スペック早見表

変圧器の定格電流 早見表(kVA別・三相/単相・一次6.6kV)

三相210Vの変圧器は100kVAで約274.9A、300kVAで約824.8A、500kVAで約1,374.6A(1kVAあたり約2.75A)。JIS C 4304・C 4306の標準容量について、一次6.6kV側と二次側の定格電流を計算して並べました。

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三相210V 100kVA約274.9A一次6.6kV側は約8.7A
三相210V 300kVA約824.8A一次は約26.2A
単相210V 100kVA約476.2A一次は約15.2A
三相210Vの目安1kVAあたり約2.75A単相210Vは約4.76A
計算式三相 P÷(√3×V)単相は P÷V
420V・440V二次1,500・2,000kVAだけJIS C 4304 表19

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変圧器の定格電流は、JIS C 4304(配電用6kV油入変圧器)で「定格容量を、定格電圧及び該当する相係数で除した線路電流」と定義されています。相係数は単相が1、三相が√3。つまり単相 I=P÷V、三相 I=P÷(√3×V)です。JIS C 4304・C 4306(モールド変圧器)の標準容量と標準電圧について、一次側(6.6kV)と二次側の定格電流を計算して並べました。

表1: 三相変圧器の定格電流(一次6,600V)

よく使う:
定格容量一次 6,600V二次 210V二次 420V
(50Hz)
二次 440V
(60Hz)
20 kVA1.755.0——
30 kVA2.682.5——
50 kVA4.4137.5——
75 kVA6.6206.2——
100 kVA8.7274.9——
150 kVA13.1412.4——
200 kVA17.5549.9——
300 kVA26.2824.8——
500 kVA43.71,374.6——
750 kVA65.62,062.0——
1,000 kVA87.52,749.3——
1,500 kVA131.24,123.92,062.01,968.2
2,000 kVA175.05,498.62,749.32,624.3

単位はA。計算値(I=P÷(√3×V)、小数第1位に四捨五入)。容量の系列はJIS C 4304:2013・C 4306:2013 表3。二次420V・440V(三角−星形・中性点端子付き)は、同表19の結線の組合せで1,500kVAと2,000kVAだけに規定されているため、それ以外は「—」としました。1,500・2,000kVAの210Vは三角−三角結線の場合の値です。

表2: 単相変圧器の定格電流(一次6,600V・二次210−105V)

定格容量一次 6,600V二次 210V
10 kVA1.547.6
20 kVA3.095.2
30 kVA4.5142.9
50 kVA7.6238.1
75 kVA11.4357.1
100 kVA15.2476.2
150 kVA22.7714.3
200 kVA30.3952.4
300 kVA45.51,428.6
500 kVA75.82,381.0

単位はA。計算値(I=P÷V)。単相の定格二次電圧はJIS C 4304・C 4306 表5で「210−105」(単三専用結線)で、本表は210Vで計算しています。容量の系列は同表3の単相10〜500kVA。

暗算の目安: 三相210Vは1kVAあたり約2.75A

定格電流は容量に比例するので、1kVAあたりの値を覚えておくと暗算できます(計算値)。

方式・電圧1kVAあたり例
三相 210V約2.75A100kVA → 約275A
単相 210V約4.76A100kVA → 約476A
三相 6,600V約0.0875A1,000kVA → 約87.5A
三相 440V約1.31A2,000kVA → 約2,624A

同じ容量なら、三相の二次電流は単相の1/√3(約58%)です。100kVAで単相476.2A、三相274.9A。

標準の容量と電圧 — JIS C 4304・C 4306

  • 標準容量: 単相 10・20・30・50・75・100・150・200・300・500kVA / 三相 20・30・50・75・100・150・200・300・500・750・1,000・1,500・2,000kVA(表3)
  • 一次電圧: 定格電圧はR6,600V。タップは50kVA以下がR6,600・F6,300・6,000、75kVA以上がF6,750・R6,600・F6,450・F6,300・6,150(表4。Rは定格電圧、Fは全容量タップ電圧、記号なしは低減容量タップ電圧)
  • 三相の結線: 20〜50kVAは星形−星形、75〜500kVAは星形−三角、750・1,000kVAは星形−三角または三角−三角、1,500・2,000kVAは三角−星形(中性点付き)または三角−三角(表19)

間違えやすいポイント

  • 三相の電流を P÷V で出す — 三相は√3で割ります。100kVA・210Vなら約275A(P÷Vだと476Aと過大)。
  • 定格電流をそのまま負荷電流だと思う — 定格電流は定格容量で運転したときの値です。実際の負荷電流は負荷によります。
  • この表だけでブレーカーや電線を決める — 保護協調・電線の許容電流・短絡電流の検討が別に必要です。ブレーカー容量・電線許容電流も参照。
  • 400V級の二次をこの規格の値だと思う — JIS C 4304・C 4306の二次電圧は210V・420V・440Vです。

よくある質問

Q1. 三相6.6kV/210V 300kVA変圧器の定格電流は?

A. 二次210Vで約824.8A、一次6.6kVで約26.2Aです(計算値)。

Q2. 単相75kVA(210−105V)の二次定格電流は?

A. 約357.1Aです(計算値)。一次6.6kV側は約11.4Aです。

Q3. 変圧器の定格電流の計算式は?

A. 単相 I=P÷V、三相 I=P÷(√3×V)です(JIS C 4304の定義。相係数は単相1・三相√3)。

Q4. 二次電圧420Vと440Vの違いは?

A. 三角−星形(中性点付き)結線の二次電圧で、50Hz用が420V、60Hz用が440Vです。1,500・2,000kVAに規定されています。

Q5. JISで決まっている変圧器の標準容量は?

A. 単相10〜500kVAの10種、三相20〜2,000kVAの13種です(JIS C 4304・C 4306 表3)。

Q6. 三相1000kVAの二次電流は?

A. 210Vで約2,749.3A、一次6.6kVで約87.5Aです(計算値)。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS C 4304:2013「配電用6kV油入変圧器」 — 3.4.6(定格電流の定義)、表1(相係数)、表3(定格容量の種類)、表4(一次電圧)、表5・表6(定格二次電圧)、表19(三相結線)
  • JIS C 4306:2013「配電用6kVモールド変圧器」 — 表3〜表6・表19(定格容量・電圧・結線の組合せはJIS C 4304と同じ)

※ 定格電流は規格の定義式による計算値です(規格に容量別の電流表はありません)。実際の設備設計・保護協調は、変圧器メーカーの仕様と電気主任技術者・設計者の判断によってください。

最終更新: 2026-09-24