スペック早見表

純アルコール量 計算ツール

飲料種別と量から純アルコール量(g)・1ドリンク数(=10g)を即計算。厚生労働省「健康に配慮した飲酒ガイドライン2024」の推奨上限と照合。

純アルコール量

計算式: 純アルコール量(g) = 量(mL) × 度数(%) ÷ 100 × 0.8 (0.8 = エタノール比重)

飲料種別 デフォルト度数と1ドリンク量

「1ドリンク」= 純アルコール10g。WHO・厚労省の標準単位。

飲料度数1ドリンク(10g)に相当する量典型容器との比較
ビール(レギュラー)5%250mL500mL缶=2ドリンク=20g
発泡酒・第3のビール5〜6%200〜250mL350mL缶≒1.5ドリンク
日本酒15%83mL1合(180mL)=2.2ドリンク=22g
ワイン12%100mLグラス(125mL)=1.2ドリンク・ボトル(750mL)=7.2ドリンク
焼酎(乙類)25%50mL水割り180mL(原酒60mL相当)=1.5ドリンク
焼酎(甲類)20〜35%36〜63mL
ウイスキー40%31mLシングル(30mL)≒1ドリンク・ダブル(60mL)≒2ドリンク
ブランデー40%31mL
ハイボール7〜9%140〜180mL
缶チューハイ(標準)3〜5%250〜420mL350mL缶(5%)=1.4ドリンク
缶チューハイ(ストロング系)7〜9%140〜180mL500mL缶(9%)=3.6ドリンク=36g(1.8単位)
梅酒10〜15%83〜125mLロック60mL(15%)=0.7ドリンク
リキュール20〜40%31〜63mL
カクテル(平均)10〜15%83〜125mL
ノンアルコールビール0.00%0g(アルコールゼロ)

厚生労働省 健康に配慮した飲酒ガイドライン2024

⚠ 健康への配慮: 厚労省は2024年2月「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表。生活習慣病のリスクを高める飲酒量の基準を明記しました。
区分1日の純アルコール量目安(ビール換算)備考
男性 リスク高(生活習慣病)40g以上500mL×2缶以上これ以上はリスク上昇
女性 リスク高20g以上500mL×1缶以上女性は男性の半量目安
節度ある飲酒男性40g以下/女性20g以下男性500mL缶2本/女性1本適量目安
少量飲酒男女とも20g以下500mL缶1本程度
休肝日0g週2日以上推奨
飲酒を避ける/控える0g妊娠中・授乳中・未成年(20歳未満)・服薬中・運転前
高齢者(65歳以上)少量から転倒・認知症リスク考慮

飲酒運転の基準

区分基準罰則
酒気帯び運転呼気1L中アルコール 0.15mg以上3年以下の懲役/50万円以下の罰金・違反点数13〜25点
酒酔い運転正常な運転ができない状態5年以下の懲役/100万円以下の罰金・違反点数35点
飲酒運転 同乗者運転を知って同乗同乗者にも罰則(2〜3年以下の懲役)
酒類提供運転を知って酒類提供2〜3年以下の懲役

※純アルコール20g(ビール500mL相当)の代謝には3〜4時間(個人差大)。前夜の飲酒も翌朝に残ることがあります。40gなら単純計算で6〜8時間以上かかり、深夜まで飲んだ場合は翌朝の運転時に体内に残っている可能性があります。経過時間だけでは運転の可否は判断できません。

同じ缶でも度数でこれだけ違う(逆引き対照表)

缶のサイズが同じでも、度数が変わると純アルコール量は最大3倍以上開きます。

容器度数純アルコール量ドリンク数(1ドリンク=10g)
350mL缶3%8.4g0.8ドリンク
350mL缶5%14.0g1.4ドリンク
350mL缶7%19.6g2.0ドリンク
350mL缶9%25.2g2.5ドリンク
500mL缶5%20.0g2.0ドリンク
500mL缶7%28.0g2.8ドリンク
500mL缶9%36.0g3.6ドリンク

「1杯」の基準は国で違う(海外基準との対照)

基準純アルコール量ビール5%換算(目安)
WHO 1ドリンク10g250mL
日本 1単位20g500mL
米国 1 standard drink14g350mL
英国 1 unit8g200mL
豪州 1 standard drink10g250mL

純アルコール量という指標の意味

飲料の量や度数だけでは体への負担を比較できないため、純アルコール量(g)に換算して捉えます。純アルコール(g)は「量(mL)×度数(%)÷100×0.8」で求められ、0.8はエタノールの比重です。

純アルコール20gを1単位とするのが目安で、節度ある適度な飲酒は1日約20gとされています(厚生労働省)。アルコールを分解する速度には個人差があり、量だけでなく体質も影響します。

健康のためには休肝日を設けることが推奨され、20歳未満・妊娠中・運転前などは飲酒しないことが原則です。純アルコール量は、飲酒量を客観的に管理するための指標として役立ちます。

実務でよくある取り違え・注意点

この表の使いどころ

健康診断の問診票で「飲酒量は日本酒換算で何合か」と聞かれたとき、1合=純アルコール約22g(度数15%換算)として、ビールや缶チューハイからの読み替えに使えます。厚労省ガイドラインの目安(男性40g・女性20g/日)と自分の飲み方をグラム単位で照合する用途を想定しており、翌朝の運転可否そのものを判定する道具ではありません(分解速度の個人差が大きいため)。

「%」は体積の割合であって、グラム数ではない

アルコール度数の「5%」は体積百分率(vol%)です。ビール500mL×5%=25は「アルコール25mL(体積)」であり、これをそのままグラムとして読むと約25%の過大評価になります。エタノールの比重は約0.79(実用計算では0.8)なので、重量に直すと25mL×0.8=20gです。厚労省ガイドラインの基準値はすべて「重量のグラム」で書かれているため、0.8を掛け忘れた自己申告は実態とずれます。

「1ドリンク(10g)」と「1単位(20g)」の混同

WHOの「1ドリンク」は純アルコール10g、日本で従来使われてきた「1単位」は20gで、ちょうど2倍違います。海外文献の「2 drinks」を日本式に「2単位=40g」と読み替えると、摂取量を2倍に見積もり違えます。さらに基準量は国ごとに異なり、米国のstandard drinkは14g、英国の1ユニットは8g、オーストラリアは10gです。輸入酒のラベルや海外の健康情報を読むときは、いったんグラム換算に揃えてから比較するのが確実です。

同じ350mL缶でも、度数で純アルコール量は3倍変わる

缶チューハイは見た目が同じでも、3%なら8.4g、9%なら25.2gと3倍の開きがあります。特にストロング系500mL(9%)は1本で36g——ウイスキーのダブル(60mL・19.2g)の約1.9倍に相当し、1本で男性の1日の目安(40g)にほぼ達します。度数表示を確認せずに「缶の本数」だけで量を把握しようとするのが、この分野で最も起きやすい見積もりミスです。

よくある質問

Q. 純アルコール量の計算式は?

A. 純アルコール量(g) = 飲んだ量(mL) × アルコール度数(%) ÷ 100 × 0.8(エタノール比重)。例: ビール500mL × 5% × 0.8 = 20g(ちょうど1単位)。

Q. 1ドリンクとは?

A. 純アルコール10gを1ドリンクと定義(WHO・厚労省)。日本の「1単位」は20g(=2ドリンク)。ビール500mL(ロング缶・中瓶)1本=2ドリンク=1単位。

Q. 厚労省の推奨上限は?

A. 健康に配慮した飲酒ガイドライン2024: 男性は1日純アルコール40g以下、女性は20g以下が目安。これを超えると生活習慣病リスクが高まる。65歳以上はさらに少なく。

Q. 飲酒運転のアルコール基準は?

A. 道交法上、酒気帯び運転=呼気0.15mg/L以上(=血中濃度0.03%以上)、酒酔い運転=正常運転不可状態。代謝速度には個人差があり、純アルコール20gの分解には約3〜4時間。

Q. 健康のための適量は?

A. 厚労省2024ガイドラインは、生活習慣病リスクを高める飲酒量を男性1日40g以上・女性20g以上と提示(それ未満に抑えるのが目安)。週2日以上の休肝日推奨。妊娠中・授乳中・未成年・高齢者は飲酒を避ける/控える。

Q. ストロング系チューハイ500mL 1本の純アルコール量は?

A. 500mL×9%×0.8=36g。ビール500mL缶(20g)の1.8本分、ウイスキーダブル(60mL・19.2g)の約1.9倍に相当し、1本で厚労省の男性1日目安40gにほぼ達する。

Q. アルコール度数の%は重さの割合?

A. 体積の割合(vol%)。重量(g)に直すにはエタノールの比重0.8を掛ける。例: 500mL×5%=25mL(体積)→25mL×0.8=20g(重量)。厚労省ガイドラインの基準値はすべて重量のgで示されている。

関連する早見表

出典・参考

  • 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)公式ページ
  • 厚生労働省「健康日本21(第三次)」
  • WHO アルコール政策グローバル戦略
  • 道路交通法 第65条(酒気帯び運転等の禁止)
  • 日本アルコール関連問題学会
  • 本表の数値は厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月公表)の公表値と照合(2026-07-18)

※本ページは健康管理の参考情報です。健康・依存症に関する相談は医療機関・専門の相談機関(精神保健福祉センター等)へ。妊娠中・授乳中・服薬中の方は飲酒を避け、必ず医師にご相談ください。

最終更新: 2026-07-18