スペック早見表

乾湿計の湿度表 早見表(乾球温度×乾球と湿球の差 → 相対湿度)

乾湿計は、乾球と湿球の温度の差から湿度を求めます。乾球26℃・湿球21℃(差5.0℃)なら相対湿度 約64%(通風乾湿計・1013.25hPa)。気象庁「気象観測の手引き」の式で計算した、乾球1〜40℃×差0.5〜10℃の湿度表です。通風装置のない乾湿計は表2を使います。

💧 乾湿計 判断即答ボックス

乾球26℃・湿球21℃なら?湿度 約64%通風乾湿計・1013.25hPa(差5.0)。通風しないなら約62%
乾球20℃・湿球18℃なら?湿度 約83%通風乾湿計・1013.25hPa(差2.0)。通風しないなら約81%
通風装置のない乾湿計で読んだら?表2で引く表1だと湿度を高く読む(20℃・差5.0で59%→56%)
乾球と湿球が同じ温度なら?湿度100%ガーゼが乾いていないかも確認
気温30℃・湿度60%のとき湿球は?約23.9℃通風乾湿計の湿球の示度(表3・1013.25hPa)
湿球が0℃より低いときは?この表では引けない凍っているか過冷却かで式が変わる(表の「—」)
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表1: 通風乾湿計の湿度表(乾球温度×乾球と湿球の差 → 相対湿度%)

単位: %。差は乾球と湿球の示度の差(℃)。1013.25hPa。整数に四捨五入
乾球\差0.51.01.52.02.53.03.54.04.55.05.56.07.08.09.010.0
1℃9183——————————————
2℃92847668————————————
3℃928477696154——————————
4℃9285787063564942————————
5℃93867871655851453832——————
6℃938679736660534741342822————
7℃93878074676155494337312514———
8℃948781756963575145393428177——
9℃94888276706458534742363121101—
10℃94888276716560544944393323144※0
11℃948883777266615651464136261780
12℃9489837873686257524843382920112
13℃9589847974696459544945403122146
14℃9589847974706560555146423325179
15℃95908580757066615752484435271912
16℃95908581767167625854504537292215
17℃95908681777268635955514739322417
18℃95918682777369646056524841332619
19℃95918682787469656157545042352822
20℃96918783787470666259555144373024
21℃96918783797571676360565245393226
22℃96928783797572686461575447403428
23℃96928884807672696562585548423529
24℃96928884807773696662595649433731
25℃96928884817774706763605750443833
26℃96928885817874716764615851454034
27℃96928985827875716865625852474136
28℃96938985827875726965625953484237
29℃96938986827976726966636054494338
30℃96938986837976737067646155504439
31℃96939086838076737067646256514540
32℃97939086838077747168656257514641
33℃97939087838077747168666357524742
34℃97939087848178757269666358534843
35℃97939087848178757269676459544944
36℃97949087848178767370676560555045
37℃97949187848279767370686560555146
38℃97949188858279767471686661565147
39℃97949188858279777471696661575248
40℃97949188858280777472696762575348

通風装置で湿球に風を当てる通風乾湿計の表です。気象庁「気象観測の手引き」のスプルングの式(湿球が凍っていない場合の係数0.50)で、気圧1013.25hPaとして計算しています。差が0なら100%です。「—」は湿球が0℃未満になる欄で、湿球が凍っているか過冷却の水かで式が変わるため載せていません。「0」は計算上の水蒸気圧が0以下になる欄で、手引きにならい0%としています。「※」は手引きの表と値が違う欄です(出典欄の注記)。

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表2: 通風しない乾湿計の湿度表(乾球2℃ごと)

単位: %。1013.25hPa。整数に四捨五入
乾球\差0.51.01.52.02.53.03.54.04.55.05.56.07.08.09.010.0
2℃91827364————————————
4℃9283756759514335————————
6℃928577706255484134272013————
8℃93867972655952463933272080——
10℃93878074686256504438322716※500
12℃948882767065595348433732221220
14℃948983787267625751464237271890
16℃9589847974696459555045413223157
18℃95908580757166625753494436282013
20℃95918681777268646056524840322518
22℃95918782787470666258545043362922
24℃96918783797571676460565346393326
26℃96928884807673696562585548423630
28℃96928885817774706764605751453933
30℃96928985827875726865625953474136
32℃96938986827976737066636055494439
34℃96939086838077747168656256514641
36℃97939087848178757269666358534843
38℃97939087848178757370676459544945
40℃97949188858279767371686661※565147

通風装置のない乾湿計の表です(手引きの係数a=0.0008、気圧1013.25hPa)。同じ読みでも、通風乾湿計の表1より湿度が低く出ます(20℃・差5.0で表1は59%、表2は56%)。「※」は手引きの表と値が違う欄です(出典欄の注記)。

表3: 気温×相対湿度 → 湿球の示度(通風乾湿計)

単位: ℃。1013.25hPa。小数第1位に四捨五入
気温\湿度10%20%30%40%50%60%70%80%90%
5℃———0.71.42.22.93.64.3
10℃1.62.63.74.65.66.57.48.39.2
15℃4.86.17.38.69.710.912.013.014.0
20℃7.89.411.012.413.815.216.517.718.9
25℃10.612.614.516.317.919.521.022.423.7
30℃13.415.818.120.122.123.925.527.128.6
35℃16.119.021.624.026.228.230.131.833.5
40℃18.822.225.227.930.432.634.736.638.3

通風乾湿計で、その気温・湿度のときに湿球が示す温度です(表1と同じ式を逆に解いた値。「—」は湿球が0℃未満)。

使い方

  • 読み方 — 乾球と湿球の示度の差を出し、乾球の行と差の列が交わる値を読みます。例: 乾球26℃・湿球21℃なら差5.0で、表1から64%(通風しない乾湿計なら表2で62%)。温度計の器差(補正値)が分かっていれば、補正してから引きます。
  • 読むタイミング — 気象庁の手引きでは、通風装置を動かしてから少なくとも3分(通常5分ほど)、通風しない場合は15分程度待って湿球の示度が落ち着いてから、乾球→湿球→もう一度乾球の順に読むとしています。通風の速さは3〜5m/sが適当とされています。

乾湿計の湿度の求め方(原理)

  • 湿球が冷える理由 — 湿球を包むガーゼから水が蒸発し、そのとき熱を奪うので湿球の温度が下がります。空気が乾いているほど蒸発が盛んで、乾球との差が大きくなります。
  • 計算式 — 水蒸気圧e=E′−K×(乾球−湿球)、相対湿度=e÷E×100%です。E′は湿球の温度、Eは乾球の温度での水の飽和水蒸気圧(hPa)です。Kは湿球が凍っていない場合、通風乾湿計で0.50÷755×1013.25≒0.671hPa/℃(スプルングの式)、通風しない乾湿計で0.0008×1013.25≒0.811hPa/℃です(気象庁の手引き)。
  • 係数と通風 — 世界気象機関(WMO)の資料でも、風が弱いほど係数が大きくなるとされています。気圧に掛ける係数は、アスマン通風乾湿計で6.53×10⁻⁴(1+0.000944×湿球温度)/℃(手引きの通風用は0.50÷755≒6.62×10⁻⁴)、自然通風の百葉箱の乾湿計で7.7〜8.0×10⁻⁴(湿球が0℃以上で、百葉箱の中で空気が多少動いている場合)が使われています。
  • 飽和水蒸気圧 — 国際水・蒸気性質協会(IAPWS)の式IAPWS-IF97のEq.(30)で計算しています(露点温度のページと同じ)。手引きの表5-1の飽和水蒸気圧とはわずかに違い(20.0℃で手引き23.37hPa、IF97で23.39hPa)、5℃ごとの手引きの湿度表とはごく一部の欄で値が違います(下の注記)。

間違えやすいポイント

  • 通風しない乾湿計で表1を引く — 湿度を高く読みます(20℃・差5.0で59%と56%)。手元の乾湿計に通風装置があるかで表を選びます。
  • ガーゼが乾いている・汚れている — 湿球が濡れていないと差が小さくなり、湿度を高く読みます。手引きでは、ガーゼとより糸を定期的に(毎時使う場合は半月に1回程度)、汚れたらその都度交換するとしています。
  • 読み取りの0.1℃ — 手引きでは、湿度50%のとき温度計の読みが0.1℃違うと、気温20℃で0.5%、0℃で2%の誤差になるとされています。
  • 高地で1気圧の表を使う — 気圧が低いと同じ読みでも湿度は高くなります。気圧900hPaでは20℃・差3.0は約75%で、表1の74%より大きくなります(標高別の気圧)。

よくある質問

Q1. 乾湿計で湿度はどう求める?

A. 乾球と湿球の示度の差を出し、乾球の温度と差から湿度表で引きます。式では、水蒸気圧e=湿球の温度の飽和水蒸気圧−K×差、相対湿度=e÷乾球の温度の飽和水蒸気圧×100%です(1013.25hPa・湿球が凍っていない場合、Kは通風で約0.671、通風なしで約0.811hPa/℃)。

Q2. 乾球26℃・湿球21℃の湿度は?

A. 差5.0℃で、通風乾湿計なら約64%、通風しない乾湿計なら約62%です(1013.25hPa)。

Q3. 通風と通風しない乾湿計で表が違うのはなぜ?

A. 湿球に当たる風が弱いと、湿球のまわりの空気が入れ替わりにくく、湿球の温度の下がり方が変わるためです。式の係数が違い(通風0.50÷755、通風なし0.0008)、同じ読みなら通風しない乾湿計の表のほうが湿度が低くなります。

Q4. 乾球と湿球が同じ温度なら?

A. 相対湿度100%です。ただし、湿球のガーゼが乾いていても差は0になるので、湿球が濡れているかを確かめてください。

Q5. 気温30℃・湿度60%のとき湿球は何℃?

A. 通風乾湿計の湿球の示度は約23.9℃です(1013.25hPa)。20℃・50%なら約13.8℃、35℃・70%なら約30.1℃です(表3)。

Q6. 湿球が0℃より低いときは?

A. このページの表では引けません(「—」の欄)。湿球が凍っているか、凍らずに0℃未満の水(過冷却)かで式と係数が変わるためです。手引きでは、湿球に針などで軽く触れたときの温度の変化から確かめるとしています。

Q7. どの資料の式で計算している?

A. 気象庁「気象観測の手引き」のスプルングの式と係数(通風0.50、通風しない0.0008)で、飽和水蒸気圧はIAPWS-IF97のEq.(30)で計算しています。手引きの湿度表(5℃ごと)とは244欄を比べ、3欄を除いて一致しています。

関連する早見表

出典・参考

  • 気象観測の手引き — 気象庁、平成10年9月(平成14年10月・平成19年12月改訂)。5.2.1 乾湿計(p.23〜24。読む手順・待つ時間・通風の速さ・読み取り誤差)、【参考】乾湿計による蒸気圧、露点温度、相対湿度の計算(p.28。スプルングの式と係数A=0.50、通風しない乾湿計の式と係数a=0.0008、計算例)、表5-1(p.29〜30)、表5-3-1 通風乾湿計用湿度表(p.31)、表5-4-1 通風しない乾湿計用湿度表(p.32) — 気象庁 公開PDF(2026年10月29日取得)
  • IAPWS R7-97(2012) Revised Release on the IAPWS Industrial Formulation 1997 for the Thermodynamic Properties of Water and Steam(IAPWS-IF97) — 国際水・蒸気性質協会(IAPWS)、2007年8月承認(2012年に一部の記述を明確化した版)。8.1節 Eq.(30)・Table 34(飽和圧力の式と係数)、Table 35(検証値)、p.34(適用範囲 273.15K以上) — iapws.org 公開PDF(2026年10月29日取得)
  • WMO-No. 8 Guide to Meteorological Instruments and Methods of Observation, Seventh edition(2008) — 世界気象機関(WMO)。Part I Chapter 4: 4.2.1.1 Eq.(4.1)(乾湿計の式)、4.2.3.1(百葉箱の乾湿計の係数の範囲)、Annex 4.B(アスマン通風乾湿計の式) — 米国気象局(NWS)が掲載しているPDF(2026年10月29日取得)

※ 表の値は、気象庁「気象観測の手引き」の式と係数を使い、飽和水蒸気圧をIAPWS-IF97のEq.(30)で求めて、当サイトがプログラムで計算した値です。手引きの表5-3-1・表5-4-1(乾球5℃ごと)のうち湿球が0℃以上の244欄を同じ方法で計算すると、3欄を除いて一致します。通風しない乾湿計の10℃・差7.0(手引き15%、計算16%)は、手引きの表5-1の飽和水蒸気圧で計算すると15%になります。同じく40℃・差7.0(手引き60%、計算61%)は計算値が60.50%で四捨五入の境目です。通風乾湿計の10℃・差9.0は手引きの表では0%ですが、手引きの式と表5-1の値で計算しても約4%になります。

※ WMO-No. 8は2008年版(第7版)で確認しています(最新版は取得できず未確認)。

※ 本ページの数値は2026年10月時点で確認した出典にもとづきます。改定されることがあるため、最新の原典を確認してください。

※ 本ページの値は計算値です。品質管理・作業環境などの判断に使う測定は、校正された測定器と原典の確認のうえで行ってください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-10-29

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