スペック早見表

塩ビ管サイズ早見表|VP・VU・HIVPの外径・内径・肉厚一覧

塩ビ管(硬質ポリ塩化ビニル管)の呼び径13〜150について、外径・VP肉厚・VU肉厚・概算内径をJIS K 6741の規定値で一覧。VP(圧力用・厚肉)とVU(排水用・薄肉)の違い、HIVP(耐衝撃性)、TS継手とDV継手、接着接合の基礎まで、給排水・DIYの現場で必要な情報をまとめた早見表です。

🔩 塩ビ管 即答ボックス

VP厚肉・圧力配管用給水・圧送(JIS K 6741)
VU薄肉・排水用排水・通気(呼び40〜)
HIVP耐衝撃性・給水用水道用 JIS K 6742・紺色
呼び13外径 18.0mmVP肉厚2.2mm
呼び20外径 26.0mmVP肉厚2.7mm
呼び25外径 32.0mmVP肉厚3.1mm
呼び50外径 60.0mmVP肉厚4.1 / VU肉厚1.8mm
呼び100外径 114.0mmVP肉厚6.6 / VU肉厚3.1mm

このページについて

塩ビ管(硬質ポリ塩化ビニル管)は、給水・排水・散水・農業用水などに広く使われる樹脂製の配管材です。本ページではJIS K 6741(硬質ポリ塩化ビニル管)の規定値に基づき、VP(圧力配管用・厚肉)とVU(排水用・薄肉)の外径・肉厚・概算内径を呼び径13〜150で一覧化しています。

「VP13の外径は何mm?」「VP50とVU50の肉厚の違いは?」「VPとVUで継手は共用できる?」といった、設備工事・水道工事・DIYの現場で頻発する確認に即答できる構成です。継手(TS/DV)の違いと接着接合の基本手順もあわせて掲載しています。

下の入力欄に呼び径(「13」「50」など)や「VP25」のように入力すると、表の行を絞り込めます(未入力で全表示)。

よく使う:

塩ビ管サイズ一覧(JIS K 6741 規定値)

肉厚はJIS K 6741の規定値(最小厚さ)。概算内径は「外径−2×肉厚」による計算参考値で、実際の内径は製品により異なります。VUは呼び径40から規定(呼び30以下はVPのみ)。規格にはさらに大きい呼び径も規定されています。

呼び径外径
(mm)
VP肉厚
(mm)
VP概算内径
(mm)
VU肉厚
(mm)
VU概算内径
(mm)
1318.02.2約13.6
1622.02.7約16.6
2026.02.7約20.6
2532.03.1約25.8
3038.03.1約31.8
4048.03.6約40.81.8約44.4
5060.04.1約51.81.8約56.4
6576.04.1約67.82.2約71.6
7589.05.5約78.02.7約83.6
100114.06.6約100.83.1約107.8
125140.07.0約126.04.1約131.8
150165.08.9約147.25.1約154.8

※ 呼び径の数字は外径でも正確な内径でもなく、管の大きさを表す呼称です。市販の定尺は4mが一般的で、ホームセンターでは1m・2mなどの短尺も流通しています。

VP・VU・HIVPの違い

種類名称肉厚主な用途規格
VP硬質ポリ塩化ビニル管(厚肉)厚い給水・圧送・散水など圧力のかかる配管JIS K 6741(水道用はJIS K 6742)
VU硬質ポリ塩化ビニル管(薄肉)薄い排水・通気など圧力のかからない配管JIS K 6741
HIVP耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管VPと同等給水(衝撃・低温に強い。管体は紺色が一般的)JIS K 6741(水道用はJIS K 6742)

同じ呼び径であれば外径はVP・VU・HIVPで共通です(継手の呼びも共通の系列)。異なるのは肉厚と材質で、耐えられる圧力・強度が変わります。水道用のVP・HIVP(呼び径13〜150)はJIS K 6742で別途規定されており、外径はJIS K 6741と共通です。

継手の種類 — TS継手とDV継手

  • TS継手(圧力配管用): 受口の内面がテーパー(奥に向かって細くなる形状)になっており、接着剤で表面が軟化した管を押し込むことで強く密着します。給水などの圧力配管に使用。水道用継手はJIS K 6743で規定。
  • DV継手(排水用): 受口がストレート形状で、薄肉のVU管と組み合わせて排水・通気配管に使用します。JIS K 6739(排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手)で規定。エルボ・チーズ(T字)・ソケット・掃除口付きなど排水向けの形状が揃います。
  • 金属配管との接続: 水栓や金属管とつなぐ場合は、金属ねじをインサート成形したバルブソケット・給水栓ソケットなどの変換継手を使います。

※ 外径が同じためVP管とVU管はどちらの継手にも物理的に差し込めてしまいますが、設計圧力・受口形状が異なるため混用は不可です。

接着接合の基礎(面取り・標線・挿入)

  1. 切断: 管軸に対して直角に切断します(塩ビカッター・のこぎり)。切り口が斜めだと挿入不足の原因になります。
  2. 面取り・バリ取り: 差口(管の先端)の外側を軽く面取りし、内外のバリを取ります。面取りがないと挿入時に接着剤を掻き取ってしまいます。
  3. 標線の記入: 受口の深さを測り、差口側に挿入長さの印(標線)を付けます。差し込み不足の確認に必須です。
  4. 清掃: 接着面の水分・油分・泥を拭き取ります。
  5. 接着剤の塗布: 塩ビ用接着剤を受口内面→差口外面の順に薄く均一に塗ります。塗りすぎは強度低下や管内への垂れ込みの原因になります。
  6. 挿入・保持: ひねらずに一気に標線まで差し込み、抜け戻りを防ぐためそのまま押さえて保持します(30秒以上が目安)。はみ出した接着剤は拭き取ります。
  7. 養生: 接着直後の通水・加圧は避け、接着剤メーカー指定の養生時間を確保します。

用途の使い分け

用途使う管ポイント
給水・圧力配管VP / HIVP水道用はJIS K 6742適合品を使用。寒冷地・露出部はHIVPが割れに強い
排水・通気VU(強度が必要な箇所はVP)圧力がかからない自然流下の配管。DV継手と組み合わせる
雨水・敷地排水VU大口径(75〜150)が中心。勾配を確保して敷設
電線の保護VE管(硬質ポリ塩化ビニル電線管)JIS C 8430の別規格。給排水用のVP/VUを電線管の代用にしない(→電線管サイズ)
給湯・温水塩ビ管は不可耐熱性硬質塩ビ管(HT管)や金属管など給湯用の管種を使用

使い方・選び方のポイント

使用場面

給排水設備の設計・施工、水道工事の材料手配、農業用水・散水設備、DIYでの排水管修理・立水栓増設などで、呼び径から外径・肉厚・内径を確認する場面に使います。継手や切断工具のサイズ選定にも外径の確認が必要です。

選び方のコツ

①圧力がかかるか(給水=VP/HIVP、自然流下の排水=VU)をまず判断 ②水道用はJIS K 6742適合品(VP/HIVP)を選ぶ ③継手は管種に合わせる(圧力用はTS系、排水用はDV系) ④流量が必要な排水は内径基準で1サイズ余裕を持たせる ⑤屋外露出部は紫外線対策(塗装・カバー)や耐候性のある管材を検討 ⑥給湯には使わない(HT管等を使用)。

よくある間違い

  • VP用とVU用の継手の混用 — 外径が同じため差し込めてしまいますが、受口形状・設計圧力が異なります。圧力配管にDV継手を使うのは不可。
  • VU管を給水(圧力)に使う — VUは薄肉の排水用。圧力配管はVP/HIVPを使用します。
  • 鋼管の呼び径(A)と混同 — 数字が近くても外径が違います(例: VP50=外径60.0mm、SGP 50A=外径60.5mm)。継手の互換性はありません(→配管規格 SGP)。
  • 呼び径を外径と思い込む — 呼び13の外径は18mm。ホールソーや貫通穴の径は必ず外径で確認します。
  • 標線を付けずに接着 — 差し込み不足は漏れの最大要因。挿入長さの確認は必須です。
  • 接着剤の塗りすぎ — 接着剤だまりによる強度低下や、管内に垂れて詰まり・水質影響の原因になります。
  • VP/VUを電線管代わりに使う — 電線保護には電線管規格のVE管(JIS C 8430)を使います。

塩ビ管の特徴と規格体系

硬質ポリ塩化ビニル管は、軽くて運搬・加工がしやすく、腐食やサビの心配がなく、接着接合で施工できるため、給排水配管の主力材料として広く普及しています。金属管に比べて安価で、電気を通さず、薬品にも比較的強いのが特徴です。一方で、紫外線による劣化(屋外露出部は塗装などの保護が望ましい)、熱に弱い(使用温度は60℃以下が目安)、衝撃で割れることがある(特に低温時)といった弱点があり、これを補うのが耐衝撃性を高めたHIVPや耐熱性のHT管です。

規格体系は、一般用の管がJIS K 6741(VP・VUのほかHIVPなども規定)、水道用の管がJIS K 6742(VP・HIVP、呼び径13〜150)、継手が排水用JIS K 6739(DV継手)・水道用JIS K 6743と分かれています。いずれも外径は共通の系列で設計されているため、同じ呼び径なら管と継手の組み合わせが成立します。呼び径の数字(13・20・25…)は外径そのものではなく管の大きさを表す呼称で、概ね内径に近い値になっています。

肉厚の規定値が「最小厚さ」である点も実務では重要です。流量計算などで内径が必要な場合、本表の概算内径(外径−2×肉厚)は参考値であり、正確な値は製品仕様を確認してください。また塩ビ管は温度変化による伸縮が金属管より大きいため、長い直線配管では伸縮継手の検討が必要になります。

よくある質問

Q1. VPとVUの違いは?

A. VPは肉厚が厚い圧力配管用(給水・圧送など)、VUは肉厚が薄い排水・通気用です。同じ呼び径なら外径は共通ですが肉厚が異なり、例えば呼び50ではVPが4.1mm、VUが1.8mmです。圧力のかかる配管にVU管は使えません。

Q2. HIVPとは何ですか?

A. 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管のことです。塩ビに耐衝撃性を高める改質材を加えた材質で、低温時や衝撃による割れに強いのが特徴。水道用はJIS K 6742で規定され、管体は紺色(濃紺)が一般的です。外径はVPと共通のため、同じ呼び径の継手を使用します。

Q3. VP13の外径と内径は?

A. 呼び径13のVP管は外径18.0mm、JIS K 6741の規定肉厚2.2mmで、概算内径は約13.6mmです。呼び径の数字は外径でも正確な内径でもなく、管の大きさを表す呼称です。

Q4. VU管を給水(圧力配管)に使ってもいい?

A. 使えません。VUは肉厚の薄い排水・通気用の管です。圧力がかかる給水・圧送には肉厚の厚いVPまたはHIVP(水道用はJIS K 6742適合品)を使用します。

Q5. VP用とVU用の継手は共用できる?

A. 共用できません。外径が同じため物理的には差し込めてしまいますが、圧力配管用のTS継手と排水用のDV継手(JIS K 6739)では受口形状や設計条件が異なります。VP管には圧力用継手、VU管には排水用継手を組み合わせるのが原則です。

Q6. 塩ビ管と鋼管(SGP)の呼び径は同じ?

A. 別物です。数字が近くても外径が異なり、例えば塩ビVP50の外径は60.0mm、配管用炭素鋼鋼管SGPの50Aの外径は60.5mmです。継手の互換性はないため、異種管の接続にはバルブソケットなどの変換継手を使います。

Q7. 塩ビ管にお湯を流してもいい?

A. 一般のVP・VU・HIVPは耐熱性が低く、使用温度は60℃以下が目安とされています。給湯・温水配管には耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管(HT管)や金属管など、給湯用の管種を使用してください。

Q8. 塩ビ用接着剤はどこに塗る?

A. 受口(継手)の内面と差口(管)の外面の両方に、薄く均一に塗ります。塗りすぎは接着剤だまりや配管内への垂れ込みの原因になります。塗布後はひねらずに一気に標線まで差し込み、そのまま押さえて保持します(30秒以上が目安)。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS K 6741 — 硬質ポリ塩化ビニル管(VP・VU の外径・厚さ等)
  • JIS K 6742 — 水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP・HIVP)
  • JIS K 6739 — 排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手(DV継手)
  • JIS K 6743 — 水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(TS継手)

※ 外径・肉厚はJIS K 6741の規定値(肉厚は最小厚さ)、概算内径は「外径−2×肉厚」による計算参考値です。設計・施工では最新の規格票および製品仕様書・施工要領を必ずご確認ください。

最終更新: 2026-07-08