アウトレットボックス寸法早見表|中形四角102・大形四角119(JIS C 8340)
現場で「四角」と呼ぶボックスは、中形が102mm角、大形が119mm角。深さは浅形44・深形54。スイッチボックスの器具取付ねじ間隔は83.5mmで、これが合っていればメーカーが違っても器具は付きます。JIS C 8340の付図から寸法を起こしました。
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このページについて
現場で「四角」「中形」「スイッチボックス」と呼んでいる金属ボックスは、JIS C 8340(電線管用金属製ボックス及びボックスカバー)で寸法が決まっています。中形四角は102mm角、大形四角は119mm角、スイッチボックスは102×54で取付ねじ間隔が83.5mm。器具が付くか、ボードの開口が合うかを判断するための数字をまとめました。製品ごとの実寸・許容差はメーカーのカタログで確認してください。
表1: 四角アウトレットボックスの寸法(JIS C 8340 付図9)
| 種類 | 外形 A (1辺) | 深さ H | 取付ねじ間隔 P1 | P2 | カバー取付ねじの数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中形四角 浅形 | 102 | 44 | 89 | 30 | 2 |
| 中形四角 深形 | 54 | ||||
| 大形四角 浅形 | 119 | 44 | 105 | 35 | 4 |
| 大形四角 深形 | 54 | ||||
| スイッチボックス(1個用・カバーなし) | 102×54 | 35 | 取付ねじ間 83.5±0.4 | — | |
| プレキャストコンクリート用スイッチボックス 浅形 | 102×56±1.1 | 50±1.1 | 取付ねじ間 83.5±0.4 | — | |
| プレキャストコンクリート用スイッチボックス 深形 | 65±1.1 | ||||
単位はmm。ノックアウトのピッチは、2個並ぶ場合が44mm、3個並ぶ場合は中形四角で28mm・大形四角で35mm間隔です。ボックスには必要に応じてM4の接地用取付ねじ孔が設けられます。「中形四角=94mm」ではありません。JISの規定値は102mmです。
覚えるべき数字は「102」と「83.5」
このページでいちばん使う数字は2つです。
- 102mm — 中形四角アウトレットボックスの1辺であり、スイッチボックスの長辺でもあります。ボードの開口や天井点検口との取り合いを考えるときの基準寸法です。
- 83.5mm — スイッチボックスの器具取付ねじの間隔(83.5±0.4)。配線器具のプレート枠、埋込連用取付枠がこのピッチで作られているため、メーカーが違っても付きます。器具が付かないときは、ボックスの種類ではなくこのピッチの規格違い(古い製品や輸入品)を疑います。
深さは浅形44・深形54(四角ボックス)。電線の本数が多い、渡り線が多い、大きめの器具が入るといった場面では深形を選びます。電線の外径はケーブル仕上外径、電線管の寸法は電線管サイズで確認できます。
種類の体系(JIS C 8340)
規格は、大きく埋込配管用と露出配管用に分けています。
| 区分 | 種類 |
|---|---|
| 埋込配管用のボックス (表1.1) | スイッチボックス: プレキャストコンクリート用/1個用・2個用(カバーなし)/1個用〜5個用(カバー付き)。浅形・深形の別あり |
| アウトレットボックス/コンクリートボックス: プレキャストコンクリート用八角・八角大形、中形四角、大形四角、八角。浅形・深形の別あり | |
| 埋込配管用のボックスカバー (表1.2) | ブランクカバー/丸孔カバー/塗代付きカバー/スイッチカバー1個用・2個用(塗代付き)。八角・中形四角・大形四角の各ボックスに適合 |
| 露出配管用のボックス (表2) | 露出スイッチボックス: 1個用1方出・1個用2方出・2個用1方出/丸形露出ボックス: 1方出〜4方出。厚鋼電線管用・薄鋼電線管用・ねじなし電線管用(E19・E25・E31) |
※ 呼びの後の記号は表面処理を表し、合成樹脂被覆を施したものはL、塗装を施したものはTを付けます(規格の備考)。露出用のハブの呼びは、厚鋼・薄鋼・ねじなし・鋳鉄/ダイカストの別で規定されています。
ねじなし接続に求められる性能
ねじなし電線管(E管)を接続する部分には、電気的な導通の性能が規格で数値化されています。第一次電気抵抗は0.001Ω以下、第二次電気抵抗は0.005Ω以下。加えて、横圧試験でサンプルが破壊したり接続が滑ったり緩んだりしないこと、引張り試験で損傷・滑り・緩みがないことが求められます。
金属管工事では管とボックスが接地経路の一部になるため、この導通が効いています。ねじなしコネクタの止めねじを最後まで締めて頭を切る(ねじ切りする)のは、規定の締付けを確実にするための構造です。接地の種別と抵抗値は接地工事にまとめています。
間違えやすいポイント
- 中形四角を94mmだと覚えている — JIS C 8340の規定値は102mmです(大形は119mm)。
- 浅形と深形を外形で見分けようとする — 違うのは深さ(44と54)で、1辺の寸法は同じです。
- 器具が付かない原因をボックスのせいにする — 取付ねじ間隔83.5mmが合っているかを先に見ます。
- 塗代カバーを付け忘れる — 埋込配管でボードを張る場合、ボードの厚さを吸収する塗代付きカバーが要ります。
- ノックアウト径と電線管を合わせずに開ける — 一度開けたノックアウトは戻せません。使う管のサイズを決めてから抜きます。
- 露出用と埋込用を取り違える — 露出用はハブ付きで、呼びが厚鋼・薄鋼・ねじなし(E19/E25/E31)に分かれます。
よくある質問
Q1. 中形四角アウトレットボックスのサイズは?
A. 外形102mm角、深さは浅形44・深形54mmです(JIS C 8340 付図9)。取付ねじ間隔P1=89・P2=30、ねじ2本。大形四角は119mm角でP1=105・P2=35、ねじ4本です。
Q2. スイッチボックスの取付ねじの間隔は?
A. 83.5±0.4mmです。1個用スイッチボックスは外形102×54・深さ35mm。配線器具の取付枠がこのピッチで作られているため、メーカーが違っても付きます。
Q3. 浅形と深形の違いは?
A. 深さだけです。四角ボックスで浅形44mm・深形54mm、外形と取付ねじ間隔は同じ。電線本数が多いときや奥行きのある器具には深形を選びます。
Q4. アウトレットボックスとスイッチボックスの違いは?
A. アウトレットボックスは電線の分岐・接続用(中形102角・大形119角・八角)、スイッチボックスは配線器具の取付用(1個用102×54・取付ねじ間83.5mm)です。
Q5. ノックアウトの間隔は決まっている?
A. 2個並びで44mm、3個並びは中形四角28mm・大形四角35mmです(付図9)。一度開けると戻せないので、管のサイズと本数を決めてから抜きます。
Q6. ボックスの呼びに付くLやTは何?
A. 表面処理の記号です。L=合成樹脂被覆、T=塗装(粉体塗装・電着塗装・亜鉛末クロム酸塗装の総称)。呼びの後に付けます。
Q7. ねじなし電線管とボックスの接続に性能基準はある?
A. あります。第一次電気抵抗0.001Ω以下・第二次電気抵抗0.005Ω以下、加えて横圧・引張りで滑りや緩みがないこと。金属管は接地経路の一部になるため、この導通が効いています。
関連する早見表
出典・参考
- JIS C 8340:1999「電線管用金属製ボックス及びボックスカバー」 — 付図9(四角アウトレットボックスの各部の寸法。中形四角A=102・大形四角A=119、H=44/54、P1・P2、カバー取付ねじの数、ノックアウトの間隔)、付図1・付図2(スイッチボックスの寸法と取付ねじ間隔83.5±0.4)、表1.1・表1.2・表2(埋込配管用/露出配管用の種類)、5.1(ねじなし接続性の電気抵抗)、3(用語の定義)、備考(合成樹脂被覆L・塗装T)
※ 本ページは規格の寸法を引くための早見表です。製品ごとの実寸・許容差・付属品の適合はメーカーのカタログで確認してください。電気工事の施工可否・接地の要否は、電気設備技術基準と内線規程、および電気工事士の判断によります。
最終更新: 2026-09-14