スペック早見表

ヒューム管 寸法 早見表(JIS A 5372)

ヒューム管(遠心力鉄筋コンクリート管)は呼び=内径です。呼び300なら内径300mm・厚さ30mm・有効長2,000mm。JIS A 5372の推奨仕様C-2から、形ごとの寸法・許容差と、1種・2種の強さの区分を並べました。

🕳️ ヒューム管 判断即答ボックス

呼び300(A・B形)厚さ30mm外径360mm(計算値)
呼び600厚さ50mm外径700mm(計算値)
有効長2,000 / 2,430mm呼び350以下 / 400以上
1種と2種寸法は同じ違うのは強さ(曲げ耐力)
2K・4K・6K0.2・0.4・0.6MPa内圧管の試験水圧
NC形呼び1,500〜3,000有効長2,300mm

このページについて

ヒューム管は、遠心力で締め固めて作る鉄筋コンクリート管で、JIS A 5372(プレキャスト鉄筋コンクリート製品)の推奨仕様C-2「遠心力鉄筋コンクリート管」に寸法と強さが定められています。呼びは内径(mm)で、形(A形・B形・NB形・NC形)と強さの区分(1種・2種・3種、内圧管は2K・4K・6K)を組み合わせて選びます。

表1: 直管の種類 — 推奨仕様C-2 表1

種類形区分(略号)呼び
外圧管
外圧に対して設計
A形1種(A1)・2種(A2)150〜1,800
B形1種(B1)・2種(B2)150〜1,350
NB形1種(NB1)・2種(NB2)150〜900
NC形1種(NC1)・2種(NC2)・3種(NC3)1,500〜3,000
内圧管
内圧と外圧に対して設計
A形2K(A2K)・4K(A4K)/6K(A6K)150〜1,800/6Kは150〜800
B形2K(B2K)・4K(B4K)/6K(B6K)150〜1,350/6Kは150〜800
NC形2K(NC2K)・4K(NC4K)1,500〜3,000

A形・B形・NB形・NC形は管の形状(継手部)による区分、1種・2種・3種は管の曲げ耐力による区分、2K・4K・6Kは内圧耐力と曲げ耐力による区分です。内圧耐力試験の水圧は2Kが0.2MPa、4Kが0.4MPa、6Kが0.6MPaで、3分間保持して漏水の有無を調べます(表5、C-2.7.2)。

表2: A形(直管)の寸法 — 推奨仕様C-2 表6

呼び:
呼び内径 D厚さ T有効長 L外径
D+2T 計算値
管体1mの質量
kg 概算
150150262,000202約35
200200272,000254約47
250250282,000306約60
300300302,000360約76
350350322,000414約94
400400352,430470約117
450450382,430526約143
500500422,430584約175
600600502,430700約250
700700582,430816約338
800800662,430932約440
900900752,4301,050約563
1,0001,000822,4301,164約683
1,1001,100882,4301,276約805
1,2001,200952,4301,390約947
1,3501,3501032,4301,556約1,152
1,5001,5001122,4301,724約1,390
1,6501,6501202,4301,890約1,635
1,8001,8001272,4302,054約1,884

単位はmm(質量はkg/m)。A形は受口のない形です。有効長は、呼び150〜350を1,000mm、呼び400〜1,800を1,200mmとすることもできます(表6注a)。外径と質量は計算値で、質量は規格が曲げ耐力の計算に用いる単位容積質量2.45t/m³から求めた管体部分の概算です。

表3: B形(受口付き)の寸法 — 推奨仕様C-2 表6

呼びD1D2D3D4厚さ Tl1l2l3l4l5有効長 L
15021020619426226659032115502,000
20026225824631627659032115552,000
25031431029837028659032120602,000
30036836435042430659036120602,000
35042241840448232659036120652,000
40047847446054435709536125702,430
45053453051660638709536125752,430
50059258857467242709536130852,430
6007087046908045075100361351002,430
7008248208029365875105401401152,430
8009409369181,0686680110401501302,430
9001,0581,0541,0361,2047585115401601502,430
1,0001,1721,1681,1501,3328296120401651652,430
1,1001,2861,2821,2601,45888100125421751752,430
1,2001,4001,3961,3741,58695104130421851902,430
1,3501,5661,5621,5401,768103108135421952052,430

単位はmm。内径Dは呼びと同じ値です。D1・D2は受口の内側、D3は差口の外径、D4は受口の外径、l1〜l5は受口・差口の各部の長さです(規格の図による)。有効長は、呼び150・200を500mm又は1,000mm、呼び250〜350を1,000mm、呼び400〜1,350を1,200mmとすることもできます(注b)。

表4: NB形とB形の違い(l1だけが異なる)

呼びB形のl1NB形のl1
1506572
2006572
2506572
3006576
3506576
4007086
4507086
5007086
6007586
7007590
8008090
9008590

単位はmm。NB形(呼び150〜900)は、D1〜D4・厚さ・l2〜l5・有効長がB形と同じで、l1だけが異なります(推奨仕様C-2 表6)。

表5: NC形(大口径)の寸法 — 推奨仕様C-2 表6

呼び内径 DD1D2厚さ T外径
D+2T 計算値
1,5001,5001,6321,5981401,780
1,6501,6501,7921,7581501,950
1,8001,8001,9501,9161602,120
2,0002,0002,1642,1301752,350
2,2002,2002,3782,3441902,580
2,4002,4002,5942,5502052,810
2,6002,6002,8082,7642203,040
2,8002,8003,0222,9782353,270
3,0003,0003,2363,1922503,500

単位はmm。NC形は管の厚さの中に継手を設けた形です。有効長Lは2,300mm(L1=2,295mm)で、呼び1,500〜1,800は1,080mm(L1=1,075mm)とすることもできます。継手部の長さl1〜l4は、呼び1,500〜2,200が120・115・55・105mm、呼び2,400〜3,000が135・130・65・120mmです。

表6: 寸法の許容差 — 推奨仕様C-2 表7

形呼び内径 D厚さ T有効長 L
A形150〜250±3+3 / −2+10 / −5
300〜900±4+4 / −2
1,000〜1,350±6+6 / −3
1,500〜1,800±8+8 / −4
B形・NB形150〜250±3+3 / −2+10 / −5
300〜600±4+4 / −2
700〜900±4+4 / −2
1,000〜1,350±6+6 / −3
NC形1,500〜1,800±8+8 / −4+10 / −5
2,000〜2,400±10+10 / −5
2,600〜3,000±12+12 / −6

単位はmm。B形・NB形のD1・D3は呼び150〜600が±2、700〜1,350が+3/−2。NC形のD1は±3(2,600以上±4)、D2は±2(2,600以上±3)、l1・l2は±2です。

表7: 外圧管のひび割れ荷重・終局荷重 — 推奨仕様C-2 表8

呼びひび割れ荷重 kN/m終局荷重 kN/m
1種2種3種1種2種3種
150〜25016.723.6—25.647.1—
30017.725.6—26.551.1—
35019.727.5—29.555.0—
40021.632.4—32.462.8—
45023.636.3—35.466.8—
50025.641.3—38.370.7—
60029.549.1—44.277.5—
70032.454.0—49.185.4—
80035.458.9—53.093.2—
90038.363.8—57.9101—
1,00041.368.7—61.9108—
1,10043.272.6—65.8113—
1,20045.275.6—71.7118—
1,35047.179.5—81.5126—
1,50050.183.411091.3134165
1,65053.088.3117102143176
1,80056.093.2123111151185
2,00058.998.1130118161195
2,20061.9104137124172206
2,40064.8108143130183214
2,60067.7113150136193224
2,80070.7118155142204233
3,00073.6123162148213244

曲げ耐力試験では、ひび割れ荷重で幅0.05mmを超えるひび割れの有無を調べ、終局荷重で破壊しないことを確認します(C-2.7.1)。3種はNC形(呼び1,500〜3,000)だけです。

間違えやすいポイント

  • 1種と2種で寸法が違うと思う — 寸法は形ごとに1通りで、1種・2種は強さ(曲げ耐力)の区分です。呼び600のひび割れ荷重は1種29.5kN/m、2種49.1kN/mです。
  • 呼び1,500〜1,800の厚さを1つだと思う — A形は112・120・127mm、NC形は140・150・160mmで、形によって違います。
  • 推進管の寸法をこの表で探す — JIS A 5372には推進管の推奨仕様(寸法表)がありません。
  • 基準寸法は変えられないと思う — 設計思想・性能・性能照査方法が同じであれば、購入者の要求によって基準寸法を±10%の範囲で変更できるとされています(附属書C C.4)。

よくある質問

Q1. ヒューム管の呼び径は内径?外径?

A. 内径です。呼び300なら内径300mmで、外径は厚さ30mmを足して360mm(計算値)です。

Q2. ヒューム管の1種と2種の違いは?

A. 寸法は同じで強さが違います。呼び600のひび割れ荷重は1種29.5kN/m、2種49.1kN/mです。

Q3. ヒューム管のA形・B形・NB形・NC形の違いは?

A. A形は受口なし、B形・NB形は受口付き(違いはl1のみ)、NC形は管厚の中に継手がある大口径管です。

Q4. ヒューム管1本の長さは?

A. 有効長2,000mm(呼び350以下)・2,430mm(呼び400以上)、NC形は2,300mmです。

Q5. ヒューム管の2K・4K・6Kとは?

A. 内圧管の区分で、試験水圧が0.2・0.4・0.6MPaです(3分間保持)。

Q6. ヒューム管の重さは?

A. 規格に質量の規定はありません。単位容積質量2.45t/m³で計算すると、呼び600は1mあたり約250kgです(概算)。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS A 5372:2016「プレキャスト鉄筋コンクリート製品」(2021年確認・有効) — 附属書C(暗きょ類)表C.1・表C.2・C.4、推奨仕様C-2(遠心力鉄筋コンクリート管)表1(直管の種類)・表3(曲げ耐力)・表5(内圧耐力)・表6(管の形状及び寸法)・表7(寸法の許容差)・表8(外圧管のひび割れ荷重及び終局荷重)・C-2.7(試験方法)
  • 全国ヒューム管協会「ヒューム管の規格の変遷」 — ヒューム管の規格がJIS A 5372 附属書C 推奨仕様C-2に規定されていること

※ 外径(内径+厚さ×2)と質量は計算値です。質量は、規格が曲げ耐力の計算に用いる単位容積質量2.45t/m³から求めた管体部分の概算で、受口・継手部は含みません。実際の重量・寸法はメーカーの製品資料で確認してください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-09-27