海上コンテナ早見表|20ft・40ft・40ftHCの寸法・内寸・最大積載量
海上コンテナ(ドライコンテナ)の20ft・40ft・40ftハイキューブ(HC)の外寸・内寸・ドア開口・容積・最大総重量・自重をISO 668基準で一覧。T11型パレットの積載枚数目安、リーファー等の種類、コンテナ番号(ISO 6346)の読み方まで、ブッキング・バンニング計画の確認に使える早見表です。
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このページについて
海上コンテナ(国際海上貨物コンテナ)は、ISO 668(シリーズ1貨物コンテナ — 分類・寸法・定格)で外寸・最大総重量・最小内法寸法が国際的に統一されています。本ページでは実務で使用頻度の高い20ftドライ・40ftドライ・40ftハイキューブ(HC)の3種について、規定外寸と内寸・容積・自重の代表値をまとめました。
内寸・ドア開口・容積・自重はメーカーや製造ロットにより数mm〜数十kg異なるため「代表値・目安」として掲載しています。ブッキングや詳細なバンニング計画では、実際に使用するコンテナの仕様書・銘板の値を必ず確認してください。
海上コンテナ 寸法・重量一覧表(ISO 668)
外寸・最大総重量はISO 668の規定値。内寸・ドア開口・容積・自重・最大積載量は代表値(目安)で、実機はコンテナ銘板・仕様書の表示が優先します。
| 種類 (ISOコード例) | 外寸 長×幅×高 (mm) ※規定値 | 内寸 長×幅×高 (mm) ※目安 | ドア開口 幅×高 (mm) ※目安 | 容積 (m³) ※目安 | 最大総重量 (kg) ※ISO 668 | 自重 (kg) ※目安 | 最大積載量 (kg) ※目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20ft ドライ (1CC / 22G1) | 6,058×2,438×2,591 | 約5,898×2,352×2,393 | 約2,343×2,280 | 約33.2 | 30,480 | 約2,200〜2,300 | 約28,200 |
| 40ft ドライ (1AA / 42G1) | 12,192×2,438×2,591 | 約12,032×2,352×2,393 | 約2,343×2,280 | 約67.6 | 30,480 | 約3,700〜3,800 | 約26,700 |
| 40ft HC ハイキューブ(背高) (1AAA / 45G1) | 12,192×2,438×2,896 | 約12,032×2,352×2,698 | 約2,343×2,585 | 約76.4 | 30,480 | 約3,800〜3,900 | 約26,600 |
※ 最大積載量(Max Payload)=最大総重量30,480kg−自重(Tare)。自重は構造・材質で個体差があるため、正確な積載可能量は必ず実機の表示で確認してください。40ft HC(オレンジ網掛け)は高さのみ+305mmで、長さ・幅・最大総重量は40ftドライと同一です。
パレット積載の考え方(T11型の目安)
コンテナの内寸幅は約2,352mmなので、JIS T11型パレット(1,100×1,100mm)は2列並べられます(1,100×2=2,200mm)。長さ方向は20ftで5枚(5,500mm≦約5,898mm)、40ftで10枚(11,000mm≦約12,032mm)が収まります。
| コンテナ | T11型(1,100×1,100mm) 平置き1段の目安 | 並べ方 |
|---|---|---|
| 20ft | 10枚 | 2列×5枚 |
| 40ft / 40ft HC | 20枚 | 2列×10枚 |
※ あくまで単純平置き・1段の計算上の目安です。実際は貨物の高さ(2段積みの可否)・重量制限・重心バランス・ラッシング(固縛)スペースにより変わります。パレット各規格の寸法はパレット規格早見表を参照してください。
コンテナの種類(ドライ以外)
| 種類 | タイプコード例 | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| ドライコンテナ | G1 | 最も一般的な密閉型。一般雑貨・工業製品など大半の貨物に使用。 |
| リーファーコンテナ (冷凍・冷蔵) | R1等 | 冷凍機を内蔵し温度管理が可能。断熱材と冷凍機の分、内寸・容積はドライより小さく自重は大きい。外部電源またはジェネレーターセットが必要。 |
| オープントップ | U1等 | 天井が開放(幌シート掛け)。天井クレーンで上から積み込む機械類や、高さのある貨物に使用。 |
| フラットラック | P系 | 側壁・天井がなく床と妻壁のみ。建設機械・大型設備など幅や高さが規格外の重量物に使用。 |
| タンクコンテナ | T系 | 枠内に円筒タンクを固定した液体貨物用。化学品・食品液体など。 |
※ リーファー・オープントップ等の内寸・容積は構造・メーカーによる差が大きいため本表では数値を掲載していません。必ず船社・リース会社の仕様書で確認してください。
コンテナ番号の読み方(ISO 6346)
コンテナ側面・扉に表示される番号はISO 6346(コーディング・識別・表示)で規定されており、世界共通で4文字+7桁の構成です。
ABC U 123456 7
- 所有者コード(3文字) — 国際コンテナビューロー(BIC、本部パリ)に登録された船社・リース会社のコード。
- 機器種別(1文字) — U=貨物コンテナ、J=着脱式関連機器、Z=シャーシ・トレーラ。通常目にするのはU。
- 製造番号(6桁) — 所有者が付与するシリアル番号。
- チェックデジット(1桁) — 前の10文字から所定の計算(文字を数値化し、桁ごとに2のべき乗の重みを掛けて合計し11で割った余り。余り10は0とする)で求める検査数字。転記ミスの検出に使われ、枠囲みで表示されます。
番号の下などに併記されるサイズ・タイプコード(4桁)も ISO 6346 の規定です。例えば「22G1」は20ft×高さ8'6"の一般貨物用、「42G1」は40ft×8'6"、「45G1」は40ft×9'6"(ハイキューブ)の一般貨物用を表します(1桁目=長さ、2桁目=高さ・幅、3〜4桁目=種類)。
使い方・選び方のポイント
使用場面
輸出入貨物のコンテナ選定(20ft/40ft/HC)、バンニング(積み込み)計画の容積・重量チェック、フォワーダー・船社へのブッキング時のサイズ指定、ドレージ(国内陸送)手配時の確認に使います。
選び方のコツ
①貨物の総重量と総容積を先に計算し、重量勝ちなら20ft、容積勝ちなら40ft/40ftHCを選ぶ ②かさばる軽量貨物(家具・アパレル・樹脂製品等)は容積が約13%大きい40ftHCを検討 ③ドア開口(高さ約2,280mm、HCは約2,585mm)を通せるかを梱包後寸法で確認 ④パレット積みなら列数×枚数を内寸から逆算(T11型は2列) ⑤最大積載量は「最大総重量−自重」で、実機の銘板表示を確認する。
よくある間違い
- 最大総重量と最大積載量の混同 — ISO 668の30,480kgは自重込みの「最大総重量(Max Gross)」。貨物として積める「最大積載量(Max Payload)」は自重を引いた値で、20ftで約28t、40ftで約26.7tが目安です。
- コンテナ規格上限=道路輸送可能量ではない — 日本国内の陸送(ドレージ)ではトラクタ+シャーシ+コンテナを合わせた車両総重量が道路法・車両制限令等の規制を受けるため、コンテナ規格上の最大積載量まで積むと走行経路や車両が制約される場合があります。重量物は輸送業者に事前確認が必要です。
- 背高(HC)コンテナの高さ制限の見落とし — 9'6"コンテナ積載時の車両高さは約4.1mとなり、一般的制限高さ3.8mを超えるため高さ指定道路(4.1m)の経路選定等が必要になります。
- 外寸と内寸の取り違え — 「20ft=約6m」は外寸。積める長さは内寸(約5.9m)で判断します。さらにドア開口は内寸より一回り小さい点にも注意。
- 内寸・自重を固定値と思い込む — ISO 668が固定するのは外寸・最大総重量・最小内法寸法で、内寸・自重の実値はメーカーにより異なります。ギリギリの梱包設計では実機仕様書の確認が必須です。
コンテナ規格が世界共通である背景
海上コンテナの寸法は1960年代にISOで国際標準化されました。それ以前は船ごと・港ごとにバラバラの木箱や樽で荷役が行われ、積み替えに膨大な人手と時間がかかっていましたが、寸法・強度・吊り上げ金具を統一したコンテナの登場により、船・トレーラ・鉄道・クレーンを同じ箱のまま乗り継ぐ複合一貫輸送が可能になりました。いわゆる「コンテナリゼーション」で、現代の国際物流コストが劇的に下がった最大の要因とされています。
幅2,438mm(8フィート)・長さ20ft/40ftという寸法は、当時の道路・鉄道輸送の制約に合わせて決められたものです。四隅には ISO 1161 で規定されたコーナー金具(コーナーフィッティング)が付き、ツイストロックによる段積み・固縛・吊り上げが世界中のどの港・どのシャーシでも同じ方法でできるようになっています。20ftコンテナ1個分を単位とする「TEU(Twenty-foot Equivalent Unit)」は、いまもコンテナ船やターミナルの能力を表す世界共通の単位です。
一方で高さは時代とともに大型化し、初期の8ft(2,438mm)から8'6"(2,591mm)が標準となり、現在は9'6"(2,896mm)のハイキューブが40ftの主流になりつつあります。ISO 668はこれらを1AAA(40ft×9'6")、1AA(40ft×8'6")、1CC(20ft×8'6")のように型式で分類し、最大総重量30,480kgなどの定格とあわせて規定しています。
よくある質問
Q1. 20ftコンテナの内寸はどれくらい?
A. 代表値で長さ5,898×幅2,352×高さ2,393mm、容積約33.2m³です。ISO 668が規定するのは外寸(6,058×2,438×2,591mm)・最大総重量・最小内法寸法で、内寸の実値はメーカー・製造ロットにより数mm〜数cm異なります。正確な値は使用するコンテナの仕様書で確認してください。
Q2. 40ftと40ftハイキューブ(HC)の違いは?
A. 高さだけが異なります。外寸高さは40ftの2,591mmに対しHCは2,896mmで約30cm(305mm)高く、容積の目安は約67.6m³から約76.4m³に増えます。長さ・幅・最大総重量(30,480kg)は同じです。かさばる軽量貨物(家具・アパレル等)ではHCが選ばれます。
Q3. 最大総重量と最大積載量の違いは?
A. 最大総重量(Max Gross)はコンテナ自重+貨物重量の上限で、一般的なドライコンテナでは20ft・40ftとも30,480kgの定格が主流です。最大積載量(Max Payload)は最大総重量から自重(Tare)を引いた値で、自重の分だけ小さくなります。実際の上限は各コンテナに表示された銘板(CSC安全承認板・扉の表記)の値が優先します。
Q4. 20ftと40ftで最大総重量が同じなのはなぜ?
A. 2005年のISO 668改正で20ftの上限が40ftと同じ30,480kgに引き上げられ、一般に流通するドライコンテナはどちらも30,480kgの定格に揃っています。コンテナ船・クレーン・シャーシ側の取り扱い荷重を揃える設計思想によるものです。このため鋼材や飲料など重量勝ちの貨物は容積の小さい20ftに、かさばる容積勝ちの貨物は40ft/40ftHCに積むのが基本です。なお現行のISO 668(2020年版)は最大36,000kgまでの定格を認めており、実際の上限は各コンテナの銘板表示が優先します。
Q5. T11型パレットは20ftコンテナに何枚入る?
A. 平置き1段で10枚(2列×5枚)が目安です。内寸幅約2,352mmに1,100mm×2列=2,200mm、内寸長さ約5,898mmに1,100mm×5枚=5,500mmが収まります。40ftでは1段20枚(2列×10枚)が目安です。実際の積載数は貨物の高さ・重量バランス・ラッシング(固縛)方法で変わります。
Q6. コンテナ番号はどう読む?
A. ISO 6346で規定され、所有者コード3文字+機器種別1文字(コンテナはU)+製造番号6桁+チェックデジット1桁の計4文字+7桁で構成されます(例: ABCU 123456 7)。併記される「22G1」「45G1」等はサイズ・タイプコードで、1桁目が長さ(2=20ft、4=40ft)、2桁目が高さ(2=8'6"、5=9'6")、後2桁が種類(G1=一般貨物)を表します。
Q7. リーファーコンテナとは?
A. 冷凍機を内蔵した冷凍・冷蔵貨物用のコンテナです。設定温度を保てる一方、冷凍機と断熱材の分だけドライコンテナより内寸・容積が小さく、自重は大きくなります。輸送・保管中は外部電源またはジェネレーターセット(発電機)による給電が必要です。
Q8. 背高(HC)コンテナは日本国内の道路を走れる?
A. 走れますが経路に制約があります。9'6"(2,896mm)の背高コンテナをセミトレーラに載せると車両高さが約4.1mとなり、車両制限令の一般的制限高さ3.8mを超えるため、高さ指定道路(4.1m)を通る経路選定や特殊車両通行許可等の対応が必要になる場合があります。輸送業者と事前に経路を確認してください。
関連する早見表
出典・参考
- ISO 668 — シリーズ1貨物コンテナ(分類・寸法・定格): 外寸・最大総重量・最小内法寸法の規定
- ISO 6346 — 貨物コンテナのコーディング・識別・表示: コンテナ番号・チェックデジット・サイズタイプコードの規定
- ISO 1161 — シリーズ1貨物コンテナのコーナー金具
※ 外寸・最大総重量はISO 668の規定値、内寸・ドア開口・容積・自重・積載量・パレット枚数は代表値(目安)です。実際の輸送では使用コンテナの仕様書・銘板(CSC安全承認板)の表示値、および輸送経路の道路規制を必ず確認してください。
最終更新: 2026-07-08