スペック早見表

洗濯表示 早見表|新JISマーク(JIS L 0001)の意味と旧表示対応

衣類のタグに付いている洗濯表示(取扱い表示)を、新JIS(JIS L 0001)の全43記号(2024年改正対応)について一覧化。おけ・三角・四角・アイロン・丸の5つの基本記号の読み方、液温の上限・漂白剤の種類・タンブル乾燥・アイロン温度の点の数・クリーニングのW/P/F、そして2016年以前の旧JIS表示との対応まで、テキストと表だけで確認できます。

📌 即答: 5つの基本記号の意味

基本記号系統意味
洗濯おけ(たらいの形)洗濯家庭での洗濯のしかた。中の数字=液温の上限、手のマーク=手洗い
三角漂白漂白剤が使えるか。斜線2本=酸素系のみ可、×=漂白不可
四角乾燥干し方・乾燥機。中の丸=タンブル乾燥、中の線=自然乾燥(干し方)
アイロンアイロン仕上げ点の数が温度上限。点1=120℃、点2=160℃、点3=210℃
クリーニングクリーニング店での処理。W=ウエット、P・F=ドライクリーニング

※ どの系統も「×が付いたらその処理は禁止」「記号が示すのはその衣類が耐えられる上限」が共通ルールです。

このページについて

洗濯表示は、2016年12月1日からJIS L 0001(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)に基づく国際整合の記号に切り替わりました。記号数は旧JIS(L 0217)の22種類から41種類に増え、国際規格ISO 3758と整合した体系になったため、海外で購入した衣類のタグも同じ読み方で理解できます。さらに2024年8月20日の改正(JIS L 0001:2024)で手洗い30℃記号とスチームなしアイロン記号が追加されて全43種類となり、アイロンの上限温度も110/150/200℃から120/160/210℃に変更されました(旧記号の経過措置は2025年8月19日で終了)。

大きな考え方の違いは、旧表示が「こう洗うのがよい」という指示に近かったのに対し、新表示は「その衣類が耐えられる処理の上限」を示す点です。例えばおけに「40」とあれば「液温40℃を超えてはいけない」という意味であり、40℃で洗うことを推奨しているわけではありません。

本ページでは図を使わず、記号の「形」を言葉で示して意味と対応させています。「三角に斜線が入っているけど漂白していいの?」「アイロンの点2つは何度?」「丸にFって何?」といった、洗濯の現場で頻発する疑問に即答できる構成です。

新JIS洗濯表示 全43記号 一覧(2024年改正対応)

記号の形をテキストで表しています。「おけ+40」=洗濯おけの中に数字の40が書かれた記号、という読み方です。

よく使う:
系統記号(テキスト表現)意味ポイント
洗濯おけ+95液温95℃を限度に洗濯機で洗濯できる数字は液温の上限
洗濯おけ+70液温70℃を限度に洗濯機で洗濯できる業務用リネン等で使用
洗濯おけ+60液温60℃を限度に洗濯機で洗濯できる
洗濯おけ+60、下に横棒1本液温60℃を限度に洗濯機で弱い洗濯ができる横棒=弱い処理
洗濯おけ+50液温50℃を限度に洗濯機で洗濯できる
洗濯おけ+50、下に横棒1本液温50℃を限度に洗濯機で弱い洗濯ができる
洗濯おけ+40液温40℃を限度に洗濯機で洗濯できる普段着で最も多い表示
洗濯おけ+40、下に横棒1本液温40℃を限度に洗濯機で弱い洗濯ができるおしゃれ着コース等の弱い水流で
洗濯おけ+40、下に横棒2本液温40℃を限度に洗濯機で非常に弱い洗濯ができる横棒2本=非常に弱い処理
洗濯おけ+30液温30℃を限度に洗濯機で洗濯できる
洗濯おけ+30、下に横棒1本液温30℃を限度に洗濯機で弱い洗濯ができる
洗濯おけ+30、下に横棒2本液温30℃を限度に洗濯機で非常に弱い洗濯ができるデリケート素材に多い
洗濯おけ+手のマーク液温40℃を限度に手洗いができる数字なしの手洗い記号の上限は40℃
洗濯おけ+手のマーク+30液温30℃を限度に手洗いができる2024年改正で追加
洗濯おけ+×家庭での洗濯禁止クリーニング系の記号を確認
漂白三角塩素系・酸素系漂白剤で漂白できる両方使える
漂白三角+斜線2本酸素系漂白剤のみ使える(塩素系は不可)「漂白不可」ではない点に注意
漂白三角+×漂白剤の使用禁止塩素系・酸素系とも不可
乾燥(タンブル)四角+丸+点2つタンブル乾燥できる(排気温度の上限80℃)丸の中の点=温度
乾燥(タンブル)四角+丸+点1つ低い温度でタンブル乾燥できる(排気温度の上限60℃)低温設定で
乾燥(タンブル)四角+丸+×タンブル乾燥禁止乾燥機にかけられない
乾燥(自然)四角+縦線1本つり干しがよいハンガー等につるして干す
乾燥(自然)四角+縦線2本濡れつり干しがよい脱水せず濡れたままつるす
乾燥(自然)四角+横線1本平干しがよい平らな場所に広げて干す
乾燥(自然)四角+横線2本濡れ平干しがよい脱水せず濡れたまま平干し
乾燥(自然)四角+縦線1本+左上に斜線日陰のつり干しがよい左上の斜線=日陰
乾燥(自然)四角+縦線2本+左上に斜線日陰の濡れつり干しがよい
乾燥(自然)四角+横線1本+左上に斜線日陰の平干しがよい
乾燥(自然)四角+横線2本+左上に斜線日陰の濡れ平干しがよい
アイロンアイロン+点3つ底面温度210℃を限度にアイロン仕上げができる高温(綿・麻など)。2024年改正で200→210℃
アイロンアイロン+点2つ底面温度160℃を限度にアイロン仕上げができる中温。2024年改正で150→160℃
アイロンアイロン+点1つ底面温度120℃を限度にアイロン仕上げができる低温。2024年改正で110→120℃(スチームなし条件は廃止)
アイロンアイロン+点1つ+蒸気に×底面温度120℃を限度に、スチームなしでアイロン仕上げができる2024年改正で追加(スチームで傷む衣類向け)
アイロンアイロン+×アイロン仕上げ禁止
クリーニング(ドライ)丸+Pパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができるクリーニング店向けの情報
クリーニング(ドライ)丸+P、下に横棒1本同上・弱い処理によるドライクリーニング
クリーニング(ドライ)丸+F石油系溶剤によるドライクリーニングができる2024年改正で対象溶剤にシリコーン系等を追加
クリーニング(ドライ)丸+F、下に横棒1本同上・弱い処理によるドライクリーニング
クリーニング(ドライ)丸+×ドライクリーニング禁止
クリーニング(ウエット)丸+Wウエットクリーニングができるクリーニング店の専門的な水洗い
クリーニング(ウエット)丸+W、下に横棒1本弱い処理によるウエットクリーニングができる
クリーニング(ウエット)丸+W、下に横棒2本非常に弱い処理によるウエットクリーニングができる
クリーニング(ウエット)丸+W+×ウエットクリーニング禁止

旧JIS表示(2016年以前・JIS L 0217)との主な対応

旧表示はカタカナ・漢字入りの日本独自記号でした。手持ちの古い衣類のタグを読むときの対応表です。

旧JIS(L 0217)の表示新JIS(L 0001)の対応記号注意点
洗濯機の絵+数字(95/60/40)おけ+数字数字は液温の上限という考え方は共通(旧JISの30は「弱」付きのみ)
洗濯機の絵+「弱」おけ+数字、下に横棒「弱」の文字が横棒に置き換わった
おけの絵+「手洗イ30」おけ+手のマーク数字なしの手のマークは上限40℃。2024年改正で30℃限度の「手+30」も追加
フラスコ型+「エンソサラシ」三角新JISは斜線2本で「酸素系のみ可」も表現できる
フラスコ型+「エンソサラシ」+×三角+斜線2本 または 三角+×旧表示は塩素系の可否のみ。酸素系の可否は新記号で確認
アイロン+「高」(180〜210℃)アイロン+点3つ(210℃上限)温度が「範囲」から「上限」表記に
アイロン+「中」(140〜160℃)アイロン+点2つ(160℃上限)
アイロン+「低」(80〜120℃)アイロン+点1つ(120℃上限)2024年改正後はスチーム可否を問わない(スチームなし専用記号は別に追加)
丸+「ドライ」丸+P
丸+「セキユ系」丸+F
絞り方の記号(手絞り弱く/絞り不可)該当記号なし(廃止)新JISでは絞り方の記号は廃止された
つり干し・平干し・陰干しの絵四角+線(+左上の斜線)新JISでは「濡れ干し」表示が追加
(該当なし)四角+丸(タンブル乾燥)/丸+W(ウエットクリーニング)新JISで新設された系統

使い方・読み方のポイント

使用場面

洗濯前のタグ確認、乾燥機にかけてよいかの判断、アイロン温度の設定、クリーニング店に出すかどうかの判断に使います。まずおけの記号で家庭洗濯の可否と液温上限を確認し、次に三角(漂白)→四角(乾燥)→アイロン→丸(クリーニング)の順に読むと迷いません。

読み方の3原則

①記号が示すのはその衣類が耐えられる処理の上限(それより弱い処理は常に可)。②×が付いたらその処理は禁止。③下の横棒は「弱く」(1本=弱い処理、2本=非常に弱い処理)。この3つを覚えれば43記号のほとんどが読めます。

よくある間違い

間違い正しい理解
おけの数字を「推奨温度」と思う数字は液温の上限。それ以下なら可
アイロンの点が少ない=高温に強い、と逆に覚える点が多いほど高温可(点1=120℃、点2=160℃、点3=210℃)
三角の斜線2本を「漂白不可」と読む塩素系は不可だが酸素系漂白剤は使える
丸の記号(P/F/W)があるから家庭で洗えないと思う家庭洗濯の可否はおけの記号で判断。丸は主にクリーニング店向けの情報
タンブル乾燥の点1つを「弱く回す」と読む点は排気温度の上限(点1=60℃、点2=80℃)
丸+Wを「家で水洗いできる」と読むWはクリーニング店のウエットクリーニング。家庭の水洗いとは別

実務Tips

海外製品の表示(ISO 3758)

新JIS(L 0001)は国際規格ISO 3758(2024年改正版はISO 3758:2023に整合)と揃えられているため、海外で買った衣類のケアラベルも本ページと同じ読み方ができます。おけ・三角・四角・アイロン・丸という5基本記号の体系は共通です。

記号だけで表せない情報は「付記用語」で

「あて布を使用する」「洗濯ネットを使用する」など、記号で表現できない取扱い情報は、記号の近くに言葉(付記用語)で書き添えられます。記号と併せて必ず読みましょう。

表示がない・消えて読めない場合

繊維の組成表示(綿・ポリエステル・ウール等)を手がかりに、弱い処理から試すのが安全です。最初は目立たない部分で色落ちや縮みを確認してから全体を洗うとよいでしょう(あくまで目安)。判断に迷う衣類や高価な衣類はクリーニング店への相談が確実です。

よくある質問

Q1. 新しい洗濯表示はいつから使われている?

A. 2016年12月1日以降に表示される衣類から、JIS L 0001に基づく新表示が使われています。当初は41種類でしたが、2024年8月20日の改正(JIS L 0001:2024)で手洗い30℃とスチームなしアイロンの記号が追加され、43種類になりました。2016年より前に作られた製品には旧JIS(L 0217、22種類)の表示が残っている場合があります。

Q2. 洗濯おけの中の数字は何を意味する?

A. 洗濯液の温度の上限です。例えば「40」なら液温40℃を限度として洗濯機で洗えます。推奨温度ではなく「これを超えてはいけない上限」を示す点に注意してください。

Q3. アイロンの点の数と温度の関係は?

A. 点1つ=底面温度120℃まで、点2つ=160℃まで、点3つ=210℃までが上限です(2024年改正で110/150/200℃から変更)。点が多いほど高い温度でアイロンをかけられます。

Q4. 三角に斜線2本の意味は?

A. 酸素系漂白剤は使えるが、塩素系漂白剤は使えないという意味です。斜線のない三角は塩素系・酸素系の両方が使えます。三角に×は漂白剤そのものが使えません。

Q5. 丸にWのマークはどういう意味?

A. ウエットクリーニング(クリーニング店が行う特殊な水洗い処理)ができるという意味です。家庭で水洗いできるかどうかは、丸の記号ではなく洗濯おけの記号で判断します。

Q6. タンブル乾燥とは?点の数の意味は?

A. 回転式の乾燥機(ドラム式乾燥機など)による乾燥のことです。点2つ=排気温度80℃を上限に乾燥可、点1つ=60℃を上限とする低い温度で乾燥可、×付きはタンブル乾燥禁止です。

Q7. 旧表示の「手洗イ30」は新表示のどれに当たる?

A. 洗濯おけに手を入れた「手洗い」記号に相当します。ただし数字なしの手洗い記号は液温40℃が限度で、旧表示の30℃とは定義が異なります。2024年改正では液温30℃を限度とする「おけ+手+30」の記号も追加されました。

Q8. 洗濯表示が消えて読めないときは?

A. 繊維の組成表示(綿・ポリエステル等)を手がかりに判断し、最初は目立たない部分で試すのが安全です(あくまで目安)。高価な衣類や判断に迷う場合はクリーニング店に相談してください。

関連する早見表

関連規格・出典

  • JIS L 0001「繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法」 — 現行の洗濯表示(2016年12月1日適用開始・2024年8月20日にJIS L 0001:2024へ改正、経過措置は2025年8月19日で終了)
  • JIS L 0217「繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法」 — 旧表示(参考・廃止)
  • ISO 3758「Textiles — Care labelling code using symbols」 — 新JISが整合する国際規格(現行版はISO 3758:2023・参考)

最終更新: 2026-07-04