スペック早見表

尺貫法 換算ツール

長さ(毛・厘・分・寸・尺・間・丈・町・里)、面積(坪・歩・畝・反・町歩)、体積(勺・合・升・斗・石)、重量(匁・両・斤・貫) の全単位をメートル法へ変換します。

換算結果

尺貫法が今も残る理由

尺貫法は日本の伝統的な度量衡で、身体の寸法や生活に根ざして発達しました。1959年の計量法施行で取引・証明への使用は原則禁止されましたが、慣習として一部の分野に今も残っています。

不動産(坪)・着物(寸・丈)・料理(合・升)・造園(尺・間)・真珠(匁)など、その分野の道具や慣行が尺貫法を基準に作られてきたため、現在もメートル法との換算が必要になります。

主な換算値は、1坪≒3.306㎡、1合≒180mL、1寸≒3.03cm、1匁=3.75gです。慣習で尺貫法が使われる場面でも、取引・証明ではメートル法を用いるのが原則です。

実務で換算する前に確認すること

まず「どの尺か」を確かめる

同じ「尺」でも、建築・木工で使う曲尺(かねじゃく)は1尺=約30.30cm、和裁・呉服で使う鯨尺(くじらじゃく)は1尺=約37.88cmで、ちょうど1.25倍違います。本ページの換算ツールは曲尺(10/33m)基準です。着物の身丈「4尺2寸」を曲尺で換算すると約127cmですが、鯨尺なら約159cmで、30cm以上ずれます。呉服・反物の寸法を換算するときは、必ず鯨尺かどうかを先に確認してください。

単位曲尺(かねじゃく)鯨尺(くじらじゃく)
1尺10/33m ≒ 30.30cm25/66m ≒ 37.88cm
1寸約3.03cm約3.79cm
主な用途建築・木工・釣竿・本ページの換算値和裁・呉服(反物・身丈・裄丈)

不動産の㎡→坪は「×0.3025」で戻す

㎡から坪への換算は「㎡×0.3025=坪」が実務の定番です。1坪=400/121㎡という分数定義のため、逆数の121/400=0.3025が端数なく割り切れます。70㎡のマンションなら70×0.3025=21.175坪(約21.2坪)。逆方向(坪→㎡)は×3.30579です。概算で「×3.3」を使うと100坪あたり約0.6㎡ずれるため、重要事項説明や契約書類の検算では0.3025/3.30579を使ってください。なお登記・取引の正はあくまで㎡表記で、坪は換算表示にすぎません。

現場で実際に起きる取り違え

最も多いのは「米1合=180mL」と「180g」の混同です。合は体積の単位なので、米1合(180mL)の重さは約150gであって180gではありません(炊飯すると約330〜350gのごはんになります)。レシピの「米2合(約300g)」を「360g」と読み替えると、米だけが2割多くなり、水加減が狂います。

「斤」は二重定義になっています。尺貫法の1斤は160匁=600gですが、食パンの「1斤」は包装食パンの公正競争規約で「340g以上」と定められた別物です(1.5斤は510g以上)。尺貫法の600gを前提に原価や栄養計算をすると、規約下限の340gに対して約1.76倍の過大になります。同様に「町」は長さと面積の両方に使われる単位で、長さの1町=約109.1m、面積の1町(町歩)=約9,917㎡です。古い登記簿や山林の資料では文脈での判別が必要です。

面積では畝(せ)とアールの混同に注意してください。1畝=約99.17㎡、1アール=100㎡で差は約0.8%しかないため概算では同一視されがちですが、10町歩(約9.92ha)規模の農地・山林では累積で約830㎡(約250坪)の差になります。農地売買・相続の面積確認では、坪・反・町歩は目安にとどめ、登記面積(㎡)で照合してください。

よくある質問

Q. 1坪は何平方メートルですか?

A. 約3.31平方メートル(3.305785㎡)です。畳2枚分の広さにあたります。

Q. 1寸は何センチですか?

A. 約3.03cmです。1尺の10分の1で、1尺は約30.3cmです。

Q. 1合は何ミリリットルですか?

A. 約180mlです。1升の10分の1で、1升は約1,800ml(1.8L)です。

Q. 1貫は何キログラムですか?

A. 3.75kgです。1貫=1000匁で、1匁=3.75gです。

Q. 土地の「1反」はどのくらいですか?

A. 約991.7平方メートル(約300坪)です。米作りでは約1反で米1石(約150kg)が収穫の目安とされてきました。

Q. ㎡から坪への換算で使う「0.3025」はどこから来た数字ですか?

A. 1坪=400/121㎡という分数定義の逆数、121/400=0.3025です。端数なく割り切れる正確な係数のため、不動産実務では「㎡×0.3025=坪」がそのまま使われます。

Q. 着物の寸法の「尺」は建築の「尺」と同じですか?

A. 違います。和裁・呉服は鯨尺(1尺≒37.88cm)、建築・木工は曲尺(1尺≒30.30cm)で、ちょうど1.25倍の差があります。本ページの換算は曲尺基準です。

単位早見表(1単位あたり)

単位分類メートル法備考

逆引き表(メートル法 → 尺貫法)

ツールと逆方向、メートル法の1単位を尺貫法で表した値です。太字は端数なく割り切れる係数で、実務でそのまま使えます。

メートル法尺貫法実務メモ
1 m3.3尺0.55間33寸1尺=10/33mのため「m×3.3=尺」が正確に成立
1 cm0.33寸3.3分曲尺基準。鯨尺なら1cm=0.264寸
1 km約9.17町・約0.255里1里≒3.93km
1 ㎡0.3025坪不動産実務の定番係数「㎡×0.3025=坪」
1 a(100㎡)30.25坪・約1.008畝畝とアールの差は約0.8%
1 ha3,025坪・約1.008町歩町歩とヘクタールもほぼ同格(差約0.8%)
1 L約5.54合・約0.554升1升=2401/1331L≒1.804L
1 kg約266.7匁・約0.267貫・約1.67斤1000g÷3.75g。真珠取引はmomme(匁)表記

現代での使用場面

分野使用される単位具体例
不動産坪・畳・反・町歩マンション・戸建ての面積表示は今も「○○坪」が併記される。地方の宅地・農地売買では反/町歩が現役。
着物・呉服寸・尺・丈・反着物の身丈・裄丈は鯨尺(約37.88cm/尺)を使用。反物は1反=幅約36cm×長さ約12mが標準。
料理・食品合・升・斤・匁米は1合=約150g(炊飯前)で計量。食パン1斤=340g以上(公正競争規約)。日本酒は一升瓶=1.8L。
造園・建築尺・寸・分・間・坪木造住宅は1間(910mm/3尺基準)モジュール。庭石・植栽の寸法も尺寸表記が一般的。
真珠・宝飾匁(momme)真珠の重量は国際的に「匁(=3.75g)」を使用。MOMME表記で輸出される。
釣り・武道尺・寸・丈・貫釣竿の長さ表記(○尺)、相撲取りの体重(○○貫)、弓道の弓の長さ(七尺三寸=並弓)など。

不動産・建築実務での尺貫法 換算実例

不動産の面積表示や住宅の設計現場では、坪・畝・反・町・間といった尺貫法の単位が今も日常的に使われています。実務でよく登場する換算を5つの実例で確認します。

実例尺貫法での計算メートル法換算
1坪の広さ1坪=1歩=1間×1間=6尺×6尺約3.306㎡ ≒ 畳2枚分(畳のサイズは京間・江戸間・団地間など地域差あり→畳のサイズ早見表を参照)
1反の田畑1反=10畝=300坪約991.7㎡(田畑1区画・農地の面積表示の目安単位)
1畝の畑1畝=30坪約99.17㎡(家庭菜園〜小規模農地で使われる単位)
1町の農地・山林1町=10反=3,000坪約9,917㎡(大規模な農地・山林の面積単位)
木造住宅の柱間隔1間=6尺約1.818m。この「1間」を基準とする木造建築のモジュールで、「30坪の家」は1坪≒3.306㎡として計算すると約99.2㎡になる

※上記は目安の実例です。畳の実寸は地域(京間・江戸間・団地間など)により異なり、柱間隔も工法・設計により異なる場合があります。

尺貫法の体系と出典

尺貫法は、長さの基本単位「尺」と質量の基本単位「貫」を中心とする日本の伝統的計量体系で、1891年(明治24年)の度量衡法で「1尺=10/33メートル」「1貫=3.75キログラム」と公式定義されました。1959年(昭和34年)1月施行の計量法により取引・証明への使用は原則禁止となり、1966年(昭和41年)に完全にメートル法へ移行しました。

ただし、計量法 第8条の規定および同施行令の経過措置・特例により、不動産取引上の慣習表示(坪)、呉服・建築・木工等の伝統工芸分野、真珠の国際取引(匁)などでは現在も慣習的に使用されています。換算値は明治24年度量衡法および現行計量法施行令別表の定義に基づきます。

出典・参考

  • 計量法(平成4年法律第51号)・計量法施行令
  • 明治24年度量衡法における尺貫法の定義(1尺=10/33m、1貫=3.75kg)
  • 日本産業規格 JIS Z 8000「量及び単位」
  • 経済産業省「計量制度のあらまし」
  • 本表の換算値は度量衡法(明治24年法律第3号)の定義に基づく値(1尺=10/33m、1坪=400/121㎡、1升=2401/1331L、1貫=3.75kg)と照合(2026-07-18)

※本ページの換算値は標準値です。鯨尺(着物用)・曲尺(建築用)・京間/江戸間/中京間(畳)など分野により異なる慣習基準があります。

実用単位換算(長さ・重さ・温度・圧力)

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最終更新: 2026-07-18