スペック早見表

積載荷重 早見表(建築基準法施行令第85条)

床の積載荷重は、建築基準法施行令第85条の表で室の種類ごとに3つの値が決まっています。住宅の居室なら床の計算1,800N/m²、大ばり・柱・基礎1,300N/m²、地震力600N/m²。表の全項目と、柱・基礎の低減、倉庫の下限を並べました。

🏢 積載荷重 判断即答ボックス

住宅の居室1,800N/m²大ばり等1,300・地震力600
事務室2,900N/m²大ばり等1,800・地震力800
教室2,300N/m²大ばり等2,100・地震力1,100
自動車車庫・通路5,400N/m²表の中で最大
バルコニー住宅の居室と同じ学校・百貨店は売場の値
倉庫業の倉庫3,900N/m²以上第85条第3項

このページについて

積載荷重は、人・家具・物品など建築物に載る荷重です。建築基準法施行令第85条は、原則として実況に応じて計算することとしつつ、表に掲げる室の床については表の数値に床面積を掛けて計算できるとしています。数値は計算の対象によって(い)床、(ろ)大ばり・柱・基礎、(は)地震力の3つがあります。

表1: 室の種類ごとの積載荷重 — 建築基準法施行令第85条第1項

室の種類(い)床の構造計算をする場合
N/m²
(ろ)大ばり・柱・基礎の構造計算をする場合
N/m²
(は)地震力を計算する場合
N/m²
(一)住宅の居室、住宅以外の建築物における寝室又は病室1,800
約184kg/m²
1,300
約133kg/m²
600
約61kg/m²
(二)事務室2,900
約296kg/m²
1,800
約184kg/m²
800
約82kg/m²
(三)教室2,300
約235kg/m²
2,100
約214kg/m²
1,100
約112kg/m²
(四)百貨店又は店舗の売場2,900
約296kg/m²
2,400
約245kg/m²
1,300
約133kg/m²
(五)劇場・映画館・演芸場・観覧場・公会堂・集会場などの客席又は集会室(固定席の場合)2,900
約296kg/m²
2,600
約265kg/m²
1,600
約163kg/m²
(五)同上(その他の場合)3,500
約357kg/m²
3,200
約327kg/m²
2,100
約214kg/m²
(六)自動車車庫及び自動車通路5,400
約551kg/m²
3,900
約398kg/m²
2,000
約204kg/m²
(七)廊下、玄関又は階段(三)から(五)までに掲げる室に連絡するものは、(五)の「その他の場合」の数値による
→ 3,500 / 3,200 / 2,100
(八)屋上広場又はバルコニー(一)の数値による。ただし、学校又は百貨店の用途に供する建築物は(四)の数値による
→ 1,800 / 1,300 / 600(学校・百貨店は2,900 / 2,400 / 1,300)

単位は1m²につきニュートン(N/m²)。kg/m²は、N/m²を9.8で割った目安の計算値です(条文の単位はN/m²のみ)。(七)(八)の矢印の数値は、条文が参照する欄の値を書き写したものです。

表2: 柱・基礎の圧縮力を計算するときの低減 — 第85条第2項

ささえる床の数23456789以上
(ろ)欄に乗ずる数値0.950.90.850.80.750.70.650.6

柱又は基礎の垂直荷重による圧縮力を計算する場合、(ろ)欄の数値は、ささえる床の数に応じてこの数値を乗じた値まで減らすことができます。(五)の劇場・集会場などの客席・集会室は減らせません(第2項ただし書)。

表3: 低減後の(ろ)欄の値(計算値)

室の種類((ろ)欄の値)23456789以上
(一) 住宅の居室等(1,300)1,2351,1701,1051,040975910845780
(二) 事務室(1,800)1,7101,6201,5301,4401,3501,2601,1701,080
(三) 教室(2,100)1,9951,8901,7851,6801,5751,4701,3651,260
(四) 売場(2,400)2,2802,1602,0401,9201,8001,6801,5601,440
(六) 自動車車庫・通路(3,900)3,7053,5103,3153,1202,9252,7302,5352,340

単位はN/m²。表1の(ろ)欄×表2の数値で求めた計算値で、「この値まで減らすことができる」下限の意味です。(七)の廊下などに第2項の低減を使えるかは条文に明記がないため、計算していません。

倉庫業を営む倉庫 — 第85条第3項

倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重は、実況に応じて計算した値が3,900N/m²(約398kg/m²)未満でも、3,900N/m²としなければなりません。

間違えやすいポイント

  • (い)(ろ)(は)を取り違える — 同じ室でも、床の計算に使う(い)が最も大きく、地震力の(は)が最も小さい値です(事務室なら2,900・1,800・800N/m²)。
  • 表にない室にも表の数値を使う — 原則は実況に応じて計算です。表の数値を使えるのは、表に掲げる室の床に限られます。
  • 廊下はすべて3,500N/m²だと思う — (七)が定めているのは、教室・売場・劇場などの(三)〜(五)の室に連絡する廊下・玄関・階段の値です。
  • ベランダを軽く見積もる — バルコニー・屋上広場は住宅の居室と同じ値で、学校・百貨店の建物では売場と同じ値です。

よくある質問

Q1. 住宅の床の積載荷重は?

A. 床の計算1,800N/m²、大ばり・柱・基礎1,300N/m²、地震力600N/m²です。

Q2. 積載荷重の(い)(ろ)(は)の違いは?

A. (い)は床、(ろ)は大ばり・柱・基礎、(は)は地震力の計算に使う値です。

Q3. 積載荷重1,800N/m²は何kg/m²?

A. 約184kg/m²です(9.8で割った計算値)。

Q4. バルコニー(ベランダ)の積載荷重は?

A. 住宅の居室と同じ1,800・1,300・600N/m²です。学校・百貨店の建物は売場と同じ2,900・2,400・1,300N/m²です。

Q5. 事務室の積載荷重は?

A. 床2,900、大ばり・柱・基礎1,800、地震力800N/m²です。

Q6. 倉庫の積載荷重は?

A. 倉庫業を営む倉庫の床は3,900N/m²以上です(実況計算が小さくても3,900N/m²)。

Q7. 柱の積載荷重は低減できる?

A. できます。ささえる床の数に応じて0.95(2床)〜0.6(9床以上)を乗じた値まで減らせます。(五)の客席・集会室は不可です。

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出典・参考

  • 建築基準法施行令 第85条(積載荷重) — 第1項の表(室の種類ごとの(い)(ろ)(は)の数値)、第2項の表(ささえる床の数による低減)、第3項(倉庫業を営む倉庫)。e-Gov法令検索の現行条文(2025年12月1日施行版)で確認

※ kg/m²は、N/m²を9.8で割った目安の計算値です。表3の低減後の値も計算値です。

※ 本ページは条文の数値を引くための早見表です。構造計算は、建築士などの責任で、最新の法令・告示・特定行政庁の取扱いを確認して行ってください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-09-27