スペック早見表

メッシュ⇔ミクロン早見表|ふるい目開きとメッシュ数の対照(JIS Z 8801)

粉体・研磨・ろ過の粒度指定で混在するメッシュ数と目開き(μm・mm)の対照一覧。JIS Z 8801-1の標準ふるい目開き系列に、対応するメッシュ数(No.)を併記。「100メッシュって何ミクロン?」「75μmはメッシュでいくつ?」が3秒で引けます。メッシュは線径で変わる目安値である点も、このページで確認できます。

🕸️ メッシュ 即答ボックス

100メッシュ目開き 150μm粉体の定番粒度
200メッシュ目開き 75μm微粉の定番
325メッシュ目開き 45μm超微粉クラス
メッシュの定義25.4mm中の目数線径で目開きは変わる
正式な呼び目開き(μm・mm)JIS Z 8801-1の規定
研磨番手(#)別体系(JIS R 6010)メッシュと混同注意

このページについて

「メッシュ」は25.4mm(1インチ)の中にある網目の数で、ふるい・金網・フィルターの粗さの通称として広く使われています。一方、JIS Z 8801-1(試験用ふるい)が正式に規定しているのは目開き(公称目開き、μm・mm)です。目開き=(25.4÷メッシュ数)−線径 の関係なので、同じメッシュ数でも線径が違えば目開きは変わります。本ページの対照表は、JISの目開き系列に慣用のメッシュ数(No.)を対応させた実務用の読み替え表です。

表: 目開き⇔メッシュ対照(JIS Z 8801-1系列)

よく使う:
公称目開きメッシュ数
(No.)
粒度の感覚的な目安
4 mm5砂利・粗骨材クラス
2 mm10粗砂クラス
1 mm18粗めの砂糖・砂
850 μm20
710 μm25
500 μm35細砂・グラニュー糖クラス
425 μm40
300 μm50
250 μm60上白糖クラス
212 μm70
150 μm100小麦粉の粗い側
106 μm140
75 μm200微粉(小麦粉・セメントクラス)
63 μm230
45 μm325超微粉(片栗粉クラス)
38 μm400超微粉

※ 目開きはJIS Z 8801-1の公称目開き系列、メッシュ数(No.)は同系列に対する慣用の対応値(試験用ふるいカタログの対照表による)。中間の目開き(1.7mm・1.18mm・600μm等)も規格系列にあります。粒度の目安欄はイメージ用で厳密な対応ではありません。

よくある間違い

  • メッシュ数だけで粒度を指定する — 線径が違えば同じメッシュでも目開きが変わります。仕様書はμm(目開き)で書くのが正式です。
  • 「メッシュが大きい=粗い」と誤読 — 逆です。メッシュ数が大きいほど目は細かくなります(100メッシュより200メッシュが細かい)。
  • 研磨材の番手(#)と混同 — #400(研磨材粒度・JIS R 6010)と400メッシュ(ふるい)は別体系です。近い数字でも一致しません。
  • タイラー・ASTM系列との無断読み替え — 海外規格のメッシュは系列が微妙に違います。μm表記へ変換してから照合を。
  • フィルターの捕捉精度をメッシュで判断 — 織り方(特に畳織)で実際のろ過精度は大きく変わります。メーカー公称のろ過精度(μm)で選定してください。
  • 「通った粒=目開きより小さい」と断定 — ふるい分けは粒の形状・時間にも依存します。細長い粒は目開きより大きくても通ることがあります。

メッシュと目開きのしくみ

ふるいの網は「線径」と「目開き」の2つで決まり、その和×目数が1インチ(25.4mm)になります。つまり目開き=25.4/メッシュ数−線径。歴史的には「1インチに目がいくつあるか」で網を呼んだためメッシュ数が普及しましたが、これでは線径の分だけ曖昧さが残ります。そこでJIS Z 8801-1(ISO 3310-1対応)は、ふるいを公称目開きの系列(R20/3系列など)で規定し、各目開きに推奨線径を定めるという整理をしました。メッシュ数は今も現場語として便利ですが、規格の世界では「参考併記」の立場です。

粒度の実務では、ふるい分け試験(乾式・湿式)で「その目開きを通過した質量割合」を測り、粒度分布として表します。「−200メッシュ品」のような表記は「75μmのふるいを通過する粒が主体」という意味です。研磨材(紙やすり番手)、粉体原料、金網、フィルターと、分野ごとに粒度の表し方が少しずつ違うので、迷ったら共通言語であるμmに引き直すのが確実です。

よくある質問

Q1. 100メッシュは何ミクロン?

A. JISの標準ふるい系列では100メッシュ=目開き150μmに対応します。ただしメッシュは「25.4mm(1インチ)の中にある目の数」なので、網の線径が変われば同じメッシュ数でも目開きは変わります。正確な粒度指定は目開き(μm)で行い、メッシュは目安として使うのが基本です。

Q2. メッシュの定義は?

A. 25.4mm(1インチ)の長さの中にある網目の数です。目開き=(25.4mm÷メッシュ数)−線径 の関係にあり、同じメッシュ数でも線径が太いほど目開きは小さくなります。だからメッシュ数だけでは粒度が一意に決まらず、JIS Z 8801は目開き(μm・mm)を正式な呼びにしています。

Q3. JISとタイラー(Tyler)・ASTMのメッシュは同じ?

A. 微妙に違います。ふるいの系列は国・団体ごとに歴史があり、同じ「200メッシュ」でもJIS対応75μm、タイラーでも75μm近辺ですが、系列全体では番号と目開きの対応がずれる箇所があります。海外の粒度指定を読むときは、メッシュ数ではなくμm表記に読み替えて照合するのが安全です。

Q4. 紙やすりの番手(#400等)とふるいのメッシュは同じもの?

A. 別物です。研磨材の番手(#)はJIS R 6010の研磨材粒度で、ふるい分け試験に由来する番号ですが、ふるいのメッシュ数とは体系が異なります。紙やすり番手のページを参照してください。

Q5. ふるいの「呼び寸法」はどれを使えばいい?

A. JIS Z 8801-1は公称目開きをmm・μmで規定しており、これが正式な呼びです(例: 目開き150μmのふるい)。カタログのメッシュ数・No.表記は補助的な併記です。粒度分布の測定・仕様書ではμm/mmで書き、現場の会話でメッシュを使う、という使い分けが実務的です。

Q6. フィルターの「○○メッシュ」も同じ意味?

A. 考え方は同じ(1インチあたりの目数)ですが、フィルターは織り方(平織・綾織・畳織)や線径で実際の捕捉粒径が大きく変わります。特に畳織は目開きが名目より非常に細かくなります。フィルター選定はメッシュ数でなく、メーカーの公称ろ過精度(μm)で確認してください。

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出典・参考

  • JIS Z 8801-1 — 試験用ふるい 第1部: 金属製網ふるい(公称目開きの系列。ISO 3310-1対応)
  • 試験用ふるいメーカー・理化学機器商社の対照表 — 目開きとメッシュNo.の慣用対応(本表の照合元)

※ メッシュ数は線径に依存する目安であり、正式な粒度指定は目開き(μm・mm)によります。ふるい分け試験の方法・公差は規格本文を確認してください。

最終更新: 2026-08-05