スペック早見表

弦長・矢高・円弧の長さ 早見表(半径の逆算・中心角別の係数)

半径R・中心角θの円弧は、弦長C=2R×sin(θ/2)、矢高h=R×(1−cos(θ/2))、弧長L=R×θ(rad)。弦長と矢高が分かれば R=(C²÷4+h²)÷(2h) で半径を逆算できます。中心角ごとの係数、弦長1000mmの矢高→半径、半径×弦長→矢高の表です(式から計算した値)。

⌒ 円弧 判断即答ボックス

弦長1000mm・矢高10mmの半径は?12,505mmR=(C²÷4+h²)÷(2h)
R1000mmで弦長500mmの矢高は?31.754mmh=R−√(R²−(C÷2)²)。中心角28.9550°
中心角90°の弦長・矢高・弧長は?弦長1.414214R矢高0.292893R・弧長1.570796R
半円(中心角180°)なら?弦長2R・矢高R弧長πR(=3.141593R)
矢高が弦長の5%以下なら?R≒C²÷(8h)で差1%未満弦長1000・矢高10mmで12,500mm(正しくは12,505mm)
矢高からRを出す精度を上げるには?弦を長くとり矢高を大きく矢高の誤差0.5mmで、弦長1000mm・矢高5mmならRが約9.1%、弦長2000mm・矢高20mmなら約2.4%変わる(矢高が弦長より十分小さいとき、Rの誤差の割合≒矢高の誤差の割合)
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表1: 中心角ごとの弦長・矢高・弧長の係数

中心角θ(度)弦長÷R
2sin(θ/2)
矢高÷R
1−cos(θ/2)
弧長÷R
θ(rad)
矢高÷弦長弧長÷弦長
10.0174530.0000380.0174530.0021821.000013
20.0349050.0001520.0349070.0043631.000051
30.0523540.0003430.0523600.0065451.000114
40.0697990.0006090.0698130.0087281.000203
50.0872390.0009520.0872660.0109101.000317
100.1743110.0038050.1745330.0218301.001270
150.2610520.0085550.2617990.0327721.002862
200.3472960.0151920.3490660.0437441.005095
250.4328790.0237040.4363320.0547591.007977
300.5176380.0340740.5235990.0658261.011515
350.6014120.0462830.6108650.0769571.015719
400.6840400.0603070.6981320.0881631.020600
450.7653670.0761200.7853980.0994561.026172
500.8452370.0936920.8726650.1108471.032450
550.9234970.1129890.9599310.1223491.039452
601.0000000.1339751.0471980.1339751.047198
651.0745990.1566091.1344640.1457371.055709
701.1471530.1808481.2217300.1576491.065011
751.2175230.2066471.3089970.1697271.075131
801.2855750.2339561.3962630.1819851.086100
851.3511800.2627231.4835300.1944391.097951
901.4142140.2928931.5707960.2071071.110721
951.4745550.3244101.6580630.2200051.124450
1001.5320890.3572121.7453290.2331541.139183
1051.5867070.3912391.8325960.2465731.154968
1101.6383040.4264241.9198620.2602841.171859
1151.6867830.4627002.0071290.2743091.189915
1201.7320510.5000002.0943950.2886751.209200
1251.7740220.5382512.1816620.3034071.229783
1301.8126160.5773822.2689280.3185351.251743
1351.8477590.6173172.3561940.3340891.275163
1401.8793850.6579802.4434610.3501041.300138
1451.9074340.6992942.5307270.3666151.326771
1501.9318520.7411812.6179940.3836631.355173
1551.9525920.7835602.7052600.4012921.385471
1601.9696160.8263522.7925270.4195501.417803
1651.9828900.8694742.8797930.4384881.452321
1701.9923890.9128442.9670600.4581661.489197
1751.9980960.9563813.0543260.4786461.528618
1802.0000001.0000003.1415930.5000001.570796

※ 半径Rに係数を掛けると長さになります(例: R=100mm・90°なら弦長141.421mm・矢高29.289mm・弧長157.080mm)。右の2列は弦長に掛ける係数で、弦長と中心角から矢高・弧長を出すときや、矢高÷弦長から中心角を当たるときに使います。係数は小数第6位に四捨五入しています。

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表2: 弦長1000mmで矢高から半径を引く

矢高h(mm)半径R(mm)中心角θ(度)弧長L(mm)弧長−弦長(mm)
1125,000.5000.45841,000.0030.003
262,501.0000.91671,000.0110.011
341,668.1671.37511,000.0240.024
525,002.5002.29181,000.0670.067
1012,505.0004.58311,000.2670.267
158,340.8336.87341,000.6000.600
206,260.0009.16241,001.0661.066
255,012.50011.44961,001.6661.666
304,181.66713.73451,002.3982.398
403,145.00018.29571,004.2614.261
502,525.00022.84241,006.6536.653
602,113.33327.37111,009.5739.573
701,820.71431.87841,013.01613.016
801,602.50036.36111,016.98016.980
901,433.88940.81591,021.46221.462
1001,300.00045.23971,026.45726.457
1251,062.50056.14501,041.15941.159
150908.33366.79701,058.96058.960
200725.00087.20561,103.468103.468
250625.000106.26021,159.119159.119
300566.667123.85501,224.951224.951
400512.500154.63921,383.219383.219
500500.000180.00001,570.796570.796

※ R=(C²÷4+h²)÷(2h)、θ=4×tan⁻¹(2h÷C)、L=R×θ(rad)で計算。形が相似なので、弦長k×1000mm・矢高k×hの円弧は、hの行のRと弧長をk倍した値になります(中心角は同じ。例: 弦長500mm・矢高5mmは、矢高10mmの行の半分でR=6,252.5mm)。長さは小数第3位、角度は小数第4位に四捨五入しています。

表3: 半径と弦長から矢高を引く(mm)

半径R弦長50弦長100弦長200弦長300弦長500弦長1,000弦長2,000
506.69950.000—————
1003.17513.397100.000————
1502.0988.57938.197150.000———
2001.5696.35126.79567.712———
2501.2535.05120.87150.000250.000——
3001.0434.19617.15740.192134.169——
4000.7823.13712.70229.19087.750——
5000.6252.50610.10223.03066.987500.000—
6000.5212.0878.39219.05254.564268.338—
8000.3911.5646.27514.18840.066175.500—
1,0000.3131.2515.01311.31431.754133.9751,000.000
1,5000.2080.8343.3377.51920.98085.786381.966
2,0000.1560.6252.5025.63315.68763.508267.949
3,0000.1040.4171.6673.75210.43541.960171.573
5,0000.0630.2501.0002.2516.25425.063101.021
10,0000.0310.1250.5001.1253.12512.50850.126

※ h=R−√(R²−(C÷2)²)で計算し、小数第3位に四捨五入しています。弦長が直径(2R)と同じなら半円で矢高=R、直径より長い弦はとれないので「—」です。中心角が180°を超える側の弧(大きい方の弧)の矢高はR+√(R²−(C÷2)²)です。

表4: 円弧の割付けの例(スパン4,000mm・ライズ500mm)

スパン中央からの距離x(mm)弦からの高さy(mm)
0500.000
250492.641
500470.486
750433.300
1,000380.678
1,250312.019
1,500226.493
1,750122.983
2,0000.000

※ 弦長(スパン)C=4,000mm・矢高(ライズ)h=500mmの円弧はR=4,250mm。弦の中央からx離れた点の弦からの高さは y=√(R²−x²)−(R−h) です(左右対称)。スパンとライズをk倍した円弧なら、xとyもk倍になります。小数第3位に四捨五入しています。

使い方

  • 曲げた材料・曲面の半径を測る — 長さCの定規を弧の内側(凹側)の2点に当て、中央のすき間hを測ってR=(C²÷4+h²)÷(2h)。外側(凸側)に当てるなら、中央で接した定規から、中央よりC÷2離れた位置での離れがhです。
  • アーチ・R壁・型枠 — スパン(弦長)とライズ(矢高)からRを出し、表4の式で割付けの高さを出します。
  • 曲げ加工の長さ — 弧長L=R×θ(rad)=π×R×θ°÷180。90°のコーナーRなら1.570796R(R5で7.854mm)。板や管を曲げる材料の長さは、内側・外側・板厚の中のどの位置の半径で計算するかで変わるため、図面・加工の基準で確かめてください。
  • 穴の間隔(PCD) — 円周上の2点の間隔も弦長です。円周等分の穴の座標と間隔はPCDの穴位置にまとめています。

式と導き方

  • 弦長 C=2R×sin(θ/2) — 中心と弦の両端を結ぶ二等辺三角形を半分にした直角三角形で、弦の半分=R×sin(θ/2)。
  • 矢高 h=R×(1−cos(θ/2)) — 中心から弦までの距離がR×cos(θ/2)なので、残りが矢高。
  • 弧長 L=R×θ — θはラジアン(度なら×π÷180)。ラジアンは半径に等しい長さの弧の中心に対する角度(計量単位令 別表第一 第八号)なので、弧長=半径×ラジアンです。
  • 半径の逆算 R=(C²÷4+h²)÷(2h)=C²÷(8h)+h÷2 — 直角三角形の (R−h)²+(C÷2)²=R² を解いたもの。この半径の式は、180°を超える弧(h>C÷2)でもそのまま使えます。
  • 中心角の逆算 θ=4×tan⁻¹(2h÷C)(180°を超える弧でもそのまま)。半径と弦長からの θ=2×sin⁻¹(C÷2R) は180°以下の弧の値で、大きい方の弧の中心角は360°からその値を引きます(例: R=100mm・弦長100mmなら60°と300°)。

Cとhは同じ単位で入れます(mmならRもmm)。簡略式R≒C²÷(8h)は正しいRよりh÷2だけ小さく出ますが、矢高が弦長の5%以下なら差は1%未満です(弦長1000mm・矢高10mmで12,500mmと12,505mm、差0.04%)。

間違えやすいポイント

  • 矢高が小さいときの測り誤差 — 矢高が弦長より十分小さいとき、Rは矢高にほぼ反比例するので、矢高の誤差の割合がほぼそのままRの誤差の割合になります。弦長1000mmで矢高5mmを5.5mmと測るとRは25,002.500→22,730.023mm(約9.1%)、弦長2000mmで矢高20mmを20.5mmと測ると25,010.000→24,400.494mm(約2.4%)。弦を長くとって矢高を大きくすると誤差の割合が小さくなります。
  • 度とラジアン — 弧長L=R×θのθはラジアンです。度のまま掛けると約57.3倍の値になります。
  • 弦長と弧長 — 弦長は直線の長さ、弧長は曲線に沿った長さです。中心角が小さいと差はわずかで(弦長1000mm・矢高10mmで0.267mm)、半円では弧長が弦長の約1.57倍です。

よくある質問

Q1. 弦長の計算式は?

A. 弦長C=2R×sin(θ/2)です(R: 半径、θ: 中心角)。例えばR=100mm・中心角60°なら2×100×sin30°=100mmで、半径と同じになります。

Q2. 矢高(サジタ)とは?計算式は?

A. 弦の中点から弧までの、弦に垂直な高さです。h=R×(1−cos(θ/2))、半径と弦長からならh=R−√(R²−(C÷2)²)です。R=1000mm・弦長500mmなら31.754mmです。

Q3. 弦長と矢高から半径を求めるには?

A. R=(C²÷4+h²)÷(2h)です。弦長1000mm・矢高10mmなら(250000+100)÷20=12,505mmです。半径・矢高・弦の半分がつくる直角三角形の(R−h)²+(C÷2)²=R²から導けます。

Q4. 円弧の長さ(弧長)の計算式は?

A. L=R×θで、θはラジアンです。度で計算するならL=π×R×θ÷180です。R=100mm・90°なら157.080mm、半円ならπR(R×3.141593)です。

Q5. 弦長と矢高から弧長を出すには?

A. 先にR=(C²÷4+h²)÷(2h)と中心角θ=4×tan⁻¹(2h÷C)を出し、L=R×θ(rad)とします。弦長1000mm・矢高100mmなら、R=1,300mm・θ=45.2397°・弧長1,026.457mmです。

Q6. 半径と弦長から中心角を出すには?

A. θ=2×sin⁻¹(C÷2R)です。R=1000mm・弦長500mmなら2×sin⁻¹(0.25)=28.9550°で、弧長は505.361mmです。この式は180°以下の弧の値で、大きい方の弧の中心角は360°からこの値を引きます。

Q7. 曲げた材料や曲面の半径を現場で測るには?

A. 長さCの定規を弧の内側の2点に当てて中央のすき間(矢高h)を測り、R=(C²÷4+h²)÷(2h)で計算します。矢高が小さいほど測り誤差でRが大きく変わるため、弦はなるべく長くとります(弦長1000mmで矢高5mmを5.5mmと測るとRは約9.1%変わります)。

関連する早見表

出典・参考

  • 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号) — 第二条・別表第一 第八号(角度: ラジアン=円の半径に等しい長さの弧の中心に対する角度、度=円周を三百六十等分した弧の中心に対する角度)、第一号(メートル)、第四条・別表第四(接頭語。ミリ=十の三乗分の一) — e-Gov法令検索の現行版(令和五年政令第三百七十六号による改正、2023年12月28日施行)で確認(2026年11月1日)
  • 弦長・矢高・弧長・半径の逆算の式は、円の中心・弦・弧がつくる直角三角形(三平方の定理)と上の角度の定義から当サイトが導いたものです(導き方は本文)。

※ 表の値はすべて、上の式で当サイトが計算した値です(有効数字60桁で計算してから四捨五入。求めたRから弦長・矢高を計算し直して元の値に戻ることを確認)。寸法は計算の例として選んだ値です。

※ 丸め(四捨五入): 係数は小数第6位、長さ(mm)は小数第3位、中心角は小数第4位、割合(%)は小数第1位(簡略式の差は小数第2位)です。

※ 本ページは円弧の幾何学的な理論値(材料の伸び・スプリングバック・加工誤差を含まない)を引くための早見表です。加工・施工の判断は、図面・仕様と有資格者・メーカーの資料の確認のうえで行ってください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-11-01

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