スペック早見表

水栓のねじ規格早見表|PJ1/2・G3/4・W26山20・M22×1.25の場所別対応

蛇口の修理・部品交換で迷う最大の理由は、1本の水栓に4種類のねじ規格が同居していることです。壁=PJ1/2、クランクと本体=G3/4、パイプの袋ナット=W26山20、先端の泡沫金具=M22×1.25——「どこのねじか」で規格を引く対照表を作りました。

🚰 水栓ねじ 場所別ボックス

壁への取付PJ1/2シールテープで止水
クランク⇔本体G3/4パッキンで止水
パイプの袋ナットW26山20自在・上向きパイプ共通
吐水口の先端M22×1.25泡沫・浄水器アダプタ
ホースニップル等G1/2平行ねじ+パッキン
迷ったらねじ外径を実測現物照合が最短

このページについて

水栓のねじが部位ごとに違うのは手抜きではなく、「シールテープで止める場所」と「パッキンで止める場所」を分けているためです。本ページは国内主要水栓メーカー(カクダイ・SANEI等)の部品資料にもとづく標準規格の対照表です。輸入水栓・特殊シリーズは例外があるため、交換部品は現物実測+メーカー適合表で最終確認してください。なお配管側の管用ねじ全般は管用ねじR/G早見表が担当です。

表1: 場所で引く水栓のねじ規格

よく使う:
場所ねじ規格止水方法交換でよく触る部品
壁への取付(単水栓・混合栓の取付脚)PJ1/2シールテープ(ねじ面で止水)単水栓本体・クランク(偏心管)
クランク(偏心管)⇔混合栓本体G3/4(一部例外あり)パッキン(端面で止水)クランクパッキン
自在パイプ・上向きパイプの袋ナットW26山20Uパッキンパイプ・Uパッキン・リング
吐水口先端の外ねじM22×1.25(代表)パッキン泡沫金具・整流器・浄水器アダプタ
ホース用ニップル・器具接続G1/2 等パッキンニップル・分岐金具
台付水栓の給水接続(床下)製品による(G1/2等)パッキン/フレキ止水栓・フレキ管

※ 国内メーカーの標準的な構成(SANEI・カクダイの部品規格資料による)。W26山20は「外径約26mm・1インチあたり20山」の意味です。輸入品・デザイン水栓は別規格の場合があります。

表2: PJ・G・Rねじの違い(なぜ巻く場所と巻かない場所があるか)

ねじ止水方法水栓での使いどころ
PJ1/2(給水栓ねじ)平行おねじ(テーパめねじにも平行めねじにも入る)シールテープをねじ部に巻く壁の給水エルボへの取付
G(管用平行ねじ)平行ねじパッキン(ねじ面では止水しない)クランク⇔本体、ニップル類
R/Rc(管用テーパねじ)テーパねじシールテープ・シール剤配管側の継手(管用ねじ早見表参照)

※ 覚え方: 「壁は巻く、ナットは巻かない」。Gねじ(袋ナット側)にシールテープを巻いても漏れは止まらず、原因はほぼパッキンです。

よくある間違い

  • 袋ナット(Gねじ)にシールテープを巻く — Gねじはパッキン止水。漏れたらパッキン交換が正解です。
  • W26山20とM22×1.25の混同 — パイプ根元(26mm)と吐水口先端(22mm)は別規格。浄水器アダプタ選びの定番ミスです。
  • シールテープの巻き直しをせず増し締めだけする — PJねじは一度緩めたらテープを巻き直さないと止水が復活しません。
  • 止水せずに分解する — 作業前に止水栓(なければ元栓)を必ず閉める。混合栓は湯側も忘れずに。
  • 輸入水栓に国内部品を合わせる — 欧州系はG1/2ベース等で体系が違います。メーカー純正部品で。

ねじが4種類ある理由

水栓は「壁の配管」と「手元の器具」の中継点で、固く永続的に締める場所(壁)と、繰り返し着脱する場所(パイプ・先端)で最適なねじが違うのです。壁側は施工時に一度だけ締めるのでシールテープ+PJねじの面止水が確実。パイプや泡沫金具はパッキン交換や掃除で何度も外すので、テープ不要のパッキン止水(G・W・M系)が合理的。つまりねじの種類を見れば「そこは外していい場所か」がわかる、という設計になっています。

クランク(偏心管)が2本あるのも同じ発想で、壁の湯水ピッチの個体差をクランクの回転角で吸収し、本体側は規格化されたG3/4で受ける——現場のばらつきを吸収する層と、規格で揃える層の分離です。配管側のねじ体系は管用ねじR/G、塩ビ配管は塩ビ管サイズ、バルブ類はバルブ規格とあわせてどうぞ。

よくある質問

Q1. 蛇口を壁に取り付けるねじの規格は?

A. PJ1/2(給水栓ねじ)が国内標準。壁の給水エルボにシールテープを巻いてねじ込みます。

Q2. 壁付混合栓のクランクと本体をつなぐねじは?

A. G3/4が標準(一部例外あり)。ここはパッキン止水で、シールテープは不要です。

Q3. 蛇口の先の自在パイプのナットの規格は?

A. W26山20が国内標準。自在・上向き・シャワーパイプ共通で、Uパッキンで止水します。

Q4. 泡沫キャップ・浄水器アダプタのねじは?

A. 吐水口先端の外ねじはM22×1.25が代表。内ねじ・海外製は別規格があるため、ノギスで実測してから選ぶのが確実です。

Q5. PJねじとGねじは何が違う?

A. PJ=シールテープでねじ面止水、G=パッキンで端面止水。Gねじにテープを巻いても漏れは止まりません。

Q6. 蛇口の交換は自分でやっていい?

A. 本体・パイプ・パッキン交換はDIY圏内ですが必ず止水してから。壁内配管に手を入れる工事は指定給水装置工事事業者の領域です(集合住宅は管理規約も確認)。

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出典・参考

  • SANEI・カクダイの部品規格・技術資料 — 取付ねじPJ1/2、クランク接続G3/4、水栓パイプW26山20、泡沫金具M22×1.25の各標準
  • JISの管用ねじ体系(JIS B 0202/0203) — G(平行)・R(テーパ)・PJ(給水栓ねじ)の区分とシール方法

※ 本ページは国内標準規格の早見表です。製品固有の寸法はメーカーの分解図・適合表が正であり、給水装置の工事(壁内配管の変更等)は水道法にもとづく指定工事店に依頼してください

最終更新: 2026-08-22