スペック早見表

安全色 早見表(JIS Z 9103)

JISの安全色は赤・黄赤・黄・緑・青・赤紫の6色で、白と黒を対比色として組み合わせます。赤=防火・禁止・停止、黄=注意警告、緑=安全状態、青=指示。使用例、標識の形との組合せ、参考色のマンセル値を並べました。

🦺 安全色 判断即答ボックス

赤防火・禁止・停止警報相当の危険、緊急
黄注意警告文字・図記号は黒
緑安全状態・進行非常口・救護室
青指示・誘導保護具の着用など
黄赤注意警告・明示機械の安全カバーの内面
赤紫放射能・極度の危険特別警報相当

このページについて

安全色は、危険の警告や防火・避難の案内に使う色で、JIS Z 9103で色の範囲が決まっています。赤・黄赤・黄・緑・青・赤紫の6色に、白・黒の対比色を組み合わせます。色ごとの意味と使用例(附属書JB)、標識の形との組合せ(JIS Z 9101)、参考色のマンセル値を並べました。

表1: 安全色の意味と使用例 — JIS Z 9103 附属書JB

色意味主な使用箇所・使用例文字・図記号の色
赤防火
禁止
停止
危険
緊急(ランプ)
消火器・消火栓・火災報知器の塗色、防火標識/立入禁止のバリケード、禁止信号旗/緊急停止のボタン、停止信号旗/気象・防災情報などで警報に相当する危険度の表示/緊急自動車の赤色灯白
黄赤注意警告
明示
スイッチボックスの内蓋、機械の安全カバーの内面、救命いかだ・救命具・救命ブイ/飛行場救急車、燃料車/黒背景の上で本来は赤で標示すべき禁止標識・緊急停止ボタンなど黒
黄注意警告
明示
注意(ランプ)
高電圧危険・感電注意などの注意警告標識、クレーン・構内車両のバンパ、低いはり、床面の端、ピットの縁、階段の踏面の縁、踏切遮断機/気象・防災情報などで注意報に相当する危険度の表示/駅の出口表示黒
緑安全状態
進行
完了・稼働中(ランプ)
非常口・避難場所の位置と方向、救急箱・担架・救護室の位置、安全旗・安全衛生標識/進行信号旗/機器の使用準備完了・稼働中を示すランプ白
青指示
誘導
保護めがね着用・修理中などの指示標識/駐車場の位置と方向を示す誘導標識、案内図の誘導経路白
赤紫放射能
極度の危険
放射能標識、放射能に関係する安全マーキング/気象・防災情報などで特別警報・大津波警報に相当する危険度の表示白
白(対比色)—通路の区画線・方向線、背景が赤・緑・青・赤紫のときの文字・図記号、標識の地色—
黒(対比色)—背景が黄・黄赤のときの文字・図記号、補助標識の文字、境界線—

JIS Z 9103:2018 附属書JB(参考)表JB.1から要約。ランプ(内照式標識・信号灯)の意味は、赤=防火・停止・危険・緊急、黄=注意、緑と青=安全状態・進行・完了・稼働中です。機器のランプは、赤色光と黄色光を区別しにくい人に配慮し、点灯と点滅のパターンなどでも区別することが望ましいとされています。

表2: 標識の形と色の組合せ — JIS Z 9101 表1

意味基本形状安全色対比色図記号の色使用例
禁止円と斜線赤白黒禁煙、飲料不適、接触禁止
指示円青白白保護めがね着用、保護具着用、手洗い励行
注意警告正三角形黄黒黒高温注意、バイオハザード注意、電圧注意
安全状態正方形緑白白救護室、非常口、避難所
防火正方形赤白白火災報知器、消火設備、消火器

JIS Z 9101:2018 表1。対比色の白には、昼光下の蓄光材料の色を含みます。指示・注意警告・安全状態・防火の標識は、安全色(青・黄・緑・赤)が標識の面積の50%以上を占めるようにします(6.3〜6.6)。補助標識は、背景が白なら文字は黒、背景が安全色なら黒又は白です(表2)。

表3: 安全マーキング(しま模様)の色 — JIS Z 9101 表3

しまの色意味・用途
黄と黒危険な場所、衝突・落下・つまずきのおそれがある障害物 — 潜在的危険を注意警告する場合
赤と白同上の場所のうち — 立入禁止の場所
青と白指示を示す場合
緑と白安全状態であることを示す場合

表4: 参考色(マンセル値)と輝度率の範囲 — JIS Z 9103 表1

色参考色(2018年〜)2018年改正前の参考色輝度率の範囲
赤8.75R 5/127.5R 4/150.15以上0.24以下
黄赤5YR 6.5/142.5YR 6/140.29以上0.42以下
黄7.5Y 8/122.5Y 8/140.49以上0.67以下
緑5G 5.5/1010G 4/100.19以上0.42以下
青2.5PB 4.5/102.5PB 3.5/100.06以上0.19以下
赤紫10P 4/102.5RP 4/120.06以上0.15以下
白(対比色)N 9.3—0.77以上
黒(対比色)N 1.5—0.03以下

一般材料(塗料・印刷など)の値。規定は色度座標の範囲と輝度率の範囲で、参考色はその範囲の中の推奨色です。改正前の参考色は附属書JCの記載によります(赤は1972年、緑は1972年、青は1986年の改正で定めた色)。2018年改正では、色覚の多様な人・ロービジョンや白内障の人にも見分けやすいよう参考色を見直し、各色の輝度率に上限・下限を設けました。蛍光材料・再帰性反射材・蓄光材料・内照式標識・信号灯には別の範囲があります(表2〜表6)。

間違えやすいポイント

  • 黒い背景に赤の禁止標識を付ける — 黒背景の上に標示・設置する場合は、本来は赤で標示すべき禁止標識や緊急停止ボタンなどに黄赤を使います(意味「明示(輝度差確保)」)。
  • 文字の色を迷う — 背景が赤・緑・青・赤紫なら白、黄・黄赤なら黒です。
  • 画面の色で塗装色を決める — 規格に画面表示用(sRGBなど)の値はなく、冊子版の規格票に色票が付いています。このページは色見本を載せていません。
  • 配管の識別色と混同する — 配管の中身を示す色(水=青、蒸気=暗い赤など)は別の規格(JIS Z 9102)です。

よくある質問

Q1. JISの安全色は何色?

A. 赤・黄赤・黄・緑・青・赤紫の6色です。対比色として白と黒を使います。

Q2. 安全色の赤・黄・緑・青の意味は?

A. 赤=防火・禁止・停止、黄=注意警告、緑=安全状態、青=指示です。

Q3. 黄赤(オレンジ)と黄の使い分けは?

A. 黄赤は機械の安全カバーの内面や救命具など。黒い背景の上では、赤の代わりに黄赤を使います。

Q4. 安全色の赤紫の意味は?

A. 放射能と、特別警報・大津波警報に相当する極度の危険です。

Q5. 安全色のマンセル値は?

A. 赤8.75R 5/12、黄7.5Y 8/12、緑5G 5.5/10、青2.5PB 4.5/10などです。

Q6. 2018年の改正で安全色の何が変わった?

A. 参考色と色の範囲が変わりました。赤7.5R 4/15→8.75R 5/12、緑10G 4/10→5G 5.5/10などです。

Q7. 安全標識の文字は白と黒のどちら?

A. 背景が赤・緑・青・赤紫なら白、黄・黄赤なら黒です。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS Z 9103:2018「図記号−安全色及び安全標識−安全色の色度座標の範囲及び測定方法」(2023年確認・有効、ISO 3864-4:2011 MOD) — 表1(一般材料の色度座標・輝度率・参考色)、附属書JB(参考)表JB.1(安全色の意味及び使用箇所)、附属書JC(参考色の改正の経緯)
  • JIS Z 9101:2018「図記号−安全色及び安全標識−安全標識及び安全マーキングのデザイン通則」(2023年確認・有効、ISO 3864-1:2011 IDT) — 表1(基本形状・安全色・対比色の一般的な意味)、表2(補助標識)、6.2〜6.6(安全標識のレイアウト)、表3(安全マーキング)

※ 安全色の意味と使用例(附属書JB)は規格の参考情報です。標識の形と色の組合せはJIS Z 9101で規定されています。

※ 規格に画面表示用の色の値はなく、JIS Z 9103の冊子版に色票が付いています。塗装・標識の色合わせは、規格の色票や塗料メーカーの色見本で確認してください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-09-27