スペック早見表

配管用鋼管 早見表(SGP/STPG 6A〜500A)

JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管(SGP) と JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG Sch40/Sch80) の呼び径6A〜500A全24サイズについて、外径・肉厚・内径・単位質量(kg/m)を収録。

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SGPとSTPGの比較

項目SGP (JIS G 3452)STPG (JIS G 3454)
正式名称配管用炭素鋼鋼管圧力配管用炭素鋼鋼管
用途蒸気・水・油・ガス・空気の低圧配管350℃以下での高圧配管
使用圧力1.0 MPa 以下Sch番号により可変(〜数MPa)
使用温度-15℃〜+350℃〜350℃
肉厚区分規格で一義的に決定(単一肉厚)Sch10/20/30/40/60/80で選択
材質記号SGP(黒管/白管=亜鉛めっき)STPG370, STPG410
引張強さ290 MPa 以上370 または 410 MPa 以上
適用サイズ6A〜500A(外径10.5〜508.0mm)6A〜650A(外径10.5〜660.4mm)
主な用途一般の空調・給排水・消火・都市ガス本管プラント・石油精製・発電・化学工場

一覧表(全24サイズ: 6A〜500A)

SGP肉厚は JIS G 3452 の規定値、STPG Sch40/Sch80 は JIS G 3454 の規定値。内径は外径-2×肉厚で算出。

呼び径
(A)
呼び径
(B)
外径
(mm)
SGPSTPG Sch40STPG Sch80備考
肉厚
(mm)
内径
(mm)
重量
(kg/m)
肉厚
(mm)
重量
(kg/m)
肉厚
(mm)
重量
(kg/m)
6A1/810.52.06.50.4191.70.3692.40.479計装・小口径配管
8A1/413.82.39.20.6522.20.6293.00.799計装・小口径配管
10A3/817.32.312.70.8512.30.8513.21.11小口径配管
15A1/221.72.816.11.312.81.313.71.64給水管で多用
20A3/427.22.821.61.682.91.743.92.24
25A1343.227.62.433.42.574.53.27
32A1-1/442.73.535.73.383.63.474.94.57
40A1-1/248.63.541.63.893.74.15.15.47
50A260.53.852.95.313.95.445.57.46
65A2-1/276.34.267.97.475.29.12712
80A389.14.280.78.795.511.37.615.3
90A3-1/2101.64.293.210.15.713.58.118.7
100A4114.34.5105.312.26168.622.4
125A5139.84.5130.8156.621.79.530.5
150A6165.25155.219.87.127.71141.8
175A7190.75.3180.124.2STPGでは175A規格なし
200A8216.35.8204.730.18.242.112.763.8
225A9241.86.2229.436STPGでは225A規格なし
250A10267.46.6254.242.49.359.215.193.9
300A12318.56.9304.75310.378.317.4129
350A14355.67.9339.867.711.194.319158
400A16406.47.9390.677.612.712321.4203
450A18457.27.9441.487.514.315623.8254
500A205087.9492.297.415.118426.2311

実測外径からの逆引き(既設管のサイズ特定)

既設管はノギスで直径を測るか、外周をメジャーで測って3.14で割ると外径が出ます。近い外径の塩ビ管(VP)・単管パイプと誤認しやすいため、紛らわしい相手を併記しています。

実測外径
(mm)
該当する呼び径取り違えやすい相手
21.715A (1/2B)塩ビ管VP16(外径22.0mm)
27.220A (3/4B)
34.025A (1B)
42.732A (1-1/4B)
48.640A (1-1/2B)単管パイプ(外径48.6mm・完全に同径)
60.550A (2B)塩ビ管VP50(外径60.0mm)
76.365A (2-1/2B)塩ビ管VP65(外径76.0mm)
89.180A (3B)塩ビ管VP75(外径89.0mm)
114.3100A (4B)塩ビ管VP100(外径114.0mm)
165.2150A (6B)塩ビ管VP150(外径165.0mm)
216.3200A (8B)塩ビ管VP200(外径216.0mm)

※ 塩ビ管と鋼管は0.1〜0.5mm差の近似外径が多く、塗装・保温された既設管では材質の確認も必要です(→塩ビ管サイズ早見表)。

Schedule番号(Sch)について

Schedule番号は圧力配管の肉厚区分を示す指標です。

  • 同じ呼び径でも Sch が大きいほど肉厚が厚く、高圧に耐えます。
  • ASME B36.10 に起源を持ち、JIS G 3454 では Sch10/20/30/40/60/80 を規定しています。

Sch番号 ≒ 1000 × P / S(P: 使用圧力 MPa, S: 許容応力 MPa)

必要肉厚の計算式(薄肉近似): t = P × D ÷ (2 × σ × η + P)(D: 外径, σ: 許容応力, η: 溶接効率)

呼び径と実寸法がずれる歴史的理由

鋼管の呼び径(15Aなど)は、かつて内径を基準に名付けられた名残で、現在の実際の外径とは一致しません。

  • 配管・継手・バルブの互換性を保つため外径は規格で固定されており、肉厚(スケジュール)を変えることで内径が変わる仕組みになっています。
  • A(ミリ系の呼称)とB(インチ系の呼称)は同じ管を指す別表記で、15A=1/2Bのように対応します。
  • スケジュール番号は、使用圧力に対する肉厚の指標です。同じ呼び径でも高圧用途ではスケジュールが大きく(肉厚が厚く)なり、その分だけ内径が小さくなります。

継手やバルブも呼び径で整合するため、呼称を理解しておくと部材選定がスムーズです。

現場でよくある取り違えと実務の注意

呼び径は「外径」でも「内径」でもない

50Aを「外径50mmの管」と思い込んだまま貫通スリーブ・保温筒・サドルバンドを手配するのが、この規格でもっとも多い失敗です。50Aの実外径は60.5mmで、呼びの数字より10mm以上太いため、穴あけ径や支持金物は必ず表の実外径で選定してください。また足場用の単管パイプと40A鋼管は外径が48.6mmで完全に同じで、置き場で混在すると外見では区別がつきません。単管は肉厚2.4mm(標準品)の一般構造用鋼管(JIS G 3444)、SGP 40Aは肉厚3.5mmの配管用であり、単管を流体配管に流用することはできません。

「SGPとSch40はほぼ同じ」が通用しない境目

10A・15AではSGPとSTPG Sch40の肉厚は同一(2.3mm・2.8mm)ですが、65Aを境に差が急に開きます。65AではSGP 4.2mmに対しSch40は5.2mm、単位重量も7.47kg/mと9.12kg/mで2割以上の差です。小口径の感覚のまま「Sch40指定の図面に在庫のSGPを充てる」と、中口径以上では明確な耐圧不足・規格違反になります。材質もSGP(引張強さ290MPa以上)とSTPG370(370MPa以上)は別物なので、管体の記号表示とミルシートで必ず照合してください。

重量とめっきの落とし穴

同じ100AでもSGPは12.2kg/m、Sch80は22.4kg/mと約1.8倍の重さです。定尺5.5mの1本ではSGP約67kgに対しSch80は約123kgとなり、荷降ろしの人員・揚重計画や支持金物の選定が変わります。また白管(亜鉛めっき)を溶接すると有害な亜鉛ヒュームが発生し、接合部のめっきも焼失するため、白管はねじ込み接合が基本です。逆に黒管を給水管に使うと赤水(錆)の原因になります。用途で迷ったら「給水・消火は白管、蒸気・油・ガスは黒管、高圧はSTPG」が出発点です。

よくある質問

Q. SGPとSTPGはどう違いますか?

A. SGPは低圧配管用、STPGは高圧配管用の規格です。

  • SGP(JIS G 3452): 1MPa以下の低圧配管用
  • STPG(JIS G 3454): Sch番号で肉厚が区分された高圧配管用

使用圧力と温度に応じて選択します。

Q. 50Aと2Bは同じですか?

A. 同じです。50A(ミリ呼称)と2B(インチ呼称)は同一配管で、外径60.5mmです。

Q. 呼び径と内径は一致しますか?

A. 一致しません。例えば50AのSGP外径は60.5mm、肉厚3.8mm、内径は約52.9mmです。

Q. Sch40とSch80どちらを使う?

A. 常用圧力・温度・腐食余裕から必要肉厚を計算し選定します。

  • 一般的な工業配管: Sch40を使用
  • 高圧・高温用途: Sch80以上を使用

Q. 白管と黒管の違いは?

A. 亜鉛めっきの有無の違いで、用途によって使い分けます。

  • 白管: SGPの内外面に亜鉛めっきを施したもの。給水・消火配管に使用
  • 黒管: 素地のまま。油・ガス・蒸気配管に使用

Q. 配管の「呼び径」と実際の外径が違うのはなぜ?

A. 呼び径は規格上の呼称で、実外径とは一致しません。

  • 例えば15A(1/2B)の外径は21.7mm

歴史的に内径基準で名付けられた名残です。

Q. AとBの呼び径表記の違いは?

A. Aはミリ系(15A等)、Bはインチ系(1/2B等)の呼称で、同じ管を指します。15A=1/2B50A=2Bのように対応します。

Q. スケジュール(Sch)とは?

A. 配管の肉厚を表す番号。

  • 同じ呼び径でもSch40よりSch80の方が肉厚が厚く、内径が小さくなります。

圧力用途で使い分けます。

Q. 単管パイプと40A鋼管は同じもの?

A. 外径はどちらも48.6mmですが、規格も肉厚も別物です。

  • 単管パイプ: JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)・肉厚2.4mm(標準品)・足場など構造用
  • SGP 40A: JIS G 3452(配管用)・肉厚3.5mm・流体配管用

外径が同じでも単管を流体配管に流用することはできません。

Q. 定尺1本の長さと重量は?

A. 市販SGPの定尺は5.5mが一般的です(メーカーにより4m・6m等もあります)。1本の重量は表の単位質量(kg/m)×長さで、50Aなら5.31×5.5≒約29kg、100Aなら12.2×5.5≒約67kgです。

関連する早見表

出典・参考

JIS G 3452:2019(配管用炭素鋼鋼管), JIS G 3454:2019(圧力配管用炭素鋼鋼管)

参考: kikakurui.com の JIS 公開資料、および鋼管メーカー各社の公開資料。

※ 175A/225A はSGPのみ規格あり、STPGでは規定されていません。

※ 本表の外径・肉厚・単位質量は JIS G 3452:2019 / JIS G 3454:2019 の公表値と照合済み(2026-07-18)。

最終更新: 2026-07-18