トルクスサイズ早見表|T6〜T100の対辺寸法・いじり止め・E型(ヘクサロビュラ)
星形6山のねじ「トルクス」(規格名ヘクサロビュラ・ISO 10664)のT番号と対辺寸法の対照。手元のねじの対角をノギスで測れば、最も近いT番号がT番号からひと目で引けます。いじり止め(TR)の見分け方とE型(外トルクス)対応も。
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このページについて
トルクスは6つの丸い山(ローブ)で駆動する形状で、「TORX」は商標、規格上の一般名はヘクサロビュラ(ISO 10664)です。自動車・電子機器・建材で広く使われますが、頭の刻印にサイズが書かれていないことが多く、「このねじはT何番か」を寸法から逆引きする需要が絶えません。本ページの寸法は先端の対辺(山-山)の呼び寸法の目安です。規格はねじ穴側と工具側で寸法体系が分かれており、資料により0.1mm前後の差があるため、幅のある値はその範囲で示しています。判別用途にはこの精度で十分です。
表1: T番号と対辺寸法・最大トルクの目安
| サイズ | 対辺の目安 (mm) | 最大トルクの目安 (N・m) | よく見かける場所(目安) |
|---|---|---|---|
| T1 | 0.9 | 0.02〜0.03 | 精密機器・時計 |
| T2 | 1.0 | 0.07〜0.09 | 精密機器・時計 |
| T3 | 1.2 | 0.14〜0.18 | 精密機器・スマートフォン内部 |
| T4 | 1.35 | 0.22〜0.28 | 精密機器・スマートフォン内部 |
| T5 | 1.5 | 0.43〜0.51 | 精密機器・スマートフォン内部 |
| T6 | 1.70〜1.75 | 0.75〜0.9 | ノートPC・小型電子機器 |
| T7 | 2.0〜2.1 | 1.4〜1.7 | ノートPC・小型電子機器 |
| T8 | 2.31〜2.40 | 2.2〜2.6 | ノートPC・小型電子機器 |
| T9 | 2.50〜2.60 | 2.8〜3.4 | 小型電子機器 |
| T10 | 2.74〜2.80 | 3.7〜4.5 | 電子機器・小型家電 |
| T15 | 3.27〜3.35 | 6.4〜7.7 | 自動車内装・家電 |
| T20 | 3.86〜3.95 | 10.5〜12.7 | 自動車内装・建材 |
| T25 | 4.43〜4.50 | 15.9〜19 | 自動車・外装材 |
| T27 | 4.99〜5.10 | 22.5〜26.9 | 自動車・機械 |
| T30 | 5.52〜5.60 | 31.1〜37.4 | 自動車機構部・機械 |
| T40 | 6.65〜6.75 | 54.1〜65.1 | 自動車機構部・構造部材 |
| T45 | 7.82〜7.93 | 86〜103 | 自動車・構造部材 |
| T50 | 8.83〜8.95 | 132〜158 | 大型機械・構造部材 |
| T55 | 11.22〜11.35 | 218〜256 | 大型車両・重機 |
| T60 | 約13.5 | 379〜445 | 大型車両・重機 |
| T70 | 約15.7 | 630〜700 | 大型車両・重機 |
| T80 | 約17.8 | 943〜1,048 | 重機・大型機械 |
| T90 / T100 | 約20.2 / 約22.4 | 1,334〜2,048 | 重機・大型機械 |
※ 対辺寸法は先端(山-山)の呼び寸法の目安。規格はねじ穴側と工具側で寸法が分かれているため資料により0.1mm前後の差があります(幅で記載)。最大トルクはISO 10664系の資料に載る参考値で、実際の締付トルクはねじ・相手材の設計によります。「よく見かける場所」は代表例であり、機器により異なります。
表2: E型(外トルクス)との対応
| T型(穴) | 対応するE型(外形) |
|---|---|
| T20 | E4 |
| T27 | E5 |
| T45 | E8 |
| T55 | E14 |
※ E型はボルト頭の外形が星形になった「外トルクス」で、E型ソケットで回します。EとTの番号は別体系のため、数字を読み替えないでください(E4≠T4)。上記は同じローブ形状寸法が対応する組合せの代表例です。
よくある間違い
- 六角レンチ・マイナスドライバーで代用する — 点当たりになって穴をなめます。特にT40以上の高トルク部は破損に直結。
- T25のねじにT20を差して回す — 入ってしまうことがありますが、確実になめます。迷ったら測る。
- E型に数字合わせでT工具を使う — E4に対応するのはT20相当の寸法。番号の読み替えはできません。
- いじり止め(TR)に通常ビットを差し込む — 中央のピンに当たって入りません。穴あきビットが必要です。
- 「トルクスプラス」等の派生と混同 — 5ローブのペンタローブ(スマホ外装等)や改良型トルクスプラスは別形状。本表の6ローブ標準品とは互換しません。
トルクスのしくみ
六角穴(六角レンチ)は角の6点で力を受けるため、高トルクで角がなめやすい弱点があります。トルクスの6つの丸い山は接触面が広く、駆動角が小さいため、同じ大きさでも高いトルクを伝えられ、カムアウト(浮き上がり)しにくいのが採用理由です。電動ドライバーでの自動組立と相性がよく、自動車や家電の生産ラインで標準化が進みました。
T番号は寸法の連番であって、ねじの呼び径(M4・M5)とは別の体系です。同じM5のねじでもメーカー設計によってT20の場合もT25の場合もあるため、「ねじ径から工具を決める」のではなく「穴を測って工具を決める」のがトルクスの基本動作になります。六角レンチの対辺(六角レンチ対辺早見表)と同じ「測って引く」使い方で、スパナ対辺・ねじ規格と組み合わせてどうぞ。
よくある質問
Q1. T20のトルクスは何ミリ?
A. 先端の対辺で約3.9mm(資料により3.86〜3.95mm)。T15は約3.3mm、T25は約4.4〜4.5mmなので、ノギスで測れば確実に判別できます。
Q2. トルクスとヘクサロビュラは同じもの?
A. 同じ形状です。「トルクス」は登録商標、規格上の一般名がヘクサロビュラ(ISO 10664)。ヘックスローブ・6ロブ等の表記もT番号体系は共通です。
Q3. いじり止めトルクス(TR)とは?
A. 穴の中央に突起(ピン)を設けたタンパープルーフ仕様。通常ビットは入らず、先端中央に穴のあいたTR対応ビットが必要です。
Q4. E型トルクスとは? T型との対応は?
A. ボルト頭が星形外形の外トルクスで、E型ソケットで回します。対応はT20↔E4・T27↔E5・T45↔E8・T55↔E14など飛び飛びで、番号の読み替えはできません。
Q5. トルクスねじを六角レンチで代用できる?
A. 推奨できません。点当たりで穴をなめます。高トルクのT40以上では特に危険です。正規サイズのビットを使ってください。
Q6. 手元のトルクスねじのサイズを知る方法は?
A. 穴の対角(山-山)をノギスで測り、表の最も近いT番号を選びます。隣のサイズとは0.3〜1mm差があるので0.1mm単位の測定で判別できます。
関連する早見表
出典・参考
- ISO 10664(ヘクサロビュラ穴) — T番号と寸法体系の国際規格
- Wikipedia「トルクス」(日本語版・英語版)のISO 10664準拠サイズ表 — 対辺寸法・最大トルク参考値(2資料の差は幅で記載)
- 工具メーカー(ベッセル等)の技術資料 — タンパープルーフ仕様・E型の解説
※ 寸法は判別用途の目安です。工具・ねじの選定はメーカーカタログの値を、締付トルクは機器の指定値を優先してください。
最終更新: 2026-08-20