スペック早見表

魚の旬カレンダー

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この早見表について

魚の旬は産地・水温・回遊ルートにより変動します。瀬戸内では春のマダイ・サワラ、初夏のハモ、秋のサバなどが有名。脂の乗り・身の締まり・卵の充実度など、美味の指標は魚種によって異なります。献立計画・仕入れ判断の目安として本カレンダーをご利用ください。

魚の旬カレンダー(55種以上・★=瀬戸内海産が有名)

魚種旬の月(上旬・中旬・下旬)主な産地おすすめ調理法kcal/100g
マダイ ★(桜鯛)3月中-5月中(春)・10-12月(秋)瀬戸内・明石・鳴門・愛媛刺身・塩焼・鯛めし・潮汁142
クロダイ(チヌ)10-12月瀬戸内・全国沿岸刺身・塩焼・煮付137
メバル ★2月下-5月下瀬戸内・東北煮付・唐揚げ・刺身109
サワラ ★(春告魚)3月下-6月上瀬戸内・玄界灘西京焼・刺身・塩焼177
マアジ5-8月(夏が旬)長崎・島根・全国刺身・なめろう・塩焼・南蛮126
シロギス ★(キス)5-8月瀬戸内・東京湾天ぷら・塩焼・刺身80
カツオ(初/戻り)4-5月(初)・9-10月(戻り)高知・宮崎・静岡たたき・刺身・角煮114
クロマグロ(本マグロ)11-2月(冬)大間・壱岐・近海刺身・寿司・漬け344
メジマグロ(若マグロ)6-9月近海全般刺身・寿司125
キハダマグロ6-9月南太平洋・近海刺身・赤身漬108
カジキマグロ11-3月近海・三陸ステーキ・刺身・煮付153
ブリ(寒ブリ)12月-2月富山・氷見・能登刺身・照焼・ぶりしゃぶ257
ハマチ(若ブリ)5-7月(養殖は通年)瀬戸内・養殖刺身・照焼251
カンパチ6-9月(夏)九州・瀬戸内・養殖刺身・寿司・しゃぶしゃぶ129
ヒラマサ5-9月九州・玄界灘刺身・漬け142
マサバ(秋サバ・寒サバ)9-2月八戸・松浦・関サバ味噌煮・塩焼・しめ鯖247
サンマ(秋刀魚)9月上-10月下三陸・北海道・根室塩焼・刺身・蒲焼287
マイワシ(入梅イワシ)6-10月(梅雨〜秋)千葉・茨城・全国刺身・塩焼・つみれ・蒲焼169
シシャモ(本物)10-11月北海道(鵡川)塩焼・干物166
サケ(秋鮭)9-11月北海道・三陸塩焼・ムニエル・ホイル焼133
トキシラズ(春サケ)5-7月北海道・知床刺身・寿司・ルイベ184
サクラマス3-5月北陸・東北刺身・寿司・塩焼146
ホッケ11-2月北海道・羅臼開き・塩焼・干物115
マダラ12-2月北海道・北陸鍋(チリ)・ムニエル・蒸し77
スケトウダラ11-3月北海道鍋・かまぼこ原料・たらこ83
アンコウ11月-2月茨城・福島・下関鍋(あんこう鍋)・肝和え・唐揚げ58
マコガレイ・マガレイ10-3月(冬)・5月(子持ち)北陸・東北・常磐煮付・唐揚げ・干物95
ヒラメ(寒平目)11月-2月東北・北海道・大分刺身・縁側・薄造り103
トラフグ11月-2月下関・瀬戸内・伊勢てっさ(刺身)・てっちり(鍋)・唐揚げ85
ハタハタ11月-1月秋田・北海道しょっつる鍋・塩焼・干物113
ハモ ★(鱧)6月上-7月下(夏)瀬戸内・関西・徳島湯引き(梅肉)・天ぷら・落とし132
マアナゴ ★6-8月(夏が旬)瀬戸内・江戸前・対馬天ぷら・煮穴子・寿司・蒲焼146
ニホンウナギ7-8月(土用)・10-12月(天然)養殖(鹿児島・愛知・宮崎)蒲焼・白焼・うな重255
ドジョウ5-8月埼玉・各地柳川鍋・どじょう汁72
アユ(若鮎・落ち鮎)6-9月(若)・10月(落ち)清流・全国河川塩焼・甘露煮・うるか100
イサキ ★5-7月(梅雨イサキ)瀬戸内・九州・東伊豆刺身・塩焼・カルパッチョ127
タチウオ7-10月大分・福岡・和歌山塩焼・天ぷら・刺身266
マナガツオ ★5-8月瀬戸内・東シナ海西京焼・煮付176
シイラ6-10月沖縄・四国・南方ムニエル・刺身・フライ108
アマダイ(グジ)9-2月若狭湾・九州若狭焼・刺身・蒸し116
キンメダイ10-2月銚子・伊豆・高知煮付・刺身・干物147
ノドグロ(アカムツ)9-2月島根・北陸・新潟塩焼・煮付・刺身165
カマス9-11月(秋)九州・四国塩焼・干物・刺身137
ホッキ貝(ウバガイ)11-3月北海道・三陸刺身・寿司・バター焼74
ホタテ貝5-8月(春・夏)・12-3月(冬)北海道・青森・宮城刺身・バター焼・フライ72
アサリ3-5月・9-10月愛知・三重・北海道味噌汁・酒蒸し・パスタ30
シジミ(寒・土用)1-2月(寒)・7-8月(土用)島根・宍道湖・青森味噌汁・佃煮54
ハマグリ ★(桑名)2-4月(春)桑名・鹿島・有明潮汁・酒蒸し・焼蛤39
サザエ4-7月千葉・三重・対馬つぼ焼き・刺身89
アワビ(クロアワビ)6-9月(夏)三陸・千葉・四国刺身・蒸し・ステーキ100
マガキ ★11月下-3月下(R月)広島・宮城・岡山生牡蠣・フライ・鍋・蒸し70
イワガキ(夏牡蠣)6-8月(夏)島根・新潟・三重生牡蠣・蒸し76
伊勢エビ10-2月三重・千葉・房総刺身・鬼殻焼・味噌汁92
クルマエビ11-2月瀬戸内・有明海天ぷら・寿司・塩焼97
シャコ ★5-7月(産卵期)・11-2月瀬戸内・東京湾・北陸茹で・寿司・天ぷら89
タラバガニ11-2月・4-5月北海道・オホーツク茹で・蒸し・焼き・鍋89
ズワイガニ(松葉/越前)11月上-3月下山陰・北陸・北海道茹で・刺身・カニ味噌・鍋63
毛ガニ3-7月北海道茹で・カニ味噌・鍋70
マダコ ★(明石ダコ)6-8月(夏)・12-1月(冬)明石・瀬戸内刺身・茹で・たこ飯・酢の物76
イイダコ ★11-2月(子持ち)瀬戸内・東京湾桜煮・煮付・酢味噌70
スルメイカ5-9月(夏)三陸・北海道・函館刺身・焼・塩辛・煮付83
ヤリイカ1-3月(冬)北海道・三陸・北陸刺身・天ぷら・煮付85
アオリイカ ★4-6月(春)・9-11月(秋)瀬戸内・九州・対馬刺身・寿司・天ぷら85
ホタルイカ3-5月(産卵期)富山湾・兵庫沖漬・茹で・天ぷら・酢味噌84

★印は瀬戸内海産が特に有名・名物の魚。「R月」=英語表記でR(Rの付く月=9-4月)が安全とされる牡蠣の伝統的な食べ頃指標。

月別「今が旬の魚」一覧

旬の魚介(代表)
1月ブリ・寒ブリ・タラ・アンコウ・フグ・ヒラメ・カキ・タラバガニ・ズワイガニ・ヤリイカ・寒シジミ
2月ブリ・タラ・アンコウ・フグ・ヒラメ・カキ・ハマグリ・サワラ・メバル・ホタテ
3月マダイ(桜鯛)★・サワラ★・メバル★・ハマグリ★・サクラマス・アサリ・シラウオ・ホタルイカ
4月マダイ(桜鯛)★・サワラ★・初ガツオ・キス・ホタルイカ・アオリイカ・サクラマス・アサリ
5月マダイ・サワラ・初ガツオ・カンパチ・キス・イサキ・ホタルイカ・トキシラズ・アジ
6月ハモ★・アナゴ★・キス★・イサキ・カンパチ・スルメイカ・アユ・イワガキ・トキシラズ
7月ハモ★・アナゴ★・ウナギ(土用)・スズキ・スルメイカ・イワガキ・トウモロコシ・タコ★
8月アナゴ・ウナギ・スズキ・スルメイカ・イワガキ・タコ★・カマス
9月サンマ・戻りガツオ・サバ・カマス・ノドグロ・アマダイ・ホッキ貝・スルメイカ
10月サンマ・サバ・戻りガツオ・サケ(秋鮭)・カマス・カレイ・伊勢エビ・サザエ・牡蠣(始)
11月ブリ・サバ・サケ・牡蠣・タラ・アンコウ・フグ・ヒラメ・キンメダイ・ズワイガニ・タラバガニ
12月ブリ(寒)・タラ・アンコウ・フグ・ヒラメ・牡蠣・キンメダイ・本マグロ(クロマグロ)・カニ類

★=瀬戸内海産が特に有名。同じ魚種でも産地・水温で旬月にズレあり。

瀬戸内海の特産魚

穏やかな内海と豊富な栄養塩で身質の良い魚が多く獲れる瀬戸内海の名物魚:

名物産地呼び名・特徴
マダイ明石・鳴門・愛媛「桜鯛」「明石鯛」「鳴門鯛」。春が最盛期
サワラ瀬戸内全域「春告魚」。岡山では「サゴシ」(若魚)も
メバル瀬戸内春告魚の一つ。煮付の代名詞
ハモ淡路・徳島・大阪夏の味覚。骨切り技術が必要
タコ明石・小豆島「明石蛸」。流れの速い海域で身締まり◎
シャコ笠岡・東京湾瀬戸内では春・初夏に子持ちが珍重
アナゴ瀬戸内・備前「べた」と呼ばれることも
マナガツオ瀬戸内・東シナ海関西では珍重・西京焼の主役
イサキ瀬戸内・九州梅雨時期が「梅雨イサキ」で最盛期
キス瀬戸内・東京湾春〜夏。天ぷらの定番
マガキ広島・岡山広島は全国生産量の約60%
ハマグリ三重(桑名)その手は桑名の焼き蛤

出世魚の呼び名対照表(関東・関西)

同じ魚が売場や市場で別名になっているのは、仕入れ・買い物での取り違えの最大の原因です。特にブリ系は関東名と関西名が完全に異なります。

関東の呼び名(小→大)関西の呼び名(小→大)目安サイズ
ブリワカシ → イナダ → ワラサ → ブリツバス → ハマチ → メジロ → ブリ〜35 / 35-60 / 60-80 / 80cm〜
スズキセイゴ → フッコ → スズキセイゴ → ハネ → スズキ〜30 / 30-60 / 60cm〜
サワラサゴシ(サゴチ) → サワラサゴシ → ヤナギ → サワラ〜50 / 50-70 / 70cm〜
コノシロシンコ → コハダ → ナカズミ → コノシロ(ほぼ同じ。寿司ダネ名はコハダ)4-5 / 7-10 / 12-13 / 15cm〜
ボラオボコ → イナ → ボラ → トド(地域差大。「とどのつまり」の語源)

サイズ区分は目安で、市場・地域により差があります。養殖のブリ類はサイズによらず「ハマチ」名で流通することが多い点に注意。

魚の旬がある理由

魚の旬は、産卵に備えて栄養を蓄え脂が乗る時期や、漁獲が増えて味が良くなる時期を指します。産卵の直後は身が落ちる魚もあり、旬と産卵期は必ずしも一致しません。

同じ魚でも、回遊や水温の違いによって地域・海域ごとに旬がずれます。天然ものは季節性が強く、養殖ものは通年で安定した品質が得られる、という違いもあります。

旬の魚は味が良く栄養価も高いうえ、漁獲が増えるため価格も手頃になりやすいという利点があります。旬を知ることは、おいしく経済的な魚選びにつながります。

仕入れ・献立での使い方

業務の仕入れでは、旬の入口(走り)・最盛期(盛り)・終わり(名残)で相場が大きく動きます。走りはご祝儀相場で高く、盛りは入荷量が増えて値が落ち着くため、原価を抑えたい献立は盛りに合わせるのが基本です。本表の旬月は最盛期を中心に記載しているので、「走りを狙うなら表の1か月前、名残なら1か月後」と読み替えると発注計画に使えます。

店頭で選ぶときは、目の澄み・エラの鮮紅色・腹の張りで鮮度を確かめたうえで、同じ青魚でも脂のピークはサバ・ブリが冬、サンマが秋、マアジが夏、マイワシが梅雨〜秋と魚種ごとに異なることを踏まえて用途を決めます。刺身・塩焼きなら脂の乗った旬のもの、フライや南蛮漬けなら旬を外れた淡白な時期でも十分成立します。養殖もの(マダイ・ブリ・カンパチ等)は通年で脂が安定しているため、天然の旬表とは切り離して考えてください。

よくある取り違え(名前・旬・数値)

いちばん多いのが「名前の取り違え」です。スーパーの「子持ちシシャモ」の大半は輸入のカラフトシシャモ(カペリン)で、本表のシシャモ(北海道鵡川など・旬10-11月)とは別種です。また刺身用「サーモン」は養殖のアトランティックサーモンやトラウトサーモンを指し、本表の秋鮭(シロサケ)の天然ものはアニサキスの危険があるためそのまま生食できません。生食するなら中心部まで-20℃で24時間以上の冷凍処理が必要です(厚生労働省の目安)。

次に多いのが「旬と産卵期の混同」です。マダイは産卵前の3-5月が桜鯛の最盛期ですが、産卵後の初夏は「麦わら鯛」と呼ばれ身が痩せて味が落ちます。逆にシャコ(瀬戸内では春〜初夏)やイイダコ(冬)のように産卵前の子持ちが珍重される魚介もあり、産卵と味の関係は魚種で正反対になります。回遊魚は場所でも旬がずれ、サンマは8-9月の北海道沖から9-10月に三陸、10-11月には銚子沖へと南下するため、同じ「秋」でも産地によって1か月以上の差が出ます。

kcal欄にも注意してください。魚の脂質は季節と部位で大きく変わるため、同じ100gでも実際の値は表から上下します。表内でもブリ257kcalとマダラ77kcalのように魚種差は3倍以上あり、マグロは赤身とトロで倍以上違います。カロリー計算や栄養指導に使う場合は「生・可食部100gあたりの概数」であることを前提に、正確な値は日本食品標準成分表の該当部位で確認してください。

よくある質問

Q. 魚の「旬」とは?

A. 漁獲量が多く、脂が乗って最も美味しい時期。産卵前(身質が良い)・産卵後(脂が抜けた淡白)の判断もある。地域・水温・回遊で変動。

Q. 瀬戸内海で有名な魚は?

A. 春のマダイ(桜鯛)・サワラ・メバル、初夏のハモ・キス・アナゴ、秋のサバ、冬のフグ・牡蠣等。穏やかな内海で身質の良い魚が多い。

Q. カツオは初ガツオと戻りガツオどちらが美味しい?

A. 初ガツオ(4-5月)はさっぱり淡白で香り高い、戻りガツオ(9-10月)は脂乗り抜群でまったり。好みで選びます。

Q. 養殖と天然はどちらを選ぶ?

A. 安定品質・脂乗りは養殖、最盛期の香り・締まりは天然。マグロ・ブリ・タイ等は養殖技術が発達。

Q. 牡蠣の「Rの月」とは?

A. 9月(September)〜4月(April)の英語名にRが付く月が牡蠣の食べ頃とされる伝統。実際は11-3月が最盛期。これはマガキの話で、夏(6-8月)が旬のイワガキには当てはまりません。

Q. スーパーの「子持ちシシャモ」は本物のシシャモ?

A. 流通品の大半は輸入のカラフトシシャモ(カペリン)で、本シシャモとは別種です。本シシャモは北海道太平洋沿岸(鵡川など)だけで獲れ、漁期は10-11月と短く流通量もわずかです。

Q. ハマチとブリは別の魚?

A. 同じ魚です。出世魚で、若魚を関西ではハマチ、関東ではイナダと呼び、おおむね80cm以上をブリと呼びます。養殖ものは大きさによらず「ハマチ」名で流通することが多いです。

関連する早見表

出典・参考

  • 水産庁「水産白書」(農林水産省)
  • 全国漁業協同組合連合会(JF全漁連) 旬の魚カレンダー
  • 瀬戸内海区水産研究所 資源動向資料
  • 文部科学省「日本食品標準成分表」(kcal値)
  • 各地方漁協・卸売市場の旬情報(築地・豊洲・大阪木津・福岡長浜等)
  • (独)水産研究・教育機構

※旬の時期は気候変動・回遊ルート変化・地域差があります。最新情報は最寄り漁協・市場でご確認ください。

※本表の旬月・主要産地は水産庁・JF全漁連などの公開情報に基づく目安です。kcal値は「日本食品標準成分表」(文部科学省)に基づく生・可食部100gあたりの概数で、成分表の改訂により数値が変わることがあります。

最終更新: 2026-07-18