スペック早見表

ダクタイル鋳鉄管 寸法 早見表(JIS G 5526)

ダクタイル鋳鉄管の呼び径は外径ではありません。呼び径100は外径118.0mm、150は169.0mm。JIS G 5526の附属書JAから、呼び径ごとの外径・管厚・有効長と1mあたりの参考質量、接合形式の範囲を並べました。

🚰 ダクタイル鋳鉄管 判断即答ボックス

呼び径100外径118.0mm1種7.5mm・3種6.0mm
呼び径150外径169.0mm1種は1mあたり27.21kg
有効長(K形)4 / 5 / 6m75・100 / 150〜250 / 300〜1500
接合形式外径は共通PN形・PII形だけ別の外径
管厚の許容差−10%10mm以下は−1.0mm
材料FCD(420-10)引張強さ420N/mm²以上

このページについて

ダクタイル鋳鉄管は、黒鉛が実質上球状で存在している鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)を遠心力で鋳造した管です。JIS G 5526は、地中又は地上に配管し、圧力下又は無圧力下で水の輸送などに使用する直管と接合部品を対象としています。規格では、管厚の種類(1種〜4種・S種・PF種)と、接合形式(NS形・K形・T形など9種類)を組み合わせて管を表します。直管の寸法は附属書JAの表で決まっていて、外径と管厚は接合形式が違っても同じです(PN形・PII形を除く)。

表1: 呼び径ごとの外径・管厚・有効長 — JIS G 5526 附属書JA

呼び径:
呼び径外径 D21種管 D12種管 D23種管 D34種管 D4S種管 DS
NS形
PF種管 DPF
UF形
ライニング厚有効長
K形
7593.07.5—6.0———44,000
100118.07.5—6.0———44,000
150169.07.5—6.0———45,000
200220.07.5—6.0———45,000
250271.67.5—6.0———45,000
300322.87.5—6.5———66,000
350374.07.5—6.5———66,000
400425.68.57.57.0———66,000
450476.89.08.07.5———66,000
500528.09.58.58.0—8.5—66,000
600630.811.010.09.08.510.0—66,000
700733.012.011.010.09.011.0—86,000
800836.013.512.011.010.012.015.086,000
900939.015.013.012.011.013.016.086,000
1,0001,041.016.514.513.012.014.518.0106,000
1,1001,144.018.015.514.013.0—19.0106,000
1,2001,246.019.517.015.013.5—20.0106,000
1,3501,400.021.518.516.515.0—21.5126,000
1,5001,554.023.520.518.016.5—24.0126,000
1,6001,650.025.022.019.017.5—25.0154,000 / 5,000
1,6501,701.025.522.519.518.0—25.5154,000 / 5,000
1,8001,848.028.024.021.019.5—28.0154,000 / 5,000
2,0002,061.030.526.523.521.0—30.5154,000 / 5,000
2,1002,164.032.028.024.522.0—31.5154,000 / 5,000
2,2002,280.033.529.025.523.0—32.5154,000 / 5,000
2,4002,458.036.531.527.525.0—34.5154,000
2,6002,684.039.534.029.527.0—36.5154,000

単位はmm。管厚の列は管厚T。外径と管厚は、NS・S・US・UF・K・T・U形で呼び径ごとに共通です(附属書JAの各表を突き合わせて確認)。ライニング厚はモルタルライニングの厚さt1。有効長は挿し込む部分を除いた長さで、表はK形の値です(NS形・T形も同じ。US形の800〜1500は4,000/6,000mm、UF形の800〜1500は6,000mm)。

表2: 直部1mあたりの参考質量 — JIS G 5526 附属書JA

呼び径1種管2種管3種管4種管S種管PF種管ライニング
7514.40—11.73———2.23
10018.62—15.09———2.99
15027.21—21.97———4.52
20035.80—28.84———6.06
25044.49—35.80———7.62
30053.12—46.18———13.65
35061.74—53.66———15.97
40079.6470.4465.82———18.21
45094.5784.2479.06———20.48
500110.6499.1993.44—99.19—22.76
600153.14139.45125.70118.82139.45—27.27
700194.35178.40162.40146.37178.40—42.28
800249.42222.11203.85185.54222.11276.6248.32
900311.33270.40249.87229.30270.40331.7354.35
1,000379.71334.34300.19277.37334.34413.6275.25
1,100455.27392.91355.36330.27—480.1382.79
1,200537.23469.31414.77373.75—550.7890.25
1,350665.74574.09512.77466.66—665.74121.69
1,500807.90706.15621.04569.84—824.82135.26
1,600912.54804.51696.09641.72—912.54179.26
1,650959.71848.32736.53680.48—959.71184.91
1,8001,144.69983.32861.82800.92—1,144.69200.97
2,0001,391.101,211.051,075.53962.29—1,391.10224.50
2,1001,532.481,343.431,177.431,058.52—1,508.89235.81
2,2001,690.471,466.331,291.361,166.05—1,640.74248.59
2,4001,985.341,716.911,501.361,366.28—1,878.10268.04
2,6002,346.382,023.861,758.981,611.43—2,170.62292.92

単位はkg/m。規格の参考値で、管の直部(受口を除く)1mあたりの質量です。モルタルライニングの質量は別欄(右端)で、管の質量に含まれていません。1本あたりの質量は、受口などの質量が接合形式ごとに違うため、附属書JAの接合形式別の表で確認します。

表3: 接合形式と呼び径の範囲 — JIS G 5526 表2

継手の区分接合形式呼び径の範囲
伸縮離脱防止継手
伸縮性・可とう性と離脱防止機構がある
NS形75〜1,000
S形1,100〜2,600
US形800〜2,600
PN形300〜1,500
PII形300〜1,350
離脱防止継手
離脱防止機構はあるが伸縮性・可とう性はない
UF形800〜2,600
一般継手
伸縮性・可とう性はあるが離脱防止機構はない
K形75〜2,600
T形75〜2,000
U形800〜2,600

継手の区分の説明は規格の用語の定義(3.7〜3.9)によります。NS形・S形・US形の挿し口突部の離脱防止力は、3D kN(Dは呼び径mm)以上とされています。

表4: PN形・PII形の外径(別系列) — 附属書JA 表JA.5・表JA.6

呼び径PN形・PII形の外径 D'2(参考)他の形の外径 D2
300318.5322.8
350355.6374.0
400406.4425.6
500508.0528.0
600609.6630.8
700711.2733.0
800812.8836.0
900914.4939.0
1,0001,016.01,041.0
1,1001,117.61,144.0
1,2001,246.01,246.0
1,3501,400.01,400.0
1,5001,554.01,554.0

単位はmm。PN形(300〜1,500)・PII形(300〜1,350)は、呼び径1,200以上を除き、他の接合形式と外径が異なります。PII形の範囲は1,350までです。

材料・許容差・工場水圧 — JIS G 5526 表3・箇条9・表12

項目規定
材料(記号)FCD(420-10)。引張強さ420N/mm²以上、伸び10%以上。ブリネル硬さ230HBW以下(疑義が生じたとき)
管厚の許容差上は規定しない。下は管厚の−10%(管厚10mm以下は−1.0mm)
有効長の許容差+70mm / −30mm
真直度最大偏位が有効長の0.125%以下
工場の水圧試験呼び径75〜300: 6.0MPa、350〜600: 5.0MPa、700〜1,000: 4.0MPa、1,100〜1,500: 3.0MPa、1,600〜2,600: 2.5MPa

水圧の保持時間は、呼び径75〜250で5秒以上、300以上で10秒以上です(表12)。管厚の許容差の例: 1種管の呼び径150(7.5mm)は6.5mmまで、呼び径600(11.0mm)は9.9mmまで(計算値)。

間違えやすいポイント

  • 呼び径を外径だと思う — 呼び径100の外径は118.0mm、150は169.0mm、300は322.8mmです。
  • 1種管と3種管で外径が違うと思う — 外径は同じで、違うのは管厚です(呼び径150なら7.5mmと6.0mm)。3種管は直部1mで約2割軽くなります(27.21kgと21.97kg)。
  • GX形をこの表で探す — JIS G 5526:2014の接合形式は表3の9種類で、GX形は含まれていません。
  • 質量にライニングを含めて読む — 表2の管の質量にモルタルライニングは含まれません。

よくある質問

Q1. ダクタイル鋳鉄管の呼び径100と150の外径は?

A. 呼び径100は118.0mm、150は169.0mmです。

Q2. ダクタイル鋳鉄管の1種管と3種管の違いは?

A. 管厚が違います(呼び径150で7.5mmと6.0mm)。外径は同じです。

Q3. ダクタイル鋳鉄管のK形・T形・NS形で外径は違う?

A. 同じです。PN形・PII形だけ外径が別です。

Q4. ダクタイル鋳鉄管の有効長(定尺)は何m?

A. 4m・5m・6mで、呼び径300〜1500は6mです(K形)。

Q5. ダクタイル鋳鉄管1本の重さは?

A. K形1種管で呼び径100が81.2kg、150が146kgです(ライニングは別)。

Q6. GX形はJIS G 5526に載っている?

A. 載っていません。JISの接合形式は9種類です。

Q7. ダクタイル鋳鉄管の工場水圧試験は何MPa?

A. 呼び径75〜300で6.0MPa、大口径ほど低く、1600以上は2.5MPaです。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS G 5526:2014「ダクタイル鋳鉄管」(2024年確認・有効、ISO 2531:2009 MOD) — 表1(管厚の種類)、表2(継手の区分・接合形式・呼び径の範囲)、表3(引張強さ及び伸び)、箇条9(許容差)、10(真直度)、表12(試験水圧)、附属書JA(直管の形状・寸法・参考質量 表JA.1〜表JA.10)

※ 質量は規格の参考値です(附属書JA)。

※ 水道用では、日本水道協会規格(JWWA G 113など)が使われることがあり、このページはその内容を反映していません。発注・設計では、事業体の仕様書とメーカーの製品資料を確認してください。

※ 本ページの表・数値は、上記の出典をもとに当サイトが計算・編集(加工)して作成したものです。出典元の機関・団体が作成したものではありません。

最終更新: 2026-09-27