スペック早見表

形鋼寸法早見表|アングル・チャンネル・角パイプのサイズと単位質量

架台・フレーム・鉄骨で使う鋼材の寸法と重量の一覧。等辺山形鋼(アングル)・溝形鋼(チャンネル)はJIS G 3192、角形鋼管(角パイプ・STKR)はJIS G 3466の代表サイズと単位質量(kg/m)を収録。材料拾い・重量計算・運搬計画の「この材、1mで何kg?」が3秒で引けます。H形鋼はH形鋼寸法のページへ。

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L50×50×64.43 kg/mアングルの定番
C100×50×5×7.59.36 kg/mチャンネルの定番
□50×50×2.33.34 kg/m角パイプの定番
平鋼・鋼板0.00785×t×幅 kg/mt9×FB50=3.53kg/m
総重量kg/m × 長さ(m)L50×6の5.5m≒24.4kg
定尺の目安5.5m・6mが中心流通慣行(規格ではない)

このページについて

山形鋼・溝形鋼などの熱間圧延形鋼はJIS G 3192(熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量及びその許容差)に、角形鋼管はJIS G 3466(一般構造用角形鋼管)に寸法と単位質量が規定されています。単位質量は断面積×密度7.85g/cm³による計算値です。本ページは流通・使用頻度の高い代表サイズの抜粋で、全サイズ・断面性能(断面二次モーメント等)は規格表・メーカーカタログを参照してください。

表1: 等辺山形鋼(アングル)— JIS G 3192

呼び方はA×B×t(辺×辺×厚さ、mm)。同じ辺でも厚さ違いがあるため、重量・強度は厚さまで見て確認します。

よく使う:
サイズ A×B×t
(mm)
単位質量
(kg/m)
参考: 6m定尺の質量
(kg)
L20×20×30.89約5.3
L25×25×31.12約6.7
L30×30×31.36約8.2
L40×40×31.83約11.0
L40×40×52.95約17.7
L50×50×43.06約18.4
L50×50×64.43約26.6
L60×60×54.55約27.3
L65×65×65.91約35.5
L75×75×66.85約41.1
L75×75×99.96約59.8
L90×90×79.59約57.5
L100×100×710.7約64.2
L100×100×1014.9約89.4
L130×130×917.9約107
L150×150×1227.3約164

表2: 溝形鋼(チャンネル)— JIS G 3192

呼び方は高さ×フランジ幅×ウェブ厚×フランジ厚(mm)。

サイズ H×B×t1×t2
(mm)
単位質量
(kg/m)
参考: 6m定尺の質量
(kg)
C75×40×5×76.92約41.5
C100×50×5×7.59.36約56.2
C125×65×6×813.4約80.4
C150×75×6.5×1018.6約112
C150×75×9×12.524.0約144
C180×75×7×10.521.4約128
C200×80×7.5×1124.6約148
C200×90×8×13.530.3約182
C250×90×9×1334.6約208
C300×90×9×1338.1約229

表3: 一般構造用角形鋼管(角パイプ・STKR)— JIS G 3466

呼び方は辺×辺×厚さ(mm)。正方形の代表サイズを掲載(長方形断面もJIS G 3466に系列があります)。

サイズ A×B×t
(mm)
単位質量
(kg/m)
参考: 6m定尺の質量
(kg)
□40×40×1.61.88約11.3
□40×40×2.32.62約15.7
□50×50×2.33.34約20.0
□50×50×3.24.50約27.0
□60×60×2.34.06約24.4
□60×60×3.25.50約33.0
□75×75×3.27.01約42.1
□75×75×4.59.55約57.3
□100×100×3.29.52約57.1
□100×100×4.513.1約78.6
□125×125×4.516.6約99.6
□150×150×4.520.1約121
□150×150×626.4約158

※ 平鋼(FB)・鋼板の単位質量は表ではなく式で: 質量(kg/m) = 0.00785 × 厚さt(mm) × 幅W(mm)。例: FB9×50 = 0.00785×9×50 = 3.53kg/m。鋼板は 質量(kg/m²)=7.85×t(mm)。

よくある間違い

  • 同じ辺サイズで厚さ違いを混同 — L50×50は厚さ4と6で重量が1.4倍違います。拾い・発注は必ず厚さまで指定します。
  • 溝形鋼とリップ溝形鋼(C形鋼)の混同 — 断面は似ていても、前者は熱間圧延の厚肉材(G 3192)、後者は薄板の冷間成形材(G 3350)。「Cチャン」は現場でリップ溝形鋼を指すことが多く、取り違えると強度も重量も桁違いです。
  • 角パイプの厚さ呼びの読み違い — STKRの定番厚さは1.6・2.3・3.2・4.5・6.0mm。図面の「t2.3」を2mmや2.5mmと思い込まない。
  • 定尺を規格値だと思う — 5.5m・6mは流通慣行です。長尺(9m・12m)はサイズ・地域で入手性が変わります。
  • 単位質量に亜鉛めっき分を見込まない — 表の値は生地の計算値です。溶融亜鉛めっき後は数%重くなります(運搬・吊り計画では余裕を)。
  • 断面性能を確認せず「同じ重さだから同じ強さ」と考える — 曲げ強さは断面形状で決まります。強度検討は断面二次モーメント等を規格表で確認し、構造設計は設計規準に従ってください。

形鋼の規格と単位質量のしくみ

形鋼の「単位質量」は実測値ではなく、断面積×鋼の密度7.85g/cm³による計算値としてJISに規定されています。だから平鋼のように単純な断面なら 0.00785×t×W(kg/m)で誰でも同じ値が出ますし、山形鋼・溝形鋼の表の値も、断面の角Rまで含めた規格断面から計算されたものです。現物には圧延公差があるため、実重量は表の値から数%ずれ得ます(質量の許容差もJIS G 3192に規定があります)。

規格の分担はこうなっています。寸法・形状はJIS G 3192(熱間圧延形鋼: 山形鋼・溝形鋼・I形鋼・H形鋼など)、材質(化学成分・機械的性質)はJIS G 3101(SS400)やG 3106(SM材)など。つまり「L50×50×6のSS400」という指定は、形をG 3192で、中身をG 3101で指定していることになります。角形鋼管だけは形と材質が一体の製品規格(JIS G 3466・STKR400/490)で、鋼帯を成形・溶接して作るため製法も別系統です。

実務でこの表が活躍するのは重量の拾いです。総重量=単位質量×長さ×本数で、材料費(鋼材はkg単価)・運搬・吊り荷重の計画が立ちます。一方、架台や構造物の強度検討は重量ではなく断面性能(断面二次モーメント・断面係数)の世界で、その数値も同じ規格表に載っています。本ページは「引く」ための抜粋なので、設計計算には規格表・メーカーカタログの完全な表を使ってください。

よくある質問

Q1. 形鋼の単位質量(kg/m)はどう計算されている?

A. 断面積(cm²)×鋼の密度7.85g/cm³で計算されています(JIS G 3192の規定)。総重量は単位質量×長さ(m)。例えばL50×50×6(4.43kg/m)の5.5m材なら約24.4kgです。平鋼・鋼板なら 質量(kg/m)=0.00785×厚さ(mm)×幅(mm) で手計算できます。

Q2. アングル・チャンネル・角パイプの規格は何が違う?

A. 山形鋼(アングル)と溝形鋼(チャンネル)は熱間圧延形鋼としてJIS G 3192(形状・寸法・質量)に、材質はSS400(JIS G 3101)などに規定されています。角形鋼管(角パイプ)は溶接でつくる鋼管でJIS G 3466(一般構造用角形鋼管・STKR400/490)です。同じ「鋼材」でも作り方と規格の系統が違います。

Q3. L50×50×6の「6」はどこの寸法?

A. 辺の厚さt(mm)です。等辺山形鋼はA×B×t(辺×辺×厚さ)で呼び、L50×50×6は50mm角の辺・厚さ6mmで4.43kg/m。同じ50×50でも厚さ4なら3.06kg/mと約3割軽くなります。強度も断面積に応じて変わるため、サイズと厚さはセットで確認します。

Q4. 鋼材の定尺は何メートル?

A. 流通の定尺は5.5mと6mが中心で、サイズによっては4m・8m・9m・12mもあります。定尺は規格ではなく流通慣行なので、必要長さと歩留まりを考えて発注します。切断販売の可否は鋼材店によります。

Q5. STKR400の「400」は何の数字?

A. 引張強さの下限(400N/mm²)です。SS400・STK400なども同じ流儀で、材質記号の数字は引張強さ級を表します。STKR490はより高強度の級です。強度計算に使う基準強度・許容応力度は建築基準法関連の規定によるため、構造設計では設計規準を確認してください。

Q6. リップ溝形鋼(C形鋼)はこのページの溝形鋼と同じ?

A. 別物です。本ページの溝形鋼は熱間圧延の厚肉材(JIS G 3192)。リップ溝形鋼(C形鋼・Cチャン)は薄板を冷間成形した軽量形鋼でJIS G 3350の規格です(胴縁・母屋などに使用)。断面は似ていても厚さ・強度・用途が大きく違うため、拾い・発注時に混同しないよう注意してください。

関連する早見表

出典・参考

  • JIS G 3192:2014 — 熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量及びその許容差(等辺山形鋼・溝形鋼の標準断面寸法と単位質量)
  • JIS G 3466 — 一般構造用角形鋼管(STKR400/490の寸法と単位質量)
  • JIS G 3101 — 一般構造用圧延鋼材(SS400等・材質側の規格)

※ 掲載は代表サイズの抜粋です。全サイズ・断面性能(断面二次モーメント・断面係数)・許容差は規格表とメーカーカタログを確認してください。単位質量は計算値であり、めっき後・実物の重量とは差が出ます。構造物の強度設計は建築基準法関連規定・設計規準に従い、有資格者が行ってください。

最終更新: 2026-07-28