AWG早見表|AWG⇔mm²(sq)対照・導体直径と断面積の一覧
輸入機器や海外図面で出てくる電線サイズAWG(American Wire Gauge)の直径・断面積一覧と、日本のsq(スケア)表記との対応の目安。AWG18≒0.75sq、AWG16≒1.25sq、AWG14≒2sqのような読替えが3秒で引けます。番号が小さいほど太い理由と計算式、読替え時の注意も収録。
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このページについて
AWGは米国で使われる電線の太さの規格で、輸入装置の配線・海外図面・電子工作の部材(ワイヤ・コネクタ・端子)で日常的に登場します。日本では導体の公称断面積をmm²で表すsq(スケア)表記が主流のため、両者の読替えが必要になります。本ページはAWG30〜4/0の直径・断面積(計算式による理論値)と、断面積が最も近いsqサイズの目安の対照表です。sqへの読替えは近似であり、許容電流・電圧降下が関わる用途では断面積と条件で確認してください。
表1: AWG⇔直径⇔断面積⇔sq対応(AWG30〜4/0)
直径・断面積は d(mm)=0.127×92^((36−n)/39)、A=(π/4)d² による値(単線の理論値)。「sq対応の目安」は断面積が最も近い日本の電線公称サイズで、等価ではありません。撚線の実外径は構成(素線数)により異なります。
| AWG | 直径 (mm) | 断面積 (mm²) | sq対応の目安 (公称mm²) |
|---|---|---|---|
| 30 | 0.255 | 0.051 | —(細物・ラッピング線等) |
| 28 | 0.321 | 0.081 | — |
| 26 | 0.405 | 0.129 | — |
| 24 | 0.511 | 0.205 | 0.2sq |
| 22 | 0.644 | 0.326 | 0.3sq |
| 20 | 0.812 | 0.518 | 0.5sq |
| 18 | 1.024 | 0.823 | 0.75sq |
| 16 | 1.291 | 1.309 | 1.25sq |
| 14 | 1.628 | 2.081 | 2sq |
| 12 | 2.053 | 3.309 | 3.5sq |
| 10 | 2.588 | 5.261 | 5.5sq |
| 8 | 3.264 | 8.366 | 8sq |
| 6 | 4.115 | 13.30 | 14sq |
| 4 | 5.189 | 21.15 | 22sq |
| 2 | 6.544 | 33.63 | 38sq |
| 1 | 7.348 | 42.41 | 38sq |
| 1/0 | 8.251 | 53.48 | 60sq |
| 2/0 | 9.266 | 67.43 | 60sq |
| 3/0 | 10.40 | 85.03 | —(80sq級・要確認) |
| 4/0 | 11.68 | 107.2 | 100sq |
※ AWG2以上の太物は日本のsq系列(38・60・100sq…)との差が大きく、「近いサイズ」がそのまま代替になるとは限りません。幹線・電源系の読替えは断面積・許容電流・端子サイズまで含めて設計者が判断してください。4/0より太い導体は米国ではkcmil(MCM)表記になります。
覚え方と計算式
- 3番小さくなると断面積が約2倍(例: AWG16→AWG13で約2倍)
- 6番小さくなると直径が約2倍(例: AWG18(1.02mm)→AWG12(2.05mm))
- 10番小さくなると断面積が約10倍(例: AWG24(0.205mm²)→AWG14(2.08mm²))
計算式: 直径 d(mm) = 0.127 × 92^((36−n)/39)(nはAWG番号。1/0〜4/0は n=0, −1, −2, −3)。断面積 A(mm²) = (π/4) × d²。AWGが等比数列で定義されているため、上のような「番号差→倍率」の覚え方が成り立ちます。
よくある間違い
- 番号が大きいほうが太いと思い込む — 逆です。AWG24(0.2mm²)よりAWG10(5.3mm²)のほうがずっと太い。ゲージ番号は伸線回数由来です。
- AWGとsqを「等価」として置き換える — 対応はあくまで断面積が近いだけの近似です。読替えで断面積が減る方向(例: AWG16 1.31mm²→1.25sq)に置き換えるときは、許容電流・電圧降下に余裕があるか確認が必要です。
- 撚線の見た目の太さで判断する — 表の直径は単線換算の理論値です。撚線は同じ断面積でも構成(素線数×素線径)で外径が変わります。サイズは被覆の印字・図面で確認します。
- 許容電流をAWGだけで決める — 許容電流は絶縁体の耐熱温度・周囲温度・布設条件で決まります。UL系の機器内配線と日本の屋内配線では条件が別物です。
- 圧着端子のサイズを流用する — 端子はsq系(1.25・2・5.5…)とAWG系で適合範囲の表記が違います。圧着端子のページと端子メーカーの適合表で確認してください。
AWGのしくみと規格の背景
AWG(American Wire Gauge、別名B&S Gauge)は19世紀米国の伸線工程に由来するゲージ規格です。線材はダイス(穴)に通して引き抜くたびに細くなるため、「何回引き抜いたか」がそのまま番号になり、番号が大きいほど細い線を意味します。規格としては、AWG36を0.005インチ、AWG0000(4/0)を0.46インチと定め、その間を39段の等比数列で割り付けた体系で、これが計算式 d=0.127×92^((36−n)/39) の由来です。
一方、日本の電線はJIS C 3307(600Vビニル絶縁電線)などで導体の公称断面積(mm²=sq)または単線の直径(mm)でサイズを表します。VVFの「1.6mm」「2.0mm」は単線の直径、「2sq」「5.5sq」は撚線の断面積です。AWG⇔sqの対照が「近似」にしかならないのは、そもそも等比数列(AWG)と丸めた公称値の系列(sq)という別の体系だからです。
実務では、輸入機器の端子台・ケーブルグランドの適合範囲がAWGで書かれていたり、逆に国内調達の電線をAWG指定の装置に使ったりする場面で、この対照表が必要になります。信号線レベルでは近いサイズへの読替えで実用上問題になることは少ないものの、電源・幹線では「断面積を減らさない方向へ」「許容電流を条件込みで確認」が読替えの原則です。
よくある質問
Q1. AWGの番号が小さいほど太いのはなぜ?
A. AWGの番号は、線材を作るときの伸線(ダイスに通して細くする)の回数に由来するためです。多く通すほど細くなるので、番号が大きい=工程が多い=細い線になります。番号が3小さくなると断面積は約2倍、6小さくなると直径が約2倍という等比数列になっています。
Q2. AWGとsq(スケア)はどう対応する?
A. sqは導体の公称断面積(mm²)なので、AWGの断面積に最も近いsqサイズを当てるのが実務の読替えです。目安はAWG20≒0.5sq、AWG18≒0.75sq、AWG16≒1.25sq、AWG14≒2sq、AWG12≒3.5sq、AWG10≒5.5sq、AWG8≒8sq、AWG6≒14sq。ただし完全一致ではなく(例: AWG16=1.31mm²に対し1.25sq)、断面積はAWG側がわずかに大きい/小さいことがあります。安全に関わる選定では実断面積と許容電流で確認してください。
Q3. AWG22の電線を0.3sqで置き換えていい?
A. 断面積で見るとAWG22は0.326mm²で、0.3sq(0.3mm²)よりわずかに太い線です。信号線ならほぼ同等として扱われることが多いものの、電源用途では「読替えで断面積が減る方向」になっていないか、許容電流・電圧降下を確認してから置き換えてください。読替えは近似であって等価ではありません。
Q4. 1/0、2/0、4/0(オート)とは?
A. AWG0より太いサイズの表記で、1/0(ワンノート)=AWG0、2/0=AWG00、4/0=AWG0000に当たります。番号を0より小さくできないため、0の個数で表します。4/0=約107mm²で、それより太い導体はAWGではなくkcmil(MCM)という単位で表すのが米国式です。
Q5. AWGから直径や断面積を計算する式は?
A. 直径d(mm)=0.127×92^((36−n)/39)(nはAWG番号)。断面積はA(mm²)=(π/4)×d²です。1/0〜4/0はnに0、−1、−2、−3を代入します。この式から、3番違いで断面積2倍、6番違いで直径2倍、10番違いで断面積約10倍という覚え方が導けます。
Q6. AWGサイズの許容電流はどのくらい?
A. 許容電流は導体サイズだけでは決まらず、絶縁体の耐熱温度・周囲温度・布設条件(束線かどうか等)で大きく変わります。本ページは寸法の対照表のため許容電流は掲載していません。日本の絶縁電線の許容電流は電線許容電流のページを、機器内配線はUL規格やメーカー資料の条件付きの値を参照してください。
関連する早見表
出典・参考
- ASTM B258 — Standard Specification for Nominal Diameters and Cross-Sectional Areas of AWG Sizes(AWGの定義)
- JIS C 3307ほか — 日本の絶縁電線の公称断面積(sq)系列
- 直径・断面積は d=0.127×92^((36−n)/39)、A=(π/4)d² による計算値(小数第3位前後で丸め)
※ sq対応欄は断面積が近い公称サイズの目安であり、等価互換を保証するものではありません。電源・幹線の電線選定は許容電流(条件込み)・電圧降下・端子適合を含めて設計者が判断してください。
最終更新: 2026-07-28