形鋼寸法早見表|アングル・チャンネル・角パイプのサイズと単位質量
架台・フレーム・鉄骨で使う鋼材の寸法と重量の一覧。等辺山形鋼(アングル)・溝形鋼(チャンネル)はJIS G 3192、角形鋼管(角パイプ・STKR)はJIS G 3466の代表サイズと単位質量(kg/m)を収録。材料拾い・重量計算・運搬計画の「この材、1mで何kg?」が3秒で引けます。H形鋼はH形鋼寸法のページへ。
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このページについて
山形鋼・溝形鋼などの熱間圧延形鋼はJIS G 3192(熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量及びその許容差)に、角形鋼管はJIS G 3466(一般構造用角形鋼管)に寸法と単位質量が規定されています。単位質量は断面積×密度7.85g/cm³による計算値です。本ページは流通・使用頻度の高い代表サイズの抜粋で、全サイズ・断面性能(断面二次モーメント等)は規格表・メーカーカタログを参照してください。
表1: 等辺山形鋼(アングル)— JIS G 3192
呼び方はA×B×t(辺×辺×厚さ、mm)。同じ辺でも厚さ違いがあるため、重量・強度は厚さまで見て確認します。
| サイズ A×B×t (mm) | 単位質量 (kg/m) | 参考: 6m定尺の質量 (kg) |
|---|---|---|
| L20×20×3 | 0.89 | 約5.3 |
| L25×25×3 | 1.12 | 約6.7 |
| L30×30×3 | 1.36 | 約8.2 |
| L40×40×3 | 1.83 | 約11.0 |
| L40×40×5 | 2.95 | 約17.7 |
| L50×50×4 | 3.06 | 約18.4 |
| L50×50×6 | 4.43 | 約26.6 |
| L60×60×5 | 4.55 | 約27.3 |
| L65×65×6 | 5.91 | 約35.5 |
| L75×75×6 | 6.85 | 約41.1 |
| L75×75×9 | 9.96 | 約59.8 |
| L90×90×7 | 9.59 | 約57.5 |
| L100×100×7 | 10.7 | 約64.2 |
| L100×100×10 | 14.9 | 約89.4 |
| L130×130×9 | 17.9 | 約107 |
| L150×150×12 | 27.3 | 約164 |
表2: 溝形鋼(チャンネル)— JIS G 3192
呼び方は高さ×フランジ幅×ウェブ厚×フランジ厚(mm)。
| サイズ H×B×t1×t2 (mm) | 単位質量 (kg/m) | 参考: 6m定尺の質量 (kg) |
|---|---|---|
| C75×40×5×7 | 6.92 | 約41.5 |
| C100×50×5×7.5 | 9.36 | 約56.2 |
| C125×65×6×8 | 13.4 | 約80.4 |
| C150×75×6.5×10 | 18.6 | 約112 |
| C150×75×9×12.5 | 24.0 | 約144 |
| C180×75×7×10.5 | 21.4 | 約128 |
| C200×80×7.5×11 | 24.6 | 約148 |
| C200×90×8×13.5 | 30.3 | 約182 |
| C250×90×9×13 | 34.6 | 約208 |
| C300×90×9×13 | 38.1 | 約229 |
表3: 一般構造用角形鋼管(角パイプ・STKR)— JIS G 3466
呼び方は辺×辺×厚さ(mm)。正方形の代表サイズを掲載(長方形断面もJIS G 3466に系列があります)。
| サイズ A×B×t (mm) | 単位質量 (kg/m) | 参考: 6m定尺の質量 (kg) |
|---|---|---|
| □40×40×1.6 | 1.88 | 約11.3 |
| □40×40×2.3 | 2.62 | 約15.7 |
| □50×50×2.3 | 3.34 | 約20.0 |
| □50×50×3.2 | 4.50 | 約27.0 |
| □60×60×2.3 | 4.06 | 約24.4 |
| □60×60×3.2 | 5.50 | 約33.0 |
| □75×75×3.2 | 7.01 | 約42.1 |
| □75×75×4.5 | 9.55 | 約57.3 |
| □100×100×3.2 | 9.52 | 約57.1 |
| □100×100×4.5 | 13.1 | 約78.6 |
| □125×125×4.5 | 16.6 | 約99.6 |
| □150×150×4.5 | 20.1 | 約121 |
| □150×150×6 | 26.4 | 約158 |
※ 平鋼(FB)・鋼板の単位質量は表ではなく式で: 質量(kg/m) = 0.00785 × 厚さt(mm) × 幅W(mm)。例: FB9×50 = 0.00785×9×50 = 3.53kg/m。鋼板は 質量(kg/m²)=7.85×t(mm)。
よくある間違い
- 同じ辺サイズで厚さ違いを混同 — L50×50は厚さ4と6で重量が1.4倍違います。拾い・発注は必ず厚さまで指定します。
- 溝形鋼とリップ溝形鋼(C形鋼)の混同 — 断面は似ていても、前者は熱間圧延の厚肉材(G 3192)、後者は薄板の冷間成形材(G 3350)。「Cチャン」は現場でリップ溝形鋼を指すことが多く、取り違えると強度も重量も桁違いです。
- 角パイプの厚さ呼びの読み違い — STKRの定番厚さは1.6・2.3・3.2・4.5・6.0mm。図面の「t2.3」を2mmや2.5mmと思い込まない。
- 定尺を規格値だと思う — 5.5m・6mは流通慣行です。長尺(9m・12m)はサイズ・地域で入手性が変わります。
- 単位質量に亜鉛めっき分を見込まない — 表の値は生地の計算値です。溶融亜鉛めっき後は数%重くなります(運搬・吊り計画では余裕を)。
- 断面性能を確認せず「同じ重さだから同じ強さ」と考える — 曲げ強さは断面形状で決まります。強度検討は断面二次モーメント等を規格表で確認し、構造設計は設計規準に従ってください。
形鋼の規格と単位質量のしくみ
形鋼の「単位質量」は実測値ではなく、断面積×鋼の密度7.85g/cm³による計算値としてJISに規定されています。だから平鋼のように単純な断面なら 0.00785×t×W(kg/m)で誰でも同じ値が出ますし、山形鋼・溝形鋼の表の値も、断面の角Rまで含めた規格断面から計算されたものです。現物には圧延公差があるため、実重量は表の値から数%ずれ得ます(質量の許容差もJIS G 3192に規定があります)。
規格の分担はこうなっています。寸法・形状はJIS G 3192(熱間圧延形鋼: 山形鋼・溝形鋼・I形鋼・H形鋼など)、材質(化学成分・機械的性質)はJIS G 3101(SS400)やG 3106(SM材)など。つまり「L50×50×6のSS400」という指定は、形をG 3192で、中身をG 3101で指定していることになります。角形鋼管だけは形と材質が一体の製品規格(JIS G 3466・STKR400/490)で、鋼帯を成形・溶接して作るため製法も別系統です。
実務でこの表が活躍するのは重量の拾いです。総重量=単位質量×長さ×本数で、材料費(鋼材はkg単価)・運搬・吊り荷重の計画が立ちます。一方、架台や構造物の強度検討は重量ではなく断面性能(断面二次モーメント・断面係数)の世界で、その数値も同じ規格表に載っています。本ページは「引く」ための抜粋なので、設計計算には規格表・メーカーカタログの完全な表を使ってください。
よくある質問
Q1. 形鋼の単位質量(kg/m)はどう計算されている?
A. 断面積(cm²)×鋼の密度7.85g/cm³で計算されています(JIS G 3192の規定)。総重量は単位質量×長さ(m)。例えばL50×50×6(4.43kg/m)の5.5m材なら約24.4kgです。平鋼・鋼板なら 質量(kg/m)=0.00785×厚さ(mm)×幅(mm) で手計算できます。
Q2. アングル・チャンネル・角パイプの規格は何が違う?
A. 山形鋼(アングル)と溝形鋼(チャンネル)は熱間圧延形鋼としてJIS G 3192(形状・寸法・質量)に、材質はSS400(JIS G 3101)などに規定されています。角形鋼管(角パイプ)は溶接でつくる鋼管でJIS G 3466(一般構造用角形鋼管・STKR400/490)です。同じ「鋼材」でも作り方と規格の系統が違います。
Q3. L50×50×6の「6」はどこの寸法?
A. 辺の厚さt(mm)です。等辺山形鋼はA×B×t(辺×辺×厚さ)で呼び、L50×50×6は50mm角の辺・厚さ6mmで4.43kg/m。同じ50×50でも厚さ4なら3.06kg/mと約3割軽くなります。強度も断面積に応じて変わるため、サイズと厚さはセットで確認します。
Q4. 鋼材の定尺は何メートル?
A. 流通の定尺は5.5mと6mが中心で、サイズによっては4m・8m・9m・12mもあります。定尺は規格ではなく流通慣行なので、必要長さと歩留まりを考えて発注します。切断販売の可否は鋼材店によります。
Q5. STKR400の「400」は何の数字?
A. 引張強さの下限(400N/mm²)です。SS400・STK400なども同じ流儀で、材質記号の数字は引張強さ級を表します。STKR490はより高強度の級です。強度計算に使う基準強度・許容応力度は建築基準法関連の規定によるため、構造設計では設計規準を確認してください。
Q6. リップ溝形鋼(C形鋼)はこのページの溝形鋼と同じ?
A. 別物です。本ページの溝形鋼は熱間圧延の厚肉材(JIS G 3192)。リップ溝形鋼(C形鋼・Cチャン)は薄板を冷間成形した軽量形鋼でJIS G 3350の規格です(胴縁・母屋などに使用)。断面は似ていても厚さ・強度・用途が大きく違うため、拾い・発注時に混同しないよう注意してください。
関連する早見表
出典・参考
- JIS G 3192:2014 — 熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量及びその許容差(等辺山形鋼・溝形鋼の標準断面寸法と単位質量)
- JIS G 3466 — 一般構造用角形鋼管(STKR400/490の寸法と単位質量)
- JIS G 3101 — 一般構造用圧延鋼材(SS400等・材質側の規格)
※ 掲載は代表サイズの抜粋です。全サイズ・断面性能(断面二次モーメント・断面係数)・許容差は規格表とメーカーカタログを確認してください。単位質量は計算値であり、めっき後・実物の重量とは差が出ます。構造物の強度設計は建築基準法関連規定・設計規準に従い、有資格者が行ってください。
最終更新: 2026-07-28