スペック早見表

六角レンチ対辺 早見表|六角穴付きボルトのサイズ対応

六角穴付きボルト(キャップボルト)のねじ呼び(M1.6〜M24)と六角レンチ対辺サイズの対応をJIS B 1176準拠で一覧表示。頭部径・頭部高さ・並目ピッチも併記します。あわせて六角棒スパナ(JIS B 4648)の規格サイズ一覧、ミリ工具とインチ工具の混同による「なめ」防止の注意点をまとめました。

📌 即答:よく使うキャップボルトの六角レンチサイズ

ねじ呼び六角レンチ対辺
M32.5 mm
M43 mm
M54 mm
M65 mm
M86 mm
M108 mm
M1210 mm

※ 六角穴付きボルト(キャップボルト・JIS B 1176)の場合。オレンジ網掛けのM6/M8は取り違えが特に多いペアです。ボタンボルト・皿ボルトは対辺が異なる場合があります(後述)。

六角穴付きボルト ねじ呼び×六角レンチ対辺 一覧表(JIS B 1176)

対辺(s)は六角穴の二面幅=適合する六角レンチの呼びサイズです。頭部径(dk)・頭部高さ(k)は円筒頭の基準寸法(最大値)。締付トルクは材質・強度区分・潤滑条件に依存するため本表には掲載していません。

よく使う:
ねじ呼び並目ピッチ
(mm)
六角穴対辺 s
(mm)
頭部径 dk
(mm)
頭部高さ k
(mm)
M1.60.351.531.6
M20.41.53.82
M2.50.4524.52.5
M30.52.55.53
M40.7374
M50.848.55
M615106
M81.256138
M101.581610
M121.75101812
M142122114
M162142416
M202.5173020
M243193624

※ 頭部高さkはねじ呼び径と同寸(M6なら6mm)が基準です。座ぐり穴の深さ設計の目安になります。

六角棒スパナの規格サイズ一覧(JIS B 4648)

六角レンチはJISでは「六角棒スパナ」(JIS B 4648)として規定されています。呼びサイズ=対辺寸法(mm)です。主な呼びと、対応する六角穴付きボルトは次の通りです。

呼び(対辺 mm)対応する六角穴付きボルト(JIS B 1176)
0.7 / 0.9 / 1.27精密機器の極小止めねじ等(キャップボルトの対応呼びなし)
1.5M1.6・M2
2M2.5
2.5M3
3M4
4M5
5M6
6M8
8M10
10M12
12M14
14M16
17M20
19M24

※ 規格ではこれより大きい呼びも規定されています。市販の9本組セット(1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10)でM1.6〜M12のキャップボルトをカバーできます。

⚠️ インチ六角レンチとの混同に注意

輸入機械・米国製機器・自転車の一部などではインチサイズの六角穴が使われています。ミリとインチには「ほぼ同じに見えるが微妙に違う」サイズが複数あり、混用すると六角穴をなめる(変形させる)最大の原因になります。

インチ呼びmm換算(計算値)混同しやすいミリ呼び
1/161.59 mm1.5 mm+0.09 mm
5/641.98 mm2 mm−0.02 mm
3/322.38 mm2.5 mm−0.12 mm
1/83.18 mm3 mm+0.18 mm
5/323.97 mm4 mm−0.03 mm
3/164.76 mm5 mm−0.24 mm
7/325.56 mm5.5 mm+0.06 mm
1/46.35 mm6 mm+0.35 mm
5/167.94 mm8 mm−0.06 mm
3/89.53 mm10 mm−0.47 mm

※ mm換算は1インチ=25.4mmによる計算値(小数第3位を四捨五入)。特に5/32(3.97mm)と4mm5/16(7.94mm)と8mmは差が0.1mm未満で、入ってしまうため気付きにくい危険ペアです。緩まない・ガタつくと感じたら規格の取り違えを疑ってください。

⚠️ ボタンボルト・皿ボルト・止めねじは対辺が異なる場合がある

本ページのメイン表は六角穴付きボルト(キャップボルト・JIS B 1176)の値です。頭部形状が違うボルトは、同じねじ呼びでも六角穴の対辺が小さいことがあります。

  • ボタンボルト・皿ボルト — 頭部が低い・薄いため穴も小さめ。例: M6はキャップ5mmに対しボタン・皿は4mm、M8はキャップ6mmに対しボタン・皿は5mm
  • 六角穴付き止めねじ(ホーローセット・JIS B 1177) — 頭部がなく軸径そのままのため穴はさらに小さい。例: M6の止めねじは対辺3mm

※ 頭部形状ごとに規格が分かれているため、「M6だから5mm」と思い込まず、初見のボルトは対辺を現物合わせで確認するのが確実です。

使い方・選び方のポイント

使用場面

機械組立・設備保全・金型・治具・自転車・3Dプリンタ・DIYなど、六角穴付きボルトを扱うすべての場面で使えます。「M8のキャップボルトを外したい→対辺6mmのレンチを用意する」という逆引きが基本の使い方です。

よくある間違い

①M6(5mm)とM8(6mm)の取り違え ②ミリ穴にインチ工具(またはその逆)を挿す ③ボタン・皿・止めねじにキャップボルトの対辺表を当てはめる ④摩耗して角が丸くなったレンチの使い回し ⑤ボールポイント側での本締め(高トルクをかけると穴・工具とも傷めます)。

選び方のコツ

①迷ったら現物の穴に工具を差し、ガタなく奥まで入る最大サイズが正解 ②「M4〜M6は呼び−1、M8〜M16は呼び−2」の規則で暗記 ③ミリ・インチ両方の機器を扱う環境では、セットを色分け・別置きして混用を物理的に防ぐ。

六角穴付きボルトと対辺サイズの背景

六角穴付きボルトは、頭部の外周ではなく内側の六角穴で締める構造のため、六角ボルトより頭部を小さくでき、座ぐり穴に頭部を沈めて表面を平らに仕上げられます。工具が穴の6面すべてに軸方向深くかみ合うので、狭い場所でも高いトルクを伝達できるのが特長で、機械設計で最も多用されるボルトのひとつです。

ねじ呼びと対辺の対応はJIS B 1176で規定されており、寸法は国際規格(ISO 4762)と整合しています。そのため国産機でも輸入機でも、ミリ規格のキャップボルトであれば同じ六角レンチが使えます。対辺のM20=17mm・M24=19mmという値は、スパナ用の二面幅系列にも現れる寸法(17・19)と一致しており、大きいサイズでは工具寸法の系列が揃えられています。

工具側の六角レンチはJIS B 4648「六角棒スパナ」として、呼び(対辺寸法)・許容差・硬さなどが規定されています。L形の長辺/短辺の使い分け(短辺を穴に入れて長辺で回せば高トルク、逆なら早回し)や、斜めから回せるボールポイントは、この規格品から派生した実用形状です。穴と工具はともに規格で公差管理されているため、正しい組み合わせなら「ガタつき」はごくわずかに収まります。

よくある質問

Q1. M6の六角穴付きボルトに使う六角レンチのサイズは?

A. 対辺5mmです。JIS B 1176の六角穴付きボルトでは、M4→3mm、M5→4mm、M6→5mm、M8→6mm、M10→8mm、M12→10mmが対応します。M6とM8で間違えやすいので「M6は5、M8は6」とセットで覚えるのがおすすめです。

Q2. 対辺(二面幅)とは何ですか?

A. 六角形の向かい合う平行な2面の間の距離のことで、記号sで表されます。六角レンチ(六角棒スパナ)の呼びサイズはこの対辺寸法そのものなので、六角穴の対辺が5mmなら呼び5の六角レンチがそのまま適合します。

Q3. 六角レンチが入らない・ガタつく原因は?

A. 最も多い原因はミリとインチの混同です。例えば5/32インチ(約3.97mm)は4mmとほぼ同寸で、無理に使うと六角穴をなめます。ほかに、穴内部の塗料や異物、すでに変形した穴、ボールポイント側を使ったときのガタも原因になります。

Q4. ボタンボルトや皿ボルトも同じ対辺サイズですか?

A. 異なる場合があります。例えばM6の場合、六角穴付きボルト(キャップボルト)は対辺5mmですが、ボタンボルト・皿ボルトは対辺4mmです。M8ではキャップの6mmに対しボタン・皿は5mmです。頭部形状ごとに規格が異なるため、現物の穴で確認してください。

Q5. インチ六角レンチとミリ六角レンチは代用できますか?

A. 代用できません。1/4インチ(6.35mm)と6mm、5/16インチ(約7.94mm)と8mmのように近い寸法がありますが、わずかな差でも高トルクをかけると六角穴が変形(なめ)します。輸入機械や自転車の一部などインチ六角のボルトには必ずインチ工具を使ってください。

Q6. ねじ呼びと対辺サイズの覚え方はありますか?

A. キャップボルトでは「M4〜M6は呼び−1、M8〜M16は呼び−2」という規則が使えます(M4→3、M5→4、M6→5、M8→6、M10→8、M12→10、M14→12、M16→14)。M20→17、M24→19は例外として個別に覚えます。

Q7. 六角穴がなめてしまったボルトはどう外しますか?

A. 軽度なら、穴の異物を除去して摩耗していないレンチを奥まで確実に差し込み直すことで回せる場合があります。それでも回らない場合は、ワンサイズ大きいトルクスビットの圧入、ネジ外し用ビット(エキストラクター)、頭部をつかむ工具などの方法があります。固着がひどい場合は無理をせず、専門業者に相談してください。

関連する早見表

関連規格・出典

  • JIS B 1176「六角穴付きボルト」 — ねじ呼び・六角穴対辺・頭部寸法の規定
  • JIS B 4648「六角棒スパナ」 — 六角レンチの呼び・寸法・硬さの規定

※ 本ページの対辺・頭部寸法は上記規格として広く公開されている基準値です。特殊品・低頭品などは同じねじ呼びでも寸法が異なる場合があるため、図面・現物での確認を推奨します。

最終更新: 2026-07-04