スペック早見表

ケーブル仕上外径早見表|VVF・CV・CVT・IVの外径一覧

電気工事の管・ラック・スリーブ検討で必要になるケーブルの仕上外径(概算)の一覧。VVF(平形)、600V CV 2心/3心、600V CVT、IV電線を収録。「CVT38sqは何mm?」「VVF2.0-3Cの外径は?」が3秒で引けます。外径はメーカーで1mm前後の差があるため、確定寸法は使用メーカーのカタログ値で必ず確認してください。

🔌 ケーブル外径 即答ボックス

VVF 1.6-2C約6.2×9.4mm平形(短径×長径)
VVF 2.0-3C約6.6×14.0mmエアコン・IHでよく使う
CV 8sq-3C約φ16.0動力の定番
CVT 38sq約φ28幹線の定番
IV 1.6mm約φ3.2電線管内の渡り配線
曲げ半径目安外径の6倍以上単心は8倍以上

このページについて

電線管の太さ、ケーブルラックの幅、壁貫通スリーブ、プルボックス——電気工事の納まりは、最終的に「ケーブルが物理的に何mmか」で決まります。本ページは低圧で使用頻度の高いVVF・CV・CVT・IVの概算仕上外径(メーカーカタログの公称値ベース)をまとめた下調べ用の早見表です。仕上外径はJISが1つの値に固定しているものではなく、メーカー・製造時期により±1mm程度の差があります(例: CVT60sqは33〜34mm)。ぎりぎりの納まりでは必ず採用メーカーのカタログで確定してください。

表1: VVFケーブル(平形)の仕上外径

VVFは平形のため「短径×長径」で表記。管・スリーブの検討は長径基準が安全側です。

よく使う:
サイズ2心 (2C)
短径×長径 mm
3心 (3C)
短径×長径 mm
VVF 1.6mm6.2×9.46.2×13.0
VVF 2.0mm6.6×10.56.6×14.0
VVF 2.6mm7.6×12.57.6×17.0

表2: 600V CVケーブル(丸形)・CVTの仕上外径

CVは1本もの(2心/3心)、CVTは単心3本のより合わせ。概算値(メーカーで±1mm程度の差あり)。

導体サイズCV 2心
外径 mm
CV 3心
外径 mm
CVT
外径 mm
2 sq10.511.0
3.5 sq11.512.5
5.5 sq13.514.5
8 sq15.016.0
14 sq16.517.521
22 sq19.521.024
38 sq24.025.028
60 sq29.031.033〜34
100 sq37.040.041
150 sq47〜48
200 sq55〜57
250 sq60〜61

※ CVTの幅表記(33〜34等)は主要メーカー(フジクラ・ダイヤケーブル、矢崎、古河電工系など)のカタログ値の範囲です。「—」は一般的な製品系列にない、または本表対象外のサイズ。

表3: IV電線(600Vビニル絶縁電線)の概算外径

サイズ概算外径
mm
サイズ概算外径
mm
IV 1.6mm(単線)3.2IV 8 sq6.0
IV 2.0mm(単線)3.6IV 14 sq7.6
IV 2 sq3.4IV 22 sq9.2
IV 3.5 sq4.0IV 38 sq11.5
IV 5.5 sq5.0IV 60 sq—(メーカー値参照)

※ IVは絶縁体のみの「電線」なので、同じsqのケーブル(CV等)よりずっと細くなります。電線管への収容本数計算(占積率)の入力値として使います。

よくある間違い

  • 外径をJISの固定値だと思う — 仕上外径はメーカーの設計値で、±1mm程度の差が普通にあります。ぎりぎりの管・スリーブ選定は採用メーカーのカタログで。
  • VVFの短径だけ見て管サイズを決める — 平形は長径が支配します。1.6-3Cの「6.2」だけ見て細い管を選ぶと通線できません。
  • 導体サイズ(sq)と外径(mm)の混同 — 38sqは断面積、外径は約24mm(CV2心)。数字だけ独り歩きさせないこと。
  • CV3心とCVTの外径を同一視 — 同じ38sqでもCV3心は約25mm、CVTは約28mm。ラック・管の占積率が変わります。
  • 曲げ半径を見込まない — 外径の6倍(単心8倍)の曲げスペースがプルボックス・盤内に必要です。外径が入っても曲げられなければ施工できません。
  • 被覆を含めた総断面で占積率を計算しない — 電線管の収容計算は導体でなく仕上外径ベースです(内線規程)。

仕上外径という数値の性格

電線・ケーブルの規格(JIS C 3307・C 3342・C 3605など)が厳密に決めているのは、導体の構成・絶縁体やシースの最小厚さ・試験電圧といった性能側の条件です。仕上外径はそれらを満たすように各メーカーが設計した結果の寸法なので、カタログには「概算外径」「約」と書かれ、メーカー間・改良時期によって差が出ます。つまり外径は「規格値」ではなく「製品公称値」——これがこのページの値をあくまで下調べ用とする理由です。

実務でこの表が効くのは納まりの初期検討です。電線管なら内線規程の占積率(管内断面積に対する電線総断面積の上限)、ケーブルラックなら積載幅と段積み、貫通部ならスリーブ径と防火措置、盤・プルボックスなら曲げ半径(仕上外径の6倍以上、単心は8倍以上が通例)——いずれも入力は仕上外径です。逆に、許容電流の検討は外径ではなく導体サイズと布設条件で決まる別の計算なので、電線許容電流のページと使い分けてください。

名称の読み方も添えておくと、VVF=ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(Flat)、VVR=同丸形(Round)、CV=架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、CVT=単心CV×3のトリプレックス、IV=600Vビニル絶縁電線です。「-2C」「-3C」は線心数を表します。CVTが幹線で主流なのは、同じ導体サイズでも放熱がよく許容電流を大きく取れて、しかも曲げやすいからです。

よくある質問

Q1. ケーブルの仕上外径はどの資料の値が正式?

A. 使用するメーカーのカタログ・仕様書の値が正式です。仕上外径はJISで一意に固定された値ではなく、絶縁体・シースの設計によりメーカー間で1mm前後の差があります(例:600V CVT 60sqは33〜34mm)。本ページは概算の代表値なので、電線管・スリーブがぎりぎりになる設計では必ず実際に使う製品のカタログ値で再確認してください。

Q2. VVFの外径が「6.2×9.4」のように2つ書いてあるのはなぜ?

A. VVFは断面が平形(小判形)のケーブルだからです。短径×長径で表記し、1.6mm-2Cなら約6.2×9.4mm。電線管に入れる場合の占積率計算では長径基準で見るのが安全側です。丸形のVVRやCVは1つの外径で表します。

Q3. CVとCVTは何が違う?

A. CVは1本のシースに複数の線心をまとめた丸形ケーブル、CVTは単心CVを3本より合わせた形(トリプレックス)です。同じ断面積ではCVTのほうが放熱に有利で許容電流が大きく、曲げやすいため、幹線ではCVTが主流です。外径はCV3心の1本径よりCVT(3本より)の外接円径のほうが大きくなります。

Q4. 電線管にケーブルを入れるときの占積率は?

A. 内線規程の目安として、電線管に収める場合は管内断面積に対して電線総断面積(被覆含む)32%以下(同一太さのIV電線の場合の代表値)などの基準があり、ケーブルの管への収容や曲げ半径にも規定があります。本ページの外径はその計算の入力値です。具体の収容本数は電線管サイズのページと内線規程で確認してください。

Q5. ケーブルの曲げ半径はどのくらい?

A. 一般に、ケーブルの屈曲半径は仕上外径の6倍以上(単心は8倍以上)が目安とされています(内線規程・メーカー標準)。例えば外径28mmのCVT38sqなら曲げ半径168mm以上。プルボックスや盤内の曲げスペースの検討には、外径と一緒にこの倍率を使います。

Q6. 同じsqでもIVとCVで外径が違うのはなぜ?

A. 構造が違うからです。IVは導体+絶縁体だけの「電線」、CVは絶縁体の上にさらにシース(外装)をかぶせた「ケーブル」です。同じ8sqでもIVは約φ6.0、CV 3心は約φ16になります。名称のうしろの「-2C」「-3C」は線心数(Core)を表します。

関連する早見表

出典・参考

  • 各電線メーカーのカタログ公称値 — フジクラ・ダイヤケーブル、矢崎エナジーシステム、古河電工系ほか(本表はカタログ概算外径の代表値・範囲)
  • JIS C 3307 / C 3342 / C 3605 — IV・VVF/VVR・CVの製品規格(構造・性能)
  • 内線規程 — 電線管収容(占積率)・屈曲半径などの施工基準

※ 掲載値は概算の代表値です。納まり・通線の確定検討は採用メーカーのカタログ値で行ってください。許容電流・施工方法は内線規程・電気設備技術基準および有資格者の判断によります。

最終更新: 2026-07-29