スペック早見表

SDカード規格 早見表|スピードクラス・UHS・V30・A1/A2の意味

SDカード表面に並ぶ記号の意味を一覧で確認できます。容量規格(SD/SDHC/SDXC/SDUC)・スピードクラス(Class2〜10)・UHSスピードクラス(U1/U3)・ビデオスピードクラス(V6〜V90)・バス規格(UHS-I/II/III・SD Express)・アプリケーションクラス(A1/A2)を、標準化団体の公開仕様に基づいて整理しました。4K動画・ドラレコ・スマホ用のカード選びにどうぞ。

📌 即答: よく見る記号の意味

記号意味最低保証主な用途
C10 (Class 10)スピードクラス10書き込み 10MB/sフルHD動画・写真
U1UHSスピードクラス1書き込み 10MB/sフルHD動画
U3UHSスピードクラス3書き込み 30MB/s4K動画
V30ビデオスピードクラス30書き込み 30MB/s4K動画
V60 / V90ビデオスピードクラス60/90書き込み 60/90MB/s8K・高ビットレート4K
A1 / A2アプリケーションクラスランダム性能(IOPS)スマホのアプリ実行
SDXC容量規格(32GB超〜2TB)64GB以上のカード

V30(またはU3)=最低書き込み30MB/s保証=4K動画向けA1/A2=アプリ実行用のランダムアクセス性能保証。スピードクラスは「最大速度」ではなく「最低保証速度」を示すのがポイントです。

このページについて

SDカードの規格は標準化団体が策定しており、カード表面のロゴ・記号はすべて仕様書で定義された「性能の保証値」を表しています。本ページでは容量規格・スピードクラス・バス規格・アプリケーションクラスの4系統を、公開仕様に基づいて一覧化しました。

「4K動画にはどのカードが必要?」「V30とU3は何が違う?」「64GBのカードが古いカメラで認識されない」といった、購入前・トラブル時に頻出する疑問に即答できる構成です。microSDカードも同じ規格体系なので、スマホ・ドラレコ・携帯ゲーム機用のカード選びにもそのまま使えます。

容量規格一覧(SD/SDHC/SDXC/SDUC)

容量規格はファイルシステムとセットで定義されています。機器側が対応していない規格のカードは認識されません。

規格容量範囲ファイルシステム備考
SD (SDSC)〜2GBFAT12 / FAT16初代規格。現在はほぼ流通せず
SDHC2GB超〜32GBFAT32SDHC対応機器が必要
SDXC32GB超〜2TBexFAT64GB〜2TBは全てSDXC。現在の主流
SDUC2TB超〜128TBexFAT最新の大容量規格

※ microSDも同じ区分(microSDHC/microSDXC/microSDUC)。上位規格対応機器は下位規格のカードも使えますが、逆(SDHC専用機にSDXCカード等)は使えません。

スピードクラス一覧(最低保証書き込み速度)

3系統すべて「最低限保証される逐次書き込み速度」を定義した規格です。動画撮影では録画中に速度が落ちないことが重要なため、この最低保証値でカードを選びます。

よく使う:
記号系統最低保証書き込み速度対応バス主な用途の目安
C2 (Class 2)スピードクラス2MB/s通常バスSD画質動画
C4 (Class 4)スピードクラス4MB/s通常バスHD動画
C6 (Class 6)スピードクラス6MB/s通常バスHD動画
C10 (Class 10)スピードクラス10MB/sHigh Speedバス以上フルHD動画・写真
U1UHSスピードクラス10MB/sUHSバスフルHD動画
U3UHSスピードクラス30MB/sUHSバス4K動画
V6ビデオスピードクラス6MB/sHigh Speedバス以上HD動画
V10ビデオスピードクラス10MB/sHigh Speedバス以上フルHD動画
V30ビデオスピードクラス30MB/sUHS-I以上4K動画
V60ビデオスピードクラス60MB/sUHS-II以上8K・高ビットレート4K動画
V90ビデオスピードクラス90MB/sUHS-II以上8K動画・プロ用途

※ C10・U1・V10はいずれも最低10MB/s、U3とV30はいずれも最低30MB/sで、保証値としては同等です。用途はあくまで目安で、実際に必要なクラスは撮影機器の指定に従ってください。

バス規格一覧(理論最大転送速度)

バス規格は「カードと機器の間の通信路の上限速度」です。スピードクラス(最低保証)とは別の軸で、実際の速度は機器・カード両方の対応で決まります。

バス規格理論最大速度端子備考
Default Speed12.5MB/s1列初期の通常バス
High Speed25MB/s1列Class 10で使用
UHS-I104MB/s1列現在の主流。カードに「I」表記
UHS-II312MB/s2列端子が2列。カードに「II」表記
UHS-III624MB/s2列カードに「III」表記
SD Express985〜3938MB/s2〜3列PCIe/NVMeベース。世代・レーン数で異なる

※ UHS-II/IIIカードはUHS-I機器でも下位互換で動作します(速度はUHS-I上限まで)。V60/V90の性能を活かすにはUHS-II以上に対応した機器が必要です。

アプリケーションパフォーマンスクラス(A1/A2)

スマホなどでアプリをカード上で実行する用途向けに、ランダムアクセス性能(IOPS)を保証する規格です。動画向けのスピードクラスが「連続書き込み」を保証するのに対し、A1/A2は「小さいデータの読み書き回数」を保証します。

クラスランダム読み出しランダム書き込み持続的逐次書き込み
A11500 IOPS 以上500 IOPS 以上10MB/s 以上
A24000 IOPS 以上2000 IOPS 以上10MB/s 以上

※ IOPS = 1秒あたりの入出力処理回数。A2はコマンドキューイング・キャッシュ機能を前提とするため、ホスト機器側が対応していないとA1相当の動作になる点に注意してください。

用途別の選び方(目安)

用途推奨クラスの目安ポイント
フルHD動画撮影C10 / U1 / V10 以上最低10MB/s保証で足りる場合が多い
4K動画撮影U3 / V30 以上最低30MB/s保証。カメラの指定を優先
8K・高ビットレート4KV60 / V90UHS-II対応機器とセットで
写真(RAW連写)U3 / V30 以上連写後のバッファ書き出しに書き込み速度が効く
ドライブレコーダー・監視カメラ高耐久タイプ + V10〜V30速度より書き換え耐久を優先。メーカー推奨品が確実
スマホのアプリ・データ用A1 / A2 + U1以上ランダム性能(IOPS)が体感速度に効く
音楽・文書の保存C10程度で十分速度要件は低い。容量規格の対応確認を優先

※ 本表は公開仕様のクラス定義に基づく一般的な目安です。必要なクラス・対応容量は必ず使用機器の取扱説明書で確認してください。

使い方・選び方のポイント

カード選びの手順

①機器の対応容量規格(SDHC/SDXC/SDUC)を確認 → ②用途に必要なスピードクラス(動画ならV表記、アプリならA表記)を確認 → ③バス規格(UHS-I/II)が機器と合っているか確認、の順で絞り込むと失敗しません。

ロゴの読み方

カード表面には複数の記号が併記されます。例えば「SDXC I U3 V30 A2」なら、容量はSDXC(32GB超〜2TB)、バスはUHS-I(最大104MB/s)、最低書き込み30MB/s保証(U3/V30)、アプリ性能A2、と読み取れます。

よくある間違い

①パッケージの「読出100MB/s」等は最大読み出し速度で、スピードクラスは最低書き込み保証——録画性能はクラス表記で判断します。②microSDも同じ規格体系で、専用の別規格はありません。③SDHC専用機に64GB以上(SDXC)を挿しても認識されません。④V90カードを買ってもUHS-I機器では性能を活かせません。

SDカード規格のしくみ

SDカードの規格は標準化団体が仕様書として策定・公開しており、カードに印刷されるロゴや記号はすべてこの仕様で定義されています。重要なのは、スピードクラス系の表記が「最大速度」ではなく「どんな状況でも下回らない最低速度」を示す点です。動画録画はデータが途切れず流れ込み続けるため、瞬間的な最高速度よりも「最低でもこれだけ書ける」という保証が録画の成否を決めます。

スピードクラスが3系統(Class・U・V)あるのは規格の世代交代によるものです。初代のスピードクラス(Class 2〜10)は通常バス時代の規格、UHSスピードクラス(U1/U3)は高速なUHSバスの登場に合わせた規格、ビデオスピードクラス(V6〜V90)は4K/8K動画時代に対応してさらに高速な保証値まで拡張した最新の体系です。同じ「最低10MB/s」でもC10・U1・V10と3つの書き方が併存しているのはこのためです。

一方、バス規格(UHS-I/II/IIIやSD Express)は通信路そのものの上限速度を定めた別軸の規格です。UHS-II以降は端子が2列に増え、SD Expressでは PCIe/NVMe というSSDと同じ技術を採用しています。カードの実際の速度は「バスの上限」「カード自体の性能」「機器側の対応」の3つで頭打ちが決まるため、機器とカードの規格を揃えることが性能を引き出す条件になります。

よくある質問

Q1. V30とU3の違いは?

A. どちらも最低書き込み速度30MB/sを保証する規格です。U3はUHSスピードクラス、V30は後発のビデオスピードクラスの表記で、最低保証速度(30MB/s)は同じです。4K動画撮影にはどちらか一方(または両方)の表記があるカードを選べば速度保証としては同等です。

Q2. A1とA2の違いは?

A. アプリケーションパフォーマンスクラスのランクの違いです。A1はランダム読み出し1500 IOPS・ランダム書き込み500 IOPSA2はランダム読み出し4000 IOPS・ランダム書き込み2000 IOPSを保証します(持続的な逐次書き込みはどちらも10MB/s)。A2は性能を発揮するためにホスト機器側がコマンドキューイング等の機能に対応している必要があります。

Q3. 4K動画の撮影にはどのクラスが必要?

A. U3またはV30以上(最低書き込み30MB/s保証)が目安です。ただし撮影ビットレートが高い設定(高フレームレート・ALL-Intra記録等)ではV60/V90が必要になる場合があります。最終的にはカメラの取扱説明書が指定する推奨クラスに従うのが確実です。

Q4. microSDカードも同じ規格ですか?

A. はい。スピードクラス・UHSスピードクラス・ビデオスピードクラス・アプリケーションパフォーマンスクラスはSDカードと共通の規格です。容量規格も同様に適用され、microSDHC(〜32GB)・microSDXC(〜2TB)と呼ばれます。異なるのはカードの物理サイズだけです。

Q5. パッケージの「読出100MB/s」とスピードクラスは何が違う?

A. 「100MB/s」などの数字はメーカーが公表する最大読み出し速度(理想条件でのピーク値)で、スピードクラス(V30等)は最低書き込み速度の保証値です。動画撮影で重要なのは書き込みの最低保証であり、最大読み出し速度の数字だけでは録画に耐えるかどうか判断できません。

Q6. UHS-II対応カードをUHS-Iの機器で使えますか?

A. 使えます。UHS-IIカードは下位互換があり、UHS-I機器では1列目の端子だけを使ってUHS-Iの速度上限(理論値104MB/s)内で動作します。逆にUHS-IカードをUHS-IIスロットに挿した場合もUHS-I速度で動作します。ただしUHS-IIの速度を出すには機器・カード両方の対応が必要です。

Q7. 古い機器で64GB以上のカードが認識されないのはなぜ?

A. 機器がSDXC規格(exFATファイルシステム)に対応していないためです。SDHCまでの対応機器では32GBが上限で、64GB以上のSDXCカードは認識できません。カードを買う前に機器側の対応規格(SDHC/SDXC/SDUC)のロゴ表記を確認してください。

Q8. ドライブレコーダー用にはどんなカードを選ぶべき?

A. 常時録画で書き換え回数が非常に多いため、「高耐久」をうたうモデルを選ぶのが基本です。速度はフルHD録画ならV10/Class10程度、高画質機ならV30程度が目安ですが、ドラレコ本体のメーカーが指定する推奨カード・対応容量に従うのが最も確実です。

関連する早見表

関連規格・出典

  • SDカード標準化団体 公開仕様 — スピードクラス(Speed Class)の定義
  • SDカード標準化団体 公開仕様 — UHSスピードクラス・UHSバスインターフェース(UHS-I/II/III)
  • SDカード標準化団体 公開仕様 — ビデオスピードクラス(Video Speed Class V6〜V90)
  • SDカード標準化団体 公開仕様 — アプリケーションパフォーマンスクラス(A1/A2)
  • SDカード標準化団体 公開仕様 — 容量規格(SDHC/SDXC/SDUC)・SD Express

※ 本ページの保証速度・IOPS・容量範囲はすべて標準化団体の公開仕様に基づく値です。用途欄は一般的な目安であり、実際の要件は使用機器の指定を優先してください。

最終更新: 2026-07-04