カプセルサイズ規格早見表
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この早見表について
カプセル剤の外殻(ハードカプセル)は規格サイズ#000〜#5 の8段階が主流で、容量0.13mL(#5)〜1.37mL(#000)の範囲をカバーします。処方薬・サプリメント・健康食品で用途に応じて選択。嚥下しやすいのは#2〜#3、大容量が必要なときは#00〜#000となります。
カプセル規格一覧(外径・長さ・容量・充填重量目安)
| サイズ | 外径 (mm) | 全長 (mm) | 容量 (mL) | 充填重量目安(mg) 密度0.6g/mL時 | 用途・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| #000 | 9.91 | 26.14 | 1.37 | 820mg | 最大サイズ。動物用医薬品・大容量サプリ。嚥下難 |
| #00 | 8.53 | 23.30 | 0.95 | 570mg | 大型サプリ・大用量医薬品。米国で多用 |
| #0E(エロンゲート) | 7.65 | 23.50 | 0.78 | 470mg | #0より細長型。容量大・嚥下性向上 |
| #0 | 7.65 | 21.70 | 0.68 | 410mg | サプリで最汎用。300〜700mg充填 |
| #1 | 6.91 | 19.40 | 0.50 | 300mg | 一般処方薬・成人服用標準 |
| #2 | 6.35 | 17.65 | 0.37 | 220mg | 処方薬・嚥下しやすい |
| #3 | 5.82 | 15.90 | 0.30 | 180mg | 小児薬・小型サプリ |
| #4 | 5.31 | 14.30 | 0.21 | 130mg | 小児・少量医薬品 |
| #5 | 4.91 | 11.10 | 0.13 | 80mg | 最小サイズ。小児用・少量精密 |
※充填重量は粉末の見かけ密度(嵩比重)で大きく変動します。表は0.6g/mL基準の目安。実際の粉末密度は0.3〜1.0g/mLの範囲があり、実測が必須です。
充填重量目安(粉末密度別)
| サイズ | 容量(mL) | 軽い粉末 0.3g/mL | 標準 0.6g/mL | 重い粉末 0.9g/mL | 最大 1.2g/mL |
|---|---|---|---|---|---|
| #000 | 1.37 | 411mg | 822mg | 1233mg | 1644mg |
| #00 | 0.95 | 285mg | 570mg | 855mg | 1140mg |
| #0 | 0.68 | 204mg | 408mg | 612mg | 816mg |
| #1 | 0.50 | 150mg | 300mg | 450mg | 600mg |
| #2 | 0.37 | 111mg | 222mg | 333mg | 444mg |
| #3 | 0.30 | 90mg | 180mg | 270mg | 360mg |
| #4 | 0.21 | 63mg | 126mg | 189mg | 252mg |
| #5 | 0.13 | 39mg | 78mg | 117mg | 156mg |
主な粉末密度の目安: 植物粉末0.3〜0.5・乾燥酵素0.5〜0.7・ビタミン類0.6〜0.8・ミネラル類0.8〜1.2 g/mL。
逆引き: 手元のカプセルの実測値からサイズを特定する
サイズ表記が分からないカプセルは、ノギスで全長とキャップ側の外径を測れば下表で特定できます。全長は本ロック(完全に閉じ切った)状態の値で照合してください。供給時の仮ロック(プレロック)状態は本ロック後より全長が長いため、そのまま測ると一回り大きいサイズと誤判定します。
| 実測全長の目安 (mm) | 該当サイズ | 外径 (mm) | 容量 (mL) | 判別ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 約26mm | #000 | 9.91 | 1.37 | 最大。外径約10mmで他と混同しにくい |
| 約23.3mm | #00 | 8.53 | 0.95 | 全長では#0Eと区別しにくい。外径8.5mmなら#00、7.7mmなら#0E |
| 約23.1〜23.5mm | #0E | 7.65 | 0.78 | |
| 約21.7mm | #0 | 7.65 | 0.68 | #0Eと外径が同一。全長で判別 |
| 約19.4mm | #1 | 6.91 | 0.50 | — |
| 約17.7mm | #2 | 6.35 | 0.37 | — |
| 約15.9mm | #3 | 5.82 | 0.30 | — |
| 約14.3mm | #4 | 5.31 | 0.21 | — |
| 約11.1mm | #5 | 4.91 | 0.13 | 最小。外径5mm弱 |
※全長には製造公差があるため±0.3mm程度のずれは同一サイズとみなして判定してください。エロンゲート(#0E)は各社共通の規格ではなく、全長はメーカーにより幅があります。
カプセル素材の比較
| 素材 | 由来 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|---|
| ゼラチン | 動物由来(主に牛・豚) | 汎用・安価・透明感◎・弾性◎ | 一般医薬品・サプリ |
| HPMC(ヒプロメロース) | 植物由来(セルロース) | 湿度に強い・吸湿性低・低温で割れない | ベジタリアン・吸湿性原料・グローバル製品 |
| プルラン | 植物由来(発酵多糖) | 透明性◎・酸素遮断性高 | ヴィーガン・酸化されやすい原料 |
| 腸溶性カプセル | HPMCAS等 | 胃で溶けず腸で溶解 | 胃酸不安定薬剤・遅延放出 |
カプセルのサイズ選定の目安
- 大人(健常者): #000〜#3 まで対応可。#0〜#1が標準
- 嚥下が苦手な方・高齢者: #2〜#4 推奨
- 子供(6歳以上): #3〜#5
- 幼児(医師指示下): #4〜#5、または開封して服用
- 動物用(犬・猫): 体格に応じて #5〜#000
カプセル番号と容量の関係
カプセルは粉末や顆粒を包む容器で、番号でサイズが規格化されています。番号が小さいほど大きく、#000が最大、#5が最小で、それぞれ容量(mL)が決まっています。必要な充填量から逆算してサイズを選びます。
充填できる重量は「容量×粉体のかさ密度」で変わるため、同じ番号でも中身によって実際の重量は異なります。素材には動物由来のゼラチンと、植物由来のHPMC(プルラン)があり、用途で選びます。
嚥下のしやすさは#1〜#3が目安とされます。なお、医薬品・サプリメントの服用は、医師・薬剤師の指示に従うことが前提です。
実務でよくある取り違え・注意点
番号は「小さいほど大きい」逆順で、発注ミスの定番です。#00(0.95mL)は#0(0.68mL)の約1.4倍の容量があり、仕様書やECサイトで「0号」と「00号」を読み違えると容量が4割違うカプセルが届きます。さらに#0と#0E(エロンゲート)は外径が7.65mmで共通のため見た目では区別しにくく、全長(#0=21.70mm、#0E=約23.1〜23.5mm)を実測しないと確定できません。カプセル充填器(チャージャー)の穴板はサイズ専用のため、#0用の器具に全長の異なる#0Eを組み合わせると正しく閉じられません。
「mg」と「mL」の混同が、サイズ選定ミスの最大の原因です。カプセルの規格で決まっているのは体積(mL)であり、「何mg入るか」はカプセル側では決まりません。市販サプリの「1粒500mg」という表記から「#0=500mg」と思い込むのが典型で、実際の充填重量は粉末のかさ密度に比例します。かさ密度0.3〜0.5g/mLの植物末・ハーブ末では#0でも200〜340mg程度しか入らず、目標500mgなら#00以上が必要になります。逆にミネラル類(0.8〜1.2g/mL)なら一回り小さい#1(0.50mL)でも400〜600mgに達します。かさ密度はメスシリンダーに粉末を軽く入れて「重量÷体積」で実測でき、この一手間でカプセルの買い直しを防げます。
素材と湿度の相性も見落としがちです。ゼラチンカプセルは水分を13〜16%程度含んだ状態で弾性を保つ素材のため、過度に乾燥すると割れやすく、多湿では軟化・変形します。吸湿性の強い原料(酵素・エキス末など)を充填するとカプセル側の水分が奪われて脆化することがあり、その場合は水分4〜6%程度で安定するHPMCカプセルが選ばれます。保管はおおむね15〜25℃・相対湿度35〜65%が目安とされ、冷蔵庫保管は出し入れ時の結露リスクがあるため一般に推奨されません。
使い方・選び方のポイント
サイズ選定は「必要mg → かさ密度 → 必要mL」の順で逆算する
自家充填でサイズを決めるときは、まず1粒あたりの目標充填量(mg)を決め、粉末のかさ密度(g/mL)で割って必要容量(mL)を出し、規格一覧から容量に余裕のあるサイズを選びます。例えば目標400mg・かさ密度0.5g/mLなら必要容量は0.8mLとなり、#0(0.68mL)では入り切らず#00(0.95mL)が候補になります。かさ密度が不明な粉末は、密度別の充填重量表で0.3g/mL(軽い植物末)の列を仮の下限として見ておくと、容量不足の失敗を避けられます。
飲む人と器具の制約を先に確認する
容量だけで選ぶと、嚥下や器具の制約で使えないことがあります。嚥下が苦手な方や高齢者には#2〜#4(全長14〜18mm)が目安とされ、#000(全長26.14mm)・#00(23.30mm)は成人でも飲みにくいと感じる場合があります。また、カプセル充填器・計数トレー・ピルケースはいずれも対応サイズが限定されるため、手持ち器具の対応表記を確認してからカプセル本体を発注する順序が安全です。なお、服用に関わる判断は必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。
よくある質問
Q. サプリで一般的なカプセルサイズは?
A. #0(容量0.68mL)が最も流通し、粉末300〜700mg程度を充填可能。次いで#00(0.95mL)・#1(0.5mL)が一般的。
Q. カプセルの素材違いは?
A. 動物由来ゼラチン(汎用・安価)、植物由来HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)・プルラン(ベジタリアン/ヴィーガン対応)があります。HPMCは吸湿しにくく低湿度でも割れにくい素材です。
Q. 充填重量の目安は?
A. 粉末密度0.6g/mLの場合: #000=820mg・#00=570mg・#0=410mg・#1=300mg・#2=220mg・#3=180mg・#4=130mg・#5=80mg。粉末の密度・粒度で大きく変動するため実測必須。
Q. 嚥下しやすいサイズは?
A. #2〜#3(全長16〜18mm)が嚥下しやすい。#000・#00は大きく、嚥下が苦手な方や高齢者には不向きの場合あり。子供向けは#3〜#5。
Q. 自分で充填しても大丈夫?
A. 健康食品・サプリメントの自家充填は可能ですが、医薬品成分・処方薬の自己調剤は薬機法違反となります。医療用途は必ず医師・薬剤師にご相談ください。
Q. #0と#0E(エロンゲート)の違いは?
A. 外径は7.65mmで同じですが、全長が#0の21.70mmに対し#0Eは約23.5mm(メーカーにより23.1〜23.5mm)と長く、容量は0.68mL→0.78mLに増えます。細長い分だけ充填器具や包装容器に収まらないことがあるため、器具側の対応サイズ表記を必ず確認してください。
Q. カプセルの保管で気をつけることは?
A. ゼラチンカプセルは乾燥しすぎると割れやすく、多湿では軟化・変形します。メーカー推奨の保管条件はおおむね15〜25℃・相対湿度35〜65%が目安です。HPMCは低湿度に強いですが、いずれも直射日光と高温多湿は避けてください。
関連する早見表
出典・参考
- 日本薬局方(第十八改正)カプセル剤に関する規定
- ICH Q6A「新医薬品の規格・試験方法の設定」
- 主要メーカー仕様書: Capsugel(Lonza)・カプスゲル日本・Suheung Capsule・Qualicaps
- (独)医薬品医療機器総合機構(PMDA) 製剤試験
- 日本健康・栄養食品協会(JHFA) 規格基準
本表の#000〜#5の外径・全長・容量は、カプセルメーカー大手Capsugel(Lonza)が公表するハードカプセルのサイズ仕様値と照合のうえ掲載しています(2026-07-18)。エロンゲート(#0E)は各社共通の規格ではなく、全長はメーカーにより23.1〜23.5mm程度の幅があります(本表は23.50mmを採用)。充填重量はいずれも計算上の目安です。
※医薬品の処方・調剤は医師・薬剤師の独占業務です(医師法・薬剤師法・薬機法)。本ページの情報を根拠とした自己調剤・自己投与は絶対に行わないでください。
最終更新: 2026-07-18