スペック早見表

トルクスサイズ早見表|T6〜T100の対辺寸法・いじり止め・E型(ヘクサロビュラ)

星形6山のねじ「トルクス」(規格名ヘクサロビュラ・ISO 10664)のT番号と対辺寸法の対照。手元のねじの対角をノギスで測れば、最も近いT番号がT番号からひと目で引けます。いじり止め(TR)の見分け方とE型(外トルクス)対応も。

⭐ トルクス 即答ボックス

T20約3.9mm自動車内装で頻出
T25約4.4〜4.5mmT20の一つ上
T30約5.5〜5.6mm
判別方法穴の対角をノギス測定最も近いT番号を取る
いじり止め中央にピン穴あきビット(TR対応)が必要
E型(外トルクス)T20↔E4・T45↔E8番号体系は別物

このページについて

トルクスは6つの丸い山(ローブ)で駆動する形状で、「TORX」は商標、規格上の一般名はヘクサロビュラ(ISO 10664)です。自動車・電子機器・建材で広く使われますが、頭の刻印にサイズが書かれていないことが多く、「このねじはT何番か」を寸法から逆引きする需要が絶えません。本ページの寸法は先端の対辺(山-山)の呼び寸法の目安です。規格はねじ穴側と工具側で寸法体系が分かれており、資料により0.1mm前後の差があるため、幅のある値はその範囲で示しています。判別用途にはこの精度で十分です。

表1: T番号と対辺寸法・最大トルクの目安

よく使う:
サイズ対辺の目安
(mm)
最大トルクの目安
(N・m)
よく見かける場所(目安)
T10.90.02〜0.03精密機器・時計
T21.00.07〜0.09精密機器・時計
T31.20.14〜0.18精密機器・スマートフォン内部
T41.350.22〜0.28精密機器・スマートフォン内部
T51.50.43〜0.51精密機器・スマートフォン内部
T61.70〜1.750.75〜0.9ノートPC・小型電子機器
T72.0〜2.11.4〜1.7ノートPC・小型電子機器
T82.31〜2.402.2〜2.6ノートPC・小型電子機器
T92.50〜2.602.8〜3.4小型電子機器
T102.74〜2.803.7〜4.5電子機器・小型家電
T153.27〜3.356.4〜7.7自動車内装・家電
T203.86〜3.9510.5〜12.7自動車内装・建材
T254.43〜4.5015.9〜19自動車・外装材
T274.99〜5.1022.5〜26.9自動車・機械
T305.52〜5.6031.1〜37.4自動車機構部・機械
T406.65〜6.7554.1〜65.1自動車機構部・構造部材
T457.82〜7.9386〜103自動車・構造部材
T508.83〜8.95132〜158大型機械・構造部材
T5511.22〜11.35218〜256大型車両・重機
T60約13.5379〜445大型車両・重機
T70約15.7630〜700大型車両・重機
T80約17.8943〜1,048重機・大型機械
T90 / T100約20.2 / 約22.41,334〜2,048重機・大型機械

※ 対辺寸法は先端(山-山)の呼び寸法の目安。規格はねじ穴側と工具側で寸法が分かれているため資料により0.1mm前後の差があります(幅で記載)。最大トルクはISO 10664系の資料に載る参考値で、実際の締付トルクはねじ・相手材の設計によります。「よく見かける場所」は代表例であり、機器により異なります。

表2: E型(外トルクス)との対応

T型(穴)対応するE型(外形)
T20E4
T27E5
T45E8
T55E14

※ E型はボルト頭の外形が星形になった「外トルクス」で、E型ソケットで回します。EとTの番号は別体系のため、数字を読み替えないでください(E4≠T4)。上記は同じローブ形状寸法が対応する組合せの代表例です。

よくある間違い

  • 六角レンチ・マイナスドライバーで代用する — 点当たりになって穴をなめます。特にT40以上の高トルク部は破損に直結。
  • T25のねじにT20を差して回す — 入ってしまうことがありますが、確実になめます。迷ったら測る。
  • E型に数字合わせでT工具を使う — E4に対応するのはT20相当の寸法。番号の読み替えはできません。
  • いじり止め(TR)に通常ビットを差し込む — 中央のピンに当たって入りません。穴あきビットが必要です。
  • 「トルクスプラス」等の派生と混同 — 5ローブのペンタローブ(スマホ外装等)や改良型トルクスプラスは別形状。本表の6ローブ標準品とは互換しません。

トルクスのしくみ

六角穴(六角レンチ)は角の6点で力を受けるため、高トルクで角がなめやすい弱点があります。トルクスの6つの丸い山は接触面が広く、駆動角が小さいため、同じ大きさでも高いトルクを伝えられ、カムアウト(浮き上がり)しにくいのが採用理由です。電動ドライバーでの自動組立と相性がよく、自動車や家電の生産ラインで標準化が進みました。

T番号は寸法の連番であって、ねじの呼び径(M4・M5)とは別の体系です。同じM5のねじでもメーカー設計によってT20の場合もT25の場合もあるため、「ねじ径から工具を決める」のではなく「穴を測って工具を決める」のがトルクスの基本動作になります。六角レンチの対辺(六角レンチ対辺早見表)と同じ「測って引く」使い方で、スパナ対辺ねじ規格と組み合わせてどうぞ。

よくある質問

Q1. T20のトルクスは何ミリ?

A. 先端の対辺で約3.9mm(資料により3.86〜3.95mm)。T15は約3.3mm、T25は約4.4〜4.5mmなので、ノギスで測れば確実に判別できます。

Q2. トルクスとヘクサロビュラは同じもの?

A. 同じ形状です。「トルクス」は登録商標、規格上の一般名がヘクサロビュラ(ISO 10664)。ヘックスローブ・6ロブ等の表記もT番号体系は共通です。

Q3. いじり止めトルクス(TR)とは?

A. 穴の中央に突起(ピン)を設けたタンパープルーフ仕様。通常ビットは入らず、先端中央に穴のあいたTR対応ビットが必要です。

Q4. E型トルクスとは? T型との対応は?

A. ボルト頭が星形外形の外トルクスで、E型ソケットで回します。対応はT20↔E4・T27↔E5・T45↔E8・T55↔E14など飛び飛びで、番号の読み替えはできません。

Q5. トルクスねじを六角レンチで代用できる?

A. 推奨できません。点当たりで穴をなめます。高トルクのT40以上では特に危険です。正規サイズのビットを使ってください。

Q6. 手元のトルクスねじのサイズを知る方法は?

A. 穴の対角(山-山)をノギスで測り、表の最も近いT番号を選びます。隣のサイズとは0.3〜1mm差があるので0.1mm単位の測定で判別できます。

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出典・参考

  • ISO 10664(ヘクサロビュラ穴) — T番号と寸法体系の国際規格
  • Wikipedia「トルクス」(日本語版・英語版)のISO 10664準拠サイズ表 — 対辺寸法・最大トルク参考値(2資料の差は幅で記載)
  • 工具メーカー(ベッセル等)の技術資料 — タンパープルーフ仕様・E型の解説

※ 寸法は判別用途の目安です。工具・ねじの選定はメーカーカタログの値を、締付トルクは機器の指定値を優先してください。

最終更新: 2026-08-20