スペック早見表

ブラインドリベット早見表|呼び(4-3等)の読み方と下穴径

板金・薄板締結の定番、ブラインドリベットの一覧。呼び「4-3」「6-4」の読み方(径番号×最大かしめ板厚番号)、リベット径ごとの推奨下穴径、板厚番号と適正板厚の対応を収録。「4-3って何mm? 下穴は?」が3秒で引けます。呼びの数字が中途半端なのは1/32インチ・1/16インチ由来だからです。

🔩 リベット 即答ボックス

呼び 4-3φ3.2 × 板厚〜4.8mm最汎用サイズ
呼びの構造径番号 - 板厚番号1/32" × 1/16" 単位
φ3.2の下穴φ3.3(〜3.4)径+0.1〜0.2mmが原則
φ4.8の下穴φ4.9(〜5.0)同上
板厚番号3最大4.8mm適正は約3.2〜4.8mm
再利用不可(使い切り)外すのはドリルで頭を揉む

このページについて

ブラインドリベットは、片側からしか工具が入らない場所でも締結できるファスナーで、ハンドリベッターでシャフト(マンドレル)を引き抜くとスリーブが裏側で膨らんで固定されます。寸法体系はJISではなく業界共通のインチ由来の呼びで、各メーカー(福井鋲螺・ロブテックス・POP等)の技術資料に共通して記載されています。本ページはその共通仕様の早見表です。強度(せん断・引張荷重)は材質・メーカーで異なるため、荷重設計はカタログ値によってください。

表1: 径番号と推奨下穴径

径番号は1/32インチ単位(番号4=4/32インチ≒3.2mm)。下穴はリベット径+0.1〜0.2mmが原則です。

よく使う:
径番号リベット径
(mm)
インチでの意味推奨下穴径
(mm)
使いどころの目安
3φ2.43/32"2.5〜2.6電子機器・薄板の軽固定
4φ3.24/32"3.3〜3.4板金・カバー類の最汎用
5φ4.05/32"4.1〜4.2汎用(4と6の中間)
6φ4.86/32"4.9〜5.0強度重視の板金・ダクト・建材
8φ6.48/32"6.5〜6.6大型・高荷重(要ハンドリベッターの能力確認)

表2: 板厚番号と最大かしめ板厚

板厚番号は1/16インチ単位(番号3=3/16インチ≒4.8mm)。適正範囲の目安は「最大値からその1段下(約1.6mm下)まで」です。締結する板の合計厚で選びます。

板厚番号最大かしめ板厚
(mm)
適正板厚の目安
(mm)
インチでの意味
11.6〜1.61/16"
23.21.6〜3.22/16"
34.83.2〜4.83/16"
46.44.8〜6.44/16"
57.96.4〜7.95/16"
69.57.9〜9.56/16"
812.711.1〜12.78/16"

※ 例: 呼び4-3 = φ3.2×最大板厚4.8mm、呼び6-4 = φ4.8×最大板厚6.4mm。適正範囲はメーカーにより表記が多少異なるため、境界の板厚では製品カタログの「かしめ板厚範囲」で確認してください。

材質の組合せ

スリーブ/マンドレル特徴向いている用途
アルミ/スチール安価・最も流通。かしめ力も軽い屋内の板金・カバー全般
アルミ/アルミ(オールアルミ)軽量・さび粉が出ないアルミ部材・腐食を嫌う箇所
スチール/スチール強度が高い鋼材どうしの締結
ステンレス/ステンレス耐食性最強(かしめは重い)屋外・水回り・食品設備

※ 材質記号(NA・AS・SS等)の付け方はメーカーごとに異なります。異種金属接触(例: アルミリベット×ステンレス板)は電食の原因になるため、相手材と近い材質が基本です。

よくある間違い

  • 下穴をリベット径ちょうどで開ける — 挿入がきつく、無理に入れるとスリーブが傷みます。+0.1〜0.2mmが原則です。
  • 下穴が大きすぎる — かしめてもスリーブが穴壁に届かず、ガタ・回転・脱落の原因。開け直しはワンサイズ上のリベットで。
  • 板厚範囲を確認しない — 厚すぎればマンドレルが破断不良、薄すぎれば裏の膨らみが効かず空回りします。
  • 呼びをmmだと思い込む — 「4-3」の4はφ4mmではなく4/32インチ(φ3.2)です。径番号5がφ4.0なのが混同ポイント。
  • φ6.4を手動リベッターで打つ — 大径は必要かしめ力が大きく、対応能力のある工具(両手式・電動・エア)が必要です。
  • 構造・強度部材への安易な使用 — せん断・引張の許容荷重は材質とメーカーで異なります。荷重がかかる設計はカタログ値で計算してください。

ブラインドリベットのしくみと呼びの由来

通常のリベットは表裏両側から工具でかしめますが、ブラインドリベットは裏側(ブラインドサイド)に手が届かなくても締結できるのが名前の由来です。中心のマンドレルをリベッターで引き抜くと、先端の頭がスリーブを裏側で押し広げ、規定の力に達するとマンドレルが破断して締結が完了します。「パチン」と鳴って軸が折れるのは正常な動作です。

呼びがインチ由来なのは、この製品が米国発祥(POP=元祖ブランド名)で、世界共通の体系がそのまま日本に定着したためです。径番号は1/32インチ刻み、板厚番号は1/16インチ刻みで、日本のカタログではそれをmm換算した2.4・3.2・4.0・4.8・6.4という数字が並びます。インチネジと同じ「インチの世界をmmで読む」道具です。寸法の体系はメーカー横断で共通ですが、JISのような公的規格ではなく業界慣行なので、正式な寸法・荷重は各メーカーの技術資料が一次情報になります。

よくある質問

Q1. リベットの呼び「4-3」はどういう意味?

A. 前の数字がリベット径番号(1/32インチ単位)、後ろの数字が最大かしめ板厚番号(1/16インチ単位)です。4-3なら径4/32インチ≒φ3.2mm、最大かしめ板厚3/16インチ≒4.8mm。インチ由来なので3.2や4.8という中途半端なmm値になります。

Q2. ブラインドリベットの下穴は何mm?

A. リベット径+0.1〜0.2mmが基本です。φ2.4→2.5mm、φ3.2→3.3mm、φ4.0→4.1mm、φ4.8→4.9mm、φ6.4→6.5mm。下穴が大きすぎるとかしめ時にスリーブが広がりきらず保持力が出ません。小さすぎると挿入できません。

Q3. かしめ板厚の範囲を外れるとどうなる?

A. 板厚が最大値を超えるとマンドレルが正常に破断せず、締結力が出ないか頭が浮きます。薄すぎる場合はスリーブの膨らみが板に届かず空回りします。目安として適正範囲は「最大かしめ板厚から約1.6mm(1/16インチ)下まで」で、範囲外は板厚番号を1つ変えたリベットを選びます。

Q4. 材質はどう選ぶ?

A. リベット本体(スリーブ)とシャフト(マンドレル)の材質組合せで選びます。代表はアルミ/スチール(汎用・安価)、オールアルミ(軽量・耐食)、スチール/スチール(強度)、オールステンレス(耐食・屋外)。異種金属の組合せは電食の原因になるため、相手材と近い材質を選ぶのが基本です。記号の付け方はメーカーごとに異なるのでカタログで確認してください。

Q5. 打ったリベットは外せる?

A. 外せますが再利用はできません。リベット径と同径〜やや細いドリルでフランジ(頭)側から揉むと頭が外れ、残りを押し出せます。外した後の穴は広がっていることが多いため、再締結はワンサイズ上のリベットか、ナットリベット(ナッター)への変更を検討します。

Q6. ブラインドリベットとナッター(ナットリベット)の違いは?

A. ブラインドリベットは部材どうしを恒久的に締結する使い切りの部品、ナッター(ブラインドナット)は薄板にめねじを立てる部品です。あとからボルトで着脱したい場合はナッター、外す予定がない固定はリベットが基本の使い分けです。

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出典・参考

  • ブラインドリベットメーカー各社の技術資料 — 福井鋲螺(FUKUI BYORA)・ロブテックス・POP(日本ドライブイット)・関西リベットほか(呼び体系・下穴径・かしめ板厚は業界共通仕様)
  • 呼び番号はインチ体系(径=1/32インチ単位、板厚=1/16インチ単位)からのmm換算値

※ ブラインドリベットの寸法体系は業界慣行であり、JISの製品規格ではありません。せん断・引張の許容荷重、正確なかしめ板厚範囲は使用する製品のカタログ値を必ず確認してください。

最終更新: 2026-08-05