スペック早見表

Pt100 抵抗値表・温度換算(JIS C 1604)

Pt100は0℃で100.00Ω、100℃で138.51Ω。JIS C 1604の規準抵抗値を−200〜850℃まで10℃刻みで並べ、温度と抵抗値を相互に換算できるツールと、許容差クラスの早見表をまとめました。

🌡️ Pt100 判断即答ボックス

0℃ / 100℃100.00 / 138.51ΩR100/R0=1.3851
25℃109.73Ω常温付近は約0.39Ω/℃
クラスAの許容差±(0.15+0.002|t|)℃100℃で±0.35℃
クラスBの許容差±(0.3+0.005|t|)℃100℃で±0.80℃
2導線式クラスB・CのみAA・Aは3線式か4線式
Pt1000Pt100の値×10Pt500は×5

このページについて

Pt100は、0℃で100Ωになる白金の測温抵抗体です。温度が上がると抵抗値が増え、その関係はJIS C 1604の式で決まっています。表の値は規格の附属書JB(表JB.1)の規準抵抗値で、規格の式で計算し直した値と全点(−200〜850℃の1,051点)一致することを確認しています。

温度 ⇔ 抵抗値 換算

計算方法

JIS C 1604の式(0〜850℃: Rt=R0(1+At+Bt²)、−200〜0℃: Rt=R0[1+At+Bt²+C(t−100)t³])で計算し、小数第2位に丸めています。Pt500・Pt1000は、規格のとおりPt100の値に5倍・10倍しています。抵抗値→温度は式を逆に解いた計算値です。許容差は各クラスの式による値で、そのクラスを名乗れる温度範囲(巻線・薄膜)も表示します。

表1: Pt100・Pt1000の規準抵抗値(10℃刻み) — JIS C 1604 表JB.1

よく使う:
温度 ℃Pt100 ΩPt1000 Ω
Pt100×10
-20018.52185.2
-19022.83228.3
-18027.10271.0
-17031.34313.4
-16035.54355.4
-15039.72397.2
-14043.88438.8
-13048.00480.0
-12052.11521.1
-11056.19561.9
-10060.26602.6
-9064.30643.0
-8068.33683.3
-7072.33723.3
-6076.33763.3
-5080.31803.1
-4084.27842.7
-3088.22882.2
-2092.16921.6
-1096.09960.9
0100.001000.0
10103.901039.0
20107.791077.9
30111.671116.7
40115.541155.4
50119.401194.0
60123.241232.4
70127.081270.8
80130.901309.0
90134.711347.1
100138.511385.1
110142.291422.9
120146.071460.7
130149.831498.3
140153.581535.8
150157.331573.3
160161.051610.5
170164.771647.7
180168.481684.8
190172.171721.7
200175.861758.6
210179.531795.3
220183.191831.9
230186.841868.4
240190.471904.7
250194.101941.0
260197.711977.1
270201.312013.1
280204.902049.0
290208.482084.8
300212.052120.5
310215.612156.1
320219.152191.5
330222.682226.8
340226.212262.1
350229.722297.2
360233.212332.1
370236.702367.0
380240.182401.8
390243.642436.4
400247.092470.9
410250.532505.3
420253.962539.6
430257.382573.8
440260.782607.8
450264.182641.8
460267.562675.6
470270.932709.3
480274.292742.9
490277.642776.4
500280.982809.8
510284.302843.0
520287.622876.2
530290.922909.2
540294.212942.1
550297.492974.9
560300.753007.5
570304.013040.1
580307.253072.5
590310.493104.9
600313.713137.1
610316.923169.2
620320.123201.2
630323.303233.0
640326.483264.8
650329.643296.4
660332.793327.9
670335.933359.3
680339.063390.6
690342.183421.8
700345.283452.8
710348.383483.8
720351.463514.6
730354.533545.3
740357.593575.9
750360.643606.4
760363.673636.7
770366.703667.0
780369.713697.1
790372.713727.1
800375.703757.0
810378.683786.8
820381.653816.5
830384.603846.0
840387.553875.5
850390.483904.8

JIS C 1604:2013 附属書JB 表JB.1(R0=100.00Ω、R100/R0=1.385 1)から10℃刻みで抜粋。規格の表は1℃刻みです(1℃単位の値は上の換算ツールで求められます。例: 25℃=109.73Ω、26℃=110.12Ω)。Pt500・Pt1000の値は、Pt100の値にR0/100Ω(5倍・10倍)を掛けて求めると規格に定められています。

表2: 許容差クラスと適用温度範囲 — JIS C 1604 表3

クラス許容差 ℃適用温度範囲
巻線抵抗素子
適用温度範囲
薄膜抵抗素子
0℃ / 100℃ での値
AA±(0.1+0.001 7|t|)−50〜250℃0〜150℃±0.10 / ±0.27℃
A±(0.15+0.002|t|)−100〜450℃−30〜300℃±0.15 / ±0.35℃
B±(0.3+0.005|t|)−196〜600℃−50〜500℃±0.30 / ±0.80℃
C±(0.6+0.01|t|)−196〜600℃−50〜600℃±0.60 / ±1.60℃

|t|は温度の絶対値(℃)。−196℃は液体窒素の沸点近傍として選ばれた温度です。許容差クラスAA・Aは2導線式には適用しません(5.2)。許容差クラスは、適用する温度範囲とあわせて指定する必要があります(5.3)。抵抗素子単体のクラスはW0.1〜W0.6(巻線)・F0.1〜F0.6(薄膜)で、許容差の式は同じです(表2)。

表3: 許容差の値(巻線抵抗素子) — JIS C 1604 表4

測定温度AA ℃AA ΩA ℃A ΩB ℃B ΩC ℃C Ω
-196℃−−−−±1.28±0.55±2.56±1.10
-150℃−−−−±1.05±0.44±2.10±0.87
-100℃−−±0.35±0.14±0.80±0.32±1.60±0.65
-50℃±0.19±0.07±0.25±0.10±0.55±0.22±1.10±0.44
-30℃±0.15±0.06±0.21±0.08±0.45±0.18±0.90±0.35
0℃±0.10±0.04±0.15±0.06±0.30±0.12±0.60±0.23
50℃±0.19±0.07±0.25±0.10±0.55±0.21±1.10±0.42
100℃±0.27±0.10±0.35±0.13±0.80±0.30±1.60±0.61
150℃±0.36±0.13±0.45±0.17±1.05±0.39±2.10±0.78
200℃±0.44±0.16±0.55±0.20±1.30±0.48±2.60±0.96
250℃±0.53±0.19±0.65±0.24±1.55±0.56±3.10±1.12
300℃−−±0.75±0.27±1.80±0.64±3.60±1.28
350℃−−±0.85±0.30±2.05±0.72±4.10±1.44
400℃−−±0.95±0.33±2.30±0.79±4.60±1.58
450℃−−±1.05±0.36±2.55±0.86±5.10±1.73
500℃−−−−±2.80±0.93±5.60±1.86
550℃−−−−±3.05±1.00±6.10±1.99
600℃−−−−±3.30±1.06±6.60±2.12

Pt100の算出例。−は適用温度範囲外。薄膜抵抗素子(表5)は、同じ温度なら同じ値で、適用される温度範囲だけが表2のとおり狭くなります。

導線形式と端子の色 — JIS C 1604 11.2・11.3、図3

形式導線のつなぎ方使える許容差クラス端子(1素子)
2導線式抵抗素子の両端に1本ずつB・CA(白)・B(赤)
3導線式一端に2本、他端に1本。導線抵抗の影響を除くことができるAA・A・B・CA(白)・B(赤)×2
4導線式両端に2本ずつ。導線抵抗の影響を除くことができるAA・A・B・CA(白)×2・B(赤)×2

3導線式の導線は、材質・線径・長さ・電気抵抗を等しくし、全長にわたって同じ温度分布になるように並べます。2素子入りの場合、2素子目の端子は黄(2A)と黒又は灰(2B)です。内部導線の抵抗は1線につき常温で0.5Ω/m以下(保護管外径4.5mm以下を除く、11.7)。

抵抗値から温度を出す(参考)

Pt100の抵抗値 Ω温度 ℃(計算値)
50-125.15
80-50.77
90-25.49
100-0.00
11025.68
12051.57
150130.45
200266.35
250408.45
300557.69
350715.26

規格の式を逆に解いた計算値です(規格にこの向きの表はありません)。

使用温度範囲による区分 — JIS C 1604 表6

記号区分使用温度範囲
L低温用−196〜100℃
N常温用−30〜200℃
M中温用0〜350℃
H高温用0〜600℃(シース測温抵抗体は500℃)

測定電流は一般に0.5mA・1mA・2mAで、自己加熱が許容差の25%を超えない値が最大とされています(箇条7)。呼び方の例: 「測温抵抗体 Pt100 クラスA 1mA H 3導線式 6×500mm」。

間違えやすいポイント

  • 2導線式でクラスAを期待する — クラスAA・Aは3導線式か4導線式に限られます。2導線式では導線の抵抗がそのまま加わり、往復1Ωで0℃付近なら約2.6℃高く読みます(1Ω÷0.391Ω/℃の計算値)。
  • 許容差クラスを温度範囲と切り離す — 同じクラスAでも、巻線は−100〜450℃、薄膜は−30〜300℃の範囲でしか名乗れません。
  • JPt100の値だと思って使う — 現行のJIS C 1604:2013の種類はPt100・Pt500・Pt1000の3つで、JPt100は載っていません。古い計器や図面でJPt100と指定されている場合は、このページの表をそのまま使わないでください。
  • Pt1000を別の式で計算する — Pt1000はPt100の値の10倍です(R100/R0=1.385 1は共通)。

よくある質問

Q1. Pt100の0℃と100℃の抵抗値は?

A. 0℃は100.00Ω、100℃は138.51Ωです(R100/R0=1.385 1)。

Q2. Pt100の抵抗値を計算する式は?

A. 0〜850℃はRt=R0(1+At+Bt²)、−200〜0℃はC(t−100)t³の項を加えます。A=3.9083×10⁻³、B=−5.775×10⁻⁷、C=−4.183×10⁻¹²です。

Q3. Pt100のクラスAとクラスBの違いは?

A. Aは±(0.15+0.002|t|)℃、Bは±(0.3+0.005|t|)℃で、100℃ならA ±0.35℃、B ±0.80℃です。Aは巻線−100〜450℃・薄膜−30〜300℃でのみ有効です。

Q4. Pt100の2線式・3線式・4線式の違いは?

A. 3導線式と4導線式は導線抵抗の影響を除ける形式です。クラスAA・Aは3導線式か4導線式に限られます。

Q5. Pt1000の抵抗値は?

A. Pt100の値の10倍です。100℃なら1385.1Ωです(Pt500は5倍)。

Q6. Pt100の端子の色は?

A. A側が白、B側が赤です(3導線式は赤が2本)。

Q7. Pt100で110Ωは何℃?

A. 約25.7℃です(計算値)。表では25℃が109.73Ω、26℃が110.12Ωです。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS C 1604:2013「測温抵抗体」(2023年確認・有効、IEC 60751:2008 MOD) — 表1(種類)、箇条6(規準抵抗値の算出式と係数)、表2・表3(許容差)、表4・表5(許容差値)、箇条7(測定電流)、表6(使用温度範囲による区分)、11.2・11.3・11.7(導線形式・端子の識別・内部導線)、図3、附属書JB 表JB.1(Pt100の規準抵抗値)

※ 表1は表JB.1(1℃刻み)からの抜粋です。表JB.1の全1,051点を規格の式(2)(3)で計算し直し、小数第2位への丸めで全点一致することを確認しています。換算ツールも同じ式で計算しています。

※ 抵抗値→温度の逆算と導線抵抗の影響は、規格の式から求めた計算値です。実際の計測では、センサと計器の仕様書・校正記録を確認してください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-09-27