からず、二面幅で選びます。インチ系のボルトは二面幅も別寸法のため、ミリ工具とは互換しません。

締付トルクが大きい箇所では、2点で接するスパナより、面で接触するメガネレンチやソケットの方が滑りにくく、角をなめにくいため安全です。狭所では形状で使い分けます。

使い方・選び方のポイント

使用場面

ボルト・ナットの締緩、工具サイズの選定、二面幅から対応する工具を確認する場面で使います。

よくある間違い

二面幅(対辺)とねじ呼び径の混同に注意します。

  • 二面幅と呼び径は別の値(例: M10の二面幅は一般に17mm)
  • インチとミリのスパナを取り違えると角をなめる
  • サイズ違いのレンチを無理に使うと破損や怪我につながる

選び方のコツ

①ボルトの二面幅を実測または規格表で確認 ②ミリ・インチの別を確認 ③締付トルクが大きい箇所はスパナでなくメガネレンチ・ソケットを使う ④狭所はギアレンチ等、形状で使い分ける。

よくある質問

Q. M8ボルトのスパナサイズは何mm?

A. 新旧JISとも13mmです。

  • 六角ボルトのM8対辺は本体規格(新JIS)・附属書(旧JIS)のどちらも13mmで変わりません
  • 自動車で多用される小形六角 M8(フランジボルト等)は二面幅12mmです

13mmで合わない場合は12mmを試してください。

Q. M10ボルトのスパナサイズは?

A. 附属書(旧JIS・市場主流)=17mm、本体規格(新JIS)=16mmです。

  • M12=19mm(新JIS 18mm)、M14=22mm(新JIS 21mm)、M16=24mm
  • M18=27mm、M20=30mm、M22=32mm(新JIS 34mm)
  • M24=36mm

国内流通品は附属書(旧JIS)寸法が主流です。

Q. 六角穴付きボルトと六角ボルトのスパナサイズ差は?

A. 全く別の工具を使います。

  • 六角ボルト=スパナ/レンチで頭の対辺を回す
  • 六角穴付きボルト(キャップスクリュー)=六角棒レンチ(アーレンキー)を頭の穴に差して回す

M8の場合、六角ボルト=対辺13mm、六角穴付=穴径6mmです。

Q. インチ工具とミリ工具は互換できる?

A. 近似サイズはありますが完全互換は不可です。

  • 例: 1/2インチ(12.7mm)13mmは僅差で使えるが、無理に使うと角が舐める
  • 1/4=6.35mm、3/8=9.53mm、1/2=12.7mm、3/4=19.05mm

専用工具の使用を推奨します。

Q. 対辺と対角はどう違う?

A. スパナサイズ表記は常に対辺を指します。

  • 対辺(s)=二面幅(平行な2面の距離=スパナで掴む寸法)
  • 対角(e)=六角形の最大幅(向かい合う頂点間距離)≒1.155×対辺

Q. なめてしまったボルトはどう外す?

A. 対辺がなめた場合は次の4つの方法があります。

  • ①ハンマーで一サイズ小さいソケットを叩き込む
  • ②エキストラクター(逆回転ねじ)を使う
  • ③ボルトの頭をグラインダーで切断
  • ④バーナーで加熱→収縮で緩める

最も確実なのは専用ボルト抜き器具です。

Q. ソケットレンチの差込角(1/4・3/8・1/2)はどう選ぶ?

A. トルクと作業性で選定します。

  • 1/4インチ角=小型(M3〜M10程度・最大トルク50N·m)
  • 3/8インチ角=中型(M5〜M16・100N·m)
  • 1/2インチ角=大型(M10〜M24・250N·m)
  • 3/4インチ角=超大型(M16以上・500N·m+)

Q. スパナとモンキーレンチはどちらを使うべき?

A. スパナ(片口・両口)が基本です。

  • スパナ=サイズが正確に合うため確実
  • モンキーレンチ=緊急用・特殊サイズ用で、調整爪のガタによって舐めやすい

トルク管理が必要な場合はトルクレンチを使います。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS B 1002「六角の二面幅」
  • JIS B 1180「六角ボルト」
  • JIS B 1181「六角ナット」
  • JIS B 1176「六角穴付きボルト(キャップスクリュー)」
  • JIS B 4630「スパナ・めがねレンチ・ソケットレンチ」
  • JIS B 4636「ハンドソケット」
  • ISO 4759「ねじ・ナット及び付属品の公差」
  • 各メーカー(KTC・TONE・Snap-on・Hazet)技術資料

※本体規格=新JIS(1985改正・ISO整合)と附属書=旧JISで対辺寸法が異なるサイズ(M10/M12/M14/M22)は輸入機械・古い設備の整備時に注意。トルク値は機器メーカー指定値を優先してください。

最終更新: 2026-07-19