スペック早見表

ネジ径早見表(M1〜M48)・計算ツール

メートルネジ全30サイズのピッチ・下穴径・締付トルク・ボルト長さ規格・対辺・有効断面積・ねじ込み深さ・ナット対応を完全網羅。M3 / M6 / M8 / M10 / M12 など、現場で必要な数値を3秒で。JIS B 0205 / B 1180 / B 1181 準拠。

このページについて

本ページはJIS B 0205で規格化されたメートルねじM1〜M48の全30サイズについて、設計・組立・現場保全・購買で必要な諸元を1ページに集約した完全早見表です。並目ピッチと細目ピッチ・タップ下穴径(推奨/最小)・レンチ対辺・有効断面積・第1選択/第2選択の区分まで一覧で確認できます。

機械設計者・装置組立工・電気工事士・購買担当者・自動車整備士・DIY実践者まで、「M8の下穴は何mm?」「M10の締付トルクは?」「ボルト長さはどう決める?」といった現場で頻発する疑問に、3秒で答えが出ることを目指しました。クイックボタンの「M4」「M6」「M8」から即座に検索できます。

さらに強度区分別(4.6 / 8.8 / 10.9 / 12.9 / SUS A2-70)の締付トルク表・材質別ねじ込み深さ(鋼1d・SUS1.25d・アルミ2d・樹脂2.5d)・ボルト長さ規格(L=6〜300mm)・ナット高さ・平座金/ばね座金対応・緩み止め方法まで網羅しています。並目と細目の使い分け、メートルねじとインチねじの違い、ねじ山がつぶれた時のヘリサート補修法など、初心者からベテランまで使える総合リファレンスとしてご活用ください。

🔧 ネジサイズ計算機

ネジサイズを選ぶと、ピッチ・下穴径・スパナ対辺・推奨締付トルク(強度区分8.8基準)を即表示します。

サイズを選択すると結果が表示されます。

📐 計算式・出典

推奨締付トルク: T = K × d × F(K=締付係数0.2、強度区分8.8降伏点70%軸力基準)

出典: JIS B 0205(メートルねじ), JIS B 1180(六角ボルト), JIS B 4630(スパナ)

※ 実際の締付トルクは機器仕様書・設計指示書の値を優先してください。

よく使う:

検索結果

上の欄に入力して検索してください。クイックボタンからも選べます。

メートルねじとは(初めての方向け)

メートルねじは世界で最も使われている工業用ねじで、「M」のあとに直径(mm)を付けて呼びます。たとえば「M8」=外径8mmのねじ、というシンプルなルール。日本のJIS規格(B 0205)と国際規格(ISO 724)で互換性があり、DIYから航空宇宙まで幅広く使われています。

並目と細目はどう違う?(山の細かさ)

同じM8でも、ねじ山の間隔(ピッチ)が違う2種類があります。

  • 並目(なみめ): ピッチ1.25mm — 一般用・最汎用。「M8」と書いたら通常はこれ
  • 細目(ほそめ): ピッチ1.00mm — 振動が多い場所・薄肉材・精密調整に

細目は山数が多いので緩みにくく、薄板に深いねじ山を作れます。反面、傷つきやすく流通量も少ないため、特別な理由がなければ並目でOKです。

下穴径の決め方

下穴径 ≒ 呼び径 − ピッチ。例: M8並目 = 8 − 1.25 = 6.75mm(表は6.80mm = 75%かみあい標準値)。かみあい率75%が、強度確保とタップ折れリスクのバランス点です。

第1選択 vs 第2選択(優先順位)

JISは設計時の選択順位を決めています。第1選択(M2/M2.5/M3/M4/M5/M6/M8/M10/M12/M16/M20/M24/M30/M36/M42/M48)が流通量も多く部品の入手性も良いため、特別な理由がなければ第1選択から選びます。

有効断面積(As)とは

ねじ部の「実際の太さ」を表す値で、強度計算に使います。M8の場合 As=36.6mm² で、これに引張強度を掛けると、ボルトが切れる軸力が分かります。例: 強度区分4.6のM8 → 36.6×400≒14.6kN(約1500kgf)で破断、というふうに使います。

一覧表(全30件)

呼び径選択区分並目
(mm)
細目
(mm)
下穴 推奨
(mm)
下穴 最小
(mm)
レンチ対辺
(mm)
有効断面積
(mm²)
備考
M1第1選択0.250.750.750.46超小型・精密機器用
M1.2第1選択0.250.950.950.73精密機器用
M1.4第2選択0.301.101.100.98
M1.6第1選択0.351.251.253.21.27精密ネジ
M1.8第2選択0.351.451.451.70
M2第1選択0.401.601.6042.07小型機器に多用
M2.2第2選択0.451.751.752.48
M2.5第1選択0.452.052.0553.39
M3第1選択0.502.502.505.55.03小型機器・精密部品に多用
M3.5第2選択0.602.902.9066.78
M4第1選択0.703.303.3078.78家電・一般機器で多用
M5第1選択0.804.204.20814.2
M6第1選択1.000.755.005.001020.1最も一般的なサイズ
M8第1選択1.251.06.806.751336.6機械・装置で最多
M10第1選択1.501.25 / 1.0 / 0.758.508.501758.0対辺はJIS旧=17/ISO=16(要確認)
M12第1選択1.751.5 / 1.25 / 1.010.2010.251984.3対辺はJIS旧=19/ISO=18(要確認)
M14第2選択2.001.512.0012.0022115対辺はJIS旧=22/ISO=21(要確認)
M16第1選択2.001.514.0014.0024157
M18第2選択2.502.0 / 1.5 / 1.015.5015.5027192
M20第1選択2.502.0 / 1.5 / 1.017.5017.5030245構造物・重機に多用
M22第2選択2.502.0 / 1.5 / 1.019.5019.5032303対辺はJIS旧=34/ISO=32(要確認)
M24第1選択3.002.0 / 1.5 / 1.021.0021.0036353
M27第2選択3.002.0 / 1.5 / 1.024.0024.0041459
M30第1選択3.502.0 / 1.5 / 1.026.5026.5046561
M33第2選択3.502.0 / 1.529.5029.5050694
M36第1選択4.003.0 / 2.0 / 1.532.0032.0055817
M39第2選択4.003.0 / 2.0 / 1.535.0035.0060976
M42第1選択4.504.0 / 3.0 / 2.0 / 1.537.5037.50651120
M45第2選択4.504.0 / 3.0 / 2.0 / 1.540.5040.50701300
M48第1選択5.004.0 / 3.0 / 2.0 / 1.543.0043.00751470

締付トルク表(強度区分別)

標準的な締付トルク値(N·m)。締付係数K=0.2・降伏点70%軸力での計算値です。実際の締付では機器メーカー指定値・設計図指示値を優先してください。

呼び径 4.6級
一般
8.8級
機械標準
10.9級
高強度
12.9級
超高強度
SUS A2-70
ステン
M30.61.21.82.10.9
M41.42.84.04.72.0
M52.75.58.09.54.1
M65.511.516.519.58.5
M81327.5404720.5
M102755809541
M12479513516571
M1475150215255113
M16115240340400175
M18165330470560240
M20230470660780345
M223106359001060465
M2440082011501370600
M27590120017002000880
M308001640230027501200

※トルク係数K=0.2(乾燥・無潤滑)。MoS2グリス等の潤滑剤使用時はK=0.12〜0.15で20〜40%減。亜鉛めっきはK=0.18目安。

ボルト長さ規格(L寸法系列)

JIS B 1180 標準長さ系列。L寸=首下から先端までの長さ(mm)。

区分標準長さ系列(mm)
短め(M3〜M8)6 / 8 / 10 / 12 / 16 / 20 / 25 / 30 / 35 / 40 / 45 / 50
中間(M8〜M16)20 / 25 / 30 / 35 / 40 / 45 / 50 / 55 / 60 / 65 / 70 / 75 / 80 / 90 / 100
長尺(M12〜M24)30 / 40 / 50 / 60 / 70 / 80 / 90 / 100 / 110 / 120 / 130 / 140 / 150 / 160 / 180 / 200
超長尺(M16〜M48)100 / 120 / 140 / 160 / 180 / 200 / 220 / 240 / 260 / 280 / 300

ボルト長さの選定式

ボルト長さ ≧ 上材厚 + ねじ込み深さ + 座金厚 + 余裕(2〜3mm)

例: t10mmの板2枚をM8で締結 → 10 + 8(=1d) + 1.5(座金) + 3(余裕) = 22.5mm → L25mmを選定。長すぎると先端が突き出して接触リスク、短すぎるとねじ山不足。

ねじ込み深さ(エンゲージ長)

めねじ側に必要な最小深さ。材質ごとに異なり、これを守らないとねじ山がせん断破壊します。

材質必要深さ(d=ねじ径)M8の場合M10の場合M12の場合
炭素鋼(SS400/S45C)1d8mm10mm12mm
ステンレス(SUS304/316)1.25d10mm13mm15mm
鋳鉄(FC200/FCD400)1.5d12mm15mm18mm
アルミ合金(A5052/A6063)2d16mm20mm24mm
マグネシウム合金2.5d20mm25mm30mm
樹脂(PA/POM/PC)2.5d20mm25mm30mm
木材(スギ・ヒノキ)4〜5d32mm40mm48mm

※ヘリサート使用時は 1d×公称長さ でOK。タップ立て時は通り穴+1〜2mm深く加工(タップ先端逃げ)。

ナット・座金 対応寸法表

JIS B 1181(六角ナット)・B 1186(平座金)・B 1251(ばね座金)の対応サイズ。組合せ発注時の参考に。

呼び径 ナット高さ
(mm)
ナット対辺
(mm)
平座金
外径×厚さ
ばね座金
内径×厚さ
M32.45.57×0.53.1×0.6
M43.279×0.84.1×1.0
M54.0810×1.05.1×1.2
M65.01012.5×1.66.1×1.6
M86.51317×1.68.2×2.0
M108.01721×2.010.2×2.5
M1210.01924×2.312.2×3.0
M1613.02430×3.016.2×4.0
M2016.03037×3.020.2×5.0
M2419.03644×4.024.5×6.0

強度区分の意味(4.6/8.8/10.9/12.9 と SUS A2/A4)

炭素鋼ボルト(数字×数字)

前の数字×100=最小引張強度(N/mm²)後の数字×0.1=降伏応力比」というルール。

  • 4.6級: 引張強度400N/mm² × 降伏比0.6 → 降伏応力240N/mm² (一般用)
  • 8.8級: 引張強度800 × 0.8 → 降伏応力640 (機械の標準)
  • 10.9級: 引張強度1000 × 0.9 → 降伏応力900 (高強度・自動車)
  • 12.9級: 引張強度1200 × 0.9 → 降伏応力1080 (超高強度・航空)

ステンレスボルト(A or F + 数字)

  • A1: 快削鋼系・低強度・機械加工性◎
  • A2: SUS304系オーステナイト・汎用最多(屋外/食品)
  • A4: SUS316系(モリブデン入)・耐塩水性◎(海岸/薬品)
  • 続く数字: 50/70/80 = 引張強度500/700/800 N/mm²。多くは A2-70
  • F1: フェライト系・磁性あり・耐応力腐食割れ◎

緩み止めの方法

方法効果用途・注意
ばね座金最汎用だが効果限定的・微振動には不十分
歯付き座金外周/内周の歯で食い込み・電気導通も確保
Uナットナット内に金属バネ・繰り返し再利用可
ナイロンナットナイロンリングが摩擦・低温/高温環境注意
緩み止め接着剤(ロックタイト)◎◎強度別に色分け・分解可能/不可選択可
ダブルナットナット2個でロック・スペース必要
割ピン+溝付ナット◎◎機械的ロック・絶対緩まない・自動車足周り
ワイヤーロック◎◎航空機用・ねじ頭穴にワイヤー通し

よくある質問

Q. M8ボルトの締付トルクは?

A. 強度区分8.8で27.5N·m、4.6で13N·m、10.9で40N·m、12.9で47N·m、ステンレスA2-70で20.5N·m。締付係数K=0.2、降伏点70%軸力での計算値。実際は機器の指定トルクを優先してください。

Q. ボルトの長さはどう決める?

A. 上材厚 + ねじ込み深さ + 座金厚 + 余裕(2〜3mm)。例: t10mmの板2枚をM8で締結 → 10+8+1.5+3=22.5mm → L25mmを選定。

Q. ねじ込み深さは何ミリ必要?

A. 材質により変動。鋼SS400=1d(M8で8mm)、SUS304=1.25d、鋳鉄FC200=1.5d、アルミA5052=2d、樹脂(PA/POM)=2.5d。引張強度を確保するための最小値です。

Q. 強度区分8.8の意味は?

A. 前の数字×100=最小引張強度(N/mm²)、後の数字×0.1=降伏応力比。8.8 → 引張強度800N/mm²・降伏応力640N/mm²。一般機械で多用されます。

Q. ステンレスのA2とA4の違いは?

A. A2=SUS304系(汎用)、A4=SUS316系(モリブデン入で耐塩水性◎)。続く数字(70/80)は引張強度100MPa単位。海岸・薬品環境ではA4を選択。

Q. 並目と細目はどう使い分けますか?

A. 並目=汎用締結・最汎用細目=振動箇所・薄肉材・緩み止め重視・精密調整。流通量は並目が圧倒的に多いため、特別な理由がなければ並目を選択。

Q. 下穴径の「推奨」と「最小」はどう違いますか?

A. 推奨=一般的な鋼材での標準値(かみあい率約75%)、最小=かみあい率を高めに取りたい場合の下限値(かみあい率約83%)。アルミ・樹脂等の柔らかい材は推奨値、SUSや鋳鉄は最小値で。

Q. 有効断面積とは何ですか?

A. 引張応力計算に用いる断面積で、有効径と谷の径の平均からπ/4を掛けて算出。M8で36.6mm²。これに引張強度を掛けると破断軸力が分かります。M8(8.8級)なら 36.6×800≒29.3kN(約3000kgf)で破断。

Q. 全ねじと半ねじはどう使い分ける?

A. 半ねじ(部分ねじ)=軸の一部のみねじ切り・座面で確実に締まる・標準・推奨全ねじ(完全ねじ)=長尺品・スタッドボルト・吊りボルト用途。一般的な締結は半ねじ。

Q. ねじ山がつぶれた時の対処は?

A. 3つの選択肢: ①タップ立て直し(同径・1サイズ大)、②ヘリサート/タングレス挿入(SUSコイルで補修)、③ねじ穴を埋めて再加工。ヘリサート補修は強度を回復でき業務でも多用されます。

Q. メートルねじとインチねじの互換は?

A. 不可。寸法・ピッチ・規格すべて別。M6≒1/4-20が近似値だが別規格で交換不可。海外製機器はインチネジ規格を参照してください。

Q. 第1選択と第2選択の違いは?

A. JIS B 0205で規定された呼び径の優先順位。設計上は第1選択(M2, M2.5, M3, M4, M5, M6, M8, M10, M12, M16, M20, M24, M30, M36, M42, M48 など)を優先し、第2選択は必要な場合のみ使用します。

関連する早見表

ねじ・締結関連

機械設計関連

出典・参考

  • JIS B 0205「メートル並目ねじ・細目ねじ」
  • JIS B 1180「六角ボルト」
  • JIS B 1181「六角ナット」
  • JIS B 1186「平座金」
  • JIS B 1251「ばね座金」
  • JIS B 1176「六角穴付きボルト(キャップスクリュー)」
  • ISO 724「メートルねじ - 基本寸法」
  • ISO 898-1「炭素鋼ボルト・小ねじの機械的性質」
  • ISO 3506-1「耐食ステンレス鋼ボルトの機械的性質」(A2/A4)
  • 機械設計便覧(日本機械学会) / 各ねじメーカー(住友電工・サンコーインダストリー・日本ファスナー工業)技術資料

※ M10/M12/M14/M22 の対辺寸法はJIS旧規格とISO整合品で異なります。使用する締結部品の規格に合わせてご確認ください。締付トルク値は標準計算値で、設計図・機器メーカー指定値が優先されます。

最終更新: 2026-04-16

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