スペック早見表

電線許容電流 早見表(IV/HIV/VVF/CV/EM-EEF 全21サイズ)

電線・ケーブル断面積1.25〜325mm² 全21サイズの基本許容電流、布設方法別(空中/管内/直埋)・周囲温度・条数による補正係数を収録。JIS C 3307 / 内線規程(JEAC 8001) 準拠。

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上の欄に断面積を入力してください。

電線種類の違い

略号正式名称絶縁物最高許容温度用途
IV600Vビニル絶縁電線PVC60℃屋内配線、電線管内
HIV600V二種ビニル絶縁電線耐熱PVC75℃高温場所、重要回路
VVF600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル 平形PVC+PVC60℃住宅屋内配線の主流
VVRVVFの丸形PVC+PVC60℃屋内・多芯配線
CV架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルXLPE+PVC90℃幹線・動力回路・高負荷
CVTCVの3心より線(トリプレックス)XLPE+PVC90℃三相動力幹線
EM-EEFエコ電線(架橋ポリエチレン絶縁・耐燃性ポリエチレンシース)XLPE+HFLS90℃ハロゲンフリー、環境配慮

基本許容電流表(単相2線・空中布設・周囲温度30℃)

単位: A(アンペア)。「—」= 該当なし。断面積欄の数値(1.25等)=mm²、VVF1.6等=導体直径mm。

断面積/呼びIV
(60℃)
HIV
(75℃)
VVF
(60℃)
CV
(90℃)
EM-EEF
(90℃)
主な用途
1.251923照明・コンセント小容量
2273234一般照明・制御
3.5374446エアコン・小動力
5.5495863動力・大型コンセント
8617378動力
1488105115幹線
22115138150幹線
30139167185主幹
38162195220主幹
50190229260主幹
60217261295大主幹
80257309350大主幹
100298358405大主幹
125344413470大主幹
150395475540大主幹
200469563635主幹
250556668750大主幹
325650780870大主幹
VVF1.61919一般住宅 照明・コンセント
VVF2.02424エアコン・大容量コンセント
VVF2.63333IH・動力分岐

布設方法による補正係数

布設方法補正係数備考
空中(がいし引き・ラック・メッセンジャー)1.00(基準)放熱◎
ビニル管内・金属管内(3本まで)0.70管内での熱こもり
ビニル管内・金属管内(4-6本)0.63
CD/PF管内(合成樹脂可とう管)0.70
ケーブルラック・トレイ0.80〜1.00間隔と段数による
直接埋設(土中・砂利埋設)0.80土壌の熱伝導による
暗渠内・ピット内0.65〜0.80換気状態による

周囲温度補正係数(内線規程 1340-1表より)

周囲温度IV (60℃絶縁)HIV (75℃絶縁)CV/EM (90℃絶縁)
25℃以下1.081.061.04
30℃(基準)1.001.001.00
35℃0.910.940.96
40℃0.820.870.91
45℃0.710.790.87
50℃0.580.710.82
55℃-0.610.76
60℃-0.500.71

高温環境(工場・屋根裏・高温炉近傍)では必ず補正を適用してください。補正なしだと絶縁劣化・火災リスクが増します。

複数条数による電流減少係数(管内・ラック)

同一管内の電流が流れる電線数減少係数
3本以下0.70
4本0.63
5〜6本0.56
7〜15本0.49
16〜40本0.43
41〜60本0.39
61本以上0.34

出典: 内線規程 1340-2表。電力線と制御線が混在する場合は電力線本数でカウント。

合成補正の計算例

例: IV 5.5mm²、金属管内3本布設、周囲温度40℃での許容電流:

基本許容電流(空中30℃) × 布設補正 × 温度補正 × 条数減少
= 49A × 1.00 × 0.82 × 0.70
28.1 A

(ただし管内では布設補正1.00ではなく0.70を使うケースもあり、規程により重複適用を避ける場合あり)

住宅用VVFの分岐回路容量

配線許容電流(A)ブレーカーコンセント容量
VVF1.6×2芯1915A15A×3個まで
VVF2.0×2芯2420A20A×2個または15A×5個まで
VVF2.6×2芯(または3.2mm²)3330Aエアコン・IH専用(単独回路)

よくある質問

Q. IVとVVFの違いは?

A. IVは絶縁単線(裸の上にPVC1層)で電線管内使用が必須。VVFはその電線をビニルシース(外装)で保護したケーブルで、露出配線や隠蔽配線に直接使えます。住宅の屋内配線はほぼVVF。

Q. CVは本当に許容電流が大きい?

A. 絶縁物が架橋ポリエチレン(XLPE)で耐熱90℃のため、60℃のIV/VVFに比べて許容電流が20-30%高くなります。発熱が大きい幹線や動力回路で採用されます。

Q. EM-EEFとは?

A. エコマテリアル(EM)で作ったEEF。鉛フリー・ハロゲンフリーで、燃焼時の有害ガスが少ない環境配慮型。公共施設・大型建築で採用。性能はCVとほぼ同等。

Q. 電線太くしたほうがいい理由は?

A. 発熱減少・電圧降下減少・寿命延長に繋がります。長距離配線では電圧降下(ΔV = 2ILR, 単相)を2%以内に抑えるため、許容電流から逆算して太くする必要があります。

関連する早見表

出典・参考

JIS C 3307(600Vビニル絶縁電線), JIS C 3342(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル), JIS C 3605(600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル), 内線規程 JEAC 8001:2022, 電気設備技術基準

参考: kikakurui.com / 住友電工 / フジクラ / 古河電工 / 日本電線工業会 公開資料

※ 本表は代表値。実設計は必ず内線規程原文・最新版の数値を参照してください。補正係数の重複適用可否も規程条項で確認が必要。

最終更新: 2026-04-15